呉座勇一のレビュー一覧

  • 頼朝と義時 武家政権の誕生

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    初めて呉座さんの著作に触れたのだが、日本史に詳しくない私でも非常に読みやすかった。頼朝の政治家としての手腕、忍んでいた義時、イメージが膨らむ文章。他作も読みたい。

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    2022年05月21日
  • 応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱

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    数年前に話題になった中公新書の応仁の乱。これをきっかけに中公新書は歴史実証的な著作が増えていく。
    本書については、個人的な知識の問題で登場人物がビビッドにイメージできずにやや字面を追っていたところがある。とはいえ、メインのストーリである管領家をめぐる対立がきっかけとなって天下の大乱に至り、和平交渉もステークホルダーの多さから落とし所をつくることができずにまとめることができなかったこと。すなわち、幕府の力が低下し大名をまとめられなくなっていたこと、加えて将軍義政が日和見的でどっちつかずになっていたため、各勢力がお互いの利益を主張しあった結果、いくさにもなり和平もできなかったという点は理解できたん

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    2022年04月22日
  • 頼朝と義時 武家政権の誕生

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    久々にハマった大河ドラマ三谷幸喜さん
    鎌倉殿の十三人。
    全然知らなかった時代だったので
    応仁の乱ベストセラー歴史学者呉座さんの本で
    平家滅亡鎌倉幕府誕生、北条家執権成立までに
    上皇やら源氏棟梁、頼朝死後の覇権など
    いろんな思惑や策略で次々と亡くなってゆく
    恐ろしい時代でした。

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    2022年03月30日
  • 頼朝と義時 武家政権の誕生

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    大河ドラマを見る上での参考にと購入。とても分かりやすかったです。ドラマでは頼朝や義時たちがどのように描かれるのだろうか、楽しみになりました。

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    2022年03月15日
  • 頼朝と義時 武家政権の誕生

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    大河ドラマの背景を理解するために購読。
    体系だって良く分かった。
    有名なエピソードに対する客観的な分析、なるほどなと思った。

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    2022年03月12日
  • 頼朝と義時 武家政権の誕生

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    武家政権の成立において重要な役割を担った二人の人物を取り上げ、朝廷や貴族社会との対峙を経て武家の権利が拡大していく過程を描く一冊。通説や先行研究に対する評価も含め、鎌倉幕府草創期を理解するのに読みやすい内容。

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    2022年03月03日
  • 頼朝と義時 武家政権の誕生

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    NHK大河に合わせて呉座さんの頼朝と義時。
    平家の滅び行く美しさに比べてあまり魅力のない頼朝と北条だけれども、今回この本を読んだことで幕府の成立には現実的に物事を進める頼朝、義時、政子、そして三浦義村がいなかったら鎌倉幕府が100年に渡り続くこともなかっただろう。どこかでミスしていれば平家のようになった可能性もあり、非常にスリリングに読んだ。生存者バイアスがあると言えばそれまでだが、非常に細い道を辿って武家の世の中が成立したことがわかる。
    平家や義経の立場からみると盤石にみえるんだけれども。

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    2022年02月14日
  • 頼朝と義時 武家政権の誕生

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    「鎌倉殿の13人」のせいか、源平合戦や鎌倉幕府成立に関心が高まっている気がする。かくいう自分もその影響を受け、この時代のことが詳しく知りたくなった。本屋には幾つか類書があるが、呉座勇一さんの本を選んだ。
    この時代で分かりづらいのは、鎌倉方の内紛、有力氏族の潰し合いだ。権力争いだったり、陰謀だったりするようだが、本当のところはよく分からない。本書は、その辺のところを資料に基づき丁寧に解説してくれる。また、他の学者の説の紹介や批判も行っており、一般書でそこまで必要かという気もするが、学術論文的な側面もちらっと見えて面白い。

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    2022年02月11日
  • 応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱

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    歴史の本は登場人物が多く、状況の推移を追うのには根気がいる。本書はよく整理されていて読みやすいのだが、やはり根気は必要。手っ取り早く応仁の乱とその後の見取り図を得たいならば、終章および後書きを読むだけでも十分勉強になるし、そこだけでもかなり面白い。

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    2022年02月02日
  • 頼朝と義時 武家政権の誕生

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    今年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の時代考証を担当するはずであった呉座氏による同書は、鎌倉幕府の成立史を頼朝と義時という二人の人物を中心に叙述されている。しかし、伝記的な記述ではなく、彼らが朝廷、貴族社会といかに対峙し、武家政治を切り開いていったという点が重視されている(p.7)。また公武対立が運命的であったとみなす公武対立史観には立っていない。ここに本書の特徴がある。

    著者が有名になったきっかけであるベストセラーの『応仁の乱』(中公新書)と基本的には同じスタンスでの叙述かとは思うが、応仁の乱よりも登場人物たちの入り組み方は複雑ではなく、その点、『応仁の乱』よりもわかりやすいかもしれない。

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    2022年01月08日
  • 応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱

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    室町時代の動乱期をあるお坊さん2人の記録をもとに紐解く本書

    お坊さんのそれぞれの性格の差から来る事件等の評価の違いもおもしろいし、もちろん歴史の事実としての応仁の乱(とその前後)もおもしろい。

    ただ、登場人物の多さに誰が誰だかわからなくなってくるところがたまに傷であり、そこは乱れた世相だったから仕方なしとして頑張って読み解いていかなければならないのがすこし辛かった。

    自分は動乱の歴史とか読むのが好きなのでそういった人にはオススメ

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    2021年08月25日
  • 応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱

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    歴史書を読むことは人の名前を読むことで、その点でいつも苦労する。人名索引と行ったり来たりで、できれば索引にもフリガナを振っていただけると助かる。資料の綿密な読み時による詳細な説明と考察には敬服する。

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    2021年07月05日
  • 一揆の原理

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    旧来の『階級闘争史観』から脱し、史料の読み解きに立脚した「リアルな中世日本の、人のつながり」としての一揆を描き出した名著。

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    2021年05月29日
  • 陰謀の日本中世史

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    中世を中心に歴史上の陰謀論・俗説・珍説を検証。さらに陰謀論の発生の仕方、パターンまで検証していて面白い。自分も一時井沢元彦とかハマってた時期があるので耳が痛い部分も。
    まあ、本能寺の変秀吉陰謀説とか、義昭陰謀説とか、朝廷説とか、家康説とか、イエズス会説とか全部無理があると。歴史学者は普通そういうのは放って置くらしいが本書は丁寧にどう無理があるのか教えくれる。

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    2021年05月25日
  • 戦乱と民衆

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    単純に被害者としての民衆という視点だけでなく、兵士や加害者としての民衆の話も出てくるのが目新しい。さんざん戦争に揉まれているはずの京都の民衆が幕末の蛤御門の変ではすっかり平和ボケしているのが興味深い。江戸時代ってよっぽど平和な時代だったんだね。
    最後、京都人(洛中人?)への怒りが爆発してるしwww

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    2021年05月09日
  • 教養としての歴史問題

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    本書では、歴史認識問題の現状を把握し、「ではどうするか」というところまで踏み込んで考察。
    イギリスとの比較などにより、現代史の大きな流れの中で歴史認識問題を位置付け、単に歴史修正主義を批判するだけなく、それを克服するために歴史学に何が求められているかというところまで論じられており、歴史認識問題を考える上で有益な一冊であると感じた。ファクトに基づく「良質な物語」が必要という本書が示す処方箋にも納得感があった。
    一方、自分も歴史修正主義の問題性は強く認識しているが、第1章などの断罪的な論調には、少し違和感を覚えた。

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    2021年04月11日
  • 明智光秀と細川ガラシャ ──戦国を生きた父娘の虚像と実像

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    細川ガラシャの国内外での評価、美人とされるようになった変遷を文献をもとに丁寧に探っている一冊。歴史小説の引用もあり。章ごとに筆者が違うため重複箇所あり。まず「はじめに」「あとがき」を先に読むとこの本を出す経緯や目的がよくわかります。まあ親父の光秀の出自がわからないから玉もわからなくて脚色されていても仕方ないだろうなって感じがしました。

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    2021年03月16日
  • 教養としての歴史問題

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    歴史修正主義との対峙について、専門分野の異なった四名の著者の論述がまとめられている。植民地主義の精算についてや、歴史学会における課題など興味深かったが、課題解決の困難さが浮き彫りになる内容でもあった。

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    2021年01月28日
  • 南朝研究の最前線 ここまでわかった「建武政権」から後南朝まで

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    洋泉社版は読んでるので事実上の再読。以前に比べ自分の知識も増えてるからか、すらすらと読めた。前後の時代との連続性を意識すると理解が深まると思う。

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    2021年01月07日
  • 応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱

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    今までほとんど関心のなかった時代だったので、新しい発見があって面白かった。この時代の権力者や武将の名前もほとんど知らないうえに、登場人物が多くて読むのに時間がかかった。

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    2020年12月08日