鈴木敏夫のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
仕事本としてもハッとすることが多いが、各作品のエピソードが素敵。
真剣だが遊びのある仕事。
・わかったような相槌を打つことは弱さ。相手と教養を共有する
・信頼はするが尊敬はしないという関係
・細部にこだわり研究し尽くす
・起きてしまったことはもうどうでも良くて、その場の対処を楽しむ
・課題に向き合うときは不安や気負いはじゃまになったりするので、野次馬精神で冷静に見ることが役立つ
・発表する作品が常に新鮮で意表を突くこと、宣伝はその魅力に絞ってアピールする
・結論にたどり着くまでには相当悩み、たどり着いたらそれでいいと割り切る。軌道修正が必要になったら潔く謝る
・ミーティングは楽しいも -
Posted by ブクログ
読書の量と幅の広さ、それに大著、中身の濃い本もひょいと手に取っているような気楽さで語られるあたり、楽しかったね。全集とか、なかなかぜんぶ読もうとか思わないよなぁ。こういう人の話を読んだり聞いたりすると、なんというかもっと本を読みたいなぁという気分になるね。俺、ぜんぜん読書量足りてないじゃん。
加藤周一について語られていたけど、少し前に読んだ佐藤優と松岡正剛の対談ではあまり感心しないなんてゆわれていたんだよね。俺自身、加藤周一はほとんど読んだことがないんだけど、父がけっこう読んでいたのを記憶している。鈴木氏も年齢みたらうちの父と三歳くらいしか違わないからさ。そういうの、世代というのもあるのか -
-
Posted by ブクログ
スタジオジブリ・プロデューサーが、
3人の禅僧と語る“半径3メートル”の禅問答。
本書のキーワードは、
「今ここを生きる」ということ。
・人は生きている以上、必ず何らかの影響を受ける。
完全なオリジナルという発想ではなく
オリジナリティは真似る事を
極めた先に後から付いてくるもの。
・今の社会は多様な価値観があり
情報や物は溢れている。
自分にとっての幸せとは何か?
足るを知ることとは、
必要か必要でないか判断しながら生きること。
あとがきで、たくさん有る依頼の中から
今回の企画は
ある疑問と興味があり
進めることになったと、
結局最後まで
明確な回答は得られなかったが
この上なく -
Posted by ブクログ
映画がヒットするには「作品」「配給」「宣伝」すべてが大事。観たことがある映画で舞台裏が語られて、とても面白い
【感想】
面白かった!とても読みやすかった。読みやすすぎると思ったら、あとがきにこの本を書いたのは柳橋閑というライターさんだった。鈴木氏が書いているのはあとがきだけで、あとは柳橋さんがインタビューしながら書いたらしい。
ジブリ、映画の見え方が変わるから面白い。元々、作品作りがやりたかった鈴木氏だが、製作の立場上、プロデューサーを務めていくことになる。毎回手探りでその方法を生み出していく。面白いのは、作品自体のクオリティにはそう遜色が無いと思えるジブリ作品でも、やはり興業収入は大 -
-
-
Posted by ブクログ
ジブリの鈴木さんに聞いた仕事の名言
1.こんなひとにおすすめ
①ジブリ作品に関心があるひと
②宮崎監督、高畑監督に関心があるひと
③監督とガチで意見してきたプロデューサー鈴木さんに関心があるひと
④プロの作品にかける想いを知りたいひと
2.僕の購読動機
僕の場合は、④です。
彼らの作品がどのような熱、エネルギーで生まれてきたのか?
それを言葉で知ることも学びのため。
3.共感のことば
①会社のなかで、いま、このひとが考えていることは?これを想像する心の準備。それが仕事をつくる。
②最初からすべてをわかっているわけではない。
やっているうちに、少しずつわかってくる。
③いま、ここにだけ集中 -
-
Posted by ブクログ
スタジオジブリに関わってきた著者自身の経験から、宮崎駿さん、高畑勲さん両名の仕事ぶりや会話のやり取り、プロデューサーの役割などが描かれた一冊。
思うのは、やっぱりとんでもない仕事をやってきた人たちって圧倒的に熱があるんだなってこと。しかも、変わってる(笑)
おもしろかったのは、電話のエピソード。
電話でたんに「会いたい」と伝える著者に対して、延々と会えない理由を述べる高畑さん。なんと、それが1時間!しかも、最後には代打を宮崎さんに押しつける始末。
代わった宮崎さんは宮崎さんで、「自分はしゃべりたい事が山のようにあるから、16頁よこせ」という。元々の依頼は8頁のつもりが倍の16頁。著者は2 -
Posted by ブクログ
ネタバレジブリのプロデューサー鈴木さんが語る、作品のことと二人の天才のこと。
宮崎駿さんは、いつまでも少年みたいな人、高畑勲さんは、人当たりのいい人、というのが読む前のイメージでした。
宮崎さんに関しては、それは大いに当たっていると思います。しかし、思っていた以上にすごい方でした。
自分が思い描いて来た作品も、ぽいっと手放すことができる。
人のよさはよさとして認めることができる。
いつまでも飽くなき探究心をもっている。
建築の才もある。
ジブリ全体のことを考えている。
そして、作品に対する強すぎるほどの想いがある。
宮崎さんに毎日あれこれ言われたら、そりゃあ大変かもなあ…。
そして、高畑さんは宮崎 -