藤子・F・不二雄のレビュー一覧
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ネタバレ『あのバカは荒野をめざす』
昔の自分を説得しに行く設定は「ドラえもん」や、このSF短編集でも何度も見たが、主人公のオジさんがとても好きだった。
結局、ジジイになった自分に説得されても決心した若者が道を変えるには至らないだろうし、逆に若者の意志の強さにあてられてジジイが奮起するというオチはこの設定の作品の中でも一番好きだった。
『並平家の一日』
星真一っぽくてよかった。
『超兵器ガ壱號』
地元の星でイジられてる宇宙人が日本に帰属意識持ってしまうの面白い。
全体主義的な時代の日本が舞台になっているのもよかった。
『クレオパトラだぞ』
デブの前世がクレオパトラな気持ち悪さの時点で好き。
『旅 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『劇画・オバQ』
昔と同じように接しようとするQちゃんと、成長してしまった正ちゃん達の対比がさみしかった。
「へー神成さん亡くなったの!」て、そら亡くなってるだろうけど、わざわざこの話で開示しなくても良いだろと思った。
お酒飲んで熱くなって、「俺たちでやってやろうぜ!」ってなって、少年漫画版のオバQならこのまま会社を興して…っていう物語が始まっていくのだろうな、と思うと切ない。
『権敷無妾付き』
主人公のオジさんがずっとダサくて良かった。
結局全編を通して外面では良いお父さんであり続けたのが皮肉めいている。
『ノスタル爺』
若く出兵して、そのまま戦地で30年を過ごした主人公はやけに達観した -
Posted by ブクログ
ネタバレ『カイケツ小池さん』『ボノム=底ぬけさん=』『気楽に殺ろうよ』『ヒョンヒョロ』がよかった。
『カイケツ小池さん』は正義にとりつかれた話の通じないやつの描写がうまかった、こういうやつって結構ザラにいる。
『ボノム=底ぬけさん=』人間の行動はすべて遺伝子・環境に支配されているから、ただすべてを事象として捉える…みたいな考え方は他の作品でもよく見るが、だいたい快楽主義とか虚無主義に落ち着く。いっぽうこの作品の主人公は善人を貫いていたので新鮮だった。またとにかくオチが良い。「今新たな遺伝子が生まれるとこなの」て。
『気楽に殺ろうよ』
変な世界に飛ばされる→知らないうちに元の世界に戻る→変な行動を -