石平のレビュー一覧
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アメリカは中国幻想を持ち、騙され続けたという視点になるほどと思いました。
・中国を変える、中国を救う、中国をよくするという対中幻想と中国に対する同情がアメリカにあり騙され続けた原因。
・1912中華民国誕生ーアメリカはアジアにおける本物の民主主義国家の誕生だと思い込んだ。
・中華民国政府の腐敗した様子に失望し、中国共産党こそがが新たな希望の赤い星だと思い込んだ。
・共産党指導者は共産主義者であることを覆い隠しアメリカ人に媚びた。
・アメリカは国民党独裁を排して連立政権を樹立という考えだった。
・アメリカは国交正常化以降、騙されてきた。-中国は、私たちと同じような指導者が導いている。脆弱な中国 -
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ネタバレ正直、私もつい最近までは、憲法第9条は平和のために必要なんだ、ということについてそれほど疑問も感じずに生きてきた、『カエルの楽園』で言う「ローラ」の立ち位置だったが、それらの考え方を形作ったものは、学校教育であったり、テレビからの情報であったりしたわけだ。しかしそれは偏った考え方であることにここ数年気づいた。
本書は、百田氏が著した『カエルの楽園』という寓話の中の出来事が、現実の日本に起こりつつある、という考えのもと、中国という国の脅威の実態と、それに対する日本の国防の必要性、そしてそれを「なぜか」阻止しようとする某新聞をはじめとするリベラル勢力たちの考え方について、熱い議論を展開している。
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購入済み
家族を思うなら読むべき本
まず、日本のことを真剣に考えていない人は手に取ることがない本だと思う。だが日本のマスコミの報道に何の違和感も感じず、憲法9条について深く考えたことがない人にこそ読んでほしい本である。安倍総裁は2020年に憲法改正を目標とすることをのべられましたが、それまでに日本の未来に無関心な人に読んでほしい内容です。最後に書いてあるように身近な人に読み回しや紹介していくべき、日本の未来を考える本。
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「カエルの楽園」の著者、百田尚樹と日本に帰化した中国人評論家の石平の、「カエルの楽園」をベースにした対談集。
本書の企画は、石平が「楽園」を読んで感銘し、また、「楽園」で警告されたことが「楽園」刊行後に現実に起こっていることから、日本の将来を憂える石平が、ぜひ百田と対談したいと熱望したところから始まったとの事。
元ネタの「楽園」もそうだったが、本書も読んで絶望的な気分になった。50年、100年単位で考えると、日本という国家が絶滅してしまうのでは、という絶望感である。
全ての日本国民は「楽園」と本書を読んで、日本の将来について真剣に考えるべきだと思った。
あと、本書で警告されていることが本当のこ -
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日本人なら頭の片隅に入れておいて損はないと思います。
在日外国人なら日本人の中に、こういう考えを持っている人が少なからずいる事を知っておいても良いと思いました。
この本に拒否反応を示す人は、直接の支援や依頼を受けていなくても、中国共産党の手助けをしちゃっているのかも知れません。中共にとって非常に都合の良い動き方です。中共が好きならそのまま、そのままで、後で褒めてもらえるかも知れません。
カエルの楽園という寓話で、わかりやすく状況を理解できたからこそ、日本の一部メディアが行う反日報道に違和感を感じることが出来るし、自国を貶める政治家に怒りを感じるようになりました。
百田さんと石兵さんのシミュ -
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■政ノ要ハ軍事ナリ
・国内の国防体制をより強固なものにするためには当然軍事を司る中央政府の下に人民の力を結集させる必要が生じる
・そのための早道は人民と土地を一元的に支配する中央集権制,即ち中国式の律令制の実施
・税収を中央政府に集め,人民に兵役を課す
■律令制の導入は結果的に日本の国力の増大と国防体制の強化に貢献し,大唐帝国からの侵略を未然に防止した
■律令制導入はっ公方対策上の一時的な緊急措置
・日本の風土と歴史に根付くことはできなかった
■班田収授法 → 墾田永年私財法
■律令制としての中央集権制にとって代わって,日本の風土の中で自然発生的に生じ,いわば日本的な政治制度として定着 -
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日本が日清戦争の戦勝をもって中華秩序を完全に破壊した。今、中国が行おうとしていることは、中華思想の原点に戻り、アジアにおける中華秩序の再建だ。
周辺民族をねじ伏せて、中華秩序を構築することで習近平氏は「天命」を受けた本物の「天子」とのなることができる。
清王朝の時代からつねに中華秩序に対する反逆児の立場にいたベトナム民族が、現在南シナ海の領有問題をめぐって中国と激しく対立していることは、歴史的必然である。さらに、朝貢によってひたすら中華王朝に恭順を尽くしていた朝鮮王朝の末裔である韓国が、アジアにおける中国最大の「友好国」となっているのも当然であると言える。
習近平氏は「民族の偉大なる復興」 -
購入済み
納得できました。
韓国、中国の日本に対する姿勢については、これまで抱いていた外交カードの一つとの認識から、より深く理解することができました。しかも、今までなぜそんなことが主張できるのかとの思いも、多々なるほどそれなら仕方ないとの思いへと変わり、とても勉強になる本でした。
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日本と中国の最も相応しい関係は、「敬遠」である。敬いながら遠ざけるという距離感がお互いの国にとって最良である。石氏のこの指摘には思わず納得してしまった。
石氏の指摘は、感情的でもなく、偏狭なナショナリズムに由来するものでもなく、日本と中国の過去2000年に及ぶ歴史を冷静に検証した結果であり、説得力を持っている。
日本の歴史上、安定と繁栄を謳歌できた「平安」「江戸」「戦後の高度成長期」、これらはいずれも中国との関係が希薄だった時代である。
中国は、隣国であり、世界最大の経済大国になる可能性のある巨大国家だから、日本は中国と友好関係を築かなければいけないという妄想は全く必要ない。だからと言っ -
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日本は中国と深く絡まないほうがいいんです、過去も実際そうでした的な。聖徳太子や平家、鎌倉幕府と室町幕府と江戸幕府、明治から大正昭和初期と戦後と例を挙げられると確かにそう。特に利も理も少ない満洲にしがみついて全てを失った日本。
国交正常化以降の日本の対中外交のお粗末さ、中国経済が抱えている爆弾、それを逸らすためのウルトラナショナリズム、中国にこだわらない日本の国家戦略といった話もあって、今までなんとなく中国に圧迫感を感じてた自分としてはホッとさせられるもんでした。もちろん鵜呑みにして安心してばっかでなく頭使ってかなきゃですけどね。完全に無視するでもなく、振り回されない外交を。 -
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昨年秋(2012年)に、共産主義下での独裁体制が刷新された、共産中国に対する予測な一冊。宮崎正弘さんと石平さんのお二人の対談が、非常にリアリティ&テンポのよい内容でした。
「中国とはあくまでも一定の距離を置いて付き合ったほうがいい」、さて既にバブルが崩壊しているとの観測もされていますが、実態を知りたいところですね。とは言いながらも、日本国内の既存メディアは言及しないでしょうから、別のアンテナを伸ばす必要があるのでしょうけども。
「アメリカの背景にある意図というのは、中国に対する牽制プラス中国の軍事的封じ込め」、『動乱のインテリジェンス』でも同様のトピックが上げられていましたが、「TP -
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石平さんについて知りたくて読書。
現在、中国に滞在する日本人として、実に興味深く読ませてもらった。
80年代までは耳にしなかった反日を90年代になると耳にするようになったっと、サラリと書いているが、この部分は重要だと思う。東洋学園大学の朱建栄教授は、インターネットの登場が愛国教育や中国の体制に大きな変化をもたらすと主張していたが、昨年9月の1件で、あまり変化が感じられない状況が浮き彫りとなった。
別のレビュアーも書いていたが、後半の日本礼賛は、少しむず痒く感じてしまう。しかし、これは、日本を引き合いに出すことで著者の祖国への強い思いが反映しているものだと感じる。
日本は、もっと日本らし