岡本隆司のレビュー一覧

  • 歴史とはなにか

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    歴史とはなにか。

    単純な問いに見えるが、1番難しい問い。

    それを世界史という観点から読み解いていこうという、対談形式の本。

    スケールがでかい。

    一回では理解がおいつかなかった。

    何回も読んで、自分のものにしたい。

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    2022年01月22日
  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史

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    黄河文明は、農耕民族学と遊牧民族の境界線で生まれた。お互い持っていないものを交換するマーケットとして発展。ただそこには軋轢トラブルが生まれるので「言葉」や「文字」が生まれた(トラブル証拠のためのドライブレコーダーのようなもの)23

    14~16世紀の明朝は貨幣経済を否定した。物々交換社会で、海外取引に必要な貴金属も規制して半ば鎖国の農本主義160

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    2021年10月31日
  • 歴史とはなにか

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    面白かった歴史の解説書の著者二人の対談とのことなので期待したが、自分の基礎知識が足りず楽しみきれなかったのが残念。歴史にある程度慣れ親しんでいる人向き。

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    2021年09月25日
  • 一冊でわかる中国史

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     神話の時代から現代までの中国の歴史を一冊でわかりやすくまとめた本。
     それぞれの時代を、コンパクトにまとめており、ある一部分の内容だけが濃く、他は薄いなど、こういった本にありがちな編集になっていないことも評価できる。
     興味がある時代、人物などを深く掘り下げるきっかけになればいあと思うと同時に、これからも中国の影響は計り知れないところがあるため、その歴史は学んでおくべきであろう。

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    2021年05月19日
  • 東アジアの論理 日中韓の歴史から読み解く

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    中韓の振る舞いを見て「理解できないことが多い」と感じることは多いのだが、本書は日本との考え方の違いを歴史の視点で解説した一冊である。

    「言行不一致は、中国のお家芸」「法理ではなく情理、法治よりも情治・人治」の背景がよく分かる。

    著者は相当な“本読み”のようで、文章も洗練されている。本読みの本で困るのは、引用・例示が多くて、さらに読みたい本、読むべき本が増えてしまう“芋づる現象”が起きてしまうことだ。もう本棚にアキがないんだが…。

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    2021年05月15日
  • 教養としての「中国史」の読み方

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    儒教が「中華と外夷」「エリート層と庶民」を分断し、いかに中国の歴史に多大な影響を与えてきたかがよく理解できた。中国人にとって儒教は歴史そのもの。官民(エリート層と庶民)の乖離、コミュニティへの強い帰属意識、(連邦制や地方自治を許さない)一つの中国の追求など、元をたどると儒教による考えが根幹にあることに気づかされれる。

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    2021年04月01日
  • 「中国」の形成 現代への展望

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    紀元前から現在までの中国の通史のシリーズ「中国の歴史」第5巻(最終巻)。最終巻は、清朝の始まりから現在までの通史が書かれているが、通史のため教科書的に事実を中心に解説されているため、それぞれの内容は薄い。残念ながら、岡田英弘氏や宮脇淳子氏の著作ほど興味がわかなかった。

    「自らを「支那人」、自国を「支那」と呼んだ。China/Chineを漢字に置き換えた語であり、西洋人・日本人が当然と考える国民国家を含意する。だから当時の「支那」とは、まったく差別用語ではない。清新なニュアンスをもった新語・外来語であった」p161
    「「社会主義市場経済」とは、依然として「社会主義」を信奉する共産党が、政治を

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    2020年12月12日
  • 一冊でわかる中国史

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    神話の時代から今に至るまでの中国の歴史についてわかりやすく書かれている。コラムでその頃の日本で何があったかといったことにも触れられていて、日本の歴史と比較しながら理解していくことができる。

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    2020年11月15日
  • サクッとわかる ビジネス教養  中国近現代史

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    全く中国の歴史を知らなかった私でも、短時間でサクッと読めて分かりやすかった。コラムやエピソードも豊富で、読み方も工夫できる。思想によっては表現に反発する人もいるかも。歴史を偏りなく書くって難しいなあ

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    2020年08月17日
  • 近代中国史

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    中国の社会経済構造を歴史的に解きほぐして語られており読みやすい。ただところどころに「反日」みたいな言葉が出てくるのはご時世なのかもしれないが歴史書として読んでいるととても引っかかってしまう。

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    2020年07月24日
  • 東アジアの論理 日中韓の歴史から読み解く

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    2017年~2019年頃の時事的な話題を切り口に、歴史的アプローチから日本・中国・韓国の違いを知るためのヒントを提示。『週刊東洋経済』に「歴史の論理―東アジアと日本の運命」と題して連載されたコラムをまとめたもの。
    著者の歴史書は骨太でいつも楽しみにしているが、本書は正直期待外れだった。雑誌の連載コラムをまとめたものなので致し方ない部分はあるが、浅い内容の小文が連ねられているという印象を持った。また、歴史学の成果を安易に現代の時事問題に当てはめているようなきらいがなきにしもあらずと感じた。

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    2020年07月05日
  • 歴史で読む中国の不可解

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    2010年以降、雑誌等に発表した論文を収録。

    想定する読者層や狙いが違うのか、論文毎に微妙に論旨がぶれる。

    巻末の特別講義2本は東アジアの近代の流れを簡潔にかつ余すところなくまとめていて、非常に分かりやすい。

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    2019年03月05日
  • 近代日本の中国観 石橋湛山・内藤湖南から谷川道雄まで

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    民族としてとらえるのか、国家としてとらえるのか、地域としてとらえるのかでも変わってくるのだろうし、マルクス史観などその時代の主流の考え方にも左右されるだろう。

    石橋湛山以来半世紀以上が経ち、習近平政権になっても、日本人の中国理解度は全く進んでいないように思える。

    この年代の東アジア研究者が出てきたのは、それだけで成果ではないか。

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    2019年02月05日
  • 中国の論理 歴史から解き明かす

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    世が「嫌中」一色となる中、中国研究者である著者は、自身も中国・中国人が好きか嫌いかと問われれば「嫌い」と答えると言う。
    その一方で、こんなにおもしろくて興味をかき立てられる国はないとも言う。
    そして、そのおもしろさの源泉を歴史からのアプローチで紐解いていく。

    中国的な史書のあり方は「紀伝体」、人物本位で書いた歴史。
    客観的事実ではなく、個人個人の事績でドグマを説明しようとする。
    その根底には儒教的な思想がある。

    そして、上下分離の社会構造。
    かつての貴族制は、唐宋以降、科挙を土台にした官僚制へと変わる。
    いずれにしても、「士」と「庶」の厳然たる峻別が社会構造を規定する。

    さらに、独特の空

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    2019年01月06日
  • 近代日本の中国観 石橋湛山・内藤湖南から谷川道雄まで

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    近代日本の中国観と区切っているのは戦後のそれが階級論一色に染まったつまらないものであるという著者の評価を端的に表したタイトルなのだろう。谷川道雄は戦後世代であるが、面識のある京都学派の最後の系譜として登場させた様である。歴史学者がイデオロギーに依拠した論述を行うことの是非は最早中国史界隈では決着が着いた感があるのだが、戦後のつまらない時期は支敗戦や新中国で突然生じたものではなく、戦前戦中のマルクス主義史観が東洋史に及ぼした影響を軽視すべきものではなかろう。むしろ戦争末期に徹底弾圧され消滅した反動が戦後に「歴史認識の正しさ」という印籠を得て復活したとも言える。現在日本ではほぼ消滅したマルクス主義

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    2019年01月01日
  • 中国の論理 歴史から解き明かす

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    ・儒教は個人主義。儒教を軸にしていくと、紀伝体(天子の記録と個人の伝記を中心に編むもの)になるのは自然な流れのように思えるが、それが「歴史」として正しいかは疑問が残る。日本人が思う正しい史実と、中国にとっての「正史」は昔から違うものなのだ。
    中国を統一するものこそが天子、それこそが正統とする中国。ありのままの史実を第一とする日本。ここに差が生まれることになるほどと思った。
    ・貴族たちの支配から科挙制度に変わっても結局士と庶の溝は埋まることはなかった。
    ・その後の時代も「華」「夷」として社会的に分けられていた。
    ・18世紀後半、イギリスとの貿易でも、清国はイギリスを野蛮人(外夷)として扱った。イ

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    2017年11月10日
  • 日中関係史 「政冷経熱」の千五百年

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    日本が中国の影響を一番受けたのは江戸時代だというのが驚き。でもまぁそうだろうなと思う。律令制にしたってほんの上っ面だけ真似してすぐに形骸化してしまったし。儒教だってずいぶん前に入ってきたはずなのに江戸時代になるまでは為政者の間にすら広まらなかった。もういいかげん、中国の日本に対する影響を過大視するのはやめたほうがいいのかも。日清戦争前後を記述した部分(李鴻章が国際情勢や日中関係をどう捉えていたか等)がよく書けている。

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    2015年11月01日
  • 袁世凱 現代中国の出発

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    中国近代史について何も知らなかったことに愕然とした。現代の中国と日本の関係の根っこにあるこの時代の両国の出来事をなぜこれほどまでに無関心で無知であったのか。

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    2015年05月17日
  • 袁世凱 現代中国の出発

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    気を見るに敏な人物であったということか。
    あまり知らない中国現代史ですから、袁世凱の悪い評判もよく知らなかったのですが、著者の嫌悪感はきっと、信念を貫く・・・という姿勢が袁世凱にはないからなのでしょうか。

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    2015年03月12日
  • 李鴻章 東アジアの近代

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    督撫重権は著者の造語のよう。近代にはいり巨大化、複雑化した中国を独裁的な集権で統治することはもはや不可能となり、軍権をももつ実質的な統治は各地方単位となり、それをシンボリックに結わえる北京という清の統治の状態をさす。
    垂簾聴政と督撫重権、すなわち中央と地方のバランスのなかに李鴻章の立ち位置があった。
    清末を概観する良書なれど、誤字脱字が目障り。岩波といえども校正に人員をむけられないのかしら。

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    2013年01月30日