岩波明のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
私は昨今のトランスジェンダー問題に懐疑的である。トランス女性が女性スペースに侵略したり、スポーツの世界で女性の表彰を妨害することに反対である。
だからこそ、著者の思想自体には近いと言えるが、読んでみると著者自身もミソジニーを内包していたり、性愛至上主義的なところがあることが分かる。そこに注意を傾けながら読まなければならない。
今が辛い時、別の何かにさえなれば問題は解決すると錯覚しがちであるが、その考えは危険だ。特に思春期には。
非常に難しい問題だと感じたが、訳者あとがきに書かれていたように精神疾患・精神病界隈では医学的事実が時代によって二転三転する。(発達障害についての知見とか)なので、トラ -
-
Posted by ブクログ
発達障害という名前は知っていても、具体的にどのような障害なのかわかっていない人にピッタリな本。
ネットで氾濫する発達障害の情報だけだと、誤解する可能性もあるので、手に取りやすくコンパクトにまとまっている本書は勧めやすい。
逆に言えば、ある程度他の本で学んでいると、重複していることも多々あるということ。
新書ばかり読んでいるため、そろそろ個別の障害について深めていくべき、という人には物足りないと思う。
ケーススタディも含まれており、初めて読む発達障害入門本として、かなりわかりやすくまとまっている。
この本の中に書かれていることは、今の考え方であり、時代が変われば定義も変わる可能性があるという -
Posted by ブクログ
発達障害とは何か。その大きな括りの中にASD(自閉症)やADHD(多動症、注意欠陥)がある。社会的な話題として我が子を心配したり、友人を揶揄、自分を自嘲するような用いられ方をするものの、正しく理解されておらぬ危険性がある。
いじめや虐待によりASDや、ADHDが発症するものではない。先天的なものだ。成人期のADHDは、小児期に比べると、多動性が問題になる事は少なく、主に不注意、集中力の障害、衝動性と関連した問題が中心となる。時間感覚の障害に関しては、スマートフォンのスケジュール機能、アラーム機能の活用が推奨される。
本来多くのADHDはフレンドリーで対人関係を苦手としないことが多い。初対面 -
Posted by ブクログ
最近会社でも制度やルールを守れない、スケジュールも遵守できず、納期など関係無しに帰ってしまうなど少し困った社員がいると、発達障害ではないか、といった会話がなされる事がある。専門的な知識も何も無く、ただ書籍やテレビで見た程度の情報源で、ADHDだとかASDだとか、はたまた自分はそういうちょっとした仕草や言動に敏感すぎるからHSPなんだとか、かなり好き勝手に素人診断話をする人も多い。更に何かショッキングな出来事があると、それが本人には全く影響ない様な出来事であっても、あたかも自分に対して作用したかの様にトラウマになった事を訴え、重要な仕事があってもメールで休みを告げてくる社員もいる。確かに世の中シ
-
Posted by ブクログ
時は2010年代。トランスジェンダー、性自認が肉体の性と異なる感覚を抱いていると主張する人が、特に欧米の、未成年の少女の間で急増していることがわかった。理解が広まった結果なのであれば喜ばしいことだが、調査を始めると、全く別の、社会全体に関わる重大な問題が顕になってきた――。
少女たちが自ら望む "Irreversible Damage――回復不能な損害" とは。
本書を短絡的にジェンダー/トランスジェンダーの問題に分類すれば、必ず問題の本質を読み誤る!
少女たちの "流行" の実態を明らかにし、ジェンダー思想と性自認の実情、思想と彼女たちを政治的 -
-
Posted by ブクログ
病跡学パトグラフィー。
四半世紀前は、憧れていたジャンルだなぁ……。
各章ごとに読み応えがあるのは勿論だが、なんと巻末解説を島田荘司が書いているのが、面白ポイント。
御大いつもの日本人論をぶつが、後輩ミステリ作家にもとばっちりをかけて、堂々たる名(迷)解説で、読み甲斐あり。
@
目次
第1章 夏目漱石―一八六七~一九一六(享年四十九)
第2章 有島武郎―一八七八~一九二三(享年四十五)
第3章 芥川龍之介―一八九二~一九二七(享年三十五)
第4章 島田清次郎―一八九九~一九三〇(享年三十一)
第5章 宮沢賢治―一八九六~一九三三(享年三十七)
第6章 中原中也―一九〇七~一九三七(享年三十