岡本隆司のレビュー一覧

  • 中国の論理 歴史から解き明かす

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    中国人の考え方を探るための入りが儒教。
    史記や正史などが出てくるけど、そういった歴史的書物の微妙な違いや位置付け、定義などを読み誤ると置いてけぼりになる...。
    中国人と円滑に接するために、そういう考えのアプローチの仕方もあると思っておくことにする。
    学者的なアプローチ。
    考えてから行動するタイプに向いている本。

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    2023年11月20日
  • 教養としての「中国史」の読み方

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    歴史を通じて中国を理解するものになっています。
    なぜ中国は一党独裁なのかもこの本読む理解できますし、実は日本の漢字が中国に逆輸入されたというのも驚きました。
    中国を理解することは結局、韓国の理解にもつながりますので、今後を日中韓の関係を考えるうえでも良書だと思います。
    さらにこの本の考えをベースに中国関連書籍を読むとより深い理解ができるかもです

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    2023年09月09日
  • 国際平和を歴史的に考える

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    国際平和をヨーロッパを中心とした時間軸とアジア史と比較した文化軸で解説。講演が基になっており、平易な口頭文で書き下ろされているのでわかりやすい。
    しかもYou Tubeで講演動画も公開中。本を読んでから動画を聞くと内容がより頭に入ってくる気がする。素晴らしいサービスだと思う。

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    2023年05月07日
  • 世界史序説 ──アジア史から一望する

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    日本の歴史は東アジアよりも西欧の歴史に近似。封建制。日本は儒教を学問として受け入れたが、中国・朝鮮のように体制教学とはならなかった。戦国の下剋上により、下層から成りあがった領主たちが、僧侶・公家など旧来エリートを排撃し、軍事・政治を独占した。織豊から江戸初期にかけて仏教の従属化とキリシタン禁圧により、一種の政教分離が進んだ。西欧の宗教改革の時代とほぼ同じ。マルクス『資本論』曰く、日本はアジアのなかでただ一つ中世を形成した国。土地所有の純封建的組織とその発達した小農民経営。忠実なヨーロッパの中世像。『世界史序説』

    明の鎖国。商取引は朝貢という手続きを踏むことを求めた。陸路や海路も交通は遮断。漢

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    2023年04月05日
  • 日中関係史 「政冷経熱」の千五百年

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    日中の歴史を、双方の視点から描いた一冊。

    特筆すべき内容はないものの、極力客観的に分析してた。

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    2023年04月02日
  • 中国史とつなげて学ぶ 日本全史

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    以前から日本史を理解するには、中国史との関係を探るのが一番ではと思っていて、この本のタイトルを見た時、これが求めていた本だと思った。
    古代から近世までの中国王朝と日本の関係は想定内だったが、何より今まで脈々と続く、近代日本と中国の関係こそ、この本の真骨頂と言える。
    国民国家になる素性を持っていた島国、日本と、大陸で多くの民族や国家との侵略、交流がらある多元的国家たる中国の関係は今まで思いもよらなかった視点で面白い。

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    2023年02月15日
  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史

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    「あなたは中国が好きですか?」

    この質問に答えづらい日本人は多いのではないだろうか…
    中国の歴史や多くの遺産に魅力的なものが多いのも事実なのだが、実際感情面ではどうだろうか
    しかしながら中国はもはや国際社会の中で避けて通れない大国である
    どこかの政治家のセリフじゃないが日本は中国から離れるために引っ越しすることもできないのだ

    先日読んだ2冊の本にも気になることがあった
    ■カルロ・ロヴェッリ「科学とは何か」
     中国の思想(師を批判することはあり得ない)のせいで科学が発展しづらい国であった
     これ以外にも原因となるものがあるような気がする…

    ■ジャレド・ダイアモンド「銃・病原菌・鉄」
     

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    2023年02月10日
  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史

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    我々は西洋の価値観で中国を見てしまうので、彼らの言動に違和感を感じてしまう事があるが、中国には中国なりの歴史に基づく価値観があることを理解しておく必要がある。
    島国の日本とは異なり、大陸の一部である中国は、絶えず他民族からの影響を受け続けながら、これまで成り立ってきたということを知る事ができた。

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    2023年02月10日
  • 腐敗と格差の中国史

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    唐宋変革というのが単に君主独裁制への変化でなく、士と民、官と吏の二層社会への分化ということがわかりやすく書いてある。
    国民国家というモデルに向けて近代中国は努力してきたようだが、この広大かつ多数の人民を掌握できるのか。
    むしろ弊害を除きつつ中国モデルを作るのが妥当な気がする。

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    2023年01月03日
  • 中国史とつなげて学ぶ 日本全史

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    日本の歴史を中国との歴史との関連という点から捉えた一冊。本書の目的は中国史・世界史のひろがりの中で、日本とその歴史を体系的に捉えなおすこと、著者も述べています。
    歴史をいろいろな視点から見ることのできる本は積極的に読もうと思っていますが、これもその一環です。
    日本にとって中国は、古代から大きな影響を受けてきており、古くは遣隋使・遣唐使、日宋貿易や勘合貿易、白村江の戦い、元寇、朝鮮出兵、日清戦争、日中戦争など、いろいろな場面で関係が見えてきました。本書では、そのような表面上の関係ではなく、かなり深いレベルでの考察が多く、かなり興味深い内容でした。
    著者は、本書をまとめた結果、今後も大陸・半島と友

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    2023年01月01日
  • 李鴻章 東アジアの近代

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    蒼穹の昴を読んで李鴻章に興味を持った。

    李鴻章といえば歴史の授業では日清戦争後の下関条約の全権だった、くらいの知識しかなかった。
    しかしその生涯は実に数奇なもので、斜陽の清王朝時代に生まれ、沈みゆく大国の舵取りを外交面でなんとか支えていた人物と言える。

    彼のキャリアは太平天国の乱の鎮圧に始まり、義和団事件後の北京議定書に終わる。
    彼が生きている間、辛うじて清という大国は持ち堪え、彼が死去した直後に文字通り崩壊する。
    結局は終焉する国の運命を背負いながらも何とか自らの使命を全うした李鴻章を尊敬する。
    もし生まれ落ちた時代が違っていたら、もっと華々しい成果を上げていた大人物だ。
    ただ、人間の運

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    2022年12月29日
  • サクッとわかる ビジネス教養  中国近現代史

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    清王朝から現代まで、イラスト入りでわかりやすく解説されている。中華思想がキーワードとなっている。天津条約や、日中修好通規など不平等条約について、朝貢体制をしいていた清朝からは、押し付けではなく、ことをおさめる手段と考えられていたというのが驚いた。

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    2022年11月15日
  • 悪党たちの中華帝国(新潮選書)

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    思い出しました。
    大英帝国もそうでしたが、筆者は講談調で書いているように思いました。漢字の使い方も、表現も少し捻っているというか、独特です。好き嫌いもあると思います。

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    2022年11月06日
  • 曾国藩 「英雄」と中国史

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    湘軍を率いて太平天国の乱を平定したことで知られ、世界史の教科書にも載っている曾国藩の評伝。
    傑物ではあるが、失敗もし、地味で真面目な曾国藩の等身大の生涯を実証的に、かつ洗練された筆致で綴っている。世界史の教科書ではあっさりとした記述であるが、曾国藩の湘軍が太平天国軍を破るまでに、かなりの一進一退の攻防があり、曾国藩にしくじりも少なくなかったということを本書で知った。
    そして、特に中国においては、社会情勢や立場によって人物評価ががらりと変わるということの事例としても興味深かった。歴史学において人物を取り上げる場合の在り方についても考えさせられ、毀誉褒貶に流れるのではなく、著者のごとく、史料に基づ

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    2022年10月31日
  • 曾国藩 「英雄」と中国史

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    太平天国の乱を鎮圧した人物として知られる人物だけど、その事実しか知らなかった。軍人だと思っていたし、その後の軍閥に繋がっていく人なのかな、と。
    てんで違うのですね。科挙にも合格している高級官僚だし、そも実戦で直接指揮して勝ったことがない。江南の漢の人だったのですね。そして李鴻章の上司でもあった。近代中国を支えた人だけど、共産党国家になってからは評価も低い。今再評価されているそうだけど、優秀な国家官僚だったわけだから、国家が変われば優秀かどうかも変わっちゃうよね。

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    2022年10月19日
  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史

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    かなりおもしろかった!!
    中国史を何一つ知らないので、全てにおいてなるほど〜!と思えて好奇心が満たされた…。
    歴史的出来事を羅列していくのではなく、気候や西洋・日本の動き、世界情勢と絡めて広い視野で話が進んでいくためとても面白いし分かりやすい。中国はその領土の広さゆえ、東西南北で格差が生じ多元化・複雑化していてそれをどう統一していくかがこれまでの、そして現在の課題である、と読み取った。
    ●●時代と△△時代という呼び名だと全く別物に思えてしまうが、歴史は全て繋がっていて過去の結果が今である、ということを強く感じた。
    とはいえかなり端折っている部分もあると思うのでもう少し詳しい本も読んでみたい。ま

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    2022年09月24日
  • サクッとわかる ビジネス教養  中国近現代史

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    アヘン戦争から現在までの中国の歴史を初心者にも分かりやすく書かれていると思います。アヘン戦争や太平天国の乱、アロー戦争、第一次国共合作などの単語は知っているが実際どのようなものか簡単に説明することが出来ませんでしたが、この本を読んで大まかなことは理解出来ました。
    しかし中国史をある程度学習してきた人にとってこの本は少し物足りないように思います。なぜなら現在、他の中国現代史の本を読んでいるのですが、中国共産党は元々富裕層が基盤として作り上げられ、その後毛沢東の策略により農民を基盤とする集団に変容していったという事実などが抜けているからです

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    2022年07月10日
  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史

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    地球の寒冷期に中国も欧州も乱世となり、存亡掛けた戦いに全てが投じられるため一般人の生活もテクノロジーの進化も停滞するという。つまり寒冷期に文明が後退するという主張だ。一方で温暖期は食料が満たされ、政権も比較的安定し、生活の安定がテクノロジーの発展に寄与しやすいという。

    ーーでは現代はどう見ればよいのか?
    温暖期であることに安心して良いのだろうか?地球規模の観点では実は現代は寒冷期の只中という話を聞いたことがある。それを人類の生み出す温室効果ガスによって温暖化に無理やり傾かせているという主張だ。

    でもそもそも寒冷期が戦乱を引き起こしてしまうのは、食料の枯渇による内政の混乱が原因だ。この状況は

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    2022年05月27日
  • 袁世凱 現代中国の出発

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    辛亥革命で清を裏切り臨時総統となる節操のない権謀術数、俗物政治家というのが当時の日本人が持った袁世凱のイメージ。梟雄、マキャベリストという印象を持たれる。
    清朝の名門出身。科挙は受からず。軍で朝鮮半島の反乱壬午変乱の鎮圧に従事。
    西太后が死に宣統帝溥儀即位後、軍政から放逐される。辛亥革命で各省が独立した混乱した中、北京政府の内閣総理大臣に就任。孫文率いる南京政府から、溥儀の退位を条件に臨時大総統の地位を譲り受ける。ここに清朝は滅亡する。政権の簒奪と見る向きが強かった。
    皇帝に即位したがすぐ撤回し、後死んだ。

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    2022年05月14日
  • 世界史序説 ──アジア史から一望する

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    アジアから見た世界史、あるいは西洋にある意味簒奪されたアジアの歴史を改めて世界史として語り直す。歴史についての知識が少なすぎて、半分も理解できてないけど、刺激的だった。

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    2022年05月13日