呉座勇一のレビュー一覧

  • 真説 豊臣兄弟とその一族

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    今年度のNHKの大河ドラマが放送中であり、改めて豊臣秀吉とその一族に話題が集まっているようです。筆者の呉座さんは、その著書「応仁の乱」で歴史的に長期に渡る複雑な戦乱の背景を解き表し、ベストセラーを生み出しています。この本でも、歴史上、有名且つ人気の秀吉の実像に迫っています。
    低い身分の出自ながら最高の位関白まで上り詰めた秀吉は、後の人々の賞賛を集め、人たらしで陽気…のキャラクターのイメージが定まっているようです。しかし、筆者はこのイメージは江戸時代に出た読み物の影響を受けており、創作されたものと述べています。豊臣家はわずか二代で滅んでおり、一族の史料も少ないため、なかなか実像を捉えるのは難しい

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    2026年04月29日
  • 応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱

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    似た名前が多すぎて、かなり辛い部分もあるが、高校の教科書とは違う視点で見れたのは良かった。

    主役が経覚と尋尊と言うもんだから、この二人が応仁の乱のキーマンになるかと思いながら読んでしまったが、あくまでも観察者であり視点に過ぎなかった。ミスリードだなと感じた。

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    2026年04月25日
  • 真説 豊臣兄弟とその一族

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    RehacQで著者がお話ししているのを聞いて、購読。
    高橋さんが聞き上手なんだな、と思いました。
    文字で読むと、面白みはそんなに感じられませんでした。
    吉川英治さんの太閤記とか、読物としての面白さがあるので読みやすく、面白かった記憶があります。
    真偽はおいておく、物語の強さですね。
    記憶があります、もなにも、今から4,50年前(小学生の頃)の話ですけど。

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    2026年04月20日
  • 戦国武将、虚像と実像

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    織田信長は革新的な人物だったなどの、有名な戦国武将についての認識が江戸時代から現代にかけてどのように変化してきたのかを、それぞれの時代の資料から分析した本
    各時代ごとに儒教など支配的な思想があり、その思想に基づいて戦国武将が「評価」されてきたことが分かり面白かった

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    2026年04月16日
  • 応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱

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    総じて面白かった。戦国時代の前夜として、幕府(京都)の中央集権体制崩壊→地方各国の勢力拡大に至る経緯を理解できた。

    ただし、(著者のせいではなく史実のせいであるが)本当にわかりづらい。登場人物が多いうえに各々の判断/行動が一貫しておらず、複雑すぎる。
    特に幕府方の行動原理がふにゃふにゃ、流されたり主導権握ろうと暴れたり。足利義視は東軍に牙旗をもたらすよう主導したくせに、後半は西軍側に逃げて西幕府将軍に担ぎ上げられてみたりと180°転換。
    主だった登場人物が1人も戦死せず、逃げたり隠れたり保身で寝返ったりするので、だからこそ戦が終わらなかった。こんなにもぐだぐだの内戦、歴史の授業で経緯を詳しく

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    2026年04月09日
  • 令和に生かす日本史

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    日本史を分析してそれを現代に生かそうとする一冊。

    歴史家が分析しているだけあり、その内容は参考になった。

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    2026年03月28日
  • 戦国武将、虚像と実像

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    時代と共に変わっていく武将の評価の変遷を、歴史学者の眼から振り返っていく一冊。
    自分自身にも心当たりある司馬遼太郎の影響は、良くも悪くも確かに大きい。
    個人的には歴史に興味を持つきっかけになったが、それでもあくまでも小説であり、教材ではないので、その辺りを弁えるのもリテラシーという事なんだと思う。
    小説はエンターテイメントであり、そこから実際はどうだったのか深掘りしていくのが学びであるのだから。

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    2026年03月07日
  • 平家物語と太平記 通説の虚像を暴く

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    <目次>
    第1章  『平家物語』とは何か
    第2章  『太平記』とは何か
    第3章  史料としての『平家物語』
    第4章  『平家物語』の合戦描写を読み解く
    第5章  史料としての『太平記』
    第6章  『太平記』の合戦描写を読み解く

    <内容>
    今までの歴史描写において、平安末は『平家物語』。鎌倉末~南北朝期は『太平記』に依るところは大きい。授業のネタとしても物語だからこそ、生徒の興味も惹ける。そこはわかっていたが、この本ではけっこう詳細にダメなところや研究者の依拠する間違いを指摘している。『平家物語』の時代は他に依る史料がないので、乗っかるしかないのだが、『太平記』は他にも貴族の日記類があるので比

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    2026年01月29日
  • 真説 豊臣兄弟とその一族

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    1,大河を機に手を取ってみました。従来の秀吉像の多くは創作によるものであるという主張を根拠と照らし合わせて説明してくれているので納得感がとてもありました。

    2,豊臣兄弟と題していましたが、秀吉についてがメインだったので、もう少しだけ秀長について知りたかった感じもしました。

    3,大河と見比べて、ここは創作の説を取って、ここは史実よりに描いているんだなと見比べながら見るとより、楽しめるのではないかと思いました。

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    2026年01月13日
  • 日本史 敗者の条件

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    勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。
    というわけで、歴史的な勝敗事を敗者の分析によって見ていく本。
    読みやすく、面白い本ではある。しかし、あまりに一般的に過ぎるというか、呉座に期待するものとはちょっと違うかも

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    2025年10月31日
  • 頼朝と義時 武家政権の誕生

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    著者は、わけあって大河ドラマの時代考証を外れてしまった方。
    大河終了からしばらく経って読むと、理解がより深まった感じ。

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    2025年10月25日
  • 日本史 敗者の条件

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    作者の呉座先生はしっかりした学者さんらしい本を書かれる印象でしたが、こういう柔らかい本も書くのですね。
    それぞれの分析は最近の知見に基づいて書かれているようで、時に、ほう、と思われるような話も出てきて面白かったのですが、現代のサラリーマンに例えたり、サラリーマン向け教訓が毎回登場するので、ちょっとずっこけてしまいました。

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    2025年09月07日
  • 日本史 敗者の条件

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    ネタバレ

    不思議の勝ちを得た勝者から学ぶのではなく、必然の負けをしでかした敗者からこそ学ぶことが大事ではないか、過去の偉人(敗者)を個々の立ち位置別に分類して学んでみた

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    2025年08月13日
  • 戦国武将、虚像と実像

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    三英傑他の武将の評価の変遷を記述したもの。
    呉座先生らしくわかりやすく書かれているが、司馬遼太郎が蘇峰のパクリなどは谷沢永一も書いていたところ。
    内容はなるほどねと思ったが、結論のところの、歴史観を教訓にするなは無理でしょう。
    普通の生活人は専門書を読んでいる暇はないし、せいぜい大河ドラマと歴史小説が情報源。
    だいたい歴史よりスラムダンクを教訓にした方がいいと言うのもどうかと思う。
    そりゃ信長がとか、関ヶ原ではとか言った方がかっこいい。
    どの国でもその国の大衆史観は偏っているだろうし、正すのは歴史学者の仕事ではないか。
    そこは啓蒙書を多く出している呉座先生らしくない、責任逃れのように思えて残念

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    2025年06月10日
  • 日本史 敗者の条件

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     成功者についてそこから学ぶ類いの本は多いが、失敗にこそより多くの学びがあるというのは本当にその通りだと思う。境遇や幸運に恵まれていたため、それほどの才がなくても成功している人はたくさんいるけれども、単なる偶然だけで失敗した人はそれほど多くない。失敗には必ずその理由があるものだ。
     本書はそんな観点から日本史上有名な失敗者についてそれぞれの属性ごとにセグメントしてその失敗の理由を考察している。まあ、特別に新しい見解ではないのだが、失敗から学ぶという意味ではとてもいい本だと思う。「失敗の本質」は重いですが、これはオーディブルでも十分理解できます。

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    2025年04月24日
  • 日本史 敗者の条件

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    読むたびに通説と歴史の真実の差を思い知らされ歴史のロマンを減らされてしまう、それが呉座勇一。でもまあ何が真実なのかとか、どこまでわかっていて、どれが例えば江戸期以降の創作かとか知ると、歴史に対する客観性が増して良いのだけれど。本書は日本史上の偉人や最近評価を上げた8人(源義経、西郷隆盛、山本五十六、明智光秀、石田三成、田沼意次、後鳥羽上皇、織田信長)を取り上げて、その敗者たる所以を語り、現代に活かす知恵をそこから得るという構造。改めて知るとことも多いとはいえ、これまでの呉座氏の本を読んでいるとそこまで新しくはないかな。現代にどう活かすかという点はほとんど一言で終わっているし。大体呉座氏の本を読

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    2025年04月12日
  • 日本史 敗者の条件

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    一部には従来の通説から変わり、現在の新しい解釈も散りばめられているが、全体的にはこれまでの一般的なものから目新しい内容を記したものではなかった。
    個人的には、この作品で取り上げられている人物は、歴史に燦々と登場する勝者、権力者として一度は地位を築いた者たちであり、そういう観点からは敗者ではなく失敗者であると思う。ただ、その勝者(成功者)から、時間が流れ、取り巻く周囲や立ち位置が変化するに合わせて勝者のままでいることに失敗した者達と思った。この点、芸能界、テレビをはじめとするとマスメディア業界の昨今の有様に重なるところと感じた。

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    2025年04月06日
  • 日本史 敗者の条件

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    しくじり先生日本史編。
    歴史上で敗者として語られることの多い人たちにスポットを当て、彼らの失敗から学ぼうという趣旨の本。
    現場監督編、雇われ社長編、オーナー社長編という3項目に、8人の敗北者を振り分けたうえで、1人1人丁寧に解説されています。

    歴史学者の著書だけあって、失敗までの過程がかなり詳しく書かれていて、知らなかったことも多くて勉強になりました。
    通説では評価されてるけど実際はそんなに凄くなかったから失敗した、という論調が多いです。

    私が一番面白かったのは田沼意次の章。
    私自身もメディア等の影響で、彼には汚職政治家というイメージよりも、斬新な改革者という印象を持つようになってました。

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    2025年03月22日
  • 日本史 敗者の条件

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    <目次>
    第1章  現場主義・プレーヤー型(源義経・西郷隆盛・山本五十六)
    第2章  サラリーマン社長型(明智光秀・石田三成・田沼意次)
    第3章  オーナー社長型(後鳥羽上皇・織田信長)

    <内容>
    どうも著者の経歴が気になるし、登場人物をこき下ろすような筆致が気になるし、事実的にはそうなのかもしれないが、賛同できないというか…。巻末も一般読者が手に入れやすい本を並べたのだろうけど、これしか参考にしてませんならば、歴史学者として失格だよね…

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    2025年02月11日
  • 日本史 敗者の条件

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    呉座の一般向け著作として、最近の『頼朝と義時』(講談社)は、複雑な状況展開の様子を見通しよく整理分析して提示してくれて、歴史の転換点でのダイナミズムを素人の読者にも面白く味合わせるような仕掛けになっていたと思う。
    だが、本書の場合は、『Voice』連載が元ということもあり、内容が薄すぎる。別に歴史のプロが記述する必要もない程度にまでアク抜きされてしまっており、別に呉座が書かなくても・・という内容になってしまっているように感じる。

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    2025年02月02日