岡本隆司のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
アヘン戦争から現在までの中国の歴史を初心者にも分かりやすく書かれていると思います。アヘン戦争や太平天国の乱、アロー戦争、第一次国共合作などの単語は知っているが実際どのようなものか簡単に説明することが出来ませんでしたが、この本を読んで大まかなことは理解出来ました。
しかし中国史をある程度学習してきた人にとってこの本は少し物足りないように思います。なぜなら現在、他の中国現代史の本を読んでいるのですが、中国共産党は元々富裕層が基盤として作り上げられ、その後毛沢東の策略により農民を基盤とする集団に変容していったという事実などが抜けているからです -
Posted by ブクログ
地球の寒冷期に中国も欧州も乱世となり、存亡掛けた戦いに全てが投じられるため一般人の生活もテクノロジーの進化も停滞するという。つまり寒冷期に文明が後退するという主張だ。一方で温暖期は食料が満たされ、政権も比較的安定し、生活の安定がテクノロジーの発展に寄与しやすいという。
ーーでは現代はどう見ればよいのか?
温暖期であることに安心して良いのだろうか?地球規模の観点では実は現代は寒冷期の只中という話を聞いたことがある。それを人類の生み出す温室効果ガスによって温暖化に無理やり傾かせているという主張だ。
でもそもそも寒冷期が戦乱を引き起こしてしまうのは、食料の枯渇による内政の混乱が原因だ。この状況は -
Posted by ブクログ
前著「世界史とつなげて学ぶ中国全史」が面白かったので、読んでみた。
最近、昭和史の本を読んで、どうして日本は中国や米国との戦争に向かったのかというところを学んでいて、一つ一つの事件に含まれるなかなかに現実の複雑性を味わっているところで、いわばかなりミクロの視点を見ていたところ。
で、この本は、「日本全史」というロングスケールの時間軸で、かつ中国史、および中国との関係史のなかでの超マクロな視点で、その辺のところを論じている。
前著と同様に、だれがどう判断したとかみたいな話しではなくて、気候、人口、経済とかのマクロな要因を中心に世界史との関連のなかで議論が進んでいく。
なるほど、日本が中国 -
Posted by ブクログ
<目次>
まえがき
第1章 日本史は中国の”コピー”から始まった…【古代~平安時代】
第2章 アジア・システムからの離脱…【平安時代~鎌倉時代】
第3章 「日本全体が入れ替わった」時代…【室町時代~戦国時代】
第4章 「国家」の成立…【江戸時代~元禄・享保時代】
第5章 「凝集」する日本…【享保時代~開国前夜】
第6章 開国と日中友好のはじまり…【幕末~明治維新】
第7章 朝鮮半島をめぐる外交と戦争…【明治時代】
第8章 アイデンティティの破滅へ…【大正時代~昭和時代初期】
結 現代への展望
<内容>
専門は中国近代史。その泰斗が中国を踏まえての日本史を描く -
Posted by ブクログ
おおむね、序盤1/3が奈良時代から江戸時代まで、中盤の1/3が江戸時代、終盤1/3が明治から第二次大戦まで
細かい知識の羅列はなく、著者の考えが分かりやすく展開されているので、読みやすい
序盤1/3の記述はあっさり 遣隋使、遣唐使を通じて中国の知見を積極的に取り入れてたんじゃないの? 日本の仏教文化はこの時代に形成されたんじゃないの?と習った気がするので少し物足りない
中盤以降が著者の分析が面白くなってくる 戦国時代から江戸時代にかけての日本国内の経済状況、農村と都市の発展の拡大、幕府の経済政策など、とても説得的感じられる
終盤は日本と中国との関係に絞って江戸幕府・明治政府と清朝との関係 -
Posted by ブクログ
遊牧民族と農耕民族との関係を軸に、中国の歴史を俯瞰する
大学受験の時に勉強した事件や制度の名前、人物名の説明が少ないので、大まかな流れは分かり易い 受験勉強とは全く違う視点で中国史を理解できる気がして、とても面白かった
宋代の三大発明とそのヨーロッパにおける影響は、有名すぎてあえて外したのか?
帯に「現代中国を理解する最高の入門書」と書いてあったが、現代中国については「多元的で日本人には分かりづらい」ことしかわからなかった 清朝から中華民国、中華人民共和国への流れ、特に清朝末期からの他の国との関係に関する記載も物足りないのが残念
著者の専門分野だと思うけど、あえて控えめの記述にとどめたの -
Posted by ブクログ
ネタバレ中国というと我々の多くのイメージは中国共産党とか、共産主義とか、中華料理とか、門切り型のイメージを持っていることが多いと思います。
本作はそのような通り一辺倒な中国のイメージを壊すとともに、作品名にある通り、日本やその他の諸国の歴史と関連付けることで中国史をより理解しやすくする作品と言えます。
本書を読んで一番感じたのは、中国はとにかく多民族だということです。元という国がモンゴル系ということは皆さん日本史で習ったと思いますが、後の清も実はツングース系民族の王朝であり、漢民族のものではありません。4-5世紀を五胡十六国時代と言いますが、この五胡も5つの胡族の国ということであり胡族とは華人