石平のレビュー一覧

  • 中国共産党 暗黒の百年史

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    全ての日本人が読むべき書物
    敵の正体を見誤ってはいけない
    彼らの歴史を知ればもっと警戒を厳にしなければならないことに気づくだろう
    多くの日本人は平和ボケしている
    真実を知らなければ気づいた時にはもう手遅れになっている
    これは陰謀論による扇動ではない、隠された真実の開示である

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    2026年09月20日
  • 高市早苗対習近平 激闘

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    このおふたりの対談本なので内容は推して知るべし。賛成できかねる箇所もあるが、全体を通してほぼ至極真っ当な意見のオンパレードはいつもの通り。本作で面白かったのは第3章の習近平周辺情報。腐敗撲滅の苛烈さが反習近平を助長してまさに日本でいう政局(権力闘争)みたいな状況になっているところや、武器購入の不正蓄財(これも天文学的)によりまともに戦争できない兵器類になっているところ等、話半分としても国力の衰えが著しいことがわかる。あと「地痞文化」という言葉も初めて知った。3000年の中華思想の蓄積が、目的のためなら手段を選ばず・勝てば官軍といえばまだ可愛い感じだが、支配者階級のならず者の血が、漢民族のDNAレベルにまで刷り込まれていることを感じざるを得なかった。

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    2026年08月18日
  • 王道日本史 中華秩序に立ち向かった日本人

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    中華思想・覇権と日本・王道。推古天皇以前の古代からの日本と朝鮮半島・中国の関係、倭国から日本へと自立、中国の弱体化時の国風文化の発展、沖縄・朝鮮と冊封体制、台湾と中国、中国の大国化と中華思想。東アジアの歴史を古代から整理されており、多くの日本人が気付いていなかった視点です。一貫した歴史的背景から、現代・未来を考えることができます。

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    2026年08月15日
  • 韓民族こそ歴史の加害者である

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    石平氏と百田尚樹氏との対談を読んでから興味を持った。日本に帰化した元中国人が日本に迎合しているのかどうか、先入観で疑問視していたが、どうもそうではないようだ。論理的で展開力もあってとても読みやすい。この手の本は、特に相手が韓国・北朝鮮という恨文化の人たちなので、感情に訴えたらダメだと思うが、この本はそうなっていない。是非韓国人に読んでもらいたい。石平氏は頭のいい人だと思った。
    さて本の中身。韓国の告げ口外交が最近始まったものじゃないことは何となく感じていたが、まさか1000年以上前から継承されたものだったとは知らなかった。お家芸というか、伝統芸というか。ハッキリ言ってあまり関心はないし、適度な距離をおいて放っておくべきだと思う。ただ、彼らは人の嫌がることを告げ口して世界中を歩き回るから面倒くさい。しかも自覚症状がないし、気づいても悪びれない。イカン、感情的になってきた。

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    2026年03月29日
  • 帰化人から見た日本

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    これは隠れた良書かも。読めばますます日本が好きになる。
    竹田恒泰さん等、日本人から見て日本が良いという本はいくらでもある。逆もあるけど。

    ただ、外国のバックグラウンドを持ち、日本に親しみを感じている方、しかも中国と韓国。
    この2人の自国と日本の文化と価値観を比較しながら語られる対談は、欧米から見ると顔立ちが似ている中国と韓国がいかに異国なのか、とても腹落ちする。
    この他、石平さんの日中比較文化エッセー集も、比較を通して見えるものあり。

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    2026年03月04日
  • 中国共産党暗黒の百年史 文庫版

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    中共で生まれ、日本に留学した石平氏故に書ける中国共産党の暗黒の歴史。現在の日本が中国の思うように操られている姿に石平氏は危機感を覚えているが、少しでも多くの日本人がそのことについて理解してほしいという動機から、この著書も書かれているのだろう。

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    2025年08月25日
  • 帰化人問題 - 帰化18年、愛する日本のための提言 -

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    帰化人として、日本を思う気持ちがとても伝わる。歴史をふまえ、帰化人がいかに日本社会の形成に貢献し、多くの日本人が受け入れてきたことも納得のできる内容だった。
    もちろん、現在の中国の状況をふまえると安穏と受け入れる訳にはいかないが、日本を愛する人が帰化人になり、日本社会を形成していくことは大切なことだと思えた。是非スパイ防止法の制定などに尽力していただきたい。

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    2025年08月21日
  • 教えて石平さん。日本はもうすでに中国にのっとられているって本当ですか?

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    【読もうと思った理由】
    過去にも石平さんの本を何冊か読んで、どれも非常に面白かったため、この本にも期待して手に取った。また、中国と日本の歴史的な関係性に興味があったため。

    【感想】
    過去に読んだ著作と同様に、この本を面白かった。
    正直、普段の生活でこの本で書かれているような中国の脅威については体感できていないけれど、自分が知らないところでそういった脅威が日本に広がりつつあるんだということを知ることが出来たし、これから積極的に知ろうという意識が持てた気がする。

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    2025年03月08日
  • これはもう第三次世界大戦どうする日本 - “プーチンの核”“台湾侵攻”どっちが先か -

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    日本で暮らしてるだけでは見えにくい世界の外交力学を見せてくれる。
    アメリカ、中国、ロシアの関係とそれに日本、インドがどう向き合っていくべきか論じている。
    最近は肌で感じるレベルになった中国の脅威を改めて認識することができた。

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    2022年09月28日
  • 中国共産党 暗黒の百年史

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    お人よしの日本人に一人一冊を配布して中国史を理解し、脅威を感じてもらいたい一冊。日本国籍を取得した中国人が著者だから信憑性も勿論あり。
    日本の中国属国は間近か。⭕️

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    2022年09月23日
  • 「カエルの楽園」が地獄と化す日

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    百田尚樹さんと石平さんが「カエルの楽園」をベースにして日中関係を語る対談作品です。
    「カエルの楽園」も読みましたが、こちらの方が直接的な物言いで個人的には好きです。
    中国出身の石平さんが語る中国がある意味リアリティがあって怖いです。
    外交問題や憲法9条の問題などこの国の行く末を一国民としてしっかり考えなくちゃと思いました。
    まずは選挙からしっかり参加しようと思います。オススメ!

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    2022年07月03日
  • なぜ論語は「善」なのに、儒教は「悪」なのか 日本と中韓「道徳格差」の核心

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    儒教がよく分からず読んでみた。孔子は儒教の祖と言われているが、論語の内容とは異なる部分も多いのだな。

    日本の立ち位置って面白い。海を隔てているからこそ、メタ的な立場で物事を捉えられているのかもしれない。

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    2022年06月23日
  • 「カエルの楽園」が地獄と化す日 文庫版

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    ものすごく感銘を受けました。
    カエルの楽園以上に!
    より、理解が深まって現実的に受け止められました。
    それにしても、リアルホラーだ!!
    果たして、自分は何をすべきか、どう行動を起こせるか、将来的に日本は正しい選択をできるのか!!
    ああ、悩ましい…

    現在、ウクライナ侵攻を進めるロシア、プーチン政権、それに心酔しているという、習近平の中国、決して対岸の火事どころではない!!

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    2022年03月03日
  • トランプvs.中国は歴史の必然である 近現代史で読み解く米中衝突

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    ネタバレ

    中国の歴史を深掘りすることで、何故米中が仲違いしたのかが書かれている本。

    よく「米中は思想の違い(共産主義国と民主主義国という)があるから仲違いした」と言われることがありますが、本書はそもそもお互いの思想がどういったものなのかまで説明があったので理解が深まりました。

    また、内容的に歴史の授業みたいだけど、接続詞が適度にあり、節をまたいでも重要なキーワードや考えが繰り返し登場していたのでとても読みやすかったです。

    2017年出版でも十分活用できると感じます。

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    2021年12月17日
  • 中国が反論できない 真実の尖閣史

    購入済み

    皆さん是非読みましょう

    尖閣諸島の事がよく分かります。是非皆さん読みましょう。とても参考になる本です。

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    2021年12月06日
  • 中国の電撃侵略 2021-2024

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    -2021/04/30
    今話題の「中国の電撃侵略」。1997年7月に英国から返還された香港に対し、中国は外交・防衛を除く分野で高度の自治を50年間維持すると約束した。いわゆる「一国二制度」である。2047年を待たずしてこの制度を破棄したわけ。それは ①「百年の恥辱 イギリスの軍門に下った香港許すまじ」である。②「華夷秩序」思想。中華思想に基づき周辺未開の蛮族が中国に朝貢することによって正しい秩序が保たれるという思想。▶︎これらの思想に囚われている14億人と付き合う危うさに気付かされる。

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    2021年05月06日
  • 「天安門」三十年――中国はどうなる?

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    面白くて勉強になる。
    前半は、天安門事件をざっくり振り返るのにもよい。
    民主主義というものが全然根付かない国、中国。そして日本。
    どちらも全然根付いてないのに、日本は中国より外見はそれっぽく見えるのが不思議。どこで袂をわかったんだろうと考えるとやっぱり明治維新なんだろうな。

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    2021年05月04日
  • 「カエルの楽園」が地獄と化す日

    mac

    ネタバレ

    チャイナの歴史法則

    一部ご紹介します。
    ・チャイナの歴史は、「中華帝国」と戦った異民族を取り込み、版図を拡大してきた歴史。
    ・チャイナの歴史を紐解けば、自国民同士の戦争でも、平和的占領はなく、例外なく虐殺が起きる。外国の民族に対しても同じことをする。
    ・チベットで起きた虐殺と民族浄化。ウイグルで起きた虐殺と46回の核実験と民族浄化。
    ・中国共産党は虐殺で中国大陸全土の権力を握った。
    ・チャイナ人は、日本人に対する憎悪と恨みを、学校教育やニュース報道、抗日ドラマなどで多角的に繰り返し教え込まれている。有事になれば必ず日本に対し、テロを起こす。法的根拠は「国防動員法」である。
    ・国防動員法とは、「中国国内(どこが中国国内かは中国共産党が規定する)」で「有事(それを判断するのは中国共産党)」が発生した場合、
    18歳から60歳までのチャイナ人男性と、18歳から55歳までのチャイナ人女性は、「国防(それを決めるのは中国共産党)」に貢献することを義務付ける法律のことである。事実上の対日戦争法なのだ。
    ・虐殺はチャイナの伝統。日本を占領したら、感情的な暴力が解放され、一切の歯止めが無くなる。強権政治で冤罪をでっち上げて弾圧する。
    ・憎しみが更なる憎しみを生み、殺戮が更なる殺戮を生む。これがチャイナの歴史法則。
    ・もし日本が日米同盟の庇護を失い、米軍の核の傘を失ってしまえば、チャイナ軍人たちは東京や大阪に核ミサイルを撃ち込むことを決して躊躇しないだろう。なにしろ「日本に罰を与えるのは当然」と思っているし、「戦争だから客観的にも許される」と考えているからだ。
    ・日本人は『三国志』や『水滸伝』などで、チャイナ文化に憧れを持っているが、現在のチャイナ(中華人民共和国)は、正義や義理、公正など全くない別世界の国である。
    ・日本は、奈良時代に、漢字をはじめ、チャイナから様々な文化を導入した。シャットアウトしたのは、宦官と纏足(てんそく)、そして凌遅刑(りょうちけい。体の肉を一かけらずつ、ゆっくり切り続ける。期間は3~9日。それだけ時間をかけて殺害する、残忍な処刑方法)
    ・生存圏の確保と、中華帝国思想が、チャイナの対日侵略政策を形成している。反日感情の背後にはチャイナ人の歴史的残虐性が隠れているのである。

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    2022年09月30日
  • 「カエルの楽園」が地獄と化す日 文庫版

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    虐殺が文化っていうのを、歴史から説明されると納得してしまう。
    恐ろしい歴史を知ってはいても、まさか自分たちがなるとは思わない。まさに「正常性バイアス」にかかっている

    「日本人はだいたい性善説を信じています。」
    私も信じたいんだけど、日本人同士でもなかなかうまくいかない。
    信じたいけど、受け入れられない常識を持った人がいることも事実
    全てを疑うわけではないけど、全てが善ではないことは知っておかなくてはならない

    尖閣、沖縄、自衛隊違憲、拉致
    最近のニュースでは全く見ない
    時々思い出したように特集をやって盛り上げるけど
    メディアが偏向していることを多くの人が知るべき

    知らないこと、見えないことは「存在しない」わけじゃない
    何を知らないのか知るのが大事

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    2021年03月17日
  • なぜ日本だけが中国の呪縛から逃れられたのか 「脱中華」の日本思想史

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    他の方も指摘されているように、タイトルと内容が少し違うかなと。内容は推古朝から明治に入るまでの壮大な日本思想史。思想という視点で日本史を見たことが無かったので、とても新鮮な驚きを持って、筆者の立論にうなずきながら読み進めた。具体的には中国にどうやって飲み込まれないかという観点で日本の過去の知的リーダー達がどのように思想と向き合ってきたかということについての論考。
     筆者は、最初に問を発する。何故、日本の思想家は江戸までは仏教家のみで、それ以降は儒学者なのかと。その問いに答える形で議論を展開。
     出発点は推古朝、聖徳太子の時代。当時は隋王朝による大陸統一で、西晋以来数百年ぶりに協力な統一王朝ができて高句麗侵略、新羅・百済の属国化という積極対外政策の時代。日本は、小野妹子の国書にもあるとおり、華夷秩序に対しての異議申し立てを明確にする。その思想的背景が、同時にもたらされた儒教と仏教の扱いの差、仏教の偏重、で明らかになっている。筆者はこれを華夷秩序のバックボーンの儒教では無く、インドからもたらされた世界宗教の仏教を軸に据えることで、儒教=中国の影響を相対化しつつ、富国強兵のため、制度面のみ中国に倣うという政策を取ったと喝破している。
     このため仏教が興隆するが、その日本的な受容のあり方について神道との関わり合いも含めて面白い分析をしている。一つは平安〜鎌倉時代にかけて、空海、最澄、法然、日蓮、親鸞と言った思想家による仏教の簡素化と念仏により万人を救済出来るという大衆化の流れ。もう一つは、神道は緻密な仏教理論に圧倒されつつも、本地垂迹説で神と仏が一体化し、しまいには神が優越しているという伊勢神道の理論構築もなされるようになり、神仏の共存が図られていく。
     戦国時代には、大衆化の結果、支配者は一向一揆に悩まされるようになる。家康の政策は二つ。一つは寺請制度。寺に檀家登録することにより、戸籍管理をさせて、民の移動を管理し、檀家からの寄付で寺も潤うようにして仏教を統治制度に組み込んでしまう。これにより、仏教はもはや統治と一体化し、思想を必要としなくなった(江戸以降、仏教家の思想家が出てこない理由)。もう一つは、儒教、とりわけ朱子学の奨励。実際に戦争が無くなったこともあり、朱子学の修身、斉家、治国、平天下という思想が武士のレゾンデートルとなり武士階級に受け入れられる。
     その一方で、山鹿素行、伊藤仁斎、荻生徂徠と言った民間レベルでの儒教内部からの朱子学の批判、さらに進んで賀茂馬淵、そして本居宣長により完成された国学(そもそも漢学による必要すらない)という形で在野レベルでは完全に中華思想からの独立を果たす。
     ここまでが筆者の確定的分析。明治以降は更に研究を要するとしつつも、イニシャルな思考の枠組みを示している。
     まず明治維新に至る過程で漢学への揺り戻しが起きる。尊王攘夷から明治維新を推進したのは武士であり、底流には朱子学あり。また、推古朝以来の海外からの脅威に対して日本というよりも東洋の伝統重視が言われるようになったのも朱子学の影響のためではないかと。
     この流れの真骨頂が教育勅語。筆者は、朱子学のの修身、斉家、治国、平天下の思想そのものとした上で、これまでの中国朝鮮や江戸時代にも見られない新たな点として、それが支配階級の理念ではなく国民全体の理念として推奨されたというもの。また、これが天皇の名の下に出されたことは、徳治主義を前提とする中国皇帝の役割を彷彿とさせ、その後の大東亜共栄圏も以下にも日本を中心とした華夷秩序のようで、この時代の日本が一番、日本らしさを失って中国皇帝・中華帝国に近づいた瞬間では無かったかと。この最後の分析は非常に面白く、続編に期待。
     

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    2020年07月25日