岩波明のレビュー一覧

  • 発達障害

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    名探偵シャーロック・ホームズ。
    映画「風立ちぬ」の堀越二郎。
    ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の津崎平匡。

    「少し変わったところがあるが、特定の分野におちて驚異的な能力を発揮する天才タイプ」として、アスペルガー症候群の人たちが好意的に取り上げられている。

    ここ数年「発達障害」という言葉は、ポピュラーなものになった。

    だがその反面、誤解も多い。

    裁判で採用された精神鑑定ですら、臨床の専門家の著者などから見ても明らかな誤りであるケースが散見されるという。
    少年事件における被告人の刑罰減免のために「発達障害」という病名が濫用されている実態があるのだと。

    毎回同じことをし忘れる、目にしても気づかない。
    話し出すととまらない、話がとぶ。
    ものの置き場所にこだわる。

    著者は、昭和大学烏山病院長として、発達障害の人のためのデイケア、リワークプログラムに取り組んでいる。
    一筋縄ではいかない状況なかで、トライ&エラーを繰り返し、生活の中で感じる「生きづらさ」への対処、どのように本人の個性を生かした生活をしていくかを検討するのが目標だという。

    本人も、家族も、周りの人々も、そして行政、医療関係者が、実態を正しく捉えて対処していくことが肝要なのだと。

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    2017年12月17日
  • 発達障害

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    題名通り、代表的なASDとADHDについての一般向けの解説本。特に成人の発達障害を専門にされている著者ならではの成人発達障害に対しての解説はわかりやすい。ASDとADHDは合併しやすいが、その鑑別などについてもわかりやすく解説。診断についても常識的。障害が偏見や誤解を生む元となった犯罪についても診断の重要性について説明。現在の成人発達障害の臨床を知るには入門書として良いと思った。

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    2018年01月18日
  • 大人のADHD ――もっとも身近な発達障害

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    ■ADHD(Attention Deficit Hyperactivity disorder):「注意欠如多動性障害」
    ・注意,集中ができず,ケアレスミスが多い
    ・物をなくしたり置き忘れたりする
    ・片付けが苦手
    ・段取りが下手で先延ばしする
    ・約束を守れない
    ・落ち着きがなくそわそわする
    ・一方的なおしゃべりや不用意な発言がある
    ・感情が高ぶりやすく,いらいらしやすい
    ・衝動買い,金銭管理が苦手
    ■ADHDが成人でも数多いことが認識されたのは,この10年余りのこと
    ・成人になって精神科を受診する場合は職場での不適応がきっかけであることが多い
    ・「真面目に取り組んでいない」「仕事にやる気がない」「能力不足」とみなされることが多く,本人も自己否定的になりやすい
    ■注意の配分が不得手である。健常者は会話中の相手に対して大部分の注意を向けている一方で自然に周囲の他の人物や事物にも一定の注意を払っているため,不意に予想外の出来事が起きてもある程度の対応は可能であるが,ADHAの人は目の前の相手に「集中」してしまうため,或いは別のことを思い浮かべやすいため予想外のアクシデントが生じると,混乱しやすく動揺してパニック状態になりやすい。
    ■ADHDの根本的な原因は解明されていないが,少なくとも家庭環境や養育状況などによるものではなく生まれながらの生物学的な要因と関連していることは明らか。
    ・不適切な養育環境などがADHDの症状を悪化させることはみられる
    ・脳の器質的な障害によるものであるという仮説は否定されている
    ・大部分の症例では脳などの中枢神経系に明らかな異常は認められないが軽度の脳は異常の頻度が高いという報告もみられる
    ・ADHDの基本的な障害は脳内の神経伝達物質であるノルアドレナリンとドパミンの機能障害であるという説が有力
    ・二卵性双生児よりも一卵性双生児において障害の一致率が高い
    ・明らかに近親者にADHDが多い
    ・同一家系にADHDとASDが混在することもしばしばみられるため,生物学的に関連の深いことが推測される
    ■有病率は小児5~6%程度,成人3~4%程度
    ■ADHDは注意力が常に障害されている訳ではなく興味を感じる対象にはむしろ過剰な注意や集中力が向けられる。
    ■義務的な作業を行う場合や新しい手順を習得する状況において,じっくりと集中して課題に取り組むことが難しいことが多い
    ■「注意」の主な機能
    ・持続性
    ・分配性
    ・転換性(注意の対象を切り替える)
    ■ADHDにおいて障害されるもの
    ・仕事の計画や手順を考えるなど複雑な行動を全体としてプログラムし,これを一定の順序に再構成すること
    ・マルチタスク状況などいくつかの複数の行動に同時に注意を向けること
    ・自らの内的な衝動性など不適切な行動パターンを抑制すること
    ■男子の発生率は女子に比べて高く2対1~9対1と報告されている
    ■ADHD患者は成人の約3~4%であり,鬱病とほぼ同数存在する。
    ■成人になって受信するケースでは不注意の症状のために生活面が障害されているものが多い。
    ■継承のADHDは知的能力が高く十分な教育を受けているケースが多いことを考慮すると成人期になっても残存するADHD症状に関しては患者本人の自覚や投薬によりかなりの改善が期待できる。
    ■待つことが苦手なため相手の発言が終わらないうちに自ら話し始めてしまうことがよくみられる。
    ■頭の中も多動。様々なまとまらない衝動的な考えが常に起こっては消えているため,対話において「相手の話をよく聞いていない」「話の一部が飛んでしまう」ということが起きやすいことから,児童期から思春期になるにつれ,次第に対人関係がうまくとれなくなる傾向がある。
    ■総じて人懐っこいことが多く,集団に入り込むことは比較的得意であるが対人関係でミスを重ねたり不適切な発言を繰り返したりすることにより次第に「浮いた存在」となりやすく「少し変わった子供」とみなされることが多い。
    ■ASD(自閉症スペクトラム障害)の児童においてもADHDと同様の衝動的,攻撃的な行動がしばしばみられる。ADHDは内面の衝動性をコントルールできないため攻撃的な行動を伴いやすいがASDでは社会性のなさ(社会的にしてはいけないことの認識が希薄)が同様の行動をもたらすことがある。
    ■成人期のADHDの特徴的な所見
    ①職場や学校
    ・落ち着かずにそわそわする
    ・貧乏ゆすり指を机で叩くことなどがやめられない
    ・不用意な発言が目立ち思ったことをすぐに言動に移す
    ・集中できない,ケアレスミスが多い
    ・締切を守れない,段取りが下手で完結できない
    ②家庭生活
    ・別のことに気を取られ家事がおろそかになる
    ・家事の効率が悪い
    ・部屋が片づけられない
    ・朝起きられない,外出の準備が間に合わない
    ③対人関係
    ・おしゃべりが止まらない
    ・自分のことばかり話す
    ・衝動的な発言,つい叱責してしまう
    ・約束を守れない,約束を忘れる
    ・集中して話を聞けない
    ・映画館やレストランで落ち着かない
    ■統合失調症の症状は大きく陽性症状と陰性症状に二分される。
    ①陽性症状
    ・幻覚,妄想,顕著な思考障害などでproductive(生産的)な症状
    ②陰性症状
    ・感情の鈍麻,意欲の喪失,社会的ひきこもり
    ■「世界没落体験」:統合失調症における妄想の急性期に自分の足元が崩れ落ち世界全体が崩壊してしまうような感覚を覚えること
    ■ASD(自閉症スペクトラム障害)は以前はPDD(広汎性発達障害)と呼ばれた疾患の総称で「自閉症」や「アスペルガー症候群」を含む。知的障害(精神遅滞)を伴うケースもみられるが成人期に問題となる例の大部分は知的レベルが正常かそれ以上のものが多くIQが非常に高いケースもみられる。
    ■ASDの基本症状
    ・「対人関係における相互的反応の障害」:他者と自然に反応する能力の障害であり,相手の心情を表情や言葉のニュアンスから察することが難しいことや場の雰囲気を読むことができない
    ・「同一性へのこだわり」:特定の対象に対して強い興味を示したり,反復的で機械的な動作がみられ,状況に応じた柔軟な対応ができない
    ・特定の感覚刺激に対する過敏さ
    ■成人のASD(本田秀夫氏)
    ・雑談はあまり好まず,自分に関心のある話題に限局しがち
    ・関心のない話題ではあまり周囲に合わせようとせず興味がないことが露骨に分かる
    ・関心のある活動には他者の目を気にせず熱中する
    ・状況判断能力に乏しく場違いな言動で周囲をハラハラさせる
    ・空気を読まないと評されることがしばしばある
    ・他者の考えに無頓着で自分が他者からどのように思われるかも気にしない
    ■実際の臨床場面ではADHDとASDの両者の症状を同時に示すケースや両者が合併していると考えられるケースも少なくない。
    ■ADHDとASDの区別(十一元三氏)
    ①毎回し忘れる,毎日目にして気付かない
    ・ADHDは不注意に起因する
    ・ASDは重要であるという認識に欠けている
    ②話し出すと止まらない
    ・ADHDは衝動性の現れであり思い付いたことを言わずにおられない
    ・自分が自由勝手に話をしていいのかどうか状況が認識できていない
    ③話がとぶ
    ・ADHDは衝動性の結果
    ・ASDは話をしている相手が理解しているかどうかを考慮しようとしないので奇異な内容が含まれやすい
    ④順番や会話に割り込む
    ・ADHDは内的な衝動性により我慢できなかったり待てなかったりする
    ・ASDは他者への意識の希薄さから勝手な行動をとる
    ⑤なれなれしい
    ・ADHDは元来人懐っこくあどけない行動をとることが多い
    ・ASDは社会的な距離感が分からない
    ⑥懲りない
    ・ADHDは不注意の反映であるとともに目の前の「快刺激」を優先しやすい結果
    ・ASDは自らの行動を制止する社会的な必要性を感じていない(ASDによるストーカーの問題)
    ■ADHDに必要なスキル
    ①集団参加行動
    ・ルール理解・遵守,役割遂行,状況理解
    ②言語的コミュニケーション
    ・聞取り,表現,質問と回答,話し合い,会話
    ③非言語的コミュニケーション
    ・表情認知,ジェスチャー,身体感覚
    ④情緒的行動
    ・自己の感情理解,他者の感情理解,共感
    ⑤自己・他者認知
    ・自己認知,他者認知,自己-他者認知
    ■認知行動療法の最終的なゴール
    ①自己マネージメントのスキルや対処行動を身に着け,症状をコントロールできるようにする
    ②自尊心,自己肯定感を持てるようになる
    ③注意力や感情調整のスキルを向上させる
    ■コーチングは最近注目されているADHDの援助技法の一つ
    ①気付かせる
    ②習慣化する
    ③罪悪感を取り除く
    ④注意と意欲を持続させる
    ■ADHD患者の困っていること
    ①多動
    ・映画館にいられない,飛行機・電車に乗れない
    ・気になることを調べ始めると終わらない
    ・いつもあせって考え,行動する
    ・常に頭の中で何か考えている
    ・しゃべりが頭の中で考えていることに追いつかない
    ・行列,レジの列に並べない,待てない,退屈に耐えられない
    ・感覚のそわそわ感,手遊び,ペン回し,歩き回る,ザワザワ感がある
    ・世の中のスピードが遅い
    ②衝動
    ・人が言いたそうなことを先回りして言ってしまう
    ・空気を読まずに発言する
    ・人の話に割り込む,他人の話が聞けない,多弁になる
    ・相手のことをよく確認しないでしゃべる
    ・金銭管理が苦手
    ・イライラを抑えられない時がある
    ③不注意
    ・遅刻する,出かける準備が苦手
    ・忘れ物をする,失くしものをする
    ・視線を外すとないものとなる,物事が背景化する
    ・他のことに思考を奪われる,切り替えが困難
    ・今やっていることが終わる前に次のことが気になる
    ・数字が苦手(メモを見ながら気を付けていても電話番号を打ち間違う)
    ・他人の会話が入ってくる,人の話が頭に残らない
    ・初めての場所にたどり着けない,迷子になる
    ・食事でよくこぼす,気付くと怪我をしている
    ・運転が難しい
    ④考え方
    ・気分が不安定(パニック・不安・脅迫)
    ・約束(恐怖を感じる)をキャンセルしたくなる
    ・否定されること,他人を否定する,人を見ることが苦手
    ・マナーのない人,歩きスマホをしている人,のろのろ前を歩く人,前を走る車が苦手
    ・怒っている人を見るとイライラする
    ・一見普通に見えるからか,世間の目が厳しいと思う
    ・自他のズレ解消のむずかしさ,自分が注目される
    ⑤実行機能
    ・やることを先延ばしにする
    ・計画を立てられない,締切を守れない(特に長期の締め切りが苦手)
    ・良かれと思ったことが実はよくなかったということがある
    ⑥対人関係
    ・コミュニケーションがうまく取れない,家族間のコミュニケーションが苦手
    ・過集中してしまう(関心があることに集中すると他が見えなくなる)
    ⑦環境へのストレス・感覚の過敏さ
    ・満員電車,人混み
    ・大きな音(しゃべり方,ぶつかる音),特定の音(モーター音,子供の声)
    ・肌触り(綿素材でないと不快感を覚える),肌の弱さ(特に首周り)
    ・まぶしさ,暑さ(光が苦手,太陽が苦手),寒さ

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    2016年08月11日
  • 他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑

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    201607/

    国連児童基金(ユニセフ)は、2008年に先進国に住む子供達の「幸福度」に関する調査報告を発表した。
    子供の「主観的な幸福度」に関する項目の中で、「孤独を感じる」と答えた日本の15歳の子供の割合は29.8%と、対象国の中で第一位で、ずば抜けて高かった。日本に続くのはアイスランド(10.3%)とポーランド(8.4%)だった。もっとも低いのはオランダの2.9%だった。
    このように、日本の子供における「孤独さ」は、先進国の中で際立って高い。この点は、これまでに述べてきた社会的な「まなざしの欠如」と関連している現象であろう。つまり、子供達を見守り、同時に縛ることにもなる、目に見えない社会的なルールや、インフォーマルなコミュニティが、希薄となっていることを示している。その一方で、子供達を縛る「規則」は多い。けれどもそれらは管理的なきまりであり、あるいは学校社会のルールやネット上での約束事であり、子供達の本質的な内面と結びつくものではない。/

    内閣府は、2013年度において、わが国と諸外国の若者の意識に関する調査を行った。その結果の一部であるが、「自分自身に満足している」という問いにイエスと答えたのは、日本の若者の45.8%にすぎず、欧米の若者の80%以上という回答と比較すると極端に低かった。
    このように、多くの調査の結果は共通性が大きい。具体的に言えば、他の先進国と比較して、日本の若者は、「孤独で、将来への希望がなく、自己評価が低い」のである。/

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    2016年07月18日
  • 他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑

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    ■日本と欧米の顕著な差は「宗教」が社会の規範になっているか否か
    ■日本社会や日本人の特性である孤立化やアノミー化は実は先進性の表れ
    ■日本社会の様々な特徴は独自性の大きい日本文化の基礎となってる

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    2015年11月06日
  • 心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告―

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    「正常な精神と狂気には、厳然とした境界線があるように考えられている。しかし実際のところその境い目は、ごく淡いものであるように思われる」筆者の言葉。

    裁判員裁判しかり、必読の一つと思われる。

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    2015年06月07日
  • 心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告―

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    主要な精神疾患の症例の紹介と解説。

    岩波氏の本がより多く読まれれば精神病患者について過剰な恐怖も不当な差別も減ってゆくと思う。

    他の本でも指摘されているが、日本で司法精神医学の専門家がいないのは大きい問題。

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    2012年02月08日
  • 狂気の偽装―精神科医の臨床報告―

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    社会で問題になる精神面の諸々の問題を分かりやすくかつ正確に、そして生々しく解説している。

    それっぽい用語を使ってかっこいいことを書こうという人は恥ずかしいことになる前にこれに目を通しておいた方がいい。

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    2011年12月15日
  • 狂気という隣人―精神科医の現場報告―

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    宮崎勤に関しては多重人格の精神鑑定が世間を騒がせたが、著者はそれはばっさり否定。統合失調症の鑑定を支持し、本書で詳しく考察している。犯行時点での責任能力までは言及せず、死刑判決に否定も肯定もない。ただ精神病が考慮されなかったことは問題と考えているようだ。

    触法精神障害者に関しては後に優れた新書を著している(『精神障害者をどう裁くか』)。

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    2011年10月25日
  • 精神障害者をどう裁くか

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    思想的な偏りを排し、経験ある精神科医の立場から刑法39条に関する諸々の問題を論じている。読みやすく、精神疾患に関する本を何冊か読んでいると内容も分かりやすい。

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    2011年08月09日
  • 精神障害者をどう裁くか

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    4/17
    書名から勘違いするひとが多いのかも知れないけど、「どう裁くか」に答えを出しているわけではない。
    ただ、その問題を考える上で必要な、(触法)精神障害者を取り巻く法制度の歴史的な経緯や重大な転換点となった事件における司法関係者・病院関係者の反応などが多く書かれており、考察の手助けにはなると思う。

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    2011年04月17日
  • 狂気の偽装―精神科医の臨床報告―

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    精神科医による臨床報告書。

    読みやすく、かつ学術的。的を得てる。

    引用も多く、他の本も読んでみよう思える興味の広がる本。



    第5章on the border はあたしにも当てはまりそう。

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    2011年02月19日
  • 狂気の偽装―精神科医の臨床報告―

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    実に考えさせられる本。精神医学は曖昧性そのものであり、答えどころか"問題"そのものが曖昧だ。
    精神病理説について考えたくなった。
    人間は精神病と言う枠組みの中に嵌り込んで、自らを陥れているのではないだろうか。精神病そのものが人類を退廃させる―。

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    2010年08月07日
  • 狂気という隣人―精神科医の現場報告―

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    最近読んだ一番のホラー。人はショックでは精神に異常をきたすことはないんだそうだ。タイトルどおり、狂気はすぐそばにあるのを実感させられる一冊。

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    2009年10月04日
  • 医者も親も気づかない 女子の発達障害

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    ネタバレ

    興味深い題材を描いている沖田×華さんへのインタビューが気になって読んだ。
    沖田さんはかなり強いADHDなんだな。小学生のエピソードがかなり問題児。それでも著作の漫画の流れとかで違和感を感じたことはなかったので、きっと編集の方とかと続けてきたことでちゃんと成立してるんだなと希望が持てる。ほかにも、さくらももこさんとかモーツァルトも発達障害だったとは知らなかった。

    後半の対処法メモ。
    発達障害の当事者が職場で打ち明けない方がいい場合も。特に上司だけにして、他の人にはバラさない方がいい。
    相手の話を黙って聞く。反論はアウト。
    パートナーに客観視をお願いしたり、苦手なことの支えになってもらえると理想的。

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    2026年10月07日
  • 文豪はみんな、うつ

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    著名な作家達の生い立ちから病状、最期に至るまでを精神科医の視点から解説した1冊。
    確かに昔の有名な文豪ってメンタル的に病んでる人多いよなぁと漠然とした思いから読んでみた。
    とても分かりやすく書かれており、サクサク読めた。新たに興味を持った作家や作品を知り、自分の興味を広げることもできる本だと思う。この本で紹介されてる作家達はほとんどが裕福な家に生まれて、学業もとても優秀だった、という共通点もあり、興味深い。どうして文豪たちはうつや精神疾患が多かったのかについて、著者の考察をさらに知りたかったなと思う。

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    2026年10月04日
  • 狂気という隣人―精神科医の現場報告―

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    少し前の本だが、犯罪を犯した精神障害者について。いわゆる統合失調症などにより何人も殺人をした人物が無罪放免となり、松沢病院のようなところで普通に暮らしているらしい。英国のように、こういった人々を専門に収容する医療施設が必要ではないか、と提言している。

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    2026年07月12日
  • 適応障害で会社を辞めた新卒とぼっち配信者 1巻

    無料版購入済み

    あまり他人事とは思えないです

    主人公の就職先、いわゆる典型的にダメなニッポン会社ムラのフツーの企業っぽいです。いわゆるブラック企業に近いというか、管理体制も何も整備されていなさそうというか。
    そんな中で心折れて早々に退職してしまった主人公が配信サービス者を心の拠り所にして、お互いを支えていくような関係になりそうです。

    #共感する #切ない

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    2026年04月26日
  • 大人のADHD ――もっとも身近な発達障害

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    もっとも身近な発達障害、と言っても実際に「障害」のようには感じられないのがADHD。むしろ「特性」といったほうが近い気がする。この本を読んでも、「障害」として治療が必要になるのは本人が著しく困難を感じているときということがわかる。といっても現代社会では社会が求める「ちゃんとした人」の基準が上がっているので、苦労する人も増えているのじゃないかと思う。

    専門家が書いた本なので、診断の基準とか治療のやり方をしっかり確認して予備知識として持っておくにはいい本だと思う。また、治療をすればかなり生活も楽になり、本人の生活の質も上がるという例がいろいろ紹介されていて希望は持てる。

    私は身内にADHDの人間がいるのでわかるのだが、彼ら(あえて一括りにしちゃうけどもちろんいろんなバリエーションがある)は「今」しか見えてない。感覚が全て。なので計画が立てられない(計画を立てるというその考え方自体にアレルギー反応)。そもそも過去も未来も分析の対象にはならないし、たまに記憶の書き換えとかもしている様子。彼らはあまり躊躇せずに大きな決断をする。失敗しても言い訳が上手なのであんまり問題ない。人のことは基本的に気にしない。人を気にするということは評判とかそういうものに拘るということだが、それは彼らにはあまり重要じゃないらしい。ものの見方も明らかにほかの人とは違うと思う。頭の回転が早いからだろう。
    こんなふうに彼らは大概頭の回転も早くそれなりに魅力的なのだが、やっぱり生活一緒にすると大変なことが多いと思う。実際、どの本にも書いてあるが、離婚率高いのである。そりゃそうだ。両方仕事して子供もいたら、2人のコーディネートが重要になるんだから・・・。ついでにいえば、ADHDの人は関心レーダーから外れると本当に目に入らなくなるので、新婚当初はともかく、長く続く夫婦生活とか正直大変になる。

    でも、私のような凡庸な人間が支えてその人の才能が開花したらそれはそれで社会の役には立つだろうと、非ADHDの私は日々自分に言い聞かせているのだ。それがいいことなのかはともかく・・・。

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    2026年04月20日
  • 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生

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    多くの精神疾患においては、症状が回復したとしても、病前のレベルまで戻らないことが多いが、発達障害の例では、自らの特性を自覚して対応策を取れるようになると以前よりもさらに良い状態に達することが可能。そうした再生、ないしリボーンの過程を提示している。
    再生の道のりにおいて大切なのは特性の自覚とそれに応じた環境調整、適切な投薬、家族の協力、時には親離れである。
    ASDにおいてはSSRIの服用がこだわりの強さに対して有用なことがある。また、一般の人が自然と身につける社会的な常識や対人関係のルールに無自覚であることが多く、誤解されやすい。そのため、デイケアや就労移行支援などで自らの問題に気がつき、集団活動の基本的なルールを身につける体験は有効である。ASDと対人恐怖症の鑑別は難しいこともあるが、人物への関心の乏しさが根底にあることが多い。
    ADHDの治療薬は精神刺激薬のコンサータ、ビバンセと、非精神刺激薬であるストラテラ、インチュニブが代表的であるが、近年精神刺激薬の依存性などの問題も指摘されている。また、ビバンセは成人への投薬が日本では認可されていない。
    不適応が長期化するケースでは、症状のベースにADHDが認められることもあり、見逃されることも多い。
    ただ高学歴であるが故に思い込みが強くなりすぎ、周囲の声に耳を貸さなくなるケースもある。自分の信念を貫こうとする人に対して、医療は無力である場合もある。治療法の効果を得るためには、自らの生活を変えていこうという意欲と、医療者や支援者の意見に耳を傾ける柔軟さが求められる。

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    2026年04月10日