岡本隆司のレビュー一覧

  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史

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    歴史的に見れば、中国全体が統一国家であった時期は短く、むしろ、各地域ごとに群雄割拠し(多元化)、とくに明朝以後は時の政権が掌握できたのは一部の上層階級だけで庶民は政権と没交渉であった(上下乖離)と著者は説く。これは国全体の均一性が高く国としてのまとまりが強い日本や欧州とは異なるのだという。
    本書は中国通史の概説だが、「世界史とつなげて学ぶ」とあるように、周辺あるいはシルクロードなどを通じた中近東・欧州とのつながりや、そうした地域と中国とのシンクロについても語られている。その関連で突厥やウイグルといったトルコ系の民族が中国北方からどんどん西進していったことなども分かって面白かった。

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    2021年05月04日
  • 一冊でわかる中国史

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    長い歴史だなぁ。
    1900年頃までは三国志的ドロドロした戦争的世界が繰り返され国の入れ替わりが激しい。
    1900年以降今でも、見た目近代化しつつも内情はかなり危ない。
    中国に限らず他国含め、まだまだ不安定な世界なんだなぁと実感しました。

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    2021年03月27日
  • 増補 中国「反日」の源流

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     「西洋の衝撃」(ウェスタン・インパクト)に対して、東アジアの国々はどう対処したのか。開国から明治維新を経た日本においては、明治以降の近代化の過程として捉えられてきたが、隣国の中国(清朝)では、どうだったのか。 

     本書において著者は、中国と日本の関係について、互いの統治構造や社会構造、経済・財政面がいかに違っているか対比しながら、特に明朝以降の歴史的な推移を叙述していく。
     そういった意味では、特に、第一部第3章「明から清へ」、第4章「マクロな動向」は、中国の統治の在り方、社会の流動性が高かったこと、中間団体の特性など重要なポイントを明快に説いており、非常に興味深かった。

     そして、第二

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    2021年02月01日
  • 「中国」の形成 現代への展望

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    「中国」を知るために「歴史」を紐解くシリーズの最終巻。明末清初から現代までが対象。僥倖により明の継承者となった清は自己の非力さを実感しており、「因俗而治」により多元的な世界を統治した。そうした統合の成功と限界が指摘されている。官と民の乖離、諸民族・地域等々、多元的世界は現在まで一元化は果たされないままで「一つの中国」は「夢」だという。そのほか貯水池モデルによる経済構造の解説、湘軍・淮軍と叛乱勢力は国につくかつかないかの違いでしかなく同根とする指摘も印象に残った。簡略に過ぎる点は他書で補う必要があるだろう。

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    2021年01月30日
  • 教養としての「中国史」の読み方

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    ネタバレ

    <目次>
    序章  中国は「対の構造」で見る
    第1部  「中国」のはじまり~古代から現代まで受け継がれるものとは
     第1章  なぜ「一つの中国」をめざすのか
     第2章  「皇帝」はどのようにして生まれたのか
     第3章  儒教抜きには中国史は語れない
    第2部  交わる胡漢、変わる王朝、動く社会~遊牧民の台頭から皇帝独裁へ
     第4章  中国史を大きく動かした遊牧民
     第5章  唐宋変革による大転換
     第6章  「士」と「庶」の二元構造
    第3部  現代中国はどのようにして生まれたのか
     第7章  現代中国を作り上げた明と清
     第8章  官民乖離の「西洋化」と「国民国家」
     第9章  「共産主義国家」と

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    2021年01月29日
  • サクッとわかる ビジネス教養  中国近現代史

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    この著者に中国史を語らせたら右に出るものはいないのでは?

    中国全史も読んだが、教科書の説明以上のロジックで歴史を解説してくれる。

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    2021年01月20日
  • 教養としての「中国史」の読み方

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    中国がなぜ中国なのかがよくわかる本。中国との付き合い方について考えさせられる。また、歴史が気候変動で動くことがよくわかる。その時その時の気候をチャンスにした者が頂点に立つ。恐らく今の気候変動も変えることはできないから、戦争、革命、そこまでいかないケースでも大がかりな政権交代が世界のあちこちで起こるはず。

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    2021年01月02日
  • サクッとわかる ビジネス教養  中国近現代史

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    挿絵が豊富かつ説明が平易で非常にわかりやすい。情報も新しく、中国の近現代史についてゼロから学習する読者にはためになる本。他方内容はかなり薄い。

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    2021年01月01日
  • 東アジアの論理 日中韓の歴史から読み解く

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    連載コラムを集めたものなので、一つの作品、論考と思わないで読んだ方が期待を裏切らないと思います。中国が一国二制度を嫌がる理由(かつて列強侵略の足掛かりとなったという認識)、中国の法治主義(rule by law)、韓国の党派抗争とイデオロギー至上主義。ここら辺はなるほど、と思いました。

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    2020年12月10日
  • 世界史序説 ──アジア史から一望する

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    アジアから世界史を見る。

    東洋史を勉強してみようと思い、手に取った。

    知識があまりなくても読めるが、ヨーロッパ史になると、私自身の弱さが出て、難しいと感じた。

    グローバルヒストリーをどう考えていくのかを今一度見つめ直す一冊になった。

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    2020年12月01日
  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史

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    アメリカ大陸の歴史を扱った1491や1493が面白かったので、その中国版を読もうと思い本書を読みました。地理と歴史、周辺国との関係、貿易、土木、気候変化、経済、思想などについて簡潔に書かれていてとても勉強になりました。この著者の別の本も読んでみたいと思います。グラフや図が多いのも良かった点です。

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    2020年11月22日
  • サクッとわかる ビジネス教養  中国近現代史

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    さらっと知りたい私の需要と本の内容が、ガチッと合った。これくらい知っとけば、スナックに行ってもできる人感出せそう。

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    2020年10月28日
  • 「中国」の形成 現代への展望

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     シリーズ最終巻。 
     明清交代を経て、以降清朝は最大の版図を獲得し、中華民国を経て、現在の中華人民共和国へと繋がっていく。

     中国の度々の王朝交代を見てきたから、明清交代もそういうものかと思ってきたが、著者は言う、明清交代は、よく考えてみれば、奇蹟ともいえる。明朝は、当時の東アジアで圧倒的な大国であり、人口を比較しただけでも、清朝は1億人の明朝の1%にも満たないし、経済・文化は明朝が凌駕していた。明末の政権、組織がよほど疲弊、頽廃していたわけで、李自成等流賊を鎮圧できなかったのも、その現れである。(確かに!)

     明朝の衰退は、明朝の取った朝貢一元体制が、北虜南倭に示される多元勢力との相剋

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    2020年10月25日
  • 「中国」の形成 現代への展望

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    清の時代を中心に多元共存のシステムから「中国」としての一体化をめざす現代までを描いている。
    多元共存の国家の方が理想的に思えるけど、それがダメで清は潰えたわけだし。国の力を高めるには一体化なんだろうけど、今の中国の外交政策をみてると何だかなぁ。

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    2020年10月03日
  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史

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    気候の変化や、経済の裏付けと絡めた説明が分かりやすい。
    中国史の流れがよく理解出来た。平易かつコンパクトで読みやすい。

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    2020年08月23日
  • サクッとわかる ビジネス教養  中国近現代史

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    カラーで絵もついてて分かりやすい。時代順に一つの事件や出来事だけを説明するのでは無く、流れや繋がりをひとまとめにして説明されていた。初めて中国史に触れたけどすんなり頭に入って面白かった。

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    2020年08月14日
  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史

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    引用元に不確かなものがあったり、解釈が作者の主観によるものが多い点が気になるが、中国史を西洋からみた視点ではなく、中国人が考える歴史として読み解ける良書。

    以下メモ。
    特に気候と、経済の視点から人口の増減、時の王朝の興亡に紐付けていく考え方は非常に面白い。
    気候変動により、漢の滅亡。遊牧民の南下。以降の多元化の歴史。
    また領土という考え方は20世紀に日本の満州統治から学んだという考え方。清朝の他民族に統治方法を任せて、全体の統括をするやり方が、人口増加と、国民国家である西洋国家の侵略により、完全崩壊。皇帝の権力が及ぶところを正確に主張しなくてはいけなくなった。

    明朝の時代から人口が増え始め

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    2020年07月29日
  • 歴史で読む中国の不可解

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    現代中国を理解するためには歴史理解が不可欠であるという観点から、沖縄領有権の主張の根拠、「反日」の起源、権力と腐敗の構造、国内の民族対立問題、そして最後に「「失敗の研究」としての日清戦争」などが論じられる。個人的には中国社会とテクノロジーとの相性の悪さを論じた部分(p.139-148)およびそれに関連した第Ⅲ章。

    あと江戸時代に日本が儒教精神を身に付けようとしたが、アレルギー反応を起こして西洋文明に乗り換えたという指摘も重要か。日本経済思想史では江戸時代の儒教の影響を大きく考えすぎなところがあって、違和感を覚えていたが、中国史の専門家からそう言われるとなるほどと思う。

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    2020年07月27日
  • 中国の論理 歴史から解き明かす

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    中国史の概説を通して、現代中国の振りかざす論理を説明しよう、という内容の本。古代から話が始まるので、非常に持って長々とした展開になるが、原因が過去にある以上、そうならざるを得ない。最後まで読めば、納得のいく結論になっているはず。

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    2020年07月26日
  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史

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    ユーラシアでは、農耕をしながら定住する湿潤地域の人々と、草原を移動しつつ牧畜をする乾燥地域の人々で二分された。
    →この人々が混じり合う場所で、文明が発達した。
    また、文明が発達し、人々が交流すると契約が生じる→文字の出現

    中華とは、中心地、センターの意味。その外には朝貢国がいて、外側に行くにつれて程度の低い野蛮人、「外夷」がいる。

    秦の始皇帝の後に成立した漢では、西の匈奴により絶えず圧力をかけられていたが、武帝の時代に匈奴に勝利。その後、平和の時代が訪れる。シルクロードの最東端である漢(和帝)と、最西端であるローマ(トラヤヌス帝)は同時期に平和を享受した。

    寒冷化が進み、北の遊牧地では草

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    2020年06月07日