あらすじ
歪みはどこから来たか
なぜ中国では党幹部や政府役人の汚職がやまないのか? なぜ共産主義国にもかかわらず、貧富の差が拡大するのか? 超大国を蝕み続ける「病理」の淵源に、実力派歴史家が迫る。エリート/非エリートの金・コネ・権力をめぐる相剋の二千年を一望し、独裁の度合いを強める中国共産党、および現代中国の実相を大胆かつ明快に読み解いた一冊。
はじめに中国共産党から考える
I 格差士と庶はいかに分かれたか
II 権力群雄割拠から唐宋変革へ
III 腐敗歪みはどこから来たのか
IV 改革雍正帝と養廉銀
V 根源中国革命とは何だったか
むすびに現代中国を展望する
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
宋のあたりから構造的に!続いてきた格差と腐敗であれば、そんなに簡単には片付かないのも納得ではある。でも、それでうっかり納得しているわけにもいかないのがスマホを持った民衆ではあろう。スマホはどっちに向かって効くんだろうか。国民総背番号制と行儀のよい中国人というのは、数百年ぶりの解かも。さて、そうなると情報改変にお金使うのかな。
Posted by ブクログ
唐宋変革というのが単に君主独裁制への変化でなく、士と民、官と吏の二層社会への分化ということがわかりやすく書いてある。
国民国家というモデルに向けて近代中国は努力してきたようだが、この広大かつ多数の人民を掌握できるのか。
むしろ弊害を除きつつ中国モデルを作るのが妥当な気がする。