呉座勇一のレビュー一覧
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ネトウヨ
嫌韓・嫌中
慰安婦問題はデタラメ
ホロコーストは無かった
ヘイトスピーチ
などなど、日頃、「こういうのおかしいよなぁ」と思っている事について知ってみたくて読んでみました。
上記のような思想的傾向を「歴史修正主義」というそうです。
この歴史修正主義に対して向き合い、評価し批判するために有用な本だと思います。
「はじめに」に本書の目的-歴史認識問題の現状を正確に把握し、未来を考えるきっかけを作る、と書いてあり、その目的に沿った5つの章と最後の座談会が配されておりいずれの論考も面白い。
わたしには特に以下の章が読み応えがありました。
第二章 植民地主義忘却の世界史
第四章 「自虐史観」批 -
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複雑。戦乱に直接関係はないと思われる経覚と尋尊を軸に語っていることが、読者にとっても幸いしているのかもしれない。客観的に見れたし、二人の物語りに若干の興味を持てたので、何とかダラダラとしつつ、複雑な、この戦いの顛末を最後まで読むことができた。
内容としては大満足。昔読んだ専門書ではない、一般読者向けの応仁の乱の記述に対する自分の記憶がかなり誤っていたのがわかった。自分の記憶だけでなく、当時の記述自体もあやしかったものだと思う。
実質東軍の勝ち、というとは勉強不足で知らなかった事実。また、足利義視が徹頭徹尾西軍だった訳ではないことも、記憶の修正対象案件。 -
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織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、石田三成、斎藤道三、真田幸村。
革新的な考えの織田信長は、戦前は、皇室や権威を敬う人物
人たらしの秀吉は、戦前までは、朝鮮出兵により日本の国威発動に寄与した人物
石田三成は、今でこそ忠義の人などと、言われるが江戸時代は、家康に逆らい、天下を簒奪しようとした奸臣
などと時代によって、それぞれの人物像が変わっていく。
等身大の人物像に迫ることも大切だと思いますが、織田信長が天下統一に最も近い人物。石田三成が徳川家康と戦い敗れ去った歴史という事実が、今の歴史に繋がっている。
そこに至るまでは、様々な人物像があっていいと思うし、自分が理想とする行き方は大切だと思う。
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著名な戦国武将の実像は、どのように変遷していったかを探る。
第一章 明智光秀ー常識人だったのか?
第二章 斎藤道三ー「美濃のマムシ」は本当か?
第三章 織田信長ー革命児だったのか?
第四章 豊臣秀吉ー人たらしだったのか?
第五章 石田三成ー君側の奸だったのか?
第六章 真田信繫ー名軍師だったのか?
第七章 徳川家康ー狸親父だったのか?
終章 大衆的歴史観の変遷
主要参考文献有り。
例えば、明智光秀。同時代人の史料では、野心。
江戸時代は、俗書の創作や儒学者による、怨恨説や常識人。
明治時代からは、野望説や突発的犯行説。
昭和時代の戦後には、司馬遼太郎の作品と大河ドラマ化で
温厚な常識人と、その -
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数年前に話題になった中公新書の応仁の乱。これをきっかけに中公新書は歴史実証的な著作が増えていく。
本書については、個人的な知識の問題で登場人物がビビッドにイメージできずにやや字面を追っていたところがある。とはいえ、メインのストーリである管領家をめぐる対立がきっかけとなって天下の大乱に至り、和平交渉もステークホルダーの多さから落とし所をつくることができずにまとめることができなかったこと。すなわち、幕府の力が低下し大名をまとめられなくなっていたこと、加えて将軍義政が日和見的でどっちつかずになっていたため、各勢力がお互いの利益を主張しあった結果、いくさにもなり和平もできなかったという点は理解できたん