石平のレビュー一覧
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今年(2020)の5月末に発行された本なので、緊急事態宣言下において書かれた本だと思います。延期された東京五輪まであと1年となりましたが、果たしてどのような展開になるのでしょうか。
この本の副題は2021年中国の真実、とあります。ソ連が崩壊する5年前、私は高校生でしたが「ソ連崩壊」に関する本が多く出版されていました、中国は果たしてどうなるのでしょうか。
この本の内容を信じるかどうかは別にして、中国について私が今までに何冊か読んできた、お二人による対談形式の本です。特に、一帯一路、AIIBに関する情報については興味深く読みました。
以下は気になったポイントです。
・日本人と欧州人との衛生 -
ネタバレ 購入済み
古代史については…
高校の歴史の教科書(日本史・世界史)で表面的には知っていた事の詳細が判ったのが収穫だが、それでも「白村江の戦い」の敗因が、そんな阿保らしい、かつ腹立たしい理由だったとは、思わなかった。
朝鮮戦争の長期化の「真相」についても、然り。確かにそれによって我々の日本も「朝鮮特需」という甘い汁を吸ったのは確かだが、それの一部は「日韓条約」によってたかり取られてしまったのも、確かだ。
又、最終章の「2人の王の建国競争」のくだりを読んで、シンシアリー氏の著書で読んだ「韓国人はやたらと「社長」になりたがる」を思い出してしまった。やはり根底で繋がっている気がするのだ。 -
Posted by ブクログ
中国出身で日本に帰化した中国問題の評論家として活動する著者が、習近平体制における強力な中央集権化を支えるメカニズムが、中華思想に基づく強い皇帝への期待心にあるということを、中国の歴史を紐解きながら解説する論考。
始皇帝以来、中国の戦乱の歴史は、強固な皇帝の中央集権体制により政治の安定性を確立することと、皇帝のような指導者が道を踏み外した際のリスクを、どうバランスを取るかに苦心した点にあることを指摘した上で、未だ人々の心には強い皇帝を求める民心があることを著者は指摘する。中国共産党が政権を取ってから、皇帝たる権力基盤を確立した毛沢東及び鄧小平に比べて、確たる政治実績を持たない習近平が次代の皇帝 -
Posted by ブクログ
習近平政権についてしたくて読書。
習近平政権になってから現代中国は大きく変貌した。90年代、2000年代のような高成長が望めなくなったので内政を転換させて共産党指導体制を維持する必要ができたからだろう。
現時点では政治の民主化や思想、言論などの自由化はできない。やると崩壊すると分かっているから。少しずつ人民のガス抜きをしながら、徐々に開放しながら延命させていくのだ。
日本では、一時期と比べると中国脅威論は収まった。日本の安全保障や国益にとって驚異であることは変わらずだが、日本は闇雲に怖い怖いと言って中国に対して思考停止させるのではなく中国の今をもっと学ぶべきときなんだと思う。いずれにして -
Posted by ブクログ
中国情勢について知りたくて読書。
中国は歴史的に周辺国とのパワーバランスで領土を拡張縮小してきた。現在は、チベット、ウイグル、内モンゴルも併合して中国大陸で興った国では歴史上最大規模らしい。ソ連は味方になったり、敵対しながらも、完全敵国になるまでにはいたらず、その他の敵対する周辺国が弱かったからだそうだ。
中国大陸の歴代国が行ってきた「中華秩序」の確立に中共政府は失敗している。朝鮮半島、ベトナム。
アメリカが中国を妄想に近い期待と親近感を持ち続けていたという話は別の本でも読んだことがある。
フランクリン・ルーズベルト元大統領は常軌を逸したほどの日本嫌いで中国(国民党政府)の熱烈な支援者 -