岩波明のレビュー一覧

  • 殺人に至る「病」

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    一見普通の人が殺人をおこす理由を精神科医が過去の事件と併せて解説。
    サリン事件の東大卒の実行犯は善悪の判断はつくが、それを上回る崇拝、洗脳により実行したという…
    普段は社会に溶け込んでいると思うと怖い…

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    2025年11月05日
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇

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    同性に憧れたり
    他とちょっと違ってみたかったり
    女性的でない振る舞いの方が媚びてなくて良いような気がしたり
    思春期に経験することの多い割と普通のことを特別視してなんだかおかしくなっているようで

    過去にアダルトチルドレンや多重人格が流行った頃に一気に自分はそうだと言う人が増えた時のよう

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    2025年10月12日
  • 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生

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    ■ADHDの特徴としてマインドワンダリングが挙げられる。これは現在行っている課題や外的な環境の出来事から注意が逸れて、全く別のことを考えてしまう現象を指すが、「創造性」との関連が大きいことも報告されている。思考の飛躍。
    ■ASDの人は一般の人があまり意識をしないで周囲の様子を見て、自然と身につけている社会的な常識や対人関係のルールに無自覚であることが多い。彼らは意識的に「無礼」に振る舞っているわけではないものの、常識的な「マナー」や「手順」を理解していないため周囲から誤解されやすいし、本人も混乱し不安に陥りやすい。

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    2025年07月26日
  • 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生

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    ネタバレ

    表紙に書いてある字面に興味を惹かれて手に取って見ましたが、環境とそこにいる自分自身の在り方についてよく考えさせられました。躓きながらも努力して社会に復帰している人達は不都合なことを自分の病気のせいにするのではなく、そこに向き合い対処する自責の思考が出来ている点が優秀だと感じました。勉強や仕事に関して優れていても自分の弱い部分に向き合う人間的な強さがなければ社会に再起するのは難しいのかなと感じたので、トラブルの原因を分析して次に繋げる人間性を養っていきたいなと思いました。

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    2025年05月28日
  • 文豪はみんな、うつ

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    姪っ子と恋愛関係っていう
    絶対炎上しそうなやつとか
    義妹と結婚したいから妻を知り合いに
    譲り渡したりとか…すごい人たち笑

    精神科医の視点から見た文豪達、
    めちゃくちゃ興味深くておもしろかった。

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    2025年01月31日
  • 統合失調症になった話(※理解ある彼君はいません) 推しと福祉に救われて社会復帰するまでの劇的1400日

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    私は、家族が統合失調症で順調に回復していたのですが、本人が服薬を勝手にやめたために再発して、保護入院させることになる経験をしました。私から見れば、とても信じられない挙動でしたが、本書でズミクニさんの絵を見て、ああこうだったのかと少しは納得がいきました。幻視や妄想の世界は、言葉より絵の方が分かり易いです。閉鎖病棟の生活も、退院後に本人から聞いたのと同じような様子が描かれています。この漫画を読んで初めて、入院させられる側から世界がどう見えていたのかを教えられました。

    また、入院中だけではなく、社会復帰の訓練中のズミクニさんの様子から、優しい人柄が感じられました。

    岩波先生とズミクニさんとの対談

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    2025年02月02日
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇

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    ネタバレ

    『トランスジェンダー』がアメリカのティーンエイジャー、とくに少女達の間で"流行っている"という衝撃の書籍。

    昨今、急激にポリコレやLGBTQへの理解を深めよう!という世相になってきているのは分かりますが、自分を受け入れてくれる場が欲しい、優しくされたい(チヤホヤされたい、人気者になりたい)→トランスジェンダーになる!という訳のわからなさ。

    慎重に、本当にトランスジェンダー?別の心理的要因では?と誠実に進めようとすれば、バッシングの的になるという地獄。
    身体的な手術を行なった後では、もう引き返せないというのに。
    大学の友人にも、何人かLGBTQの人は居ましたが、決して周囲

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    2025年01月12日
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇

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    思春期に性自認が揺らぐなんてめちゃくちゃあるあるで、大人になれば自然と落ち着くもの
    落ち着いた先がトランスジェンダーならそこから考えていけばいい、というかそれより前に、揺らいでる段階で何かを決定するなんてあまりにも危険
    ましてや本人以外の、大人たちがそれを煽るなんて最悪の所業
    SNSは功罪あるけど、ちょっと毒がでかすぎて怖い
    辞めさせるのは難しいかもしれないけど、時間をかけて規制してくのは必要じゃないかな…
    お酒やタバコみたいに。

    なんか焚書騒ぎがあった本らしいけど、それはちょっと敏感すぎるような
    内容は、正直アメリカの話だし、自分の周りにはもう思春期の子っていないので、ちょっと対岸の火事感

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    2024年12月28日
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇

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    これほどのポテンシャルを持った本が、2020年の米での発刊から、2024年にならないと我が国で出ない現実。これがまず大問題。
    「幸いなことに、日本の学校関係者も、医療関係者も、トランスジェンダーの扱いについては比較的慎重である。臨床的にも、トランスジェンダーを訴える人が病院の外来を受診することは多いとは言えない。〜略〜大部分は男性であり、米国のような状況には至っていない。」(P332「解説」より)
    勿論、日本では比較にならないくらい少ないのであろうが、ホルモン摂取のハードルは格段に下がりつつある(私は限界精神界隈のウォッチが趣味)。専門家に対し野暮は百も承知だが、そんな危機感で大丈夫なのか心配

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    2024年10月02日
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇

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    不公正、抑圧への、抵抗。
    それ自身は、尊重されるべき。

    しかし、そうした行動は、社会的な生き物である人間が行う場合、複数名で行うことで、力と正統性を主張する場合が多い。
    その場合、正当な抵抗は、いずれ「運動」「活動」「政治」というものに、自然に変化する。
    最初は、損なわれたものを取り返すだけの正当な動き、主張であったものが、個としてはでなく、集団としての動きになり、「政治性」を帯びることで、行き過ぎた動きとなる。
    その動きには、どんどんと、自らの自己顕示欲を満たすことに重きを置く活動家が入り込み、correctness を求めための動きは、political なものに変質していく。
    よく目

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    2024年09月26日
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇

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    ファッション化してしまっている部分があるよね。
    思春期の揺れ動く気持ちの受け皿として、トランスジェンダーが出現している。
    人と違う自分になりたいという感情は古今東西あったわけだが、昨今の多様性の尊重。そして、インフルエンサーという虚構じみた存在が身近になってしまった、現代特有の病のように感じられる。
    そんな生半可な気持ちで名乗るべきではない。本当にそうである人に対しての侮辱のようにも感じる。
    実際にリスクがある決断でもある。

    大前提として、多様性を認めることは大切なので、そこは否定しない。
    そして本書もそのスタンスは一貫している。よって、この本が差別的だ!!と騒ぐのは流石にナンセンスかな。

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    2024年08月18日
  • 発達障害の子どもたちは世界をどう見ているのか

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    今までなん冊か発達障害の本を読んできて、「いやそうじゃない。もうちょっと医学的なことを教えてー!」と思ってたのがこの本で満たされた。
    素人にもわかりやすい文体で、わかりやすく医学的なことや実例を書いてくれているので、知りたい欲は満たされるし勉強になるしでとてもよかった。

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    2024年06月09日
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇

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    ネタバレ

    噂の本読みました。トランスの考え方が、ジェンダー規範の押しつけでしかなくてびっくり。
    トランスを自認する人に対しては肯定医療が主流になっているって話も、もはや宗教。。トランス界隈の人たちがこの本の出版を阻もうとしたことでもお察しだけど。

    欧米、想像以上だった。その点まだ日本は理性的かなという感じがするけど(さすがキリスト教が根付かなかった極東の地である)、トランス活動家の声が大きくなればいずれ日本も…という怖さはある。すでに欧米で警戒されるようになった思春期ブロッカーを日本へ売り込む動きがあるそうだし。

    少子化少子化言われてる現代に、人間の生殖を真っ向に否定するような性自認という概念が根付

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    2024年05月25日
  • 発達障害という才能

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    ADHD傾向ありとの診断があった自分と照らしあわせながら読み進めることができた。スティーブ・ジョブズもそうだったのか、と妙に納得した。後半の対談もとても面白かった。受け入れる環境のことや自分と異なる人の考え方、「差別」ではなく「差異」と捉えられるとよいというのは賛成。

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    2024年05月13日
  • 精神障害者をどう裁くか

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    【目次】

    第一章 刑法39条――「心神喪失」犯罪とは――
    第二章 精神障害者はどう扱われてきたか?
    第三章 「座敷牢」から「病院任せ」の時代へ
    第四章 池田小事件と「医療観察法」の誕生
    第五章 刑法39条に対する批判
    第六章 裁判員制度と精神鑑定

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    2024年05月02日
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇

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    アメリカのジャーナリスト、アビゲイル・シュライアーが、アメリカの十代の少女を取り巻くトランスジェンダー関連の状況についてレポートした本。ここでいうトランスジェンダー状況とは、ホルモン注射や外科手術も含む。トランスジェンダーとしてホルモン注射や外科手術を受けた少女や家庭へのインタビュー、インフルエンサー、医療業界、学校関連、トランスジェンダーとして生活している人々、それぞれにしっかりとインタビューしており、それだけでも、著者の並々ならぬ苦労がしのばれる。
    以下、箇条書きとなるが、感じたことなど。
    ・本書は十代の少女にどう向き合うかの方が主題だと思う。原題は「不可逆的なダメージ」であり、キャッチ―

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    2024年04月17日
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇

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    抗議が集まって一旦出版が取りやめられたことで話題になった本。思春期になって訴えられる性別違和についての診断は慎重にしましょう、取り返しのつかない処置は特に、という主張で、拍子抜けするほど穏当。カルトへの傾倒や、HPVワクチンによる症状と同様、思春期から青年前期の苦しみをどう受け止めるかが問われている。

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    2024年04月15日
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇

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    KADOKAWAを脅して一度は焚書に!
    次に産経新聞出版や全国の書店にテロ予告までして葬り去ろうとされた話題の本
    この本が出版されてそんなに都合が悪い人は誰なの?って考えてしまう
    全く差別本ではありません
    当事者への非難はありません
    社会を揺るがす悲劇を克明に綴り、社会の歪みに警鐘を鳴らすルポルタージュです
    米欧の少女達の中での"流行"がトンデモナイ事態に
    アメリカではジェンダーイデオロギーの浸透に「いじめ防止」というレトリックが使われたらしい
    しかもそれは(活動家にとって)上手く行き、学校が治外法権の洗脳場となったらしい(怖い)
    日本も対岸の火事ではない

    この本はトラン

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    2024年04月14日
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇

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    本書の刊行に関する政治的なゴタゴタはともかく、帯にあるとおりヘイト本ではなかった。むしろ、都市化による個人の孤独化やSNSによる子供への精神的な影響、実体を無視して暴走する観念、ネット上でカルト化する人権運動、資本主義経済が倫理を踏み潰して暴れている様などが読み取れるアメリカ現代社会の病理を描いたルポとして非常に興味深い内容だった。トランスジェンダリズムの流行とは現代社会の問題点が集約された社会現象だったのだなと改めて思わされた。

    現在アメリカで「トランスジェンダー」を自認する人の多くが、かつて性同一性障害と診断されてきた人々とは違って、思春期に突然性別違和を感じはじめた少女たちだと言う。本

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    2024年04月11日
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇

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    日本での刊行にあたり発売が、反トランスジェンダー本で有害だからという理由で抗議があがり、一旦中止に追い込まれた本書。反トランスジェンダー本でもなんでも無かった。アメリカでも日本でもどこでも有害な活動家(医者をはじめとする専門家も含む)はいるし、彼らを信じて感情的になり事実に目を背ける大衆がいる。本書が日本でも刊行され書店で手に取ることができ、読むこと、知ることの権利が奪われなくて本当に良かった。性別違和、急速発症性性別違和(RODG)に悩み性別適合手術(乳房を切除するトップ手術)を受けた後に、自らの選択、行動を後悔している彼女(少女)らの心のケアは誰が行うのだろうか。日本での本書刊行に反対した

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    2024年04月06日