鈴木敏夫のレビュー一覧

  • 禅とジブリ

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    禅語の表現の奥ゆかしさに触れていると、何気なく使っている言葉にも先人の知恵が受け継がれていると感じる。いかに生きるのかという問いは今も昔も変わらないのだ。

    「言葉ではなく 間 で伝えていく」
    「言葉では似て非なるもにしか伝えられない」
    「“間” という漢字には「めぐり合い」という意味がある」

    との一節が気になった。

    言葉によって人が傷つく場面をたくさん見てきたけれど、それは「間」を忘れてしまっているのかもしれない。

    言葉の使い方、伝え方が難しいのは、伝える人や受け手の人となりや背景、時代、言葉の組み合わせなどによって受け取られ方が変わってしまうからだ。

    それらの「間」に想いを馳せ伝え

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    2020年01月30日
  • 禅とジブリ

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    禅僧の皆さんの、先達へのリスペクト、でよいのかな、がとてもよく伝わってくる。リスペクト、とはしたものの、それだけではいけない、というより、それではいけないのであろう禅僧の思いが分かり易く心に響いてくるのは、おそらくジブリ作品が仲介してくれるからだろう。
    ジブリの作品に心を揺らされているから、禅僧の言葉の一つ一つがその揺れている中に沁み込んでくるように感じた。
    実に興味深い本でした。
    肩から力がとれて、周囲が輝き始めるような、生きることの不思議な魅力を感じる本です。

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    2019年11月26日
  • 禅とジブリ

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    眠かったので、何度も途中で寝ながら読んだ。
    そんなゆったりした読書に向く感じ。

    【引用】
    (細川)
    「一日暮らし」という言葉があるんです。
    白隠さんの師匠がおっしゃった言葉なんですが、
    どんなつらいこともその日一日だと思えば
    耐えられるし、どんなに楽しいことも
    その日一日だと思えば浮かれることはない」
    という意味です。



    (鈴木)
    そこでその方に、テーブルマナーを
    教えていただきました。でもその方は
    「だけど」とおっしゃるんです。
    「一番美しい食べ方は、自分が正しいと
    思ったことをちゃんとやること。
    そうやって食べなさい。これ、一生役立つわよ」
    って。(中略)ただしそれが、
    「人から見た

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    2019年09月16日
  • 禅とジブリ

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    スタジオジブリのプロデューサーの鈴木氏と禅僧との対談。ジブリの、宮崎、高畑両監督と鈴木氏の関係の、奥に見える何かが禅の教えと重なる部分があったようだ。ジブリ映画のワンシーンに今回の対談のヒントが見え隠れしたのも読みやすさのポイントだった。

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    2019年08月21日
  • ジブリの仲間たち

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    スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫氏が宮崎駿監督の長編からの引退を表明したのをきっかけに、ジブリ設立からの30年をまとめた本。

    なんてバイタリティと発想力、カリスマ性に優れた人だろうか。
    ジブリの名監督二人に目を奪われて見落としがちだがこの人も天才だ。

    宣伝の鬼。

    こんなに押しの強い人になれるだろうか、いやなれない。

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    2018年06月19日
  • ジブリの仲間たち

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    ジブリ映画が何故ヒットしたのか、という手法を事細かに記した本。宣伝費を大量に使って、様々なメディアに映画情報を大量に露出すれば宣伝費に応じてヒットしますよ、と簡単に書いてある。ただ、よくよく読むと作品毎、時代毎に宣伝手法を切り替えたり、泥臭い事もたくさんやっており、この人のまねをするのは相当大変だし、同じようにやっても簡単にヒットする映画を作り出せるわけもないな、と思ったのも事実。時代の流れをうまく見極めて、その波にうまく乗っているな、と感じた。流れを掴むのも、流れを乗りこなすのも大きな才能だよな、とも思う。もちろん、映画本体が良くないとどれだけ宣伝してもダメという側面もあるので、宮崎・高畑と

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    2017年10月12日
  • 仕事道楽 新版 スタジオジブリの現場

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    日本を代表するジブリアニメがどのように作られたかを赤裸々に語っており、非常に面白かった。
    鈴木敏夫、宮﨑駿と共に、高畑勲という偉大な人物がいた事を知った。世代交代を迎えて、ジブリはどのように変化していくのだろうか?

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    2017年05月02日
  • ジブリの仲間たち

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    ジブリの宣伝にまつわる話。
    かぐや姫と、風立ちぬに至るまで。
    宣伝ってやっぱり恥ずかしがってやるもんじゃねーな。って思う本。ドンドンやってけ。

    やっぱり仕事ができる人やから、監督の作り出す映画に魅力があることがわかってて。ほんでもって作品に惚れとったんかなあと、勝手に思う。
    けど、商売は商売。馴れ合わん。みたいな感じで芯が通ってるのが良い。

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    2016年12月21日
  • ジブリの仲間たち

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    いやー。鈴木さんやり手だわ…さすがです。
    数字を読む力。時代の気分を読む力。
    映画作りって博打だな。

    この人がいたから、宮崎駿ものびのび作品を作ることに専念できたんじゃないだろうか。
    この本出したタイミングとかも、いろんな宣伝効果をしっかり図ってのことなんだろうなぁ。展示とかレッドタートルとか。
    ジブリ好きにはたまらない、熱いジブリの軌跡。
    もののけ姫の件は、実感を伴ったなるほど!だった。
    宣伝って奥が深い。

    まだ観ていなかったジブリ作品を観たり、漫画版のナウシカを読み返したりしたくなった。(これも宣伝効果だなとはたと思い至り、鈴木さんのニヤリと笑う顔が頭に浮かんだのでした。)
    レッドター

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    2016年11月16日
  • ジブリの仲間たち

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    ジブリが好き、もしくは広告の世界が好きなら楽しめるであろう作品でした。そして、熱い!!男くさい!!
    無駄な情報や作品自体のメッセージはほぼ届けず、「どうやって私はジブリ映画を売ってきたか」をある意味淡々と、でもとても感情的に伝えてきてくれた本でした。

    私はジブリの作品と育ってきた世代だけど、作品そのものだけじゃなくて広告や広報手段もあらゆる変化があったことを知った。キャッチコピーがどうやって決まっていったかが、個人的にはすごく面白かったなぁ。

    ジブリ作品と共に成長できたことを、とても幸運に感じます。

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    2016年08月06日
  • ジブリの仲間たち

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    宣伝を中心に、ジブリ作品をもう一度振り返ることが出来る一冊。初期作品が好きだけど、それぞれに込められた思いを知った上でもう一度鑑賞したい。

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    2016年07月20日
  • 仕事道楽 新版 スタジオジブリの現場

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    宮崎駿、高畑勲というたぐいまれなる独特の才能を
    コミュニケーションし、コントロールする鈴木敏夫。
    自然体で やりたいことだけを やるという。
    仕事が道楽と言える 豊かさ。ゆとり。

    三者の情熱がぶつかりあう。
    尊敬していないと言いながら尊敬しあうような関係。
    そんなジプリが 次々に 新しい作品を送り出す。
    日本でも、めずらしいタイプの会社。
    ディズニーとは、違った 日本テイストの会社。

    それにしても 徳間社長のカリスマ的経営能力。
    その豪快さと繊細さが、副産物として ジプリができたのだね。

    今後のアニメーションでは
    宮崎駿を 超えることもできないし、
    高畑勲を 超えることもできないと思う。

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    2016年06月20日
  • 仕事道楽 新版 スタジオジブリの現場

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    新版はポニョ以降も収録。
    仕事ぶりには生き様がでる。アーティストの人が好きで作品よりも人よりに動いてきた仕事人の話。何をやるかよりも、誰とやるかがあって、次になぜやるのか、という思考順なのかなぁと感じた。

    短期目標、目の前とちょっと先しか見ない。道楽、野次馬というのは、適度な距離感や近づきすぎない心情をうまく現していて、なるほどなぁと感心しきり。誠実な人なんだなぁと思う。

    コンテンツという言葉を嫌がるのもすごく理解できた。鈴木さんがいなければ、ジブリの作品群は世に出る事はなかったことが解る。

    違う形で両氏は名を成しただろうけど、社会へのインパクトは全然違うと思う。だからこそ、今に至るまで

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    2014年11月08日
  • 仕事道楽 新版 スタジオジブリの現場

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    ジブリのプロデューサー、鈴木敏夫氏の仕事に向き合う姿勢が描かれていた。著者のラジオ(ジブリ汗まみれ)と同様、話があちこちに飛んでいく。それがおもしろい。自然体で、目の前にある課題に向き合う。壮大な夢etcはあまり意識しない。利益をあまり考えず、作品ひとつひとつを丁寧につくっていく姿勢はだからこそのジブリなのだなと思った。

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    2014年09月17日
  • 仕事道楽 新版 スタジオジブリの現場

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    スタジオジブリの鈴木氏が何をやっている人なのか初めてわかりました。。。(爆)。。。

    いろいろな出会いがあって、今のジブリがあって、それがまた次へどう展開していくのか、なかなか面白く読めました。

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    2014年09月07日
  • ジブリの仲間たち

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    鈴木さんがどんな人と時代を駆け抜けてきたのかがよくわかった。

    特に、ポニョを歌った藤牧藤岡の話がとても面白かった。


    世界がどんどん変わっている中で日本のアニメを支えた人の偉業を実感できる、ジブリ好きにはぜひ読んで欲しい一冊だと感じた。

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    2025年08月01日
  • 【電子特別版】スタジオジブリ物語

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    ジブリ映画は好きなんだけど、こういう裏話を聞くと本当に宮崎駿という人は付き合うのが難しいんだなと思わされる(笑)
    こういうクセ強人間であるからこそ、アニメをオタクの趣味から一大カルチャーにまで持っていけたのかな
    世の中の綺麗な物事は、綺麗ではない多くの物によって出来上がっている

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    2025年05月04日
  • 禅とジブリ

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    ジブリの基本的な姿勢は「この世の中、捨てたもんじゃないよ」「もっとさ、先のことを考えずに今のことをちゃんとやったら」世の中をそれで救えるのかと問うと、わからない。だが、共に生きることはできると答える。この禅的な姿勢を背負い、あらゆる物事の網目のような関係性の中で、思いもよらないことが生起する「縁起」をジブリ作品はものすごく取り込んでいく。「何が起こるかわからない。それでも行く」。ああ人生そのものだなぁー

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    2025年05月01日
  • 読書道楽

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    近頃、視野を広げるために古典とか海外の著作も読まないとなと思っているけど、鈴木さんが読まれてきた本の幅広さに触れて、国内の戦後の著作だけでも自分の知らない世界は無限にあるなと感じた。
    また、自分の関心は鈴木敏夫さんよりも宮崎駿さんの方に近そうな気がした。児童文学とかが好きな点で。

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    2024年05月03日
  • 天才の思考 高畑勲と宮崎駿

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    タイトルからして、宮崎駿と高畑勲の話に終始しているかと思いきや、それは出だし部分のみで、大半は鈴木敏夫のプロデューサーの思考的なお話。
    その(本のタイトルによるミスリードで期待していたものと違っていた落胆もあった)ために★3つにしたが、内容自体は十分に面白かった。
    多分★4つくらい。
    5つでないのは、読み進めていくとお金の臭いが凄すぎてちょっと胸ヤケになってしまったから。
    プロデューサーなので、お金周りが大事でぷんぷんしてしまうのはしかたがないが。
    (宮崎駿と高畑勲は鈴木敏夫と出会えて本当に良かったyと思う。名作は生み出せても、お金は生み出せない人たちだと感じたから)。
    それはそうと、最後に3

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    2024年04月12日