岡本隆司のレビュー一覧

  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史

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    近くて遠い中国

    本書は東洋史の研究者による
    中国の歴史のダイナミックな俯瞰である

    中国史というと、
    夏、殷に始まり、秦の始皇帝で統一されて、
    あとは分裂したり征服されたり…

    このように歴史は、領土、人民がいて統治者が変わる
    流れとして、日本史に慣れた我々は見てしまう

    しかし広大なユーラシア大陸における歴史は
    温暖化寒冷化によるダイナミックな民族移動、
    遊牧民による広域の交易、多数の大宗教により、
    国としての統治自体が困難な状況の中で繰り広げられた

    そういう観点で中国の歴史を知ると
    日本人との価値観の違いの由来を感じて面白い

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    2023年01月15日
  • 曾国藩 「英雄」と中国史

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    太平天国の乱を鎮圧した湘軍の長、曽国藩の生涯。科挙エリートが騒乱を通じて、私兵をまとめ上げて中興の名臣までなる姿が描かれる。中興の名臣とはいえ、与えられた役割を全うしたに過ぎないと思えた。軍事は軍事指揮は振るわず、北京との関係も微妙と苦労は絶えない。また、西洋と現実的に付き合うと、郷紳ら在地エリートからの評判も悪い。
    中国ではよくあることだが、政治的立場によって、死後の評価が著しく変わった。現在の共産党下では、農民運動と評価されている太平天国を鎮圧したことや、蒋介石が高く評価してたことで、否定的に取り扱われている。
    同じ著者の岩波新書で出版されている、李鴻章や袁世凱は読み応えがあったが、業績の

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    2022年12月24日
  • 悪党たちの中華帝国(新潮選書)

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    いわゆるビジネスパーソン向けの雑誌での連載を一冊にまとめたもの。中国史上の12人の悪党の生涯を紹介しているはずだが、あまり悪党という印象がない。企劃意図と内容に違和感あり。

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    2022年10月12日
  • 歴史で読む中国の不可解

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    中華思想から、つまるところ我のみが正しい。我以外は、間違っている。
    とは言っても現実には相対的なもので不安定だから、我が正しいことを証明し続けなければならない。ぶっちゃけ、間違いを認めるわけにはいかない。無謬の存在であることを、暴力を使ってでも認めさせ続けなければならない。
    だから、今度は暴力革命でぶっ倒されるんだな。倒した方が正しいという、究極の野蛮な後付けだ。
    元々、国民国家に馴染まないところに、華夷体制ではまあ、国交のあるところを中華からしたら、属国とか属地とか失礼に言ってたのを、国境線を考えるときに、本来の意味と変わっているはずのその言葉を盾に、うちのもんじゃと言い張ってるわけだ。

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    2022年08月06日
  • 一冊でわかる中国史

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    「中国四千年の歴史」(←かつてのCMで言っていた)を一冊でざーっと概観しようという本。
    最近、世界史を復習しようと思っているのだが、世界史の教科書というのは、国や地域が変わるたび、時代を行ったり来たりするので、通史がわかりにくい。
    それで、各国史や「タテ読み」の世界史本が流行っているようだ。
    手始めに、まず中国史を読んでみる。
    この一冊で、たしかに現代までの王朝の移り変わりはわかる……のだが、やはり地名・人名の羅列で、途中ちょっと……いや、かなり……眠くなってしまった。。。
    ある程度、それらが頭に入っている人なら、効率的に復習できるかもしれない。
    数十年前に受験生だった私のさび付いた記憶では、

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    2022年03月18日
  • サクッとわかる ビジネス教養  中国近現代史

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    学生時代に苦労して暗記した中国史を、サラッと大事なところだけ振り返りなおしていて非常にわかりやすかった。

    一部、色んな謂れがある事実については両方併記してあれば尚良いなと思った。

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    2022年03月11日
  • 歴史とはなにか

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    歴史とはなにか。

    単純な問いに見えるが、1番難しい問い。

    それを世界史という観点から読み解いていこうという、対談形式の本。

    スケールがでかい。

    一回では理解がおいつかなかった。

    何回も読んで、自分のものにしたい。

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    2022年01月22日
  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史

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    黄河文明は、農耕民族学と遊牧民族の境界線で生まれた。お互い持っていないものを交換するマーケットとして発展。ただそこには軋轢トラブルが生まれるので「言葉」や「文字」が生まれた(トラブル証拠のためのドライブレコーダーのようなもの)23

    14~16世紀の明朝は貨幣経済を否定した。物々交換社会で、海外取引に必要な貴金属も規制して半ば鎖国の農本主義160

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    2021年10月31日
  • 歴史とはなにか

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    面白かった歴史の解説書の著者二人の対談とのことなので期待したが、自分の基礎知識が足りず楽しみきれなかったのが残念。歴史にある程度慣れ親しんでいる人向き。

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    2021年09月25日
  • 一冊でわかる中国史

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     神話の時代から現代までの中国の歴史を一冊でわかりやすくまとめた本。
     それぞれの時代を、コンパクトにまとめており、ある一部分の内容だけが濃く、他は薄いなど、こういった本にありがちな編集になっていないことも評価できる。
     興味がある時代、人物などを深く掘り下げるきっかけになればいあと思うと同時に、これからも中国の影響は計り知れないところがあるため、その歴史は学んでおくべきであろう。

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    2021年05月19日
  • 東アジアの論理 日中韓の歴史から読み解く

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    中韓の振る舞いを見て「理解できないことが多い」と感じることは多いのだが、本書は日本との考え方の違いを歴史の視点で解説した一冊である。

    「言行不一致は、中国のお家芸」「法理ではなく情理、法治よりも情治・人治」の背景がよく分かる。

    著者は相当な“本読み”のようで、文章も洗練されている。本読みの本で困るのは、引用・例示が多くて、さらに読みたい本、読むべき本が増えてしまう“芋づる現象”が起きてしまうことだ。もう本棚にアキがないんだが…。

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    2021年05月15日
  • 教養としての「中国史」の読み方

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    儒教が「中華と外夷」「エリート層と庶民」を分断し、いかに中国の歴史に多大な影響を与えてきたかがよく理解できた。中国人にとって儒教は歴史そのもの。官民(エリート層と庶民)の乖離、コミュニティへの強い帰属意識、(連邦制や地方自治を許さない)一つの中国の追求など、元をたどると儒教による考えが根幹にあることに気づかされれる。

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    2021年04月01日
  • 「中国」の形成 現代への展望

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    紀元前から現在までの中国の通史のシリーズ「中国の歴史」第5巻(最終巻)。最終巻は、清朝の始まりから現在までの通史が書かれているが、通史のため教科書的に事実を中心に解説されているため、それぞれの内容は薄い。残念ながら、岡田英弘氏や宮脇淳子氏の著作ほど興味がわかなかった。

    「自らを「支那人」、自国を「支那」と呼んだ。China/Chineを漢字に置き換えた語であり、西洋人・日本人が当然と考える国民国家を含意する。だから当時の「支那」とは、まったく差別用語ではない。清新なニュアンスをもった新語・外来語であった」p161
    「「社会主義市場経済」とは、依然として「社会主義」を信奉する共産党が、政治を

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    2020年12月12日
  • 一冊でわかる中国史

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    神話の時代から今に至るまでの中国の歴史についてわかりやすく書かれている。コラムでその頃の日本で何があったかといったことにも触れられていて、日本の歴史と比較しながら理解していくことができる。

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    2020年11月15日
  • サクッとわかる ビジネス教養  中国近現代史

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    全く中国の歴史を知らなかった私でも、短時間でサクッと読めて分かりやすかった。コラムやエピソードも豊富で、読み方も工夫できる。思想によっては表現に反発する人もいるかも。歴史を偏りなく書くって難しいなあ

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    2020年08月17日
  • 近代中国史

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    中国の社会経済構造を歴史的に解きほぐして語られており読みやすい。ただところどころに「反日」みたいな言葉が出てくるのはご時世なのかもしれないが歴史書として読んでいるととても引っかかってしまう。

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    2020年07月24日
  • 東アジアの論理 日中韓の歴史から読み解く

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    2017年~2019年頃の時事的な話題を切り口に、歴史的アプローチから日本・中国・韓国の違いを知るためのヒントを提示。『週刊東洋経済』に「歴史の論理―東アジアと日本の運命」と題して連載されたコラムをまとめたもの。
    著者の歴史書は骨太でいつも楽しみにしているが、本書は正直期待外れだった。雑誌の連載コラムをまとめたものなので致し方ない部分はあるが、浅い内容の小文が連ねられているという印象を持った。また、歴史学の成果を安易に現代の時事問題に当てはめているようなきらいがなきにしもあらずと感じた。

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    2020年07月05日
  • 中国の論理 歴史から解き明かす

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    「現代の中国を知るには、目前の現象だけでなく、歴史の事実からみなくてはならない」という著者の主張のもと、中国の内在的な論理を歴史的なアプローチから読み解く。

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    2019年09月06日
  • 歴史で読む中国の不可解

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    2010年以降、雑誌等に発表した論文を収録。

    想定する読者層や狙いが違うのか、論文毎に微妙に論旨がぶれる。

    巻末の特別講義2本は東アジアの近代の流れを簡潔にかつ余すところなくまとめていて、非常に分かりやすい。

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    2019年03月05日
  • 近代日本の中国観 石橋湛山・内藤湖南から谷川道雄まで

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    民族としてとらえるのか、国家としてとらえるのか、地域としてとらえるのかでも変わってくるのだろうし、マルクス史観などその時代の主流の考え方にも左右されるだろう。

    石橋湛山以来半世紀以上が経ち、習近平政権になっても、日本人の中国理解度は全く進んでいないように思える。

    この年代の東アジア研究者が出てきたのは、それだけで成果ではないか。

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    2019年02月05日