岩波明のレビュー一覧

  • 精神科医が狂気をつくる―臨床現場からの緊急警告―
    精神医療に対する包括的な課題提起の書。
    代替医療の不確実さ、医療産業の狙い、など気づきが多い新鮮な本であった。
  • ―精神科医が読み解く―名作の中の病
    紹介されている本のうち、七冊くらい読んでた。少し文章に統一性がないところもあったが、読んでみたい本はたくさんあった。
  • ビジネスマンの精神科
    文章は簡素だけど読みやすい。でも、最終章までは精神病をカテゴリーに分けてそれぞれ臨床例を出しつつひたすら淡々と解説という、精神科初心者向け新書にありがちな展開で萎えた。それなら野村センセの書いたいくつかの新書のほうが、文章表現も豊かだし断然面白い。ただ、最後の主治医 vs 会社の産業医のハナシにはす...続きを読む
  • 心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告―
     失業率から見ると日本はアメリカの半分なのだとか、それに比べて自殺率は1.5倍~2倍なのだ。自殺の原因として、うつ症状から自殺まで発展する人がかなりの人数に上るらしい。うつ症状を発症しやすい日本社会の構造が注目される。

     一度レールから外れると復活がむずかしいのが日本社会である。会社員はレールから...続きを読む
  • 狂気という隣人―精神科医の現場報告―
    書かれている内容は大変興味深い。
    にも関わらず読みにくさを感じるのは、著者の文章力に難があるからだと思う。話題が飛びに飛び、脱線に脱線を重ねてから「そんな訳で冒頭に出てきたこの人は〜」などと話を巻き戻されると首を傾げながら章の冒頭に戻ることになる。

    ただ、現代社会への問題提起や医療現場の実情はよく...続きを読む
  • 狂気という隣人―精神科医の現場報告―
    こうタブー視されている(と、わたしが感じている)ことについて、もっと知りたい欲求がある。

    まぁ、だがしかし、よくわからない。
  • 狂気の偽装―精神科医の臨床報告―
     だいたいの内容は裏表紙の解説を読めば理解できる。それよりも、なによりも面白いのは、おわりの数ページに記載がある『ジャルゴン』と『ネオロギスム』という病気についてだ。どちらも総合失調症の症状なのだ。言語中枢障害であるとか、言語処理の障害であるとか。彼らの発する言葉はとても不可解なのである。周囲がそれ...続きを読む
  • 心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告―
    精神疾患や司法精神医学的問題に対してノンフィクションでありながらただ悲惨な事実を悲劇的に描くのでなく、淡々と且つ人間の生きていこうとする力の存在を裏に小話などはさみつつ途中で読むのを躊躇うこと無く読めるよい本であった
  • 精神障害者をどう裁くか
     刑法は,心神喪失者の行為は罰しない,心身耗弱者の行為はその刑を減軽する,と定める。この刑法39条にまつわる本。殺人などの凶悪犯罪では,精神障害者が加害者になることがかなり多い。
     従来,統合失調症,あるいは躁鬱病と診断されると,犯行時にどのような精神状態であろうと責任能力はまったくないと判断する慣...続きを読む
  • 心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告―
    岩波明の心に狂いが生じるときを読みました。精神科医の症例報告という副題のついた、精神疾患の症例の解説でした。依存症、統合失調症、摂食障害、精神病質(サイコパス)、アルツハイマー病、うつ病、強迫神経症、といった各種の精神疾患の症例が解説されています。また、裁判員制度が導入された時に話題となった精神鑑定...続きを読む
  • 狂気という隣人―精神科医の現場報告―
    精神病について大学で習ったけど、よくつかめなかった。
    患者を見ても理解できない部分も多い
    少しでも何かつかめればと思って読んでみた
    松沢病院のことも書いてある
    患者との日常のやりとりも
    エピソードをもとに症状・病名・対応が書いてあってわかりやすい文章
    統合失調症で殺人を起こした患者の面接内容もあった...続きを読む
  • 心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告―
    なんとなくあたらしいなと思った部分は患者さんの過去にあまり触れずに淡々と描かれていくこと。(内因性のエピソードが多いからか?)

    精神鑑定については、わたしはこの人とは全く反対の意味の疑問を持っていた。

    なんかこの人の本のタイトルってミステリっぽくてちょっといや。
  • 狂気という隣人―精神科医の現場報告―
    書いてある事の方向性がばらばらでまとまりがないと感じる。イギリスのような…いや、それ以上に整備された保安病院は必要だろうなとは思う。数は少なくていい。
  • 狂気という隣人―精神科医の現場報告―
    最近のマスコミの報道をみてて思うけど、報道される対象の人や事柄をちゃんと理解したうえで語る人の話を聞かなくちゃだめだなぁ。
    この人の著作はもう少し読んでみたい気がする。
  • 精神障害者をどう裁くか
    相馬事件やマクノートンルール、医療観察法の成立まで、刑法39条をとりまく流れが簡潔にまとめられている。最後の方に書かれているように、措置診察などで一旦医療のコースに乗ってしまうとその後司法が関与しなくなるというのが最大の問題点ではあったが、医療観察法はその意味では一歩前進なのだろう。不起訴処分に伴う...続きを読む
  • 狂気という隣人―精神科医の現場報告―
    東京某所に現存する重度の精神病患者の収容施設で勤務していた著者のレポート。狂気とあるが、淡々と各症状ごとに行動パターン、思考をレポートしている。題名と内容が結構かけ離れてるのが残念。
  • 精神障害者をどう裁くか
    むんむん。
    難しい問題だとは思う。ひとがひとを裁くのも難しいし、こころの問題はねー。うーん。
    裁判員制度もどうなんだかなあと思ってしまうよなあ。
  • 精神障害者をどう裁くか
     タイトル通り「精神障害者」の犯罪について、わりと丁寧な議論が展開されていた。
     センセーショナルに主張せず、わからないことはわからないときちんと明示してあったりと、好感のもてる内容だった。本書から、現在のわが国の精神障害者の犯罪に対する理解度がよくわかった。つまりは、今後も大いに議論する必要のある...続きを読む
  • 精神障害者をどう裁くか
    現状を分りやすくコンパクトに概観できる。しかし,答えは出ない・・・。弁護人としては,問題化する努力をしていくしかないのだろう。
  • 狂気の偽装―精神科医の臨床報告―
    精神病といわれている中で
    本当にその病気、病気ですか?
    と、問いかける本です。
    本当の精神病とはなんぞや。
    いろいろな症候群があれど
    本当に病気なのか?
    うつといわれているひとが
    すべて病気ではない。ということ。
    精神的な病は、医者によってもだいぶ見会が違うのではないかと思う
    見える病気じゃないから...続きを読む