石平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
こうした本に出会うのが新書の面白さである。
いかんせん、著者の日頃の中国嫌悪/日本賛美の傾向とそれが全面に出たタイトル及び帯が、読者の幅を狭めているのではないかと思う。私も中身を読んだ人に勧められなければ読まなかったであろう。
しかし、中身は斬新な切り口から日本の思想史を見渡しており、特に前半は非常に興味深い内容であった。
途中、江戸時代の朱子学批判以降が冗長になるが、前半の聖徳太子から奈良、平安、鎌倉時代への流れは、「なるほど、そういうことかもしれない」と思わせる説得力があった。
おそらく、各時代、各分野について細かく研究している人にとっては、ツッコミどころや反論があるだろう。
しか -
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Posted by ブクログ
面白かったっちゅうか、もう、高句麗新羅百済の頃からそうだったのかというか、その辺が大元かって、ムッチャ呆れる。
大体拗らせるのは他国との関係ではなく国内の力関係、つっか、私利私欲。その解決が自国でできないものだから、近隣の大国を頼る
つっか、自国内への侵略を誘導する。
それに感謝するわけでもなく、次に行く。
昔から蝙蝠外交だったわけだ。
ここ取られると日本としてはムッチャ困るわけで、別段植民地にしたかったわけでもなんでもないのが、本当によくわかる。
別にそれはそれで小国の生き方として悪いわけでもないんだろうが、変なプライドと妄想に基づいて、あらゆるものを再構築しているのがまたたちが悪い。
の -
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Posted by ブクログ
習近平は、現代に蘇った、まさに支那型の皇帝。
なんの実績もないながら自分の思想を憲法に盛り込む。
やって来たのは、政敵の抹殺。
権力の集中。
やりたいことは、中華文明を外に押し出し、その最高権力者になること。
あるのは、自分と、その取り巻きだけだな。それが国で、まさに、上と下が見事に分離して、支配する側とされる側、搾取する方とされる側という、昔ながらの支那の姿がある。
ただ、この本、去年の刊だが、多少とも希望的であった、皇帝への権力集中がうまくいかないだろうと言うのは、今回のシャンシャン劇で見事に外しているんだな。
果たしてこの先どうなるのか。