岩波明のレビュー一覧

  • 狂気の偽装―精神科医の臨床報告―
    精神科医による臨床報告書。

    読みやすく、かつ学術的。的を得てる。

    引用も多く、他の本も読んでみよう思える興味の広がる本。



    第5章on the border はあたしにも当てはまりそう。
  • 狂気の偽装―精神科医の臨床報告―
    実に考えさせられる本。精神医学は曖昧性そのものであり、答えどころか"問題"そのものが曖昧だ。
    精神病理説について考えたくなった。
    人間は精神病と言う枠組みの中に嵌り込んで、自らを陥れているのではないだろうか。精神病そのものが人類を退廃させる―。
  • 狂気という隣人―精神科医の現場報告―
    最近読んだ一番のホラー。人はショックでは精神に異常をきたすことはないんだそうだ。タイトルどおり、狂気はすぐそばにあるのを実感させられる一冊。
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇
    ある日突然、自身はトランスジェンダーだと主張する10代の女性が増えている。
    そうした少女たちを取り巻く問題について、様々な証言を通して、取り上げている。

    読んでいて、決して差別的な本でもないし、むしろ、公平な立場から、問題は問題であると主張している本だと感じた。
    実際、10代の少女にとって、テスト...続きを読む
  • 医者も親も気づかない 女子の発達障害
    「発達障害」との分かっているような、分かっていない症状がよく分かる。

    職場などで「なんでこの人、他人の気持ちに関して想像力が働かないのかなあー」と感じたりする事がある。

    生まれながらにそういった特性がある人がいる、確かに存在する、と理解するだけで、「まあそんな人もいるかもな」と妙に納得できるかも...続きを読む
  • トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇
    トランスジエンダーとは何なのか?。著者の膨大な時間と取材により様々な実例を下に考察を深めて多くが少女であると言うことは非常に興味深い。そもそも性同一性障害が進んだものかと思っていたが、これはある種の洗脳なのではないかとさえ思う。トランスジェンダーは・・という前に、アメリカという大国の病というものを非...続きを読む
  • 医者も親も気づかない 女子の発達障害
    以前TV放映された「透明なゆりかご」「お別れホスピタル」の作者、沖田✕華さんの対談を読んでみたくて手にとる。


    親戚の女の子が発達障害かな、と思われ、お母さんも疲弊しているので、気になり手に取る。

    沖田さんの対談はとてもわかりやすかった。
    ・場面緘黙状態の時、ご本人としてはどういう状況なのか。
    ...続きを読む
  • 大人の発達障害(ADHD、ASD) 職場で、家庭で、周囲ができるアドバイスとサポート
    発達障害について学ぶための一歩目の本としては最適だと思います。
    ただ、背景にはまだまだいろんなことがあることも事実。
    書ききれないほど様々な症状があります(未知なものもあるのも事実)ですが、一旦一般常識としてはこれぐらいで充分かなという内容が書かれています。
    体調が良いときにはこの本の通りやっても良...続きを読む
  • 発達障害の子どもたちは世界をどう見ているのか
    著者のSB新書シリーズは読んでいるが、総じて学びのある内容となっている。発達障害についても初心者向けに説明があり、それぞれの特性に対しての対処法の記載もある。個人的には部下のADHDに悩まされているが、対処法よりもいちいち「然り」や「怒り」を感じることなく「脳の機能がそうさせているだけで、本人には悪...続きを読む
  • 文豪はみんな、うつ
    精神科の医師である著者による、明治から昭和の文豪たちの精神分析。
    「島田清次郎」のことは知らないことだらけ。
  • 私の描くセカイは壊れている。(分冊版) 【第1話】
    わりとセンシティブな題材を扱ってるとおもうけど、最初に結末が書いてあったので
    バッドエンドにはならなそうてのが安心

    まだ一話目だからどうなるかはわからないけど、兄妹がかわいいからとりあえず様子見で期待の4
  • 発達障害の子どもたちは世界をどう見ているのか
    感想
    理解と共感。刺激に対する行動を把握することはできる。ではその中身を真に知ることはできるのか。個人個人と向き合うことを忘れてはいけない。
  • 誤解だらけの発達障害
    それほど目新しい内容ではないですが、再整理という点では有益でした。ただ、支援の手の届かない人たちは一定数存在しており、この著作の内容がもっと世間一般に広まり、生きづらさを抱える当事者や支援者にとって暮らしやすい社会になることを望みます。
  • 天才と発達障害
    NHKの朝ドラ『らんまん』で牧野富太郎に関心を持ち(小学校の教科書に載っていた人物とのことだが、まったく記憶にない)、朝井まかての『ボタニカ』を読んだ。「類稀なる天才だけど、人間としてどーなのよ!」と思い、本書を手にした。

    本書で、天才の能力が何らかの発達障害と結びついていることを知り、牧野富太郎...続きを読む
  • 発達障害
    ASDやADHD、学習障害や共感覚などの特徴や、犯罪に結び付くような極端な例についてよく分かった。家庭や社会で本人や周囲に困り感がある場合にどうしていったらよいのかについて、もっと知りたくなった。
  • 文豪はみんな、うつ
    過去の人も現在の人も一般の人も文豪も誰でも心に闇を抱えたりしながら頑張って生きてるのだと思いました。
    文豪が抱えてる「うつ」の部分が作品に昇華されていたり、抱えきれずに自殺していたりと文豪の以外な一面が知れました。
  • 天才と発達障害
    天才と馬鹿は紙一重と言われる。後世に偉大なる人物として名を残す政治家、文学者、芸術家、科学者たちが、社会から異端とされながらも大きな実績・成果を残してきた事実、その背景について精神面の研究と照らし合わせていく内容。
    大半の人が自分にもそう言う面があると考えるうつ病や、幼い頃を振り返ると何処か当てはま...続きを読む
  • 文豪はみんな、うつ
    病跡学には興味があるので、最後までずっと面白く読んだ。
    ここに取り上げられていた作家たちの中に、一般的な評価に少し違和感を感じていた作家もいたので、この本の解説で納得できた。
    ただ、逆にもう少し深掘りしてほしかった作家もいるし、岩波先生の見解ではなくこれまでの説の方が妥当ではと思われる作家もあった。...続きを読む
  • 文豪はみんな、うつ
    SNSで紹介されていたので気になって購入した本。文豪紹介系の本は好きだけれど、特にこの本は精神科医の先生が文豪を精神科医の目線から解説している。鬱、統合失調症、双極性障害など、物語を書いて食っていくというのはこんなに大変なのかと。

    新しい目線で文豪について考えたり、読書できるきっかけになりそう。読...続きを読む
  • 殺人に至る「病」
    過去の事象を丹念に解説! 臨床(現場)を積み重ねて来た著者だからこそ辿り着ける場所...。ご都合主義では何も解決しないんですよね...。
    事実と真摯に向き合うことでしか、世は変えられないのだ、ということを明らかにしてくれる良書でした。