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Posted by ブクログ
石平さんについて知りたくて読書。
現在、中国に滞在する日本人として、実に興味深く読ませてもらった。
80年代までは耳にしなかった反日を90年代になると耳にするようになったっと、サラリと書いているが、この部分は重要だと思う。東洋学園大学の朱建栄教授は、インターネットの登場が愛国教育や中国の体制に大きな変化をもたらすと主張していたが、昨年9月の1件で、あまり変化が感じられない状況が浮き彫りとなった。
別のレビュアーも書いていたが、後半の日本礼賛は、少しむず痒く感じてしまう。しかし、これは、日本を引き合いに出すことで著者の祖国への強い思いが反映しているものだと感じる。
日本は、もっと日本らしさを再考し、祖先の知恵や文化を見直していく時期なんだと感じる。
北条時頼と蘭渓道隆の話は中国と日本との長い歴史とつながりという大河を感じさせてもらえるよいエピソード。著者と同郷の蘭渓道隆は鎌倉時代以降に確立していく武士道の形成に大きく関わっていくのが興味深い。
皇室に対する認識は同感。日本で独裁者が生まれないのは、皇室の存在が大きく影響していると思う。
独裁者や独裁体制の恐ろしさを改めて認識した。その意味で、先の日本の政権交代は今後の日本にとっていいことだったと言えるのかもしれない。今後も、3年に1度は早いので、5年、10年に1度は政権交代していくのが、成熟した民主主義であり、実はとても幸せなことなんだと思う。
論語と学生時代に少しかじった曹洞宗をまた勉強したくなる。継承されていく文化は本当に大切な遺産だと思う。
読書時間:約1時間30分
Posted by ブクログ
中国共産党を糾弾し、国家・人間性のあり方ついて語った本。
著者は、中国共産党を見限り既に日本に帰化している北京大卒の評論家 石平さん。小さな頃から毛沢東率いる共産党による文化大革命の影響を精神的に受けており絶対的な信頼を寄せていたが、利権を守るために平気で人を殺すというその黒い内幕を大学時代に知ったとき、大きなショックとともに精神ダメージを受けたと語っている。
石さんはその体験を通して、その根本的な問題が一党独裁体制にあると言い、長年続いているその体制を激しく非難している。
反日感情が中央当局に意図的に植え付けられたものというのは有名な話だが、石さんはこれが共産党への求心力を高めるための施策と断言している。石さんの学生時代に存在しなかった反日感情が突然降って湧いたように今になって高まっているというのは明らかに不自然な現象だ。
孟子、孔子時代に存在した高尚な精神文化は日本に芽吹いたと語り、後半は日本贔屓な文化論を展開している。
実態がよく分かるし、読み応えがあって考えさせられる一冊。
Posted by ブクログ
2007年に日本に帰化した中国人石平さんの本
なぜ中国を見限って日本国籍をとったのかが書かれている
かっては毛沢東の小戦士であった彼は、文化大革命のあとの民主化世代である
しかし天安門事件以来民主化への芽は摘み取られてしまった
共産党独裁を支えるためのに必要な敵として日本があり、徹底した反日教育が行われている
反日教育、拝金主義へと走っている中国から日本へ留学して
出会ったのは日本で根付き花を咲かせている
かって祖父から学んだ古きよき中国の文化であった
中国にかってあった文化は共産党政権下ですべて失われ、今の中国にはない
日本にこそ生き残っているという驚き
京都を歩き、鎌倉を歩き、中国文化が日本にこそ生きていることに感銘を受ける
石平さんにとっての愛日は愛中国なのである
Posted by ブクログ
中国に生まれ共産党政治を信じて育った著者が、自国に絶望し中国を捨て日本に帰化する過程と中国への批判を綴った自伝的エッセイ。
著者が経験してきた中国の圧政、そして留学で触れた日本の美と歴史、その対比でそれぞれの国の歴史と文化を紐解くという視点でも興味深く読める。あらためて日本の儒教文化の歴史や礼の精神を深く学び直したいと思った。
自国を愛してきた人間が、その国に裏切られその国民であることをやめるというのは、どれほどの苦しみなのか平和な日本人として生まれた私には想像もつかない。
思い入れの大きかった分その反動も大きく、誇張されている部分や より反発する表現もあるかもしれないが、当事者として生きた一人である著者の意見を読めるのは大変興味深いことであると思う。
Posted by ブクログ
共産党一党支配の中国の裏側と、祖国に裏切られた中国人が日本に帰化するまでの軌跡を記した本。
靖国神社参拝問題など、時折中国は日本に攻撃の矛先を向けてくる。 特に先の尖閣諸島問題は明らかに理不尽な内容にも関わらず一方的に日本が悪者にされるという事態を引き起こした。 メディアにおいては中国の事情通によって、此の様な中国による対日感情の理由が説明されてはいたが、今ひとつピンと来ていなかった。 しかし、本書を読んで現在の中国の悪しき部分を実感することができた。
中国という国とその国民は、過去から現在にわたり、中国共産党の私利私欲によって操られているということ。
1960年前後、毛沢東という独裁者により、今の北朝鮮と見紛える位人民は洗脳されていた。 自らの地位を内部反乱者から守るべく仕掛けた「文化大革命」。 これにより1億人以上の国民が政治的迫害を受け、中国国民を混乱の渦にたたき落とした。
その後、鄧小平が政権を握り、平穏が訪れるかと思いきや、民主化を求める学生達を鎮圧するために起きた「天安門事件」。 この事件以降、中国共産党に不満を抱く人間が出来ないよう、外敵として作り上げられたのが日本である。
徹底した反日教育を施し、中国国民の敵意を日本に向けるようにしたのも、共産党支配を守りたいが為である。
中国での一連の歴史を見てみると、あの尖閣諸島問題の中国の反応も十分理解できる。
社会主義の形をとりながら部分的に民主化した中国だが、その中身は北朝鮮と大きく変わらないということが分かり、幻滅してしまった。 (私にも中国人の友人がおり人柄は非常に良い。 中国人が悪いわけではなく、諸悪の根源は中国共産党なのだが)
著者が自分の祖国を好き好んでくれることについて、嬉しく思う反面こんな日本でも良いのだろうか?という申し訳なさが込み上げてくる。 その理由が単に著者の祖国である中国に幻滅したからだと思っていたが、それだけではない。
認識がなかったが、論語等の古きよき中国の文化は、今は共産党によって抹殺されているらしい。 その古代中国の資産である論語、儒教の心などは、形を変えて日本に浸透している事に、著者は心を打たれたとのこと。
中国から伝えられた古き良き文化が日本にはまだ残っているという点については、認識を改めるとともに日本人が日本文化として大切に受け継いでゆく必要性を強く感じた。
Posted by ブクログ
2007年に日本国籍を取得した石平さんの自叙伝とも言える本。
偶然にも日本に産まれ、当然のように日々を暮らしているそれだけでも、なんとも僥倖なことであると改めて考えさせられた。
そもそも自身の国を「捨てる」ことは、単に他国が過ごしやすいから移動移住するというものでなく、自身が立脚するアイデンティティすらも破却し、精神的に異常をきたす虞れすらある、並々ならぬものがなければ出来ないことであろう。
それにしてもいかに政治が人々に影響を与え、教育が人々の考えを狭め、一色に染めてしまうこともあり、それが一気に広まり、果ては世代をも超えてしまうこともあることを知らされた。
それは単に共産党の話しだけでなく、日本においてもあることを常日頃意識しなければならない。
また本書では石平さんが、日本文化にも造詣があることが分かり、逆に教えてもらうこともある。
共産党の恐怖は今もなお日本だけでなく、世界を震撼させている今日において、是非中国人こそ、この本を読んで欲しいものである。
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ビジネス・実用
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