岩波明のレビュー一覧

  • 文豪はみんな、うつ

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    SNSで紹介されていたので気になって購入した本。文豪紹介系の本は好きだけれど、特にこの本は精神科医の先生が文豪を精神科医の目線から解説している。鬱、統合失調症、双極性障害など、物語を書いて食っていくというのはこんなに大変なのかと。

    新しい目線で文豪について考えたり、読書できるきっかけになりそう。読みやすい良書でした。

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    2022年08月07日
  • 殺人に至る「病」

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    過去の事象を丹念に解説! 臨床(現場)を積み重ねて来た著者だからこそ辿り着ける場所...。ご都合主義では何も解決しないんですよね...。
    事実と真摯に向き合うことでしか、世は変えられないのだ、ということを明らかにしてくれる良書でした。

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    2022年08月01日
  • 発達障害

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    人の気持ちがわからない、同じ失敗を繰り返す、自分は発達障害では?と思うことがたまにある。というか、そういう部分はあるが、経験や仕組みで解決できている部分が多い。ただ、認知の面でどうしても生きづらさはある。相手の気持ちがわからずに信頼関係を築けない。
    コレだという解決策があれば良いのだが…

    ★疾患は生まれつき
     成人になって発症するものではない。

    ★カサンドラ症候群
     ASDのパートナーと信頼関係が、築けないことによって生じる精神的、身体的な症状。
     元の位置に戻せない、反省がない、自覚がないなど、ゆとりがある時には許せるが、子育てなど多忙な生活ではイライラしてしまう。

    ★「認識」すること

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    2022年05月25日
  • 文豪はみんな、うつ

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    文豪が現代に生きてたらどうだったんだろうと何度も考えたことがあるけど、
    この時代背景、精神疾患に対する理解の浅さや治療、療養方法の未発達さがあったからこそ文豪作品は生まれたのかもしれないと改めて感じさせられる。
    現代にも素晴らしい作品はたくさんあるけど、この時代特有の切羽詰まったような人間の心情はこの時を生きたこの人たちにしか書けなかっただろう。。

    私の大好きな夏目漱石は胃潰瘍とか内臓系の病で苦しんでたのかなと思ってたから、子どもに手を上げたりだのなんだの意外だった。
    個人的にエグかったのは島田清次郎と有島武郎のエピソードでした、、、

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    2022年05月04日
  • 発達障害という才能

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    日本では協調を求められ、変わっているものを良しとしない傾向があるので、発達障害は社会とのあり方が難しいと思った。
    協調とか調和関係なく、良いものは良い、悪いものは悪いと言える社会や大人を作ることが大切だと思った。

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    2022年05月01日
  • 殺人に至る「病」

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    ネタバレ

    悪とは何か。実際に起こった事件から殺人を犯すときに犯人がどのような精神状況だったのか、社会状況から、何が悪なのか、を考えていく。

    タイトルからキルケゴールを意識しているのがわかるけれど、最近見た映画の予告「死刑に至る病」を思い出して、本書を思わず手に取った。

    「はじめに」から、もう興味をそそられる。アーサー・ウィリアムズ「この手で人を殺してから」の話が魅力的。読んでみたくなる。
    それから北九州連続殺人事件、座間9人殺人など色々な事件の話が出てくる。

    第1章「不寛容という悪」、第2章「精神病質」、第3章「狂気か悪か」、第4章「通り魔」、第5章「カルト宗教と犯罪」という構成。

    不寛容さの話

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    2022年04月30日
  • 文豪はみんな、うつ

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    この視点、この視点が読みたかった!こうしてまとめてくださった作者様に尊敬の念。
    そう、みんなうつで死に近いところにいるんだよ。
    夏目漱石、太宰治、宮沢賢治
    簡単に名前を出し「憧れる」と口にする人の知識量と心理を知りたい

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    2022年04月10日
  • 文豪はみんな、うつ

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    電子書籍の割引期間の最終日が来て、何か選ばなくちゃいけないような脅迫観念に駆られて、ついコレを選んでしまった。私は「期間限定お買い得」に極めて弱い。いっときは財布がパンパンになるほどにクーポンを入れていたのだけど、最近はアプリの中にクーポンが無数に入っている。このクーポンを使うために1日の予定をやりくりすることも多い。私はクーポンを買い物に利用しているのか、クーポンのために買い物をしているのか。依存症の典型的な症状。コレ病気かも。まぁ、生活を脅かすほどじゃないからまだ医師にかかるつもりはない(←「私は依存症ではない」と言うのは依存症初期の典型)。

    まぁどちらにせよ、自殺や心中に至るような「う

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    2022年04月10日
  • 発達障害

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    読むのに結構時間がかかってしまった。

    今まで発達障害の本を何冊か読んできたけど、内容も分かりやすく、一言で発達障害と言ってもその中の種類や違いなどを詳しく説明されてるため非常に読みやすい。


    さらに症例をあげての誤解されやすい点であったり、発達障害と気付かれなかった為に起きてしまった事案など紹介してくださっている為、自分自身の理解周りからの理解どちらも大切なんだなと思いました。


    悩める方に読んでほしいです。
    そして誰かが救われますように。

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    2022年03月28日
  • 文豪はみんな、うつ

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    夏目漱石、宮沢賢治、太宰治、芥川龍之介、などなど10人の文豪たちの生い立ちや生活、作品を検証して精神科医として著者が精神状態などを考察する。
    淡々としてわかりやすい文章でさくさく読める。
    文豪の小説はちょっとしか読んでないけど、やっぱり普通の人とはちょっと違う人たちなんだなぁ。
    紹介されてる作品は読みたくなった。

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    2022年03月25日
  • 文豪はみんな、うつ

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    ネタバレ

    日本の文豪10人が患ってた精神の病気について述べた本。
    偉大な作家は精神的に追い詰められてたんだな、と改めてわかった。なんとなく知識としては知ってたけど、専門のお医者さんである筆者が分析しながら語ると説得力が違う。表紙が結構かわいいので、かるーい本かと思ったらちゃんと分析してある本で、読み始めはびっくり。
    宮沢賢治は、仏教に傾倒していて、童話も書いて、農業の発展に尽力してっていう、穏やかな人ってイメージがあったので、躁うつ病で奇行もあったと知って、一番印象に残った。

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    2022年03月13日
  • 文豪はみんな、うつ

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    国語便覧を見るのが好きで。自分が学校でもらう学年になる前から兄のものを眺めていました。中でも近現代の文豪のページを読むのが好きでした。
    顔写真、ペンネーム、本名、年表、死因、エピソード。なんでかとっても面白かったです。著作はそんなに読んでいないのに…。

    という、文豪に純粋に興味があるので手に取ってみたのですが、想像以上にタイトル通り、本当に「文豪はみんな、うつ」な内容でした。
    あまり詳細知らず手に取ったのですが、よくある実は○○!みたいなゴシップのノリの軽いものかと思ったら著者が精神科医ということで丁寧に分析されていて面白かったです。

    うつ、統合失調症、躁鬱、私はぼんやりとしかそれぞれわか

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    2022年01月14日
  • 発達障害

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    発達障害の診断は専門家なら誰でもできるというものではないようだ。
    適切な診断が必要なひとが多くいる。
    考える基礎として役立つ。

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    2022年01月02日
  • 発達障害という才能

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    マインド・ワンダリングという考え方を知ることができた。
    発達特性が強い人にとって重要なのは多様性を受け入れることのできる土壌づくりということを再認識させられた一冊。

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    2021年11月29日
  • 発達障害

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    自分が発達障害だと気づかないで生きづらさを感じている人は多いと思う。
    この本では、ADHDとASDを中心にその症状や対応策、事例をあげて説明してあるのでかなりわかりやすかった。
    発達障害と犯罪についても書かれている。発達障害が犯罪の直接の原因ではなく、生きづらさや周囲の対応、生活環境なども大きく関係していることがわかった。

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    2021年11月20日
  • 発達障害

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    「多動症、自閉症、うつ… 複数の症状が発生する事もある」
    ・専門医でも判断を間違える事がある
    ・親や当事者は診断結果を真摯に受け止められるか
    ・発達障害は適切な治療で改善が見られ、社会復帰可能
    自分以外の人間の考えや気持ちはどうしてもわかるものではない。
    もし自分なら辛く重たい事実を冷静に受け入れて対処出来るのか…

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    2021年10月17日
  • 発達障害

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    大気汚染、農薬、食品とは呼べない種々の食品添加物、様々な添加剤が入ったプラスチック製品など、化学物質に曝露されている現代人は発達障害の発症率が非常に高いのではと感じています。(この部分は著書の内容ではなく、あくまで個人的見解)
    これから先、発達障害を持つ人と関わりながら仕事においても、日々の生活においても繋がっていく事は避けられない。
    そんな現代において生きる我々には必須の知識となる。
    発達障害に対しての原因などには言及されていないが具体的にどう言ったと特性があるのかを知る事がてきる。

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    2021年05月01日
  • 天才と発達障害

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    多くの事例から、いわゆる天才とされる方々に内包される精神的な症例に対して目を向ける書。タイトルからある種の重さを予感していましたが、思ったよりも(?)軽く読み進めることができました。最後にあるインクルージョン(包摂)が印象的でした。

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    2021年04月10日
  • 狂気の偽装―精神科医の臨床報告―

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    10年以上前の著作だが、本質的な問題は変わっていないように思う。病院は仕事や恋愛の悩みなど個人的な問題を解決する場ではない。その問題を「創作」「捏造」された病名によって患者にされる人、患者になることを望む人の利害一致の構図がある。治療が必要な精神科疾患とは? 様々な事例から読み解く壮絶な一冊。
    解説はステレオタイプさながらで読むに値しない。

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    2020年09月23日
  • 精神鑑定はなぜ間違えるのか?~再考 昭和・平成の凶悪犯罪~

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    精神医学は未だ未熟、という所から入るこの本から見えるのは精神鑑定の危うさ。これが判決に大きな影響を与えると思うと複雑な物があります。

    新書という事もあり、各事件の掘り下げ方は割とあっさりしています。個人的には少し食い足りなさが残る一冊でした。

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    2020年07月27日