岩波明のレビュー一覧

  • ―精神科医が読み解く―名作の中の病
    東京新聞に連載されていたものを書籍化したもので、63もの作品について解説されているが、1つ1つについては3ページで終わってしまう。だから、正直物足りない。もっと深く詳しく分析されたものが読みたいという気になる。
    ただ、63もの作品が紹介されているわけだから、当然読んでない作品も多く、その作品それ自体...続きを読む
  • 心の病が職場を潰す
    文字通り、心の病が職場に増えており、それが動影響するかを描いた一冊。

    あくまで職場側からの見方が主であり、心の病の人にとって優しいとは言いがたいが、現実を見据える上では一読の価値あり。
  • 精神障害者をどう裁くか
    精神障害者には罰を下さず治療を優先。
    罪に問わず強制入院させるのであれば、実刑判決したあとに治療に専念すればいいのでは?
  • 精神障害者をどう裁くか
    精神障害者についての基本的な事項が整理されていて、とても分かりやすい本です。精神障害者問題についての歴史的経緯を概観することができます。歴史的経緯を知らないと、今起きている問題をきちんと理解することはできないと思いました。

    精神障害者問題は古くからあって、今なお解決策が見出されていない問題。触法精...続きを読む
  • 心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告―
    心の狂いは、ほんのわずかな日常のきっかけで起こりうる。あらためてうつ病が身近に起こってることからも感じられる。本書は、精神疾患についての正しい理解への啓蒙と、日本の司法、行政の遅れへの警鐘である。14.4.19
  • 狂気という隣人―精神科医の現場報告―
    犯罪者が精神病だった時の取り扱いは触法障害者に対する扱いよりも更に寛大であり、事実上処分は無く医療機関に丸投げされている事実を再確認し驚き。五体満足で屈強であったとしても障害者が犯罪を犯した場合よりも処罰が甘い、というか事実上無処罰な事に大きな矛盾を感じる。単純に普段知らない世界を垣間見れるという点...続きを読む
  • ―精神科医が読み解く―名作の中の病
    とても興味深く面白かった。
    といっても、1冊の本につき2~3pくらいずつなので、サクサク読める。
    読んでいくほどに、読みたい本が増えていく。
    既読の本の再読や、知らなかった本への興味。
    読む本なんかないかなぁ~って思っている人にもいいかも。
  • 精神障害者をどう裁くか
    精神鑑定について、一般の人に説明するのに示唆に富んだ内容だった。司法精神医学に影響を与えた精神分析の悪い面についても、反省させられた。(って、私が反省することじゃないけど…)
  • 精神障害者をどう裁くか
    暗澹たる思い。問題はここに至るまでに手が打たれないこと、そして、精神障害者の居場所が無い社会か…。その一手一手は小さくとも、打たずにいた結果に対して払わされる代償が大き過ぎる…。
  • 精神障害者をどう裁くか
    岩波明氏の本は二冊目。
    最近興味を持っていた精神障害者の法律について書かれていたので、読みました。

    措置入院、医療保護入院や、最近できた医療観察法、昔の精神障害者の扱われ方から現在に至るまでの歴史など、とても勉強になった。

    たまに挿絵や写真が載っていて、当時を想像することができました。。
  • 狂気の偽装―精神科医の臨床報告―
    読みやすい。要は、マスコミが騒ぎ立てることで心の病を意識するようになってしまった現代人へのアンチテーゼ。
  • 精神障害者をどう裁くか
    [ 内容 ]
    「野放し」と「厳罰化」のあいだ―。
    なぜ「心神喪失」犯罪者たちは、すぐに社会に戻れるのか。
    なぜ刑務所は、精神障害者であふれるようになったのか。

    [ 目次 ]
    第1章 刑法三九条―「心神喪失」犯罪とは
    第2章 精神障害者はどう扱われてきたか?
    第3章 「座敷牢」から「病院任せ」の時代...続きを読む
  • 狂気という隣人―精神科医の現場報告―
    精神医療の歴史と現状、触法精神障害者に対する医療と司法システムの実態について。

    難しい問題ですね。
  • 狂気という隣人―精神科医の現場報告―
    精神障害と犯罪の関係についていろいろ。このひとの「人権派」に対する敵意はそうとうだ。でもまあこういう書き方する人もいないと困るわね。現場以外の人の話ばっかり読んでるとなんか勘違いしてしまう可能性がある。



    宮崎事件についてもいろいろ分析。なるほど。



    サリヴァンへの悪口はポリティカリーにコレ...続きを読む
  • 狂気という隣人―精神科医の現場報告―
    <人口の約1%が統合失調症という事実。しかし、それが我々に実感されることがないのはなぜか。殺人、傷害にかかわりながら、警察から逮捕もろくな保護もされず、病院さえたらい回しにされる触法精神障害者。治癒して退院したはずなのに、再び病院へ戻ってくる精神病患者。疲弊する医療関係者。社会の目から遮蔽されてきた...続きを読む
  • 狂気の偽装―精神科医の臨床報告―
    精神科医たちのヤバイ話がいろいろ。おもしろい。



    患者に手をつけて問題起こした医者が「現在は思春期病棟に勤務している」とかわざわざ書いているのが悪意あっていい。
  • ビジネスマンの精神科
    [ 内容 ]
    「心の病」の症例と治療法。
    うつ病・うつ状態、パニック障害、神経症のケーススタディから、職場環境の改善まで、すぐに役立つガイド。

    [ 目次 ]
    第1章 精神疾患とは何か
    第2章 うつ病
    第3章 躁うつ病
    第4章 うつ状態
    第5章 パニック障害
    第6章 その他の神経症
    第7章 統合失調...続きを読む
  • 狂気の偽装―精神科医の臨床報告―
    以前に読んだ『強姦の歴史』のように、精神的な傷ばかりか肉体的な傷まで無視された時代があったことを思えば「心の病」も無視してはいけない問題ではありますが、なんでもかんでも「心の病」としてしまう昨今、心のケアが叫ばれ精神科へかかるハードルが下がったことは本当に苦しむ人にとっては良かったと思う反面、マスコ...続きを読む
  • 狂気という隣人―精神科医の現場報告―
    淡々と、しかしこれでもかこれでもかとばかりにベールがはがされてゆく「精神病院」という世界。
    まったく知らないよ、ということならばともかく、なまじ多少は知っているつもりだったことなだけに、自分の価値観ごと足元をすくわれたかのような読後…
  • 狂気の偽装―精神科医の臨床報告―
    心の闇が関わっていそうなことについて論理を展開するとき、精神の症状名や病名などを記述し、それが根本の原因であるかのように説明する書籍が多くあります。

    流行りの病名などを用いて説明されると、説得力が生じてしまい、それを鵜呑みにしてしまって本当のことを理解しようとする思考が止まってしまいます。

    思考...続きを読む