岩波明のレビュー一覧

  • 精神障害者をどう裁くか
    【目次】

    第一章 刑法39条――「心神喪失」犯罪とは――
    第二章 精神障害者はどう扱われてきたか?
    第三章 「座敷牢」から「病院任せ」の時代へ
    第四章 池田小事件と「医療観察法」の誕生
    第五章 刑法39条に対する批判
    第六章 裁判員制度と精神鑑定
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇
    アメリカのジャーナリスト、アビゲイル・シュライアーが、アメリカの十代の少女を取り巻くトランスジェンダー関連の状況についてレポートした本。ここでいうトランスジェンダー状況とは、ホルモン注射や外科手術も含む。トランスジェンダーとしてホルモン注射や外科手術を受けた少女や家庭へのインタビュー、インフルエンサ...続きを読む
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇
    抗議が集まって一旦出版が取りやめられたことで話題になった本。思春期になって訴えられる性別違和についての診断は慎重にしましょう、取り返しのつかない処置は特に、という主張で、拍子抜けするほど穏当。カルトへの傾倒や、HPVワクチンによる症状と同様、思春期から青年前期の苦しみをどう受け止めるかが問われている...続きを読む
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇
    KADOKAWAを脅して一度は焚書に!
    次に産経新聞出版や全国の書店にテロ予告までして葬り去ろうとされた話題の本
    この本が出版されてそんなに都合が悪い人は誰なの?って考えてしまう
    全く差別本ではありません
    当事者への非難はありません
    社会を揺るがす悲劇を克明に綴り、社会の歪みに警鐘を鳴らすルポルター...続きを読む
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇
    本書の刊行に関する政治的なゴタゴタはともかく、帯にあるとおりヘイト本ではなかった。むしろ、都市化による個人の孤独化やSNSによる子供への精神的な影響、実体を無視して暴走する観念、ネット上でカルト化する人権運動、資本主義経済が倫理を踏み潰して暴れている様などが読み取れるアメリカ現代社会の病理を描いたル...続きを読む
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇
    日本での刊行にあたり発売が、反トランスジェンダー本で有害だからという理由で抗議があがり、一旦中止に追い込まれた本書。反トランスジェンダー本でもなんでも無かった。アメリカでも日本でもどこでも有害な活動家(医者をはじめとする専門家も含む)はいるし、彼らを信じて感情的になり事実に目を背ける大衆がいる。本書...続きを読む
  • 医者も親も気づかない 女子の発達障害
    たしかに!そうそう!っていう発達障がいあるあるがちりばめられています。女子あるあるも読んでて、そういう人いるよね、てなります。
    沖田さんのエピソードは読んでいる分には笑ってしまうけど、周りは相当大変だったと思う。
  • 発達障害はなぜ誤診されるのか(新潮選書)
    発達障害のうちASD(自閉症スペクトラム障害とADHD(注意欠陥多動性障害)の誤診例を主に扱っている。終章では、ある程度重なるつまり両方がある場合もあると書かれている。誤診では他の精神疾患との誤診が書かれている。さらにADHDからうつになったり、統合失調症と誤診されたりと、難しい。
     本書では学習障...続きを読む
  • 統合失調症になった話(※理解ある彼君はいません) 推しと福祉に救われて社会復帰するまでの劇的1400日
    Twitterは知らなかったのですが、タイトルの「(※理解ある彼君はいません)」にひかれて思わず購入。自分は中年未婚男性で軽い精神疾患も経験したので、精神疾患系のコミックエッセイは電子版含めて比較的多く読みましたが、自分が読んだものの中で女性が主人公の場合は、親の理解が得られなくても理解のある彼氏さ...続きを読む
  • 増補改訂版 誤解だらけの発達障害
     発達障害に関して誤解されやすいポイントを解説すると共に、発達障害当事者にとっては自分自身を理解し生活上の困難や苦痛をやわらげる糸口にも成り得る一冊。

     特に頷いたのは、「重要なのは、診断よりも、困りごとや生きづらさに対して、どのような対策をとっていくか」という一文。そう、まさにこれ。まさにこれな...続きを読む
  • 医者も親も気づかない 女子の発達障害
    医者も親も気づかない 女子の発達障害。岩波 明先生の著書。発達障害、発達障害というキーワードが独り歩きしている気がする。少し前なら、個性的だとか、少し変わっているだとか、それくらいで済んでいたことでも、今では発達障害、発達障害、発達障害というレッテルを貼られてしまう。本人が発達障害で苦しんでいるのな...続きを読む
  • 殺人に至る「病」
    殺人に至る「病」 精神科医の臨床報告。岩波 明先生の著書。殺人に至る「病」を知らないと、殺人事件を減らすことなんてできない。殺人に至る「病」への理解を深めることが、殺人事件を減らすことにつながるのかもしれない。殺人に至る「病」を持つ人、殺人犯を頭ごなしに非難したって貶めたって、何の解決にもつながらな...続きを読む
  • 医者も親も気づかない 女子の発達障害
    これ、読んだ方がいいです。ひさびさに発達障害のことを考えました。私は多分ADHDです。診断してもらってどうなるわけではないけれど、名前もらって安心したいとら思いました。
  • 大人のADHD ――もっとも身近な発達障害
    大人のADHDは段々知られるようになってきたが、それが障害と言えるのか、ずっと疑問に思っていた。本書は障害というより症状、個性だと言う。様々な苦労の末にようやく適切な診断が出て、投薬と認知行動療法のもと、当事者が回復してゆく症例が豊富に引用されている。当事者が時にはトリックスターとして、生き生きと輝...続きを読む
  • 医者も親も気づかない 女子の発達障害
    女性の発達障害当事者として、著者と沖田×華さんの対談はとても参考になりました。日本人女性の発達障害当事者の生きづらさを代弁してくれていたし、個人的に今までの経験や行動が沖田さんとよく似ていたので、共感する部分が多かったです。
    また、ADHDとASDの特徴についても、実験結果などを交えた説明がされてい...続きを読む
  • 大人のADHD ――もっとも身近な発達障害
    著者はADHD専門外来を担当する医師。うっかりミス、気の短さ、攻撃性、熱中しやすさなど、個人の性格や性質で社会生活や家庭生活で困るほどのものは、発達の問題に起因していることも多いそうだ。そしてそれらは薬や心理療法で改善できるという。発達についての正しい知識が広まることで、本人も周りも人間関係が楽にな...続きを読む
  • ウルトラ図解 ADHD
     本書ではADHDに関する特性、またそれに対する対処法についてイラストを用いて優しく説明してくれている。
     
     ADHDを3タイプに(不注意優勢型、多動性衝動性優勢型、混合型)分類し、タイプごとに詳しく特性を明記されていた。本書を読み進めていく中で私は不注意優勢型だということが分かった。

     治療の...続きを読む
  • おとなの発達障害 診断・治療・支援の最前線
    タイトル通り「おとなの発達障害」という視点で経験豊かな執筆陣による豪華な一冊。
    成人期の方に対する支援や課題について、とても分かりやすくまとめられていた。
  • 天才と発達障害
    ■マインド・ワンダリングとは現在行っている課題や活動から注意がそれて無関係な事柄についての思考が生起する現象のこと。人間は目が覚めている時間のうち約30~50%を「心ここにあらず」の状態で過ごしているという指摘もある。
    ■マインド・ワンダリングは意識的なものと無意識的なものに大別される。その内容や広...続きを読む
  • 他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑
    他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑。岩波明先生の著書。他人のちょっとした過ちや失言をことさらに大きな問題に取り上げて、傲慢な上から目線で非難したり、バッシングしたり、いじめ・ネット私刑と思われるようなことをしたりするのは、多くの人が嫉妬感情や欲求不満を抱えているから。岩波...続きを読む