呉座勇一のレビュー一覧
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著名な戦国武将の実像は、どのように変遷していったかを探る。
第一章 明智光秀ー常識人だったのか?
第二章 斎藤道三ー「美濃のマムシ」は本当か?
第三章 織田信長ー革命児だったのか?
第四章 豊臣秀吉ー人たらしだったのか?
第五章 石田三成ー君側の奸だったのか?
第六章 真田信繫ー名軍師だったのか?
第七章 徳川家康ー狸親父だったのか?
終章 大衆的歴史観の変遷
主要参考文献有り。
例えば、明智光秀。同時代人の史料では、野心。
江戸時代は、俗書の創作や儒学者による、怨恨説や常識人。
明治時代からは、野望説や突発的犯行説。
昭和時代の戦後には、司馬遼太郎の作品と大河ドラマ化で
温厚な常識人と、その -
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数年前に話題になった中公新書の応仁の乱。これをきっかけに中公新書は歴史実証的な著作が増えていく。
本書については、個人的な知識の問題で登場人物がビビッドにイメージできずにやや字面を追っていたところがある。とはいえ、メインのストーリである管領家をめぐる対立がきっかけとなって天下の大乱に至り、和平交渉もステークホルダーの多さから落とし所をつくることができずにまとめることができなかったこと。すなわち、幕府の力が低下し大名をまとめられなくなっていたこと、加えて将軍義政が日和見的でどっちつかずになっていたため、各勢力がお互いの利益を主張しあった結果、いくさにもなり和平もできなかったという点は理解できたん -
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今年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の時代考証を担当するはずであった呉座氏による同書は、鎌倉幕府の成立史を頼朝と義時という二人の人物を中心に叙述されている。しかし、伝記的な記述ではなく、彼らが朝廷、貴族社会といかに対峙し、武家政治を切り開いていったという点が重視されている(p.7)。また公武対立が運命的であったとみなす公武対立史観には立っていない。ここに本書の特徴がある。
著者が有名になったきっかけであるベストセラーの『応仁の乱』(中公新書)と基本的には同じスタンスでの叙述かとは思うが、応仁の乱よりも登場人物たちの入り組み方は複雑ではなく、その点、『応仁の乱』よりもわかりやすいかもしれない。