岩波明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ■感想:
この本の内容のほとんど(6章中5章分)が過去の偉人や天才と呼ばれる人物を挙げて「天才は、何らかの発達障害や精神疾患と結びついていることが多い」ということをつらつら書かれている。
Ex)野口英世やモーツァルトは浪費癖があった。これはADHDの特性の一つ(衝動性の症状)。
んー新しい発見はないかな?と思っていたら最終章にて、天才を殺す社会について述べられいた。イスラエルやアメリカでは国をあげて「才能の育成」(天才の保護育成)に力を入れているらしい。
一方、日本の教育システムや日本社会は平均を重んじる傾向にある。今後、国民の平均点の向上に重きを置いた教育システムの抜本的な変革、様々な子どもに対応できる個別指導態勢の確率が求められる。
最近色んな本を読むと日本の教育システムが問題、時代遅れなのは自明と結論付けられているのに、何故変わらないのだろう?というか誰が変えるの?という疑問が浮かぶ。
■メモ:
・真の天才とは優等生ではなく、不穏分子である。
→一般社会からは扱いにくい異物として目を背けられやすく、社会から意識的に排除されやすい。
・知能と創造性は別モノ。
・創造に必要な条件:
①独創性
-未知の関係性の解明、物事に対する新しい視点など
②有用性/汎用性
-社会に恩恵をもたらす
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Posted by ブクログ
ADHDが認知されてきています。
少なくない割合の人たちが該当していると言われていますね。
症例が詳しく出ているのですが、これらが極端な部類なのかと言えば、恐らく違っていて、4-5%はいるであろう現状の、突出した一部の症例と思われました。
では周りにいる軽症または境界のところにいるひとたち、その人たちはどうなのだろうか、その人たちは自覚しつつ暮らしているのか、そうではないのか。
好きな分野には力を発揮できるので、その分野を生かしてもらえればいいのですが、周りの理解も、やっぱり必要ですよね。
理解を得られるかどうかというと、やはり離婚に至る例も多いと書かれていました。
そうだよなぁ、と思います。
できないのだから、仕方ないです。
いいところもたくさんあるので。ありがとう。 -
Posted by ブクログ
ADHDやADHは、他の障害を含めて互いに関連していて、とくに幼児期の診断においては、これらを区別することは困難であることを学んだ。
それを含めた様々な理由により、診断を下すのが困難である。血液検査のような測定できる指標がないのも、医師の大変さが想像できる。
成人期ADHDの特徴も挙げられていて、私もそれなりに合致しそうな感じがする。遺伝性もそれなりにあり、両親の様子もしっかりヒアリングする必要があるとのこと。すべての担当医師がじっくり対応してくれていることを望む。
成人の発達障害の患者さんは、受診先に困っているようで、医師数の増加と、患者が探しやすい(担当分野を明示する)ように、業界として対応してくれるとよい。
第5章の薬物療法では、薬の種類や量により、人ごとに効果が大きく異る。合う合わないがある。調整が大変なことがよくわかった。もし私や家族が必要になったら、根気強く対応しようと思う。
患者がお互いに思いや悩みを共有し、新しいスキルを習得する取り組みがある。マクドナルドでの段階的な技術習得のように、よく整備されているプログラムだと思った。
プログラムに参加することで、自分の居場所ができ、自閉症的な行動が減少するとのこと。
プログラム終了後、自主的なグループで集まってゲームやハイキングをするなど、ピアサポートが機能している。仕組みを作るのは大変だったと思う。
自己理解、職業訓練、就職活動、定着支援の取り組みの紹介もある。
得意不得意を理解しているので、なにをサポートしたらよいかがわかり、定着ができやすい。
HTML、CSS、RPAといったことまで職業訓練が用意されているのに驚いた。サポートすれば多くのことができる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者が発達障害、特にASD(自閉症スペクトラム)、ADHD に精通しており、誤診が多い特徴等を含め、発達障害についてわかりやすく説明されている。
特に印象的であったのは、ASD とADHDの差だ。ASDは「対人関係の障害」「常同的な行動パターン」が特徴であり、対しADHDは「多動・衝動性」「不注意」が特徴であるが、ADHDは衝動性ゆえに、他者の気持ちを鑑みる前に思ったことを口にしてしまう等、一見対人関係の障害と類似した傾向が見られる場合がある。
すなわち、ASDの場合はそもそも他者に興味がないため、対人関係を築かないが、ADHDの場合は、他者と関係を築きたくとも、目の前の刺激を優先してしまうがために、他者と良い関係を築くことが難しい場合がある、ということのようだ。 -
Posted by ブクログ
野口英世、南方熊楠、モーツアルト、マーク・トウェイン、ヴィトゲンシュタイン、山下清、大村益次郎、ダーウィン、アインシュタイン、ドイル、サティ、ヘミングウェイ、チャーチル、ルーズベルト、夏目漱石、芥川龍之介、サリンジャー、中原中也、エリック・クラプトン、フレディ・マーキュリー。。。
本書で、ADHD, ASD、うつ病、統合失調症として紹介された人々のエピソードが満載でした。人類の歴史や科学、芸術の発展に寄与したこれらの人々が、平均的性格傾向から、程度の差はあれ解離していたという事実に、大きな業績を生むにはある意味、その心的風景も並外れていることが求められているのか、という印象も持ちました。
セレンディピティというのは、拡散思考のADHDの人が感応しやすい、と書かれており、創造性と発達障害(ADHD)の相性の良さについても認識を改めました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレそもそもなぜこの本を購入しようと思ったか、まずはそこから思い出すべきなのだろうが、いかんせん2年くらい前のため思い出せない。
ポイントとしては、一部の人はその症状を抱えていたとしても「場数」をこなすことによって、どのタイミングでどう振る舞えば良いか学習ができること。一方、そこまで本人や周囲にも理解を持って接してもらう必要があることから、やはり幼少期にこの傾向に気付くかどうか、その上で対策を取れるかどうかに依るところが多いと感じる。
特定のレッテル貼りや一部の天才を取り上げて肯定をすることが、昨今の流行りのようにも見える。曖昧であるがために、そういった用途には適してしまっている。(ある種の特殊性も兼ねて)
とにもかくにも、うまくお付き合いするというところが、着地点になるのであろうが、そのためにも自分の状態を把握すること、ひいては幼少期の重要性を改めて考えさせられる。