呉座勇一のレビュー一覧

  • 戦争の日本中世史―「下剋上」は本当にあったのか―

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    悪党の話。家督相続。平和になると兄弟相続で戦時下だと嫡男相続。一揆が中世の頃の家中の概念。一揆が強いと領主権力が弱くなる。強くするためには粛清も必要だが、大義名分がないと他の家臣が納得しない。強引に進めると家中の一揆により領主が追放される。

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    2016年02月11日
  • 一揆の原理

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    ポスト社会史の一揆研究。
    従来の階級闘争史観を批判し、少し前の社会史の呪術的視点を批判し、等身大の一揆像を追求したあたらしい一揆研究(の一般向け教養書)。特に後半部で交換型の一揆に触れつつ、危機的な状況のなかで新たな「縁」の構築として契約を重視した中世人のマンタリテに言及しているのはよかった。

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    2016年01月28日
  • 戦争の日本中世史―「下剋上」は本当にあったのか―

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    蒙古襲来(元寇)から、応仁の乱まで、主に南北朝期を中心に、日本中世の戦争の歴史について、新たな見方を示している。本書の基本的な視点は、従来の歴史学が、階級闘争史観の影響で、中世の武士や民衆を社会の変革主体と位置付け、被支配階級が支配階級に立ち向かう階級闘争として「戦争」を捉えがちだったことへの批判だ。例として、従来、社会の変革主体として高く評価されてきた「悪党」を再検討し、史料に現れる「悪党」は多様で、「悪党」と一括りにできるような集団が存在したわけではなかったと主張している。また、当時の武士は喜び勇んで戦争に出かけて行ったわけではなく、戦の最中も家族を気にかけるなど、戦争に必ずしも積極的でな

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    2015年07月06日
  • 戦争の日本中世史―「下剋上」は本当にあったのか―

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    詳しいことはわからないが、従来のイデオロギーに影響された学説にとらわれず、一次資料から改めて当時の社会情勢を解き明かしてることは素晴らしいと思う。

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    2014年07月06日
  • 戦争の日本中世史―「下剋上」は本当にあったのか―

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    一般書。

    日本中世史を源平合戦や戦国合戦にも触れないで書いているところが凄い。マルクス主義歴史観という階級闘争史観で思考停止している本に飽きた人にお勧め。

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    2014年02月16日
  • 真説 豊臣兄弟とその一族

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    ネタバレ

    呉座勇一氏『真説 豊臣兄弟とその一族』(幻冬舎新書)
    詐欺本です、なんでも「豊臣兄弟」つけたらいいのかw
    大河ドラマ時期だと出版者もこーゆータイトルにするわな、案の定豊臣家に注目が集まる中でタイミングよく刊行され読まれた本です
    とはいえ通説の検証が素人には有難い、最新研究&呉座史観を披露してくれているので有名な時代の情報・動きをアップデートできます
    豊臣秀吉・秀長兄弟部分は少ないけど(⇦それな!)一族や周辺の人物像が丁寧に書かれていて嬉しい
    まず秀吉の「貧しい百姓出身」という定番のイメージを掘る掘る・・・面白い、「人たらし?誰それ?」や、秀長の「裏の顔・・・財務大臣&外務大臣」、ねね(北政所)

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    2026年05月15日
  • 真説 豊臣兄弟とその一族

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    今年度のNHKの大河ドラマが放送中であり、改めて豊臣秀吉とその一族に話題が集まっているようです。筆者の呉座さんは、その著書「応仁の乱」で歴史的に長期に渡る複雑な戦乱の背景を解き表し、ベストセラーを生み出しています。この本でも、歴史上、有名且つ人気の秀吉の実像に迫っています。
    低い身分の出自ながら最高の位関白まで上り詰めた秀吉は、後の人々の賞賛を集め、人たらしで陽気…のキャラクターのイメージが定まっているようです。しかし、筆者はこのイメージは江戸時代に出た読み物の影響を受けており、創作されたものと述べています。豊臣家はわずか二代で滅んでおり、一族の史料も少ないため、なかなか実像を捉えるのは難しい

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    2026年04月29日
  • 応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱

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    似た名前が多すぎて、かなり辛い部分もあるが、高校の教科書とは違う視点で見れたのは良かった。

    主役が経覚と尋尊と言うもんだから、この二人が応仁の乱のキーマンになるかと思いながら読んでしまったが、あくまでも観察者であり視点に過ぎなかった。ミスリードだなと感じた。

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    2026年04月25日
  • 真説 豊臣兄弟とその一族

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    RehacQで著者がお話ししているのを聞いて、購読。
    高橋さんが聞き上手なんだな、と思いました。
    文字で読むと、面白みはそんなに感じられませんでした。
    吉川英治さんの太閤記とか、読物としての面白さがあるので読みやすく、面白かった記憶があります。
    真偽はおいておく、物語の強さですね。
    記憶があります、もなにも、今から4,50年前(小学生の頃)の話ですけど。

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    2026年04月20日
  • 戦国武将、虚像と実像

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    織田信長は革新的な人物だったなどの、有名な戦国武将についての認識が江戸時代から現代にかけてどのように変化してきたのかを、それぞれの時代の資料から分析した本
    各時代ごとに儒教など支配的な思想があり、その思想に基づいて戦国武将が「評価」されてきたことが分かり面白かった

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    2026年04月16日
  • 応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱

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    総じて面白かった。戦国時代の前夜として、幕府(京都)の中央集権体制崩壊→地方各国の勢力拡大に至る経緯を理解できた。

    ただし、(著者のせいではなく史実のせいであるが)本当にわかりづらい。登場人物が多いうえに各々の判断/行動が一貫しておらず、複雑すぎる。
    特に幕府方の行動原理がふにゃふにゃ、流されたり主導権握ろうと暴れたり。足利義視は東軍に牙旗をもたらすよう主導したくせに、後半は西軍側に逃げて西幕府将軍に担ぎ上げられてみたりと180°転換。
    主だった登場人物が1人も戦死せず、逃げたり隠れたり保身で寝返ったりするので、だからこそ戦が終わらなかった。こんなにもぐだぐだの内戦、歴史の授業で経緯を詳しく

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    2026年04月09日
  • 令和に生かす日本史

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    日本史を分析してそれを現代に生かそうとする一冊。

    歴史家が分析しているだけあり、その内容は参考になった。

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    2026年03月28日
  • 戦国武将、虚像と実像

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    時代と共に変わっていく武将の評価の変遷を、歴史学者の眼から振り返っていく一冊。
    自分自身にも心当たりある司馬遼太郎の影響は、良くも悪くも確かに大きい。
    個人的には歴史に興味を持つきっかけになったが、それでもあくまでも小説であり、教材ではないので、その辺りを弁えるのもリテラシーという事なんだと思う。
    小説はエンターテイメントであり、そこから実際はどうだったのか深掘りしていくのが学びであるのだから。

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    2026年03月07日
  • 平家物語と太平記 通説の虚像を暴く

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    <目次>
    第1章  『平家物語』とは何か
    第2章  『太平記』とは何か
    第3章  史料としての『平家物語』
    第4章  『平家物語』の合戦描写を読み解く
    第5章  史料としての『太平記』
    第6章  『太平記』の合戦描写を読み解く

    <内容>
    今までの歴史描写において、平安末は『平家物語』。鎌倉末~南北朝期は『太平記』に依るところは大きい。授業のネタとしても物語だからこそ、生徒の興味も惹ける。そこはわかっていたが、この本ではけっこう詳細にダメなところや研究者の依拠する間違いを指摘している。『平家物語』の時代は他に依る史料がないので、乗っかるしかないのだが、『太平記』は他にも貴族の日記類があるので比

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    2026年01月29日
  • 真説 豊臣兄弟とその一族

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    1,大河を機に手を取ってみました。従来の秀吉像の多くは創作によるものであるという主張を根拠と照らし合わせて説明してくれているので納得感がとてもありました。

    2,豊臣兄弟と題していましたが、秀吉についてがメインだったので、もう少しだけ秀長について知りたかった感じもしました。

    3,大河と見比べて、ここは創作の説を取って、ここは史実よりに描いているんだなと見比べながら見るとより、楽しめるのではないかと思いました。

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    2026年01月13日
  • 日本史 敗者の条件

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    勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。
    というわけで、歴史的な勝敗事を敗者の分析によって見ていく本。
    読みやすく、面白い本ではある。しかし、あまりに一般的に過ぎるというか、呉座に期待するものとはちょっと違うかも

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    2025年10月31日
  • 頼朝と義時 武家政権の誕生

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    著者は、わけあって大河ドラマの時代考証を外れてしまった方。
    大河終了からしばらく経って読むと、理解がより深まった感じ。

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    2025年10月25日
  • 日本史 敗者の条件

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    作者の呉座先生はしっかりした学者さんらしい本を書かれる印象でしたが、こういう柔らかい本も書くのですね。
    それぞれの分析は最近の知見に基づいて書かれているようで、時に、ほう、と思われるような話も出てきて面白かったのですが、現代のサラリーマンに例えたり、サラリーマン向け教訓が毎回登場するので、ちょっとずっこけてしまいました。

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    2025年09月07日
  • 日本史 敗者の条件

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    ネタバレ

    不思議の勝ちを得た勝者から学ぶのではなく、必然の負けをしでかした敗者からこそ学ぶことが大事ではないか、過去の偉人(敗者)を個々の立ち位置別に分類して学んでみた

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    2025年08月13日
  • 戦国武将、虚像と実像

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    三英傑他の武将の評価の変遷を記述したもの。
    呉座先生らしくわかりやすく書かれているが、司馬遼太郎が蘇峰のパクリなどは谷沢永一も書いていたところ。
    内容はなるほどねと思ったが、結論のところの、歴史観を教訓にするなは無理でしょう。
    普通の生活人は専門書を読んでいる暇はないし、せいぜい大河ドラマと歴史小説が情報源。
    だいたい歴史よりスラムダンクを教訓にした方がいいと言うのもどうかと思う。
    そりゃ信長がとか、関ヶ原ではとか言った方がかっこいい。
    どの国でもその国の大衆史観は偏っているだろうし、正すのは歴史学者の仕事ではないか。
    そこは啓蒙書を多く出している呉座先生らしくない、責任逃れのように思えて残念

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    2025年06月10日