岩波明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
時は2010年代。トランスジェンダー、性自認が肉体の性と異なる感覚を抱いていると主張する人が、特に欧米の、未成年の少女の間で急増していることがわかった。理解が広まった結果なのであれば喜ばしいことだが、調査を始めると、全く別の、社会全体に関わる重大な問題が顕になってきた――。
少女たちは、真性のトランスジェンダーと何が違うのか。
少女たちが自ら望む "Irreversible Damage――回復不能な損害" とは。
本書を短絡的にジェンダー/トランスジェンダーの問題に分類すれば、必ず問題の本質を読み誤る!
少女たちの "流行" の実態を明らかにし、ジェンダー思想と性自認の実情、思想と彼女たちを政治的に利用する人々、そして副次的に "キャンセル・カルチャー" の問題まで社会に突きつけた衝撃のルポルタージュ。
本書で示された問題が解決したとしても、内面にある真の問題を解決しない限りは、似たようなことはこれからも、何度も起きるのでしょう。第二次性徴期/思春期を迎えた子と親に読んでほしい。
なお、原著の刊行は2020年で、作中で紹介された問題や課題、用語を英語で検索すると、2024年現在、ディトランジショナー(性別移行のプロセスを中断したり元々のジェンダーに再移行した人)らが性急な性別移行の危険性を訴えたり、WHO(世界保健機関)がケアの対象を成人に限定することを求める見解を発表したりするなど、行き過ぎたトランスジェンダー称賛に対して社会全体で揺り戻しが進んでいることを確認できる。
"トランスジェンダー/Transgender"
"ディジスター/Desister"
"ディトランジショナー/Detransitioner" -
Posted by ブクログ
病跡学パトグラフィー。
四半世紀前は、憧れていたジャンルだなぁ……。
各章ごとに読み応えがあるのは勿論だが、なんと巻末解説を島田荘司が書いているのが、面白ポイント。
御大いつもの日本人論をぶつが、後輩ミステリ作家にもとばっちりをかけて、堂々たる名(迷)解説で、読み甲斐あり。
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目次
第1章 夏目漱石―一八六七~一九一六(享年四十九)
第2章 有島武郎―一八七八~一九二三(享年四十五)
第3章 芥川龍之介―一八九二~一九二七(享年三十五)
第4章 島田清次郎―一八九九~一九三〇(享年三十一)
第5章 宮沢賢治―一八九六~一九三三(享年三十七)
第6章 中原中也―一九〇七~一九三七(享年三十)
第7章 島崎藤村―一八七二~一九四三(享年七十一)
第8章 太宰治―一九〇九~一九四八(享年三十九)
第9章 谷崎潤一郎―一八八六~一九六五(享年七十九)
第10章 川端康成―一八九九~一九七二(享年七十二)
おわりに
文庫版あとがき
解説 島田荘司 -
Posted by ブクログ
発達障害についての定義や具体例、発達障害に関する事件などを知る事が出来た。専門家でも発達障害の明確な診断は出来ないんだね。
ASD 自閉症スペクトラム症
疾患は生まれつき 遺伝的な要因が大きい 親の教育では無い 特定の遺伝子疾患を持つ人に多い オキシトシンが治療薬として有効
最新版の診断基準DDM-5 社会的コミュニケーションにおける持続的障害 限定された反復する様式の行動 後になっても明らかに 社会で重要な障害を引き落とす
自閉とは異なる ASDはそもそも他者に関する関心が薄い
性同一性障害を示すケースも
サリーアン課題
ハンスアスペルガー
ローナウィング アスペルガー症候群を自閉症の軽傷型 ASDに含まれるものとした
ADHD 注意欠如多動性障害
子供の病気 シンプルで面白みの無いものとされあまり注目されてこなかった 比較的努力でカバー可能な為改善してるように見えるだけ
環境原因は否定 遺伝は大きい 細かい原因は不明 生まれつき
マルチタスクが苦手 多動 不注意 持続性 分配性 転換性に問題 興味のある分野には過剰な注意力
男、子供が多い 大雑把に定義すると10パーセント
精神疾患が合併する事が多い 約半分が不安障害 依存性にも
ASDとADHDの共通点と相違点
ふたつは重なることが多い
同一性へのこだわりが鑑別点として重要
対人関係の不得意なadhd 不注意なadhdとその行動への重要性をかんじないasd
映像記憶 共感覚 学習障害
サヴァン症候群 突出した能力 後天性もある
シネイテジア 外部からの刺激に対して通常の感覚だけではなく異なる種類の感覚が同時に起こる 芸術家
学習障害 読む聞く話す書くに障害 限局性学習障害と呼ぶように ディスレクシア
天才
asdは自然科学系 adhdはデザイナー 小説家などに多い
大村益次郎 アンデルセン ルイス・キャロル
アスペルガー症候群への誤解 発達障害と犯罪 佐世保小6事件
発達障害を社会に受け入れるには
デイケア プログラム 「認識」する事が大切 -
Posted by ブクログ
女の子の発達障害は見逃されやすく、社会人になったり主婦になったりしてから支障をきたして発覚することが多いのだそう。
読んでいて、ますます自分がADHDなのではという確信を深めたのだけれど、巻末のセルフチェックリストでは思いのほか該当せず。
悩んでるなら思い切って受診してみるのも有りとは思いつつ、なんとなく躊躇っているのが現状。とりあえずはいろいろ本を探して読んでみよう。
ゲストの沖田×華さん、名前に見覚えがあると思ったら、先日読み終えたばかりの『特殊清掃人』の参考文献の著者ですね。ADHDとLDの診断を受けているそうで、ご幼少時からとても苦労してきたよう。とはいえ、それを語る際の明け透けな対談が読者としてはおもしろかった。
あとはさくらももこさんもADHDの傾向があると著者が明言していて、そんなにはっきり書いちゃっていいものだろうかと心配になりつつ、興味が湧いたのでエッセイを読んでみようと思う。 -
Posted by ブクログ
「心の病」を正しく解説しようとした労作です。前書きでは同業者で売れっ子の福島章の杜撰な学説開陳や森昭雄教授の無知などを批判しています。
本書は現場での自身の体験をふんだんに取り入れながらも、断定を避け、あくまでも症例の1つとして扱っているところに誠実さがある。
人は追い込まれると、自分以外の何かのせいにすることで安心感を得る。その1つが、「心の病」という漠然とした病名です。彼らは、病気だと診断されることを求め、精神科医はもっともらしい病名をつけることで金を稼ぐ。一見すると、誰にも迷惑をかけていないようだが、本当に治療すべき病気(もどき)を医者と患者で隠蔽する可能性や本来治療の必要がない人を薬漬けにしてしまう危険性、長い目で見れば精神医療の現場を混乱させる元凶だと問題提起している。本書は、そうした医者と患者の馴れ合いの関係に警鐘を鳴らしながら、マスコミ受けを狙った本来あり得ない病名の乱造に危機感を抱く精神科医の臨床報告書です。