世界史とつなげて学ぶ 中国全史

世界史とつなげて学ぶ 中国全史

1,760円 (税込)

8pt

気鋭の東洋史家による渾身の書き下ろし!
教科書では教えてくれない真実の中国史

・黄河文明はどのように生まれたか
・中華思想が誕生した理由
・気候変動と遊牧民がつくる歴史
・ソグド人が支えた唐の繁栄
・「唐宋変革」で激変した中国社会
・モンゴル帝国は温暖化の産物
・なぜ「満洲」と表記するのが正しいか
・明治日本の登場が中国の歴史を変えたetc.

驚くほど仕事に効く知識が満載!
現代中国を理解する最高の入門書


現代中国とは、過去の歴史の積み重ねの決算であり、通過点でもあります。そこに至るプロセスを知ることなしに、「中国人の考え方は理解できない」「中国の存在は日本にとって脅威」などと評論しても意味がありません。問題はそのプロセス・歴史をうまく捉えていない、そのため偏見に満ちた見方になっていることで、そういう〝偏見〟の自覚すらないのが、一般的な日本人の姿ではないでしょうか。

日本人の多くが、中国は太古より強大な統一国家だったとか、中国は常に強大で、常にアジアの覇権国家だった、という印象を持っています。「中国は異質」「理解できない」といった印象を持ってしまうのは、こういう下地があるからなのです。そこで重要なのは、リアルな中国史を認識することです。それを通じて、はじめて現代中国が抱える問題も、その本質を理解することができるでしょう。

歴史といっても、細かい年号や人名、事件などにこだわる必要はありません。何よりも時代の特徴、ならびにその流れを摑むことが大事です。本書では、文明の発祥から今日に至るまでの中国史の展開を一気呵成に描いて、現代につながるリアルな中国の姿を浮き彫りにしていきたいと思っています。(「まえがき」より要約抜粋)

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世界史とつなげて学ぶ 中国全史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    中国を理解するうえでとても良い本です。多くの方にオススメしたい。
    最終ページにこんなことが書かれています。
    「日本人は中国人の言動に、違和感や不快感を覚えることが少なくありません。これは容貌・言語に差異の大きい西洋人に親近感を覚えるのと、まさに対蹠的です
    では、なぜそう感じてしまうのか。」
    私は、こ

    0
    2025年08月02日

    Posted by ブクログ

    1725

    262P

    岡本隆司(オカモト タカシ)
    京都府立大学教授。1965年、京都市生まれ。現在、京都府立大学教授。京都大学大学院文学研究科東洋史学博士後期課程満期退学。博士(文学)。宮崎大学助教授を経て、現職。専攻は東洋史・近代アジア史。著書に『近代中国と海関』(名古屋大学出版会・大平正芳記

    0
    2024年04月16日

    Posted by ブクログ

    オーディブルで聞いた2冊目の本。
    高校で習った世界史は部分ばかりでつまらなかったが、世界の繋がりを意識できて、面白かった。2.5倍速で聞いたら、速すぎたので、眼でも読み直したい。

    0
    2022年03月01日

    Posted by ブクログ

    黄河文明から現代までの中国史を大掴みできる良書。
    明朝を契機とする多元化と官民の乖離が、現代中国まで及ぶ構造的課題であると理解した。そして、漢人・満洲人・モンゴル・チベット・ムスリムそれぞれの在地在来システムをほぼそのまま活かして統治を行う、清朝の「因俗而治」というのはなかなかの知恵だったのだと思う

    0
    2021年07月31日

    Posted by ブクログ

    岡本先生の本は2冊目であるが、非常に読みやすい。
    平易な文章、展開、図説などを、利用して頭に残るように記述されているのではないかと感じる。

    中国史を理解する事で、日本史や西洋史観に対する認識を再確認した。

    何回も読む本になりそうである。

    0
    2020年12月12日

    Posted by ブクログ

    長い中国の歴史を、一気呵成に語り、
    現代中国を理解する視座も与えてくれる好著。

    朝貢外交が、明限定だったことなど
    これまでの思い込みを是正してくれた。
    国民国家体制でまとめるには
    多様すぎる国がどうなっていくのか。

    歴史を踏まえて今後の中国の動向を見てみたい。

    0
    2020年06月20日

    Posted by ブクログ

    全体的に堅苦しい文体でなく、語り口調なので読みやすい。
    各時代ごとに認識していた中国史を通して理解できた。

    世界史と繋げて、と書いてあるが、中国の各王朝がどんな外的要因でそうなったのかが書いてあり、そこは分かりやすいが、そこまでがっつり世界史。
    というほどではない。
    地球の気候変動で、遊牧民が南下

    0
    2025年11月19日

    Posted by ブクログ

    ユーラシアの気候帯の違い、つまり乾燥地帯と湿潤地帯の境界部分で、都市が発達した。そして、気候変動により、作物の生育条件が変わり、民族移動が起こった。このように、地球規模で歴史が大きく影響を受けてきた。それらが中国史にどう関係しているのがが説明されており、とても面白く読むことが出来る。何か歴史の必然性

    0
    2025年03月04日

    Posted by ブクログ

    中国の地域で数多くの国の栄枯盛衰があり、次第に現代の中国が形成されていく過程を追うのが面白い。塩、茶。中国の名の由来。

    0
    2024年04月02日

    Posted by ブクログ

    多くの日本人が知らない中国の歴史 広大なユーラシア大陸の中で背景の異なる多くの民族が混在してきた中国の歴史。
    ペルシア、トルコ、北方の遊牧民族ら「夷敵」と漢民族とのせめぎあいの中での領土争い。圧巻だったのはモンゴル帝国による中国支配。強勢を誇ったが、残念ながらその後寒冷化とペストの流行で元は衰退して

    0
    2025年12月03日

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