石平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
外資系に勤務しているのですが、先日社内会議があり、今後のわが社の成長は中国やインドの成長にかかっていると確認したばかりです。
そんな状況にいる私にとって、中国が崩壊するとは信じたくないですが、この本を読むと不安になってしまいます。
この本の著者(石氏)は、中国の実情に詳しい方であり、彼が2012年には崩壊をし始めると警告しているのである程度の覚悟は必要なのでしょうか。
サブプライムローンの崩壊の影響は日本を含めて全世界に悪影響を及ぼした中で、中国だけは一時期からV字回復したと世間では言われていますが、それは中国政府の金融政策(異常な量的緩和)によるもので、いずれ崩壊するとのことです。
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Posted by ブクログ
中国経済の急激な成長の二大牽引車が輸出と不動産というかなり歪な形になっており、不動産を支えているのが政府による過剰流動性供給。過去30年で経済規模は92倍に拡大したがマネーサプライは702倍、GDPの2倍以上のマネーサプライが不動産の高騰、バブルを招いたと驚くべきデータが紹介され、バブルの崩壊とインフレは不可避というのが中国経済のジレンマだと。中国経済頼りの日本も他人事では無い。一方で、此だけ非常識な規模のマネーサプライをしたにもかかわらずインフレ率が10パーセント程度に収まっているとはある意味驚くし、ハイパーインフレの亡霊に怯える日銀はどう思うのであろうか。
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Posted by ブクログ
中国系帰化日本人の石平の本は2冊目だ。
石平は日本人としての感性を持っているように見えて、持ちきれていない。日本で育った人間は伊勢神宮で「日本」を感じることはないからだ。
その過剰さこそが石平が中国育ちであることを如実に表現するが、私は、石平の中国評価に関してはかなり信用している。日本評価に関しては半分ぐらいのしか信用していない。
それでも、彼のような人が日本を愛し、中国ウォッチングしてくれていることは日本人が中国を知る上で非常に高い価値があることである。これからも彼の著作は事あるあるごとに読もうと思う。
中国や韓国が崩壊するというシナリオはもうこの数十年見続け飽き飽きしているのだが、私は自分 -
Posted by ブクログ
毛沢東共産党と中華人民共和国に失望し日本人になることを選んだ元・中国人の著者による中国痛烈批判本。
内容は、1949年に誕生した中華人民共和国が現在まで推し進めている体制をとにかくこっ酷いまでにこき下ろしている。
反面、日本に対しては、生まれたときから日本人である我々よりも“愛日本主義者”としての主張を繰り広げていて、そこまで美化された日本というものに読んでいるこちらがやや恥ずかしくなってくるのは何故だろうか(笑)
日本を褒めちぎられるのは嬉しいことだが、そういった美談はどんな内容であれ話半分で聞いておくのが良い。中国についての記述においても多少は冷静な目で判断する必要があるかもしれない。著者