世界史序説 ──アジア史から一望する

世界史序説 ──アジア史から一望する

825円 (税込)

4pt

4.4

遊牧・農耕・交易。この三つの要素が交叉する場所で世界史は誕生した。遊牧と農耕の境界で交易が興り、シルクロードが現れる。やがて軍事力が機動性を高め、遠隔地を結ぶ商業金融が発達し、技術革新が生じ、生産力を拡大して、ついにモンゴル帝国の出現にいたった。そして、大航海時代が幕を開け、西欧とインドが表舞台に登場すると……。こうした視座から歴史を俯瞰するとき、「ギリシア・ローマ文明」「ヨーロッパの奇跡」「大分岐」「日本の近代化」はどのように位置づけられるのか? ユーラシア全域と海洋世界を視野にいれ、古代から現代までを一望。西洋中心的な歴史観を覆し、「世界史の構造」を大胆かつ明快に語るあらたな通史、ここに誕生!

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世界史序説 ──アジア史から一望する のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年01月24日

    西洋の視点から語られがちな“世界史”を、アジア史から見つめ直すという内容。気候変動や遊牧・農耕・商業の交流や影響について文字を追う内に、現代社会がどこから来て、どこへ行くのかを考えさせられる。

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    Posted by ブクログ 2018年10月05日

    東洋史家の手になる「アジア史から一望」した世界史概説書である。
    学校教育以来、西洋史中心の世界史に馴染みが深い私にとっては、大変新鮮な視座を提供してくれる快著だった。

    近年、世界史のトレンドとして「グローバル・ヒストリー」の名の下に、西洋史家も自分たちの西洋中心史観を反省して、アジア史にも目配せし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年07月13日

    近年,グローバル・ヒストリーなるものが流行っているが,それに対する違和感をずっと抱いてきた。本書は,この西洋中心史観を脱却して生態環境など世界に共通する対象・問題を積極的に取り込み,世界史を描こうとする,最近学界で流行している方法であるグローバル・ヒストリーを「その視座・概念やデータの蒐集・使用など...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月05日

    日本の歴史は東アジアよりも西欧の歴史に近似。封建制。日本は儒教を学問として受け入れたが、中国・朝鮮のように体制教学とはならなかった。戦国の下剋上により、下層から成りあがった領主たちが、僧侶・公家など旧来エリートを排撃し、軍事・政治を独占した。織豊から江戸初期にかけて仏教の従属化とキリシタン禁圧により...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月13日

    アジアから見た世界史、あるいは西洋にある意味簒奪されたアジアの歴史を改めて世界史として語り直す。歴史についての知識が少なすぎて、半分も理解できてないけど、刺激的だった。

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    Posted by ブクログ 2020年12月01日

    アジアから世界史を見る。

    東洋史を勉強してみようと思い、手に取った。

    知識があまりなくても読めるが、ヨーロッパ史になると、私自身の弱さが出て、難しいと感じた。

    グローバルヒストリーをどう考えていくのかを今一度見つめ直す一冊になった。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年04月19日

    20190325〜0412 傍らに世界地図を置きながら読むとよいかも。頭の中の世界史地図が半回転位したような感覚で読んでいた。ソグディアナやイスファハンという地名を聞くとシルクロードシリーズ(漫画もNHKスぺも)を読み返したくなる。

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