藤子・F・不二雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ作文が苦手だったため、子どもむけで作文の書き方の本を探していた。もともとドラえもんシリーズは漫画になっているので導入しやすくある程度の期待感はあった。全体的に内容は分かりやすく読みやすいと思う。
ただこの本しか作文についての本を読んだことがないため比較できないことを付け加えておく。
以下の2点について思ったことを書く。
型に当てはめて書けば良いが苦手な人でも書きやすいと思う。よく起承転結と言われるがそんなことを言われてもどう書けばいいのかよくわからない。でもこの本は四段落構成にし(このことも驚きでした)、それぞれの段落でどのようなことを書けば良いのか具体的に書かれている。それを文章化すれば -
購入済み
傑作です
藤子・F・不二雄の一番優れた作品は「ドラえもん」ではなくて、「藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス」だと思います。全巻まとめて購入しました。
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Posted by ブクログ
古代ローマ帝国を題材にしたエピソードが中心なのは偶然なのかどうかわからないが、時代によって異なってくる風俗の描写が丁寧に描き分けられ、古代ヨーロッパの大掛かりな戦闘シーンも多く圧巻の史劇マンガとなっている。連載当時の雑誌の休刊による都合で、第1部、2部、3部に分かれるらしいが、本巻は3部にあたるのだがエピソードはまだまだ充実していて、著者が存命であれば更に作品は長期に及んだろうことは間違いないと思う。過去何パターンかのコミック化があり、本シリーズは雑誌掲載作品を掲載順に完全に網羅した状態で刊行されていて、作者没後のため単行本化による加筆修正中でこれまで単行本未収録だった最後の2話も収録されてい
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Posted by ブクログ
今巻も17世紀イギリスの捕鯨とコルセットの発明、クロマニヨン人と石器、南北戦争と奴隷の逃走劇、14世紀ペストの大流行に見舞われるヨーロッパ、果ては浦島太郎伝説、ノアの箱舟とバラエティ豊富。プロットは毎回同じでもはやマンネリ化しているのに、『ドラえもん』だってそうなのだが、話が物凄く面白いというわけでもないのについつい読んでしまう安定の起承転結が藤子・F・不二雄ワールド。藤子・F・不二雄は自分の作風について、S(少し)F(不思議)という言い方をしているのだが、見逃すことのできないのは、同じくDAI語風に言えばC(ちょっぴり)H(エッチ)を挟み込むところ。『ドラえもん』でいえば作者自らもツッコミを
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Posted by ブクログ
「少年ワールド」から「コミックトム」へ連載誌が改題しリスタート。前巻最終エピソードでの唐突なヒロインの退場は、「少年ワールド」が休刊になったためで、この巻よりニューヒロインが主人公ぼんの後輩役で登場するが、後輩役ではあるが当時の少年マンガの定石である「女の子はしっかりもの」という路線は踏襲。最初の頃の任務で、以前訪れた時間と場所を再訪し、そこで前回のヒロインとぼんの任務の様子を目撃する(向こうは気づかない)場面が出てくるので、誰かがタイムトラベルしたとするとその事実は消されないで増殖していくというタイムトラベル観になっているということだ。してみると世界はあくまで一つで、歴史の改変はその一つの世
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Posted by ブクログ
この作品がドラえもんの中で一番好き。なんたって辻村先生との出会いを導いてくれた一冊だから。ドラえもんたちが月という今まで深く関わってこなかった世界で友達を作り、と言ってもルカと出会ったのは地球だけどとにかくまだ見ぬ世界の扉を開けるまでの過程がすごく好き。秋という情緒ある世界観、季節感とも相まって、自分好みの神秘的な舞台設定、時期設定になってる。学校の生活も丁寧に描きつつ、だけどちゃんと辻村深月が辻村深月してるのがいい。繊細さ、ドラえもんたちの心の内がちゃんと描かれていて、彼らの解像度がとても高い。藤子先生の書くドラえもんたちとは違うかもしれないけれど、限りなく隅々にまで辻村先生が作品そのものを