石平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『#これはもう第三次世界大戦 どうする日本』
ほぼ日書評 Day582
本書で一貫して述べられるテーマを一言で示せば、ウクライナ侵攻でロシアが悪者にされ、締め上げを食らっているが、それが奏功した暁に利を得るのは、ロシアの属国化を狙っている中国だということ。
その文脈で、マスコミの報道姿勢を改めて見てみると、なるほどと頷ける面も多い。
ただ、中身の8割は、昼のワイドショーのコメンテーターが喋っているレベル感。
議論の方向性は、昨今のマスコミの報道姿勢に対するアンチテーゼとなり得るものの、本を一冊通して読むべきか、となると疑問符のつく内容だ。
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Posted by ブクログ
<目次>
はじめに
第1章習近平という新しい皇帝の誕生
第2章皇帝の本質は秦の始皇帝に学べ
第3章前漢王朝が定着させた国不可無君
第4章中華思想に基づく歴史の法則とは
第5章なぜ蒋介石は皇帝になれなかったか
第6章皇帝政治の終焉を狙った鄧小平改革
第7章新皇帝率いる中国の戦略と日本の覚悟
おわりに
セントレアで出国前買った本。
長いあいだ読みかけ放置であったものを何気に読んだ。
言っていることは以前から言われていることなので
つまらなくて放置していたのだろう。
出版後4年して状況はどうなのか?と考えて
あまり大差ないと思う。
このコロナ禍の下、どのように考えるるのか。。。 -
Posted by ブクログ
百田尚樹氏と石平氏の日中問題(殊に尖閣諸島問題や日本の国防問題)についての対談書。カエルの楽園を予言の書として、引用されつつの2人のとんでもなく広く深い知識に驚愕しました。まずは中国という国の共産主義の歴史的な残忍さ狡猾さを日本人はもっと認知すべき。経済的にも中国に依存している体制は非常に脆く危うい。尖閣諸島の問題はじめ直近の朝鮮半島の動きに対して日本国民は平和ボケし過ぎている。1945年以降、島国というのもあり、70年近く平和というものを享受してきているので仕方ない部分もある。とある本では、日本人は水と安全はタダだと思っているというのはその通り。まずはアホな偏向メディアの情報に煽動されるず、
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Posted by ブクログ
石平(1962年~)氏は、中国成都市出身、北京大学哲学科卒、1988年に日本に留学した後、移住、2007年に帰化した評論家。「正論」、「Voice」、「WiLL」等の保守系論壇誌に寄稿し、日中関係・中国問題などを論じるほか、民放TVの中国関連ニュース・討論番組にも出演している。
著者は、上記の通り、中国で中国人として生まれているが、政治思想上の立ち位置は(日本から見た場合)保守強硬派であり、そのような評論家が、今の中国をどう見ているのかに興味があり、本書を手に取った。
本書を読む前は、中国は今後更に強大化し、早晩世界の覇権を握るというような、脅威を煽る主張を予想していたのだが、本書のトーンはや -
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本書は中国生まれで後に日本国籍を取得した著者が、中国共産党の歴史を赤裸々に描いた作品である。
自分が学生時代の頃は、歴史の授業における近代史は最後に扱われるため、ほとんど学習時間がなく自習をする程度であり、試験問題にもそれほど扱われていなかった記憶がある。その後も歴史小説などで戦国時代や幕末時代、さらには世界史でも近代史を学ぶ機会がなかったため、恥ずかしながら中国共産党がどのような成り立ちでどのような行いをしてきたのかは、断片的にしか理解していなかった。
本書では、それらの史実を記録しているのであるが、残念ながら紙面の都合だと思われるが、詳細に記載されているとは言えるレベルではなく、入門書とい -
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もっと高評価をしたいところだが余りの衝撃性と痛みでフツーとした。
文字が大きく、かなり読み易いが、継続して読めない・・吐き気が絶えず襲い、とても平常心を保てない中身。そして筆者が危うい状況に陥るのではないかと案じさせられる。とすれば中身を割り引きたくなるが、これ以上の酸鼻を極めて来たことは察するに難くない。
私の年代なら連合赤軍、親の世代なら共産党リンチ・・と来るだけに共産党故に持つ宿命的な≪淫乱と暴力、退廃、血で血を贖うような権力闘争≫は思い出される。
折しもガースーは渡米、そしてクアット。石平氏がラストに綴った想いが結実する事を真に祈らざるを得ない。
ジェノサイドの端緒は「ナチス」しか -