石平のレビュー一覧
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ネタバレ
チャイナの歴史法則
一部ご紹介します。
・チャイナの歴史は、「中華帝国」と戦った異民族を取り込み、版図を拡大してきた歴史。
・チャイナの歴史を紐解けば、自国民同士の戦争でも、平和的占領はなく、例外なく虐殺が起きる。外国の民族に対しても同じことをする。
・チベットで起きた虐殺と民族浄化。ウイグルで起きた虐殺と46回の核実験と民族浄化。
・中国共産党は虐殺で中国大陸全土の権力を握った。
・チャイナ人は、日本人に対する憎悪と恨みを、学校教育やニュース報道、抗日ドラマなどで多角的に繰り返し教え込まれている。有事になれば必ず日本に対し、テロを起こす。法的根拠は「国防動員法」である。
・国防動員法とは、「中国国内 -
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虐殺が文化っていうのを、歴史から説明されると納得してしまう。
恐ろしい歴史を知ってはいても、まさか自分たちがなるとは思わない。まさに「正常性バイアス」にかかっている
「日本人はだいたい性善説を信じています。」
私も信じたいんだけど、日本人同士でもなかなかうまくいかない。
信じたいけど、受け入れられない常識を持った人がいることも事実
全てを疑うわけではないけど、全てが善ではないことは知っておかなくてはならない
尖閣、沖縄、自衛隊違憲、拉致
最近のニュースでは全く見ない
時々思い出したように特集をやって盛り上げるけど
メディアが偏向していることを多くの人が知るべき
知らないこと、見えないこと -
Posted by ブクログ
他の方も指摘されているように、タイトルと内容が少し違うかなと。内容は推古朝から明治に入るまでの壮大な日本思想史。思想という視点で日本史を見たことが無かったので、とても新鮮な驚きを持って、筆者の立論にうなずきながら読み進めた。具体的には中国にどうやって飲み込まれないかという観点で日本の過去の知的リーダー達がどのように思想と向き合ってきたかということについての論考。
筆者は、最初に問を発する。何故、日本の思想家は江戸までは仏教家のみで、それ以降は儒学者なのかと。その問いに答える形で議論を展開。
出発点は推古朝、聖徳太子の時代。当時は隋王朝による大陸統一で、西晋以来数百年ぶりに協力な統一王朝がで -
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中国と日本の二つの視点から朝鮮半島の歴史を考察した著書。内ゲバ・内紛に勝つために海外勢力を巻き込んで、国益を毀損してすら自らの利益を図ってきたという視点で歴史的事象を整理している(7世紀の三国統一戦争、朝鮮戦争など)。
中国同様の一元化権力構造が腐敗を生み、民間に資本を残さず、英知を全て朱子学に投入してしまった結果近代化に大きく立ち遅れたこと、小中華思想、その貫徹のために国の利益よりも党争を重視、結果として三国統一から現代に至るまで、手段を選ばす外来勢力の巻き込みに精を出してきたことを例証している。
面白いのは、隋唐から元、中共に至るまで中国の視点でも巻き込まれて多大な人命を失われたという -
Posted by ブクログ
ネタバレ論語と儒学の違いについて、日本への影響についても、歴史的な流れを見ながら理解することができた。
また歴史の中において思想、哲学、宗教、人間のよりどころにもなるこういったものが、いかに政治に利用されてきたのかを知ることができる。これは中国に限らない話ではないだろうか。こういった実情をしることで、今自分がよりどころとしようとしているものが本当に正しい物なのか?信じるべきに値する物なのか?疑問を投げかけることができそうだ。
孔子の教えがあり、そこから多くの教えが派生している。果たして何を学ぶべきなのか、限られた時間の中で大変難しい問題ではある。
例えばオリジナルの論語を学ぼうと考えた時、250 -
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■「子,四を絶つ。意なく,必なく,固なく,我なし」
・「先生は四つのことを絶たれた。勝手な心を持たず,無理押しをせず,執着をせず,我を張らない」(金谷治訳)
■「論語」は哲学の書ではない。
・孔子はそもそも哲学者ではない
・「論語」は孔子という「常識人」が語る「常識論の書」といえる
■「子の曰く,人にして遠き慮り無ければ,必ず近き憂い有り」
・「先生が言われた,『人として遠くまでの配慮がないようでは,きっと身近い心配ごとが起こる』」(金谷治訳)
・先延ばしはダメという意味
■「論語」の中の孔子の言葉はまさに我々普通の人々の思いや考えを最も簡潔にして最も適切な表現で代弁していることがよくわかる。