石平のレビュー一覧
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日本の鎌倉時代が血塗られてて好きじゃないわと思っていたけれど、親子兄弟で殺しあうなんて全然小さい話だった。自分の家臣はおろか全く関係のない一般人民を皆殺しなんて、中国施政者の残虐さは人間性を疑うレベル。族誅という言葉は韓国の歴史を勉強して知った中国の風習だし、新たに屠城という醜い言葉を知ることができた。中国は権力構造に問題がある。今だに中華人民共和国は、世界の中心ではないし、人民が主体でもないし、共和国でもない。中国共産党は長い中国の凶悪な歴史の延長を生きている。
星が4つなのはなぜここまで中国人が残虐になれるのかという謎が残ったから。石平氏によると権力構造がただ1人に集約されてしまうからだと -
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ネタバレWEDGE Infinityでの著者の論談が興味深かったので読みました。
WEDGE Infinityの論旨から冷静沈着な方と思ってましたが、この本を読んで、実はとても感受性が豊かで情熱的な方との印象を受けました。
私にとって、中国とは古の論語、儒教の世界、という意識があったのですが、
文化大革命によりそれが徹底的に破壊されたことを初めて認識しました。
そのただ中に生きた著者の言葉は重いです。
また、昨今の激しい反日は、天安門以降突然出てきたとのこと。
20数年前とはいえ衝撃的だった記憶の天安門事件。そのキーワードと1党独裁のプロパガンダ。
このからくりとここ十数年の激しい対日変化を適切に -
Posted by ブクログ
中国の成長率の失速、不動産バブルの正体、それに対応策を見いだせずにジリ貧になってる政府の実情を描く。
消費者物価指数や各都市の不動産価格など、数字を引き合いに出しながら論じていた。
成長率を率いていた「外需」と「投資」→リーマンショック前後から外需が失速→量的緩和を際限なく進めて金余りに→内需がふるってない企業は調達資金を不動産で運用→不動産バブルの流れ。
財政出動も出尽くして、インフレとバブルの板挟みになってる様子はよくわかった。
後半4割は経済というより、それに関係する中国の社会や軍の影響力の話に進めて、若干風呂敷を広げ過ぎな印象も。
中国の経済の実情が、データとあわせてよく理解でき -
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ネタバレ中国の経済成長の歪みについて書きます。日本経済で個人消費が弱いと言われながらGDPの60%は個人消費。それに対し中国は37%でしかもその比率は下がりつつある。大量の銀行融資を行うことで経済成長を維持してきたがその反動で設備余剰がひどい。消費も弱く設備も余剰、ということで本来ならデフレ傾向に向かうはずが過去供給したマネーサプライの過剰によりインフレが止まらない。今年6月以降各地でちょっとしたことで暴動が起きるようになっており、ネットの普及とあわせ党の高級幹部ですら批判の対象になるようになってきている。中期的に見ても急速な老化(一人っ子政策のため、若年層が少ない)に襲われるのは既定の事実であり、
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中国で生まれ育ち、共産党による思想教育を受け、文化大革命、天安門事件を経て、祖国に幻滅した著者の体験談。前半では、中国共産党の“洗脳教育”と、一党独裁政治の歪みを痛烈に批判し、後半では、現在、日本に帰化した著者の日本に対する感謝の言葉が滔々と述べられている。どちらかと云えば、前半の「元・中国人による中国への強烈な皮肉と冷笑」に重きが置かれた本と云える。
著者が幼少の頃の共産党主導者は毛沢東であった。学校では、中国社会主義国家こそが最も豊かな国であり、中国国民が最も幸せな国民として叩き込まれた。そして、今ではそれを「洗脳教育」だったと語る。共産党が作り上げた欺瞞と虚偽を、子どもたちは純真無