岩波明のレビュー一覧

  • 医者も親も気づかない 女子の発達障害

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    女の子の発達障害は見逃されやすく、社会人になったり主婦になったりしてから支障をきたして発覚することが多いのだそう。
    読んでいて、ますます自分がADHDなのではという確信を深めたのだけれど、巻末のセルフチェックリストでは思いのほか該当せず。
    悩んでるなら思い切って受診してみるのも有りとは思いつつ、なんとなく躊躇っているのが現状。とりあえずはいろいろ本を探して読んでみよう。
    ゲストの沖田×華さん、名前に見覚えがあると思ったら、先日読み終えたばかりの『特殊清掃人』の参考文献の著者ですね。ADHDとLDの診断を受けているそうで、ご幼少時からとても苦労してきたよう。とはいえ、それを語る際の明け透けな対談

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    2023年01月21日
  • 文豪はみんな、うつ

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    名だたる文豪の、
    『世間的な生活を放棄した代わりに自らの「文学」を手に入れた』
    という生き方。

    彼らの生き方や才能と、精神的な病との間に因果関係を読み取ってしまうのは、果たして良いことなのか?

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    2022年07月19日
  • 医者も親も気づかない 女子の発達障害

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    沖田×華さんのあけすけなインタビュー回答は、なんとかなるはずと元気をもらえる。
    女子の生きづらさは概要として理解できたしやっぱりねと思えたが、だからどうしたらいいかは汎用性がないかな。
    発達障害を知らない人にこそ読んで欲しい本。

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    2022年06月20日
  • 文豪はみんな、うつ

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    名だたる文豪たちを精神科医が現在の診断基準をもとに診断名をつけていく非常に興味深い本だった。こうやって診断していくのだなとある種感慨深いものがあった。太宰治については大変誤解されていると反論しているのが印象に残った。筆者によると大宰はうつ病であり、心中は当時の流行りではないかと推察している。文豪達の時代背景から家族関係の話まで及びとてもありがたい本となった。

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    2022年05月07日
  • 天才と発達障害

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    勉強も兼ねて読んでみました。

    ずば抜けた才能があるだけでなく、それを存分に発揮できてしまう特徴も持ち合わせているのかと考えました。

    ただ、一回読んだだけでは、内容を飲み込めた感じが足りないので、また読んでみようと思います。

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    2021年11月04日
  • 心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告―

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    岩波明『心に狂いが生じるとき 精神科医の症例報告』新潮文庫。

    現役の精神科医が描く精神疾患の実態。

    アルコール依存症、統合失調症、拒食症、人格障害、アルツハイマー、うつ病など現代社会のストレスは人間の精神をも蝕んでいる。様々な精神疾患の症例が紹介されているが、予防法や精神疾患との付き合い方などの解決策は示されておらず、読者を不安に陥れるだけの内容となっている。

    本体価格550円
    ★★★

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    2021年07月11日
  • 発達障害

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    発達障害のASDとADHDの解説に重きを置いた書籍です。この2つについて知りたい方におすすめします。

    個人的な感想ですが「ケーキの切れない非行少年たち」「累犯障害者」を読んでみると、社会に適応できなかったり、人に拒絶されたりすると攻撃してくるタイプが多いように感じます。
    また反対に生育環境が悪くても、発達障害的になる方もいらっしゃるとも思っています。
    犯罪の記述が多かったので、少し気になりました。

    後者に関しては「愛着障害」「教誨師」「殺人者はいかに誕生したか」が参考になるかもしれません。

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    2021年07月07日
  • 狂気の偽装―精神科医の臨床報告―

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    「心の病」を正しく解説しようとした労作です。前書きでは同業者で売れっ子の福島章の杜撰な学説開陳や森昭雄教授の無知などを批判しています。
    本書は現場での自身の体験をふんだんに取り入れながらも、断定を避け、あくまでも症例の1つとして扱っているところに誠実さがある。
    人は追い込まれると、自分以外の何かのせいにすることで安心感を得る。その1つが、「心の病」という漠然とした病名です。彼らは、病気だと診断されることを求め、精神科医はもっともらしい病名をつけることで金を稼ぐ。一見すると、誰にも迷惑をかけていないようだが、本当に治療すべき病気(もどき)を医者と患者で隠蔽する可能性や本来治療の必要がない人を薬漬

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    2021年06月30日
  • 天才と発達障害

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    ネタバレ

    ■感想:
    この本の内容のほとんど(6章中5章分)が過去の偉人や天才と呼ばれる人物を挙げて「天才は、何らかの発達障害や精神疾患と結びついていることが多い」ということをつらつら書かれている。
    Ex)野口英世やモーツァルトは浪費癖があった。これはADHDの特性の一つ(衝動性の症状)。

    んー新しい発見はないかな?と思っていたら最終章にて、天才を殺す社会について述べられいた。イスラエルやアメリカでは国をあげて「才能の育成」(天才の保護育成)に力を入れているらしい。

    一方、日本の教育システムや日本社会は平均を重んじる傾向にある。今後、国民の平均点の向上に重きを置いた教育システムの抜本的な変革、様々な子

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    2021年01月10日
  • 大人のADHD ――もっとも身近な発達障害

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    ADHDが認知されてきています。
    少なくない割合の人たちが該当していると言われていますね。

    症例が詳しく出ているのですが、これらが極端な部類なのかと言えば、恐らく違っていて、4-5%はいるであろう現状の、突出した一部の症例と思われました。
    では周りにいる軽症または境界のところにいるひとたち、その人たちはどうなのだろうか、その人たちは自覚しつつ暮らしているのか、そうではないのか。

    好きな分野には力を発揮できるので、その分野を生かしてもらえればいいのですが、周りの理解も、やっぱり必要ですよね。
    理解を得られるかどうかというと、やはり離婚に至る例も多いと書かれていました。
    そうだよなぁ、と思いま

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    2020年12月29日
  • おとなの発達障害 診断・治療・支援の最前線

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    ADHDやADHは、他の障害を含めて互いに関連していて、とくに幼児期の診断においては、これらを区別することは困難であることを学んだ。
    それを含めた様々な理由により、診断を下すのが困難である。血液検査のような測定できる指標がないのも、医師の大変さが想像できる。

    成人期ADHDの特徴も挙げられていて、私もそれなりに合致しそうな感じがする。遺伝性もそれなりにあり、両親の様子もしっかりヒアリングする必要があるとのこと。すべての担当医師がじっくり対応してくれていることを望む。

    成人の発達障害の患者さんは、受診先に困っているようで、医師数の増加と、患者が探しやすい(担当分野を明示する)ように、業界とし

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    2020年12月15日
  • 心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告―

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    直近に読んだ本や最近仕事がらみで興味を持った精神科についてのノンフィクション。今まで普通に生きてた人にも襲いかかる疾患。それにしても治療現場は大変だな。

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    2020年11月14日
  • 心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告―

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    世の不条理を淡々と語る本書。似非科学に切り込みつつ、現実を突きつける...。日本特有の社会構造にも言及し、現代の闇を鋭く抉っている。裁判員に選ばれたら? まっとうな判断をできるだろうか?

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    2020年10月04日
  • 狂気という隣人―精神科医の現場報告―

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    約10年前の著作。事例を用いた持論展開は良。精神科患者施策の歴史的な背景と制度などの構造的な課題提起、イギリスの例示等による改善策の提示。人口当たりの精神科病床数が減らない日本。精神疾患を抱える方々にはまだまだ地域移行の壁が高く重く立ちはだかっている...。触法精神障害者の対策、と言っている段階では排除の論理にならざるを得ない状況にあるのだろう。

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    2020年08月22日
  • 誤解だらけの発達障害

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    ADHD、ASDについて専門的な勉強をはじめるにあたり入り口としては良いのかなと思う。分量的には9割型子供のことに関しての文書なので、大人の発達障害について学びたい場合本書がメインではないと思う。

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    2020年08月13日
  • 天才と発達障害

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    創造性、独創性が高い天才たちの多くには発達障害と思わられる性質があった。
    ADHDや自閉症。鬱病や統合失調症らしき人もいた。
    しかし世間では、特に日本では常人から逸脱した人は排除されがち。
    この世界は才能ある人たちにとって生きずら過ぎるかも。

    天才たちのエピソードが単純に面白いので楽しく読める。
    個人的に島倉伊之助さんのエピソード好き。

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    2020年05月15日
  • 大人のADHD ――もっとも身近な発達障害

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    最近、診断を受けている人が増えているというニュースを聞いたので読んでみた。事例を示すのでイメージしやすい。

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    2020年04月11日
  • 発達障害

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    ネタバレ

    精神科関連の本を読んでいると、他の診療科では、そうそうある訳ではない誤診が平気であるということと紹介されている。
    そして、同じ精神科領域でありながら、一般人が新書で得られる知識すら持ち合わせていない事も多い。
    にも関わらず、日本の精神医学界で、それを何とかしなければならないという風潮や反省がみられない。

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    2020年02月28日
  • 発達障害

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    ネタバレ

    著者が発達障害、特にASD(自閉症スペクトラム)、ADHD に精通しており、誤診が多い特徴等を含め、発達障害についてわかりやすく説明されている。

    特に印象的であったのは、ASD とADHDの差だ。ASDは「対人関係の障害」「常同的な行動パターン」が特徴であり、対しADHDは「多動・衝動性」「不注意」が特徴であるが、ADHDは衝動性ゆえに、他者の気持ちを鑑みる前に思ったことを口にしてしまう等、一見対人関係の障害と類似した傾向が見られる場合がある。

    すなわち、ASDの場合はそもそも他者に興味がないため、対人関係を築かないが、ADHDの場合は、他者と関係を築きたくとも、目の前の刺激を優先してしま

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    2019年12月30日
  • 精神科医が狂気をつくる―臨床現場からの緊急警告―

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    食事療法、フロイトなどを大上段から斬りまくる爽快感のある論旨。ケースの紹介も交えながら説得力のある展開に頁を捲る手が止まらない...。ただ、残念なのは反論のデータの詳細が記載されていないこと。他の著作にはあるのかな...。他作品も読んでみたい。

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    2019年11月11日