岩波明のレビュー一覧

  • ―精神科医が読み解く―名作の中の病

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    面白い発想なのに、新聞連載ということもあり、
    短く浅い。
    もっとこの本の中の扱われ方はイマイチとか
    詳しくじっくり描いて欲しいな〜
    けどいろんな疾患に対応する作品を
    たくさん挙げてて、凄い。
    途中結構自分の趣味出てるし

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    2016年03月23日
  • 他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑

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    インターネットとSNSの普及により、バッシングが特に過激になった。その理由として
    現代の日本社会は、伝統的なつながりを切り捨てた、無機質な規範のない社会であるが欧米は宗教が社会の規範となっている点で顕著な差があることを指摘している。やり直しがきかず、同質さを
    求める窮屈な社会の日本。ではどうすればいいのか解決策は示されていない。

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    2015年12月19日
  • 狂気の偽装―精神科医の臨床報告―

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    心療内科、クリニックが大流行りである。精神科の入院費の削減を狙った厚生省の施策の誤りで境界患者の増加を招いたのだという。確かに複雑で住みづらい世の中になってきた。年功序列でなく能力主義と標榜しつつ、一方で歪んだ個人主義を助長、他人のことは無関心。現実からの逃避とも見えるネット上の集まり、病院に行って病気を作る、等々。季節がら高校球児が口にする、人への感謝の気持ちが、大事な時代になってくる気がする。2014.8.6

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    2014年08月06日
  • 精神科医が狂気をつくる―臨床現場からの緊急警告―

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    S.シンの「代替医療解剖」やロルフ・デーゲンの「フロイトの先生のウソ」が著作の動機だったのかと疑うほど、虚偽、不正への憤懣と読者への注意喚起が延々と続く。しかし、シンと違って現役の臨床医なのだ。表現が医療への反省にはなっても批判は後味が悪い。前作「心に狂いが生じるとき」が良かっただけに期待外れ。器質性障害だけでない診断を要する精神科ほど、医師により診断がまちまちになり易い分野はないだろう。それだけにすがる思いで受診する患者が期待外れの結果になることも多いだろうし、病状を悪化させうることを思うと誤診は大問題。本書でも触れていた評点法による標準化は必要だろう。14.5.6

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    2014年05月06日
  • ―精神科医が読み解く―名作の中の病

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    作品解釈は浅い。それぞれについて、比重が作者の精神分析なのか作品の中の人物の精神分析なのかどっちつかずなところも薄い印象。作品より作者にした方がもっとはっきりする気がする。どの作品も特に読みたいとおもわせられなかった。何がしたいのかよくわからない、連載していた文章を程よくまとめたという内容。広く浅く精神疾患にはふれることがはできる。

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    2014年01月19日
  • 精神科医が狂気をつくる―臨床現場からの緊急警告―

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    精神医療に対する包括的な課題提起の書。
    代替医療の不確実さ、医療産業の狙い、など気づきが多い新鮮な本であった。

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    2014年01月13日
  • ―精神科医が読み解く―名作の中の病

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    紹介されている本のうち、七冊くらい読んでた。少し文章に統一性がないところもあったが、読んでみたい本はたくさんあった。

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    2013年11月15日
  • ビジネスマンの精神科

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    文章は簡素だけど読みやすい。でも、最終章までは精神病をカテゴリーに分けてそれぞれ臨床例を出しつつひたすら淡々と解説という、精神科初心者向け新書にありがちな展開で萎えた。それなら野村センセの書いたいくつかの新書のほうが、文章表現も豊かだし断然面白い。ただ、最後の主治医 vs 会社の産業医のハナシにはすごく引き込まれました。そうそう、こういった、いまの日本社会における労働者という立場から、精神病に罹患することがどういうイミを持つのかが知りたかったのよ。でもいかんせんページ数が足らなかったようだ。ここだけ分離して、ぜひ社会科学にも明るそうな著者に、さらに考察してほしいのだが…

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    2013年06月30日
  • 心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告―

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     失業率から見ると日本はアメリカの半分なのだとか、それに比べて自殺率は1.5倍~2倍なのだ。自殺の原因として、うつ症状から自殺まで発展する人がかなりの人数に上るらしい。うつ症状を発症しやすい日本社会の構造が注目される。

     一度レールから外れると復活がむずかしいのが日本社会である。会社員はレールからはずれないためにストレスを抱え込んでしまう。そして軽度のうつ症状が悪化すると自殺まで追い込まれることになると著者はいう。アメリカは成果主義の国であっても根底にはキリスト教の精神で助け合いが行われている。宗教を持たない日本が成果主義を導入することで更にストレスが社員に重くのしかかるのだ。

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    2013年07月01日
  • 狂気という隣人―精神科医の現場報告―

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    書かれている内容は大変興味深い。
    にも関わらず読みにくさを感じるのは、著者の文章力に難があるからだと思う。話題が飛びに飛び、脱線に脱線を重ねてから「そんな訳で冒頭に出てきたこの人は〜」などと話を巻き戻されると首を傾げながら章の冒頭に戻ることになる。

    ただ、現代社会への問題提起や医療現場の実情はよく描かれているので、興味がある人は一気に読み進められると思う。

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    2013年05月13日
  • 狂気という隣人―精神科医の現場報告―

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    こうタブー視されている(と、わたしが感じている)ことについて、もっと知りたい欲求がある。

    まぁ、だがしかし、よくわからない。

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    2012年12月23日
  • 狂気の偽装―精神科医の臨床報告―

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     だいたいの内容は裏表紙の解説を読めば理解できる。それよりも、なによりも面白いのは、おわりの数ページに記載がある『ジャルゴン』と『ネオロギスム』という病気についてだ。どちらも総合失調症の症状なのだ。言語中枢障害であるとか、言語処理の障害であるとか。彼らの発する言葉はとても不可解なのである。周囲がそれと気がつくことで病院に連れていくのが正解。ただ、時として、その言葉を聖なる言葉と思い神が降りたのだと言ったりする。それもこれも、行き過ぎてはいけないが、ほどほどならば誰も傷つけない。不思議な病気なのである。

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    2012年07月29日
  • 心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告―

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    精神疾患や司法精神医学的問題に対してノンフィクションでありながらただ悲惨な事実を悲劇的に描くのでなく、淡々と且つ人間の生きていこうとする力の存在を裏に小話などはさみつつ途中で読むのを躊躇うこと無く読めるよい本であった

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    2012年05月25日
  • 精神障害者をどう裁くか

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     刑法は,心神喪失者の行為は罰しない,心身耗弱者の行為はその刑を減軽する,と定める。この刑法39条にまつわる本。殺人などの凶悪犯罪では,精神障害者が加害者になることがかなり多い。
     従来,統合失調症,あるいは躁鬱病と診断されると,犯行時にどのような精神状態であろうと責任能力はまったくないと判断する慣例があったが,近年の厳罰化傾向で批判が多かった。個々の症例ごとに,犯行時の精神状態や行動を十分検討すべきとの考え方が最近は支配的。
     そもそも,古今東西を問わず,精神障害者は健常者と区別して取り扱うことが行なわれていた。近代刑法が自由意思と責任という概念を導入する以前から,精神障害者の犯罪に対しては

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    2011年12月20日
  • 心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告―

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    岩波明の心に狂いが生じるときを読みました。精神科医の症例報告という副題のついた、精神疾患の症例の解説でした。依存症、統合失調症、摂食障害、精神病質(サイコパス)、アルツハイマー病、うつ病、強迫神経症、といった各種の精神疾患の症例が解説されています。また、裁判員制度が導入された時に話題となった精神鑑定の質の問題、司法と精神鑑定の関連についても解説されています。このレポートを読んで、konnokが一番気になったのは、うつ病とそれに起因する自殺が最近増加の傾向にあるという指摘でした。日本の社会は異端となることを許容しない社会である。取り残され、落ちこぼれていく人々に対して日本の社会はなかなか救いの手

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    2011年07月18日
  • 狂気という隣人―精神科医の現場報告―

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    精神病について大学で習ったけど、よくつかめなかった。
    患者を見ても理解できない部分も多い
    少しでも何かつかめればと思って読んでみた
    松沢病院のことも書いてある
    患者との日常のやりとりも
    エピソードをもとに症状・病名・対応が書いてあってわかりやすい文章
    統合失調症で殺人を起こした患者の面接内容もあったが、やっぱり精神病の心はわからない、もっと知ろうとしないでわからないと言ってしまうのも申し訳ないけど。わからないから怖いと思ってしまう、ぞっとする内容の患者の話を丁寧にきく鑑定士のようには耐えられない
    でも今までよりちがった視点で見れると思う、悪化へのサインを見つけるのは難しいけど、なんか変という違

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    2011年08月18日
  • 心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告―

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    なんとなくあたらしいなと思った部分は患者さんの過去にあまり触れずに淡々と描かれていくこと。(内因性のエピソードが多いからか?)

    精神鑑定については、わたしはこの人とは全く反対の意味の疑問を持っていた。

    なんかこの人の本のタイトルってミステリっぽくてちょっといや。

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    2011年04月26日
  • 狂気という隣人―精神科医の現場報告―

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    書いてある事の方向性がばらばらでまとまりがないと感じる。イギリスのような…いや、それ以上に整備された保安病院は必要だろうなとは思う。数は少なくていい。

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    2010年12月22日
  • 狂気という隣人―精神科医の現場報告―

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    最近のマスコミの報道をみてて思うけど、報道される対象の人や事柄をちゃんと理解したうえで語る人の話を聞かなくちゃだめだなぁ。
    この人の著作はもう少し読んでみたい気がする。

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    2010年12月05日
  • 精神障害者をどう裁くか

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    相馬事件やマクノートンルール、医療観察法の成立まで、刑法39条をとりまく流れが簡潔にまとめられている。最後の方に書かれているように、措置診察などで一旦医療のコースに乗ってしまうとその後司法が関与しなくなるというのが最大の問題点ではあったが、医療観察法はその意味では一歩前進なのだろう。不起訴処分に伴う被害者感情の問題など、まだまだ未解決な問題は多いが。。。・統計の取り方は難しいなぁと痛感。全ての犯罪に占める精神障害者の比率は一般人口に比べて低いが、殺人・放火に限ればこの比率は急増する。ただし、著者も指摘するように軽微な犯罪のほとんどでは精神鑑定が行われず、責任能力の判定がないままに司法のコースに

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    2011年08月07日