呉座勇一のレビュー一覧

  • 戦国武将、虚像と実像

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    時代によってどのように人物像が書き換えられていったか、丁寧に分かりやすく説明されている本。ところどころ「司馬遼太郎を目の敵にしてるのか?」と感じてしまうところもありますが、それはそれだけ現代日本人に対する司馬遼太郎の影響が大きいからでしょう(あるいは、単に自分が司馬遼太郎好きなのでそう感じてるだけかもしれませんが)。
    ともあれ、繰り返しになりますが、人物像はその時代の都合(あるいはその時代の常識)により勝手に書き換えられてきたということを、丁寧に説明してくれている良書だと思います。

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    2024年05月05日
  • 戦争の日本中世史―「下剋上」は本当にあったのか―

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    主に南北朝の戦乱や応仁の乱前後の出来事を解説することを通じて、当時の人々がとのように戦乱と向き合ったのかを解説した本です。

    【こんな人におすすめ】
    南北朝時代の戦乱について詳しく知りたい人
    応仁の乱がなぜ起きたのかの経緯が知りたい人

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    2024年04月09日
  • 応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱

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    経覚・尋尊という奈良 興福寺の僧侶の眼を通しての、新しい「応仁の乱」像。
    経覚の父は関白・九条経教、母は浄土真宗大谷本願寺の出身。尋尊の父は関白左大臣一条兼良、母は中御門宣俊の娘と言う、所謂良家の出家者。当時はこのように公卿からの出家者は、大きなお寺の今で言う貫主の地位につけたようだ。

    さて新しい視点の「応仁の乱」と言っても、高校の授業で、恐らく教科書の数行程度の記述でしかなかったと思われ、自分にとっては新しいも古いもなく、そのまま素直に読解することを心がけた。

    この時代、敵になったと思ったら寝返ったり、親子・兄弟の間でも敵味方になったりと、実にややこしい。で、なかなか読み進めることが出来

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    2024年02月28日
  • 動乱の日本戦国史 桶狭間の戦いから関ヶ原の戦いまで

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     戦国時代の合戦の最新研究が平易にまとめられており、戦国時代ファン必見。英傑たちの偉大さを否定するわけではなく、しかし一方で神話のような世界で生きていたはずもない。そんなあたりまえのことに、旧日本軍も歴史学会も、なぜ気づかなかったのかと、暗い気持ちにもなる。最新研究で、ようやくニュートラルな戦国時代が見えてくると期待する。

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    2025年12月07日
  • 動乱の日本戦国史 桶狭間の戦いから関ヶ原の戦いまで

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    歴史小説等から定説となっている戦国の戦を最新の知見から再評価する。小説と歴史学は全く別物、それぞれの魅力がある。

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    2024年01月18日
  • 陰謀の日本中世史

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    保元平治の乱、源平合戦、鎌倉幕府の権力闘争、足利尊氏の幕府設立、応仁の乱、本能寺の変、関ヶ原合戦の7つについて、最新の歴史研究をもとに俗説を打破する一冊。

    必ずしも陰謀論の法則性が導けているとは言えないが、安易にわかりやすい結論に飛びつくのを戒める意味はあるだろう。

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    2024年01月08日
  • 動乱の日本戦国史 桶狭間の戦いから関ヶ原の戦いまで

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    戦国時代の有名なお話、桶狭間の戦いや長篠の戦いで、エポックメイキングな要素はほとんど後世の作り話だという最新の研究者達の論考の紹介本。


    まぁ、そんなもんだろうな・・・と思われたものの、こういう(一般人をがっかりさせるような)研究をする人達のモチベーションって何だろうと不思議でならない。

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    2023年12月31日
  • 陰謀の日本中世史

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    全ての歴史愛好家にお薦めしたい一冊。
    タイトルからすると一見、日本中世が陰謀に満ち、それを紹介する一冊のように思えるが、逆に、著者は、日本中世史における数々の陰謀・トンデモ説を、歴史学の手法に則って分析し、痛快に切り捨てていく。
    中世史だけでなく、検証もされない陰謀論が氾濫する現代に警鐘をならす一冊。
    終章「陰謀論はなぜ人気があるのか?」では、「田母神論文」「藤原正彦」「渡辺昇一」も俎上にあがる。

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    2023年12月15日
  • 動乱の日本戦国史 桶狭間の戦いから関ヶ原の戦いまで

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    サクサク読み進んで、とても面白かった。書籍等で最もメジャーな戦国時代の合戦史が、旧陸軍主導の研究という背景から、最も研究が遅れていた分野であることは、ある意味、新鮮であった。
    研究者らで議論されている新説、反論説で戦国合戦をテーマにした新しい筋書きの歴史小説が生まれることを期待したい。

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    2023年12月01日
  • 戦国武将、虚像と実像

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    学んだことメモ 時代の価値観によって歴史認識や正義が変動する。小説等、鵜呑みにするのではなく事実をしっかりと捉えていきたい。

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    2026年01月12日
  • 動乱の日本戦国史 桶狭間の戦いから関ヶ原の戦いまで

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    第一線の現役研究者による合戦に関する最新研究状況。「川中島の戦い」「桶狭間の戦い」「三方ヶ原の戦い」「長篠の戦い」「関ヶ原の戦い」「大坂の陣」という六つの戦いと、「豊臣秀吉の天下統一過程」について解説している。
    かつては偽書扱いだった「甲陽軍鑑」の位置付けが変わっている事や、徳富蘇峰の著書が後世に与えた影響の大きさなど、改めて知る事ができた部分が多かった。やはり第一次史料となる書簡等を元に説明されると説得力が違う。
    ⭐︎は4つ。個人的にはすごく面白いけど、研究書とかに縁が無い人にはちょっとハードル高めかと…。司馬遼太郎の「関ヶ原」「城塞」などと照らし合わせながら読むと無茶苦茶面白そうです(そん

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    2023年11月01日
  • 動乱の日本戦国史 桶狭間の戦いから関ヶ原の戦いまで

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    戦国時代後期の著名な合戦について最新研究動向を紹介する内容。旧来の通説・近年の研究史・現段階における諸説の解説という構成であり、論争を俯瞰的に見ている点で一般向けとして理解しやすい良書だと思う。

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    2023年10月09日
  • 戦争の日本中世史―「下剋上」は本当にあったのか―

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    階級闘争史からの脱却。
    人は進化しているという考えをベースに歴史を紐解くのは危険。
    たた、思想があるから解釈ができるとも言える。
    事実と意見を分けること。

    結局、過去も現在もいろんな柵の中でバランスを取って為政者は判断を行っている。
    有権者である自分たちもバランスの上に成り立つべきなのか。

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    2023年08月05日
  • 頼朝と義時 武家政権の誕生

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    2022年大河ドラマの時代考証担当(途中降板)による解説本。頼朝の挙兵から義時死去までの通説を、吾妻鏡や同時代の日記などの史料、各研究に照らして検証している。大河ドラマを観た人なら楽しめるはず。

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    2023年07月13日
  • 応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱

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    再読。以前にベストセラーとなった本だが、複雑怪奇な応仁の乱を前後を含めて、大和の僧の視点から論述しているが、分かりやすく読みやすい。

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    2023年06月23日
  • 武士とは何か(新潮選書)

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    平安後期から戦国時代までの様々な武士(例外あり)の発言を読み解いた小篇をまとめた一冊。そこから浮かぶ武士の心性の面からアプローチした武士論が終章となっている。それらの虚構性についても論じられており、各時代認識の点でも面白い。

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    2023年02月11日
  • 頼朝と義時 武家政権の誕生

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    鎌倉殿の十三人を楽しく見終えてから読みました。三谷幸喜さんが、ほんとによく考察されて書かれたんだなと分かります。ちょっと難しいけど、この本自体も諸説をよく比較されていて、為政者の歴史操作というかメディアコントロールについても考えてしまいます。

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    2023年01月14日
  • 戦国武将、虚像と実像

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    ネタバレ

    私たちが印象を抱いている歴史上の人物に対する印象が、いかにその時代の時勢に影響を受けるものであるかを改めて認識しながら、興味深く読みました。
    上記の視点は、どんな本を読む場合も、意識しておくべきだと思います。

    惜しむらくは、最新の研究結果による人物評の記載がもっと知りたかったです。

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    2023年01月07日
  • 戦国武将、虚像と実像

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    戦国武将、とあるものの織豊期以降の人物がメイン。近世以降、軍記や説話集、文芸の実例を参照しながら人物像の変遷過程を追い、形成された虚像と実像を比較していく内容。いわゆる司馬史観の源泉やその意味・問題点も理解しやすい。

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    2022年12月20日
  • 応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱

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    日本の歴史は応仁の乱前後で分かれるといわれるほどの戦いなのに、ほぼ内容を知らなかったため、手に取りました。

    主に以下のことが新しく知れて、興味深かったです。
    ・応仁の乱の発端は、足利義政の後継者争いではなく、有力守護大名の畠山氏の家督争いであった。
    ・主な対立軸である細川氏、山名氏は早めに和睦を結んだものの、他の同盟者の思惑が入り乱れ、最終決着が長期化。
    ・足利義政が、畠山氏や他の有力者の争いで、討伐と釈免を繰り返し、節操が無さすぎる。。
    ・応仁の乱までは、守護大名は京都に住むのが普通であったが、乱後、自国の統治の重要さを感じ、自領地に住むようになった。
    ・足利義政・義尚親子のどちらが最高権

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    2022年12月11日