近代日本の中国観 石橋湛山・内藤湖南から谷川道雄まで

近代日本の中国観 石橋湛山・内藤湖南から谷川道雄まで

1,650円 (税込)

8pt

3.8

日本は、つねに中国を意識してきた。とくに、明治維新以後、中国研究はきわめて深く、幅広いものとなり、東洋史という歴史分野を生み出した。、「日本人の中国観」の形成と変遷を跡づけると同時に、日中関係を考え直す契機となるのが本書である。石橋湛山の「小日本主義」とはなんだったのか。巨人・内藤湖南の「唐宋変革論」とは? 宮崎市定や谷川道雄など、数多くの論者の中国論にふれ、その歴史を読み直す。

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近代日本の中国観 石橋湛山・内藤湖南から谷川道雄まで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年12月30日

    内藤湖南を軸に戦前戦後の知識人の中国観を辿る本書のモチーフは、彼らの中国へのアプローチが、意識的にせよ無意識的にせよ、いかに西欧的な枠組みにとらわれていたかという問題意識である。それは西欧の物差しではかった自己の理想像を中国に投影してきた結果でもある。西欧が我々の到達すべき理想であるならば、中国は克...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年07月21日

    いま現在の中国理解を深めるためにも、困難な日中関係に苦悩し、中国をみつめつづけた(近代日本の)先人たちがどう中国を認識してきたかを探ってみることが重要との問題意識から、石橋湛山、矢野仁一、内藤湖南、橘樸、谷川道雄などを取り上げ、その著作を引用紹介しつつ、彼らの中国観を批判的に検討している。
    石橋湛山...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年02月05日

    民族としてとらえるのか、国家としてとらえるのか、地域としてとらえるのかでも変わってくるのだろうし、マルクス史観などその時代の主流の考え方にも左右されるだろう。

    石橋湛山以来半世紀以上が経ち、習近平政権になっても、日本人の中国理解度は全く進んでいないように思える。

    この年代の東アジア研究者が出てき...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年01月01日

    近代日本の中国観と区切っているのは戦後のそれが階級論一色に染まったつまらないものであるという著者の評価を端的に表したタイトルなのだろう。谷川道雄は戦後世代であるが、面識のある京都学派の最後の系譜として登場させた様である。歴史学者がイデオロギーに依拠した論述を行うことの是非は最早中国史界隈では決着が着...続きを読む

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