岡本隆司のレビュー一覧

  • 腐敗と格差の中国史

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    中国の腐敗と格差について、制度的の歴史から考える。
    わかりやすい言葉で書かれていた。
    私は公務員なので、現在の日本の形や組織についてと比較しながら読めて、非常に興味深かった。

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    2022年03月20日
  • 中国史とつなげて学ぶ 日本全史

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    日本が中国から影響を受けているのはそうだよなという感じだったが、近代になって日本が中国に与えた影響もあるというのが興味深かった。国民や憲法という言葉は、西洋から日本経由で中国で広まったらしい。
    日本はもともと為政者と一般ピープルの壁があまりなく、中国は完全に分断されてたから国民国家の目覚めも日本の方がハマりやすかった、というのも納得。面白かった。

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    2022年03月16日
  • 教養としての「中国史」の読み方

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    統一と分裂、異民族支配が織りなす中国の歴史はダイナミズムがわかりやすく解説されています。
    中国との付き合い方について考えさせられる一冊です。

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    2022年02月23日
  • 中国史とつなげて学ぶ 日本全史

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    前著「世界史とつなげて学ぶ中国全史」が面白かったので、読んでみた。

    最近、昭和史の本を読んで、どうして日本は中国や米国との戦争に向かったのかというところを学んでいて、一つ一つの事件に含まれるなかなかに現実の複雑性を味わっているところで、いわばかなりミクロの視点を見ていたところ。

    で、この本は、「日本全史」というロングスケールの時間軸で、かつ中国史、および中国との関係史のなかでの超マクロな視点で、その辺のところを論じている。

    前著と同様に、だれがどう判断したとかみたいな話しではなくて、気候、人口、経済とかのマクロな要因を中心に世界史との関連のなかで議論が進んでいく。

    なるほど、日本が中国

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    2022年01月28日
  • 中国史とつなげて学ぶ 日本全史

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    <目次>
    まえがき
    第1章   日本史は中国の”コピー”から始まった…【古代~平安時代】
    第2章   アジア・システムからの離脱…【平安時代~鎌倉時代】
    第3章   「日本全体が入れ替わった」時代…【室町時代~戦国時代】
    第4章   「国家」の成立…【江戸時代~元禄・享保時代】
    第5章   「凝集」する日本…【享保時代~開国前夜】
    第6章   開国と日中友好のはじまり…【幕末~明治維新】
    第7章  朝鮮半島をめぐる外交と戦争…【明治時代】
    第8章  アイデンティティの破滅へ…【大正時代~昭和時代初期】
    結    現代への展望

    <内容>
    専門は中国近代史。その泰斗が中国を踏まえての日本史を描く

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    2022年01月25日
  • 歴史とはなにか

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    中国史とオスマン帝国史との比較の視点から、日本とはどんな国で、どんな歴史を歩んできて、そしてこれから歩んでいくのか、という、ものすごくスケールの大きな対談が展開されている。これを消化するにはあと数回は読まなければならないなと感じた。良い本。

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    2022年01月19日
  • 中国史とつなげて学ぶ 日本全史

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    おおむね、序盤1/3が奈良時代から江戸時代まで、中盤の1/3が江戸時代、終盤1/3が明治から第二次大戦まで
    細かい知識の羅列はなく、著者の考えが分かりやすく展開されているので、読みやすい

    序盤1/3の記述はあっさり 遣隋使、遣唐使を通じて中国の知見を積極的に取り入れてたんじゃないの? 日本の仏教文化はこの時代に形成されたんじゃないの?と習った気がするので少し物足りない

    中盤以降が著者の分析が面白くなってくる 戦国時代から江戸時代にかけての日本国内の経済状況、農村と都市の発展の拡大、幕府の経済政策など、とても説得的感じられる

    終盤は日本と中国との関係に絞って江戸幕府・明治政府と清朝との関係

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    2022年01月08日
  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史

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    遊牧民族と農耕民族との関係を軸に、中国の歴史を俯瞰する
    大学受験の時に勉強した事件や制度の名前、人物名の説明が少ないので、大まかな流れは分かり易い 受験勉強とは全く違う視点で中国史を理解できる気がして、とても面白かった

    宋代の三大発明とそのヨーロッパにおける影響は、有名すぎてあえて外したのか?

    帯に「現代中国を理解する最高の入門書」と書いてあったが、現代中国については「多元的で日本人には分かりづらい」ことしかわからなかった 清朝から中華民国、中華人民共和国への流れ、特に清朝末期からの他の国との関係に関する記載も物足りないのが残念

    著者の専門分野だと思うけど、あえて控えめの記述にとどめたの

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    2022年01月05日
  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史

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    「民主的でもなく、国民国家でもない。(中略)要は怪しい国ということでしょう(p1)」
    「日本人は中国人の言動に、違和感や不快感を覚えることが少なくありません(p254)」
    わかる。約1年の中国留学を経て、よりこの思いを強くした。
    本書は、なぜこう感じてしまうのかの一つの解を、中国史を一気呵成に展開することによって導いている。著者が一気呵成なら、読者は一気に読める。それくらい面白い。印象的なワードは、
    「多元性と「一つの中国」の相剋(p249)」

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    2021年11月08日
  • サクッとわかる ビジネス教養  中国近現代史

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    中国近現代史入門に良い。実際自分も中国近現代史についての理解がなかったため、読んで勉強になった。イラストもあり、わかりやすく読みやすい。近現代史を勉強した方も復習にもいいのではないかと思う。

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    2021年09月26日
  • 教養としての「中国史」の読み方

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    長い歴史を持つだけに時系列の理解も危うい中国史だが、いい意味で細かい所は目を瞑り、俯瞰的な視点で中国史を分かりやすく解説している。
    それでも現在に至るまでの肝となる、儒教だったり中国という言葉の意味、そして気質や人種などについて最初から最後までしっかりと押さえてるので、中国という国と人種についての本質的な理解を助けてくれる。

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    2021年09月25日
  • 教養としての「中国史」の読み方

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    中国と日本はなぜ相入れないのかを儒教の考えを根拠にわかりやすく説明している。
    俯瞰的に見ているつもりでもバイアスがかかった指点で物事を見ていることを実感した。この本を読む少し前に異文化理解力を読んだため尚更実感した。中国と政治的にわかりあうには時間がかかるな、、
    4.2

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    2021年09月21日
  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史

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    中国の通史を学ぶ本としては良書だと思う。中国という国が、そもそも多元的な民族と思想の上に成り立っており、それを踏まえた中国の歴史を学ぶことで、習近平政権の政治で見えてくるものがあると思う。

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    2021年08月09日
  • 東アジアの論理 日中韓の歴史から読み解く

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    ネタバレ

    大変同意する。が、日本を韓国から向こう側と違うというなら、なんでベトナムと違う位置づけにするかはわからなかった。私はそちらに入れていいと思ってたのだけれど。

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    2021年07月11日
  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史

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    ネタバレ

     中国というと我々の多くのイメージは中国共産党とか、共産主義とか、中華料理とか、門切り型のイメージを持っていることが多いと思います。
     本作はそのような通り一辺倒な中国のイメージを壊すとともに、作品名にある通り、日本やその他の諸国の歴史と関連付けることで中国史をより理解しやすくする作品と言えます。

     本書を読んで一番感じたのは、中国はとにかく多民族だということです。元という国がモンゴル系ということは皆さん日本史で習ったと思いますが、後の清も実はツングース系民族の王朝であり、漢民族のものではありません。4-5世紀を五胡十六国時代と言いますが、この五胡も5つの胡族の国ということであり胡族とは華人

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    2021年06月29日
  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史

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    気候変動が中国はもちろん世界の動向に大きく影響していたとか、中国は実は異民族系が支配していた時代の方が民族間の関係も良好で、版図が拡がり経済的にも活況であったとか、色々興味深い内容が分かりやすくまとめられている。良書。

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    2021年06月12日
  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史

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    歴史的に見れば、中国全体が統一国家であった時期は短く、むしろ、各地域ごとに群雄割拠し(多元化)、とくに明朝以後は時の政権が掌握できたのは一部の上層階級だけで庶民は政権と没交渉であった(上下乖離)と著者は説く。これは国全体の均一性が高く国としてのまとまりが強い日本や欧州とは異なるのだという。
    本書は中国通史の概説だが、「世界史とつなげて学ぶ」とあるように、周辺あるいはシルクロードなどを通じた中近東・欧州とのつながりや、そうした地域と中国とのシンクロについても語られている。その関連で突厥やウイグルといったトルコ系の民族が中国北方からどんどん西進していったことなども分かって面白かった。

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    2021年05月04日
  • 一冊でわかる中国史

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    長い歴史だなぁ。
    1900年頃までは三国志的ドロドロした戦争的世界が繰り返され国の入れ替わりが激しい。
    1900年以降今でも、見た目近代化しつつも内情はかなり危ない。
    中国に限らず他国含め、まだまだ不安定な世界なんだなぁと実感しました。

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    2021年03月27日
  • 増補 中国「反日」の源流

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     「西洋の衝撃」(ウェスタン・インパクト)に対して、東アジアの国々はどう対処したのか。開国から明治維新を経た日本においては、明治以降の近代化の過程として捉えられてきたが、隣国の中国(清朝)では、どうだったのか。 

     本書において著者は、中国と日本の関係について、互いの統治構造や社会構造、経済・財政面がいかに違っているか対比しながら、特に明朝以降の歴史的な推移を叙述していく。
     そういった意味では、特に、第一部第3章「明から清へ」、第4章「マクロな動向」は、中国の統治の在り方、社会の流動性が高かったこと、中間団体の特性など重要なポイントを明快に説いており、非常に興味深かった。

     そして、第二

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    2021年02月01日
  • 「中国」の形成 現代への展望

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    「中国」を知るために「歴史」を紐解くシリーズの最終巻。明末清初から現代までが対象。僥倖により明の継承者となった清は自己の非力さを実感しており、「因俗而治」により多元的な世界を統治した。そうした統合の成功と限界が指摘されている。官と民の乖離、諸民族・地域等々、多元的世界は現在まで一元化は果たされないままで「一つの中国」は「夢」だという。そのほか貯水池モデルによる経済構造の解説、湘軍・淮軍と叛乱勢力は国につくかつかないかの違いでしかなく同根とする指摘も印象に残った。簡略に過ぎる点は他書で補う必要があるだろう。

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    2021年01月30日