あらすじ
「ミスが多い」、「ちょっと変わってる」、「空気が読めない子」…こう思われている女子が発達障害だったとしたら? 精神医学の第一人者が、女子がスルーされやすい理由、精神科医が誤診する背景、気が利く女性を求めがちな日本社会での生きづらさをわかりやすく説明。『透明なゆりかご』の作者でトリプル発達障害の漫画家・沖田×華さんとの対談を収録!
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Posted by ブクログ
たしかに!そうそう!っていう発達障がいあるあるがちりばめられています。女子あるあるも読んでて、そういう人いるよね、てなります。
沖田さんのエピソードは読んでいる分には笑ってしまうけど、周りは相当大変だったと思う。
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医者も親も気づかない 女子の発達障害。岩波 明先生の著書。発達障害、発達障害というキーワードが独り歩きしている気がする。少し前なら、個性的だとか、少し変わっているだとか、それくらいで済んでいたことでも、今では発達障害、発達障害、発達障害というレッテルを貼られてしまう。本人が発達障害で苦しんでいるのならまだしも、そうでないのなら発達障害、発達障害と周りが騒ぎ立てなくてもいいのではないかしらと思うのは無責任な考えなのかな。子供たちにとって生きやすい社会であってほしい。
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これ、読んだ方がいいです。ひさびさに発達障害のことを考えました。私は多分ADHDです。診断してもらってどうなるわけではないけれど、名前もらって安心したいとら思いました。
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女性の発達障害当事者として、著者と沖田×華さんの対談はとても参考になりました。日本人女性の発達障害当事者の生きづらさを代弁してくれていたし、個人的に今までの経験や行動が沖田さんとよく似ていたので、共感する部分が多かったです。
また、ADHDとASDの特徴についても、実験結果などを交えた説明がされていたりして目から鱗でした。
統計情報や、専門外来で実施されているデイケアの効果なども、今後の参考になるものが多く興味深かったです。
Posted by ブクログ
「発達障害」との分かっているような、分かっていない症状がよく分かる。
職場などで「なんでこの人、他人の気持ちに関して想像力が働かないのかなあー」と感じたりする事がある。
生まれながらにそういった特性がある人がいる、確かに存在する、と理解するだけで、「まあそんな人もいるかもな」と妙に納得できるかも。
印象的な言葉。発達障害と直接関係無いけど。
会社に入ったら、そこは部族なんだと思え。部族のならわしには従わなければいけない。上の人間に言い返してはいけないというのも部族のルール。そう思ってしまえば、すんなり理解できる、ラクになる。
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以前TV放映された「透明なゆりかご」「お別れホスピタル」の作者、沖田✕華さんの対談を読んでみたくて手にとる。
沖田さんの対談はとてもわかりやすかった。
・場面緘黙状態の時、ご本人としてはどういう状況なのか。
・怒られると眠くなる
・変質者の見分け方を教えてほしかった
など、とても具体的で率直な内容。
岩波さん(精神科医)の話運びもよかった。
・周りは認めたくなくても、意外と本人は、〝自分はそうなんじゃないか〟と思っており、むしろ「はっきり知りたい」という人が多いという話。
・発達障害は生まれつきだから、発達障害を「治す」という表現も適切ではない。
・「発達障害」という言葉を用いていながら、実際のところは、知的障害や身体障害における「障害」とはかなり意味合いが異なることが、事態をわかりにくいものにしている。
健常者のひとつのバリエーションとして理解するのが適切。
・しかし現在のところ、行政が法律的にサポートする都合上「障害」という言葉を用いざるを得ないということ。
などなど、いろいろと勉強になった。
沖田さん以外にも20代絵画講師の方、2人の子を育てた50代女性のお話があります。
なぜ女性縛りなのかというと、女の子の方が子供の頃、発達障害が表面化しにくいという点。
日本社会の「空気を読む」文化、「空気が読める女性をことさら良しとする」文化が、さらに生きづらくさせるため、とのこと。
女の子の方が統計的に多いから、ではない。
岩波さんはとても素敵なお医者さんだった。
Posted by ブクログ
ADHDの話がメインで、ASDについては他をあたってくださいという感じだった。当事者3名との対談はおもしろかった。わたしはASDだが似ている部分もあった。特に過集中と、「どこに行ってもしばらくすると変人扱いされる」というところ笑。
ちょっとあんまりな医師の話も出ていて、いい医師に出会ってちゃんと診断してもらうのって案外大変なのかもなと思った。わたしの主治医は診断も処方も雑談もちゃんとしてくれる。電子カルテじゃなくてこっち見てくれる(わたしは先生の目見られないけど)。おかげでQOLが爆上がりしたからラッキーだった。発達特性と一緒にそこそこに生きていくうえで信頼できる医師ってすごく大事だ。
周囲の人の理解は得られたり得られなかったりなので当てにしすぎないほうがいい。適度に諦めましょう。
Posted by ブクログ
発達障害は生まれながらにして脳機能に何らかの偏りがあり大人になってからは仕事上の問題が生じること。大人になってからストレスの強い状態に置かれたことで顕在化する、治すのではなく表面にでないようにする
Posted by ブクログ
女の子の発達障害は見逃されやすく、社会人になったり主婦になったりしてから支障をきたして発覚することが多いのだそう。
読んでいて、ますます自分がADHDなのではという確信を深めたのだけれど、巻末のセルフチェックリストでは思いのほか該当せず。
悩んでるなら思い切って受診してみるのも有りとは思いつつ、なんとなく躊躇っているのが現状。とりあえずはいろいろ本を探して読んでみよう。
ゲストの沖田×華さん、名前に見覚えがあると思ったら、先日読み終えたばかりの『特殊清掃人』の参考文献の著者ですね。ADHDとLDの診断を受けているそうで、ご幼少時からとても苦労してきたよう。とはいえ、それを語る際の明け透けな対談が読者としてはおもしろかった。
あとはさくらももこさんもADHDの傾向があると著者が明言していて、そんなにはっきり書いちゃっていいものだろうかと心配になりつつ、興味が湧いたのでエッセイを読んでみようと思う。