岩波明のレビュー一覧

  • 他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑
    他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑。岩波明先生の著書。他人のちょっとした過ちや失言をことさらに大きな問題に取り上げて、傲慢な上から目線で非難したり、バッシングしたり、いじめ・ネット私刑と思われるようなことをしたりするのは、多くの人が嫉妬感情や欲求不満を抱えているから。岩波...続きを読む
  • 発達障害
    大人の発達障害も近年脚光を浴びているが、2017年3月発行であり最新の知見に基づいて書いてあることがよいと思った。
    ASD(自閉症スペクトラム≒広汎性発達障害)に、アスペルガー症候群や自閉症等も含むようになり、ADHD(注意欠陥多動性障害)の2本柱として症例を中心に紹介している。

    ASDとADHD...続きを読む
  • 発達障害
    「発達障害」と呼ばれる症状のうち、特にASD(自閉症スペクトラム)とADHD(注意欠陥・多動性障害)を取り上げて論じた書である。症状そのものの解説に加え、世間的な「発達障害」に対しての誤解や偏見への反論に、かなり多くの頁を割いている。
  • 大人のADHD ――もっとも身近な発達障害
    概要:
    ADHDの特徴: 注意の配分が不得手; 金銭管理が苦手; 衝動性; 過集中; 小中学校ではADHD3%,ASD1% (3%はかなり多い 統合失調症1%, うつ3%); ノルアドレナリンとドーパミンの障害が関与?
    治療: 薬物(メチルフェニデート, アトモキセチン); 心理教育

    感想:
    非常...続きを読む
  • 発達障害
    ADHD, ASDについてたくさんの事例を交えて傾向を詳しく説明。自分自身も傾向がある気もするし、生きていて周りで発達障害の傾向がある人に出会うことも当然あるので知っておくことにとても価値があると思う。書き方も客観的で説明がうまく好感が持てる。
  • 心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告―
    現場と常識の狭間でどう丁寧に見ていくか、ひとつひとつを丁寧に見ていて、そういう丁寧さ、慎重さの上にこれからどうするかがあるんじゃないかなと思った。こういう事態に陥った人たちは、どういう経緯や原因があるのか、わかりやすく書かれていて、難しさや課題などもあるのだなと改めて。
  • 発達障害
    ■自閉症の特徴(カナー)
    ・他人との感情的な接触の欠如
    ・自分で決めた事柄を同一に保とうとする欲求や反復的なこだわり
    ・言語の障害
    ・知的な遅れ
    ・物の操作に取りつかれる
    ・高いレベルの視空間スキル,機械的記憶
    ・魅力的で知的な風貌
    ■「自閉性精神病質」アスペルガー(今日のアスペルガー症候群という概...続きを読む
  • 発達障害
    名探偵シャーロック・ホームズ。
    映画「風立ちぬ」の堀越二郎。
    ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の津崎平匡。

    「少し変わったところがあるが、特定の分野におちて驚異的な能力を発揮する天才タイプ」として、アスペルガー症候群の人たちが好意的に取り上げられている。

    ここ数年「発達障害」という言葉は、ポピュ...続きを読む
  • 発達障害
    題名通り、代表的なASDとADHDについての一般向けの解説本。特に成人の発達障害を専門にされている著者ならではの成人発達障害に対しての解説はわかりやすい。ASDとADHDは合併しやすいが、その鑑別などについてもわかりやすく解説。診断についても常識的。障害が偏見や誤解を生む元となった犯罪についても診断...続きを読む
  • 大人のADHD ――もっとも身近な発達障害
    ■ADHD(Attention Deficit Hyperactivity disorder):「注意欠如多動性障害」
    ・注意,集中ができず,ケアレスミスが多い
    ・物をなくしたり置き忘れたりする
    ・片付けが苦手
    ・段取りが下手で先延ばしする
    ・約束を守れない
    ・落ち着きがなくそわそわする
    ・一方的な...続きを読む
  • 他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑
    201607/

    国連児童基金(ユニセフ)は、2008年に先進国に住む子供達の「幸福度」に関する調査報告を発表した。
    子供の「主観的な幸福度」に関する項目の中で、「孤独を感じる」と答えた日本の15歳の子供の割合は29.8%と、対象国の中で第一位で、ずば抜けて高かった。日本に続くのはアイスランド(10...続きを読む
  • 他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑
    ■日本と欧米の顕著な差は「宗教」が社会の規範になっているか否か
    ■日本社会や日本人の特性である孤立化やアノミー化は実は先進性の表れ
    ■日本社会の様々な特徴は独自性の大きい日本文化の基礎となってる
  • 心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告―
    「正常な精神と狂気には、厳然とした境界線があるように考えられている。しかし実際のところその境い目は、ごく淡いものであるように思われる」筆者の言葉。

    裁判員裁判しかり、必読の一つと思われる。
  • 文藝春秋 2015年 6月号

    イイネ

    10年前から毎月購読していますが、本の整理が大変ですので3年前から電子ブックに変更。もう少し、普通の書籍に比べて安くなるとありがたいですが...
  • 文藝春秋2月号

    文芸春秋3月号

    年間購読にしているのですがどうしたら読めますか
  • 心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告―
    主要な精神疾患の症例の紹介と解説。

    岩波氏の本がより多く読まれれば精神病患者について過剰な恐怖も不当な差別も減ってゆくと思う。

    他の本でも指摘されているが、日本で司法精神医学の専門家がいないのは大きい問題。
  • 狂気の偽装―精神科医の臨床報告―
    社会で問題になる精神面の諸々の問題を分かりやすくかつ正確に、そして生々しく解説している。

    それっぽい用語を使ってかっこいいことを書こうという人は恥ずかしいことになる前にこれに目を通しておいた方がいい。
  • 狂気という隣人―精神科医の現場報告―
    宮崎勤に関しては多重人格の精神鑑定が世間を騒がせたが、著者はそれはばっさり否定。統合失調症の鑑定を支持し、本書で詳しく考察している。犯行時点での責任能力までは言及せず、死刑判決に否定も肯定もない。ただ精神病が考慮されなかったことは問題と考えているようだ。

    触法精神障害者に関しては後に優れた新書を著...続きを読む
  • 精神障害者をどう裁くか
    思想的な偏りを排し、経験ある精神科医の立場から刑法39条に関する諸々の問題を論じている。読みやすく、精神疾患に関する本を何冊か読んでいると内容も分かりやすい。
  • 精神障害者をどう裁くか
    4/17
    書名から勘違いするひとが多いのかも知れないけど、「どう裁くか」に答えを出しているわけではない。
    ただ、その問題を考える上で必要な、(触法)精神障害者を取り巻く法制度の歴史的な経緯や重大な転換点となった事件における司法関係者・病院関係者の反応などが多く書かれており、考察の手助けにはなると思う...続きを読む