石平のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
百田尚樹氏と石平氏の日中問題(殊に尖閣諸島問題や日本の国防問題)についての対談書。カエルの楽園を予言の書として、引用されつつの2人のとんでもなく広く深い知識に驚愕しました。まずは中国という国の共産主義の歴史的な残忍さ狡猾さを日本人はもっと認知すべき。経済的にも中国に依存している体制は非常に脆く危うい。尖閣諸島の問題はじめ直近の朝鮮半島の動きに対して日本国民は平和ボケし過ぎている。1945年以降、島国というのもあり、70年近く平和というものを享受してきているので仕方ない部分もある。とある本では、日本人は水と安全はタダだと思っているというのはその通り。まずはアホな偏向メディアの情報に煽動されるず、ファクトベースで物事を考えて、正しい理性を持って日本の国防をどうすべきが全国民は真剣に思慮せねばならないと思う。その為には9条問題を含む憲法改正&自衛隊の機能強化&正しい公正なメディアの在り方の3点について、まずは認識をしなくてはならない。護憲派の皆様や反米(反沖縄基地運動家)は日本が安全である理由、米軍が沖縄から去ったらどうなるか、それらをもっと長期的な視点で見るべきである。
-
Posted by ブクログ
石平(1962年~)氏は、中国成都市出身、北京大学哲学科卒、1988年に日本に留学した後、移住、2007年に帰化した評論家。「正論」、「Voice」、「WiLL」等の保守系論壇誌に寄稿し、日中関係・中国問題などを論じるほか、民放TVの中国関連ニュース・討論番組にも出演している。
著者は、上記の通り、中国で中国人として生まれているが、政治思想上の立ち位置は(日本から見た場合)保守強硬派であり、そのような評論家が、今の中国をどう見ているのかに興味があり、本書を手に取った。
本書を読む前は、中国は今後更に強大化し、早晩世界の覇権を握るというような、脅威を煽る主張を予想していたのだが、本書のトーンはやや異なり、現在の中国は、対外的にも対内的にもかなり追い詰められているとする。(だからと言って、中国が野望を捨てるというわけではないのだが。。。)
私が気になった部分は以下である。
◆本年7月の中国共産党成立100周年演説の「中華民族の偉大なる復興」が指すものは「中華帝国主義」であり、その帝国の皇帝を自認するのが習近平である。習近平は、鄧小平が取り入れた集団指導体制、トップの終身制の廃止という2つのルールを破棄し、「習近平思想」を党規約に盛り込むなど、個人独裁体制を敷きつつあるが、毛沢東と異なりカリスマ性に欠け、個人の求心力は弱い。
◆バイデン政権は、大方の予想に反し、前トランプ政権以上の対中強硬路線を鮮明にし、また、この1年間で、クアッドとAUKUSの創設、英仏独軍を含む南シナ海での共同演習、米英加・EUによるジェノサイド非難と制裁決議、G7での「台湾海峡の安定」を明記した共同宣言など、人権・安全保障両面からの対中包囲網が格段に強まっており、中国は悲鳴を上げている。
◆台湾については、習近平は就任当初「一国二制度」による平和的統一を目指したが、それが不可能となった今、武力での統一を図るだろう。目的は、その成果により毛沢東と並ぶことと、台湾の持つ高いハイテク力を手に入れること。ターゲットは3期目の終わる2027年まで。
◆中国と自由主義陣営は、東西冷戦と異なり、様々な対立の一方で経済的に強い結びつきがある。しかし、近年の中国経済は、若年人口の減少により個人消費が不足し、それを補ってきた輸出と投資にも限界が見えてきた。中国の政府・国営企業・民間企業・個人の負債の総額はGDPの5倍まで膨らんでいる。不動産バブルは空前の規模に達しており、早晩はじける。
◆最近の中国は、タリバンやミャンマー軍事政権との接近や、「共同富裕」による民間企業の締め付け、学習塾禁止令、芸能・オンラインゲームへの規制など、「戦争体制」に入ったと言わざるを得ないような動きすらある。
国際情勢について考えるためには、様々な立場からの分析・意見を知る必要があるが、保守強硬派という著者のスタンスを踏まえて、目を通す意味はあろう。
(2021年11月了) -
Posted by ブクログ
本書は中国生まれで後に日本国籍を取得した著者が、中国共産党の歴史を赤裸々に描いた作品である。
自分が学生時代の頃は、歴史の授業における近代史は最後に扱われるため、ほとんど学習時間がなく自習をする程度であり、試験問題にもそれほど扱われていなかった記憶がある。その後も歴史小説などで戦国時代や幕末時代、さらには世界史でも近代史を学ぶ機会がなかったため、恥ずかしながら中国共産党がどのような成り立ちでどのような行いをしてきたのかは、断片的にしか理解していなかった。
本書では、それらの史実を記録しているのであるが、残念ながら紙面の都合だと思われるが、詳細に記載されているとは言えるレベルではなく、入門書という感じであった。
そのレベルだとしても、中国共産党が行ってきた中国国民への思想統一や漢民族以外の民族虐待(ジェノサイド)、さらには日本に対する誤った反日思想教育などが生々しく描かれている。
このような国家が今も日本の隣で、しかも世界第二位の経済大国として存在していることが恐ろしくなってしまった。
これを機会に、話題になっている台湾問題も含めて中華人民共和国の歴史をもっと深く知りたいと思った。