石平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中国出身で日本に帰化した中国問題の評論家として活動する著者が、習近平体制における強力な中央集権化を支えるメカニズムが、中華思想に基づく強い皇帝への期待心にあるということを、中国の歴史を紐解きながら解説する論考。
始皇帝以来、中国の戦乱の歴史は、強固な皇帝の中央集権体制により政治の安定性を確立することと、皇帝のような指導者が道を踏み外した際のリスクを、どうバランスを取るかに苦心した点にあることを指摘した上で、未だ人々の心には強い皇帝を求める民心があることを著者は指摘する。中国共産党が政権を取ってから、皇帝たる権力基盤を確立した毛沢東及び鄧小平に比べて、確たる政治実績を持たない習近平が次代の皇帝たる中央集権化を確立できたのは彼がそれを望んだ、というよりも、そうした民心が、彼を次代の皇帝に駆り立てた、というのが本書の骨子である。
その上で、毛沢東のような国家統一も、部分的な市場主義経済の導入による鄧小平のような経済成長も、いずれも期待できない現代において、鄧小平が皇帝たる実績を作るには、中華思想の元で世界の覇権を取ることしか道は残されていないということが、近年の中国の膨張主義的な外交の理由であるということが結論として導き出される。
それぞれの議論のベースとなる事実はいずれも若干なりとも中国の歴史を知っている人間であれば周知のものが過半であるが、このような一本だったストーリーで現代の中国政治を語る筆力は非常に分かりやすい。 -
Posted by ブクログ
習近平政権についてしたくて読書。
習近平政権になってから現代中国は大きく変貌した。90年代、2000年代のような高成長が望めなくなったので内政を転換させて共産党指導体制を維持する必要ができたからだろう。
現時点では政治の民主化や思想、言論などの自由化はできない。やると崩壊すると分かっているから。少しずつ人民のガス抜きをしながら、徐々に開放しながら延命させていくのだ。
日本では、一時期と比べると中国脅威論は収まった。日本の安全保障や国益にとって驚異であることは変わらずだが、日本は闇雲に怖い怖いと言って中国に対して思考停止させるのではなく中国の今をもっと学ぶべきときなんだと思う。いずれにしても中国は、日本にとって重要な国であることも変わらないので現実的な距離感を持って付き合っていくことを考えるほうがいい。
もはや日本人がわざわざ中国へ行く時代も終わり、ビザが簡単になった中国人を訪日してもらえばビジネスや交易は問題ないだろうし、駐在や出張はする必要最小限でいいと思う。その分は、国益を共有できる周辺国へ目を向けてバランスを図ったほうがマクロ的にいい。
中国を必要以上に脅威と感じる必要はないが、日本人がイメージする常識の外にある特殊な国であることは常に頭に入れておくべきだと思う。
読書時間:約45分 -
Posted by ブクログ
中国情勢について知りたくて読書。
中国は歴史的に周辺国とのパワーバランスで領土を拡張縮小してきた。現在は、チベット、ウイグル、内モンゴルも併合して中国大陸で興った国では歴史上最大規模らしい。ソ連は味方になったり、敵対しながらも、完全敵国になるまでにはいたらず、その他の敵対する周辺国が弱かったからだそうだ。
中国大陸の歴代国が行ってきた「中華秩序」の確立に中共政府は失敗している。朝鮮半島、ベトナム。
アメリカが中国を妄想に近い期待と親近感を持ち続けていたという話は別の本でも読んだことがある。
フランクリン・ルーズベルト元大統領は常軌を逸したほどの日本嫌いで中国(国民党政府)の熱烈な支援者だったことはよく知られている。
特に中国とロシアは対外的な野心が大きいので心底恐ろしい。世界中で諜報活動がもっとも活発なのが中国、ロシアそれと北朝鮮と言われる。
中国膨張は日本の国益を反するだけではなく、周辺国にも大きな悪影響をもたらすので利害が一致する国同士でしっかりとアライアンスを組んで対抗する必要がある。
さて、本書の指摘通り、現在、米中貿易戦争が勃発しつつある。トランプ大統領は今後どう動くのか。同盟国のために動く可能性は低そうなので、日本や各国は冷静に注視して自国の国益のために動かしていく必要がありそうだ。
中国問題は、中国人に日本や他の先進国へ行くだけでも国内で長年刷り込まれてきた洗脳が解ける人がいるので中国人の先進国への旅行は問題解決の1つになると思う。
中国政府はそれが分かっているので、中国より経済的に劣り、比較の法則で中共政府は素晴らしいと思わせるような国へ行って欲しいとあの手この手で誘導している。
理想国は、カンボジア、ラオス、北朝鮮、パキスタン。行かせたいけど、反中感情がすごいので伸び悩むのが、ベトナム、フィリピン、モンゴルなどだろうか。
2018年は朝鮮戦争終戦へ向けて動いているが、国連軍撤退縮小による沖縄が心配だ。もっと真剣に考える必要がある。
中国は平和国家だの中国が対外進行をするわけがないという妄想を口にする政治家や学者がいるが、1949年から中国が対外進行を何回しているが聞いてみるといい。
読書時間:約45分 -
Posted by ブクログ
もう、石平さんの本は、オワコンだと思っています。
その多くの書籍は、「元・祖国の悪口」です。
「中国は、とんでもない・ひどい国」だと言って、
少なくない日本人が喜んで氏の著作にお金を払っていますが、誰の目にも、日本は衰退して、中国は、躍進しています。
さすがに中国の書店でも、日本を、石平さんが言うような口調で、侮辱するような本は売ってませんよ。
日本だけですよ。中国と中国人をバカにして、脅威論を論じて、金儲けしている人達は。
誰の目にも明らかですが、
日本の方が、行き詰っています。
人口減少、労働者減少、超高齢化など、
日本がこれから成長する要素ってありますか?
逆に中国は、多くの日本人識者が、「崩壊」とか「独裁」とか言っている間に、
世界での存在感が増して、人民は、以前よりも遥かに豊かになっています。
じゃあ日本はどうでしょうか?
誰も指摘しませんが、この20年で世帯所得25%も減少しています。
中国の悪口とか、中国人見下すことを考える時間あったら、この10年で、なんで、これだけ、中国に差をつけられて、様々な分野や産業で、追い越された考えた方が、建設的だと思います。 -
Posted by ブクログ
中国人の本当の怖さが分かる。
「中華民族ほど残虐な民族はない」と中国人が言う。
人間とは思えない、あまりにも残虐な話に途中、吐き気をもよおしてきた。
真剣に考えなくてはいけない。
国を、日本を守ることは、世界を守る事になるのではないだろうか。
もう一つ、いままで何となくしか分かっていなかったことがすっきりと、腑に落ちた。
かつて特攻隊として国を守ってくれた青年たちのお陰で今の日本人が平和に暮らせていること。
彼らがそこまでしてくれたからこそ、日本が解体されずにいたであろうこと。
もしこのまま中国に占領されていったら、今度はそんな甘いことでは済まされないであろう。
もっと危機感を抱かなくては。
せめてもっと多角的に世界と歴史を知ることをしなくては。