なぜ論語は「善」なのに、儒教は「悪」なのか 日本と中韓「道徳格差」の核心

なぜ論語は「善」なのに、儒教は「悪」なのか 日本と中韓「道徳格差」の核心

850円 (税込)

4pt

4.1

論語はすなわち儒教のことである――日本人の多くにとっての「常識」であろう。ところが、実はそうではない。子供のころ、祖父の摩訶不思議な「教え」から『論語』に接した著者は、のちに儒教の持つ残酷な側面を知り、強い葛藤を抱く。実際の孔子は「聖人」であったのか? なぜ『論語』は絶対に読むべきなのか? 御用教学・儒教の成立と悪用される孔子、朱子学の誕生と儒教原理主義の悲劇など、中国思想史の分析を重ねた果てに著者がたどり着いた答えは、なんと「論語は儒教ではない」というものだった。曇りのない目で孔子の言葉に触れ、『論語』を人生に生かすための画期的な書。 【目次】●序章 私の『論語』体験と、私が見た「儒教の残酷さ」 ●第1章 定説や通念を覆す──孔子とは何者か、『論語』とは何か ●第2章 御用教学・儒教の成立と悪用される孔子 ●第3章 朱子学の誕生と儒教原理主義の悲劇 ●第4章 朱子学を捨て、『論語』に「愛」を求めた日

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年06月23日

    儒教がよく分からず読んでみた。孔子は儒教の祖と言われているが、論語の内容とは異なる部分も多いのだな。

    日本の立ち位置って面白い。海を隔てているからこそ、メタ的な立場で物事を捉えられているのかもしれない。

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    Posted by ブクログ 2019年05月29日

    ■「子,四を絶つ。意なく,必なく,固なく,我なし」
    ・「先生は四つのことを絶たれた。勝手な心を持たず,無理押しをせず,執着をせず,我を張らない」(金谷治訳)
    ■「論語」は哲学の書ではない。
    ・孔子はそもそも哲学者ではない
    ・「論語」は孔子という「常識人」が語る「常識論の書」といえる
    ■「子の曰く,人...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月31日

    非常に簡潔に儒教の成り立ちと教義を教えてくれる。これだけでも読む価値あり。
    五経が孔子の教えと何ら無関係であることは知らなかった。以前から何故詩経や易経が儒教の経典に含まれているのか疑問だったが、儒教成立の時代背景や目的からその理由が理解できた。
    ただ朱子学が何の益のない害悪という主張はやや行き過ぎ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月15日

    儒教は孔子の教えを源流だとしているが、その実何の関係もなく、数世紀後の儒学者たちが箔付けするために詐称したとの指摘。

    論語は苦労人だった孔子が口にした処世訓をまとめたもの。
    儒教は、成り上がりの皇帝の支配を正当化する屁理屈を尤もらしく体系化したもの。

    何事も自分たちに都合の良いように我田引水の屁...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年12月20日

    論語は儒教ではない。孔子没3百年以上後、皇帝の政治権力を正当化するためのイデオロギーとして編み出されたのが儒教。礼節と規範で情を規制し人欲を封じ込めるため、女性を徹底的に抑制、500万人以上が犠牲になった。

    儒教すなわち論語のことである、という常識を持っていなかったので、自然に読めました。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年11月07日

    論語と儒学の違いについて、日本への影響についても、歴史的な流れを見ながら理解することができた。

    また歴史の中において思想、哲学、宗教、人間のよりどころにもなるこういったものが、いかに政治に利用されてきたのかを知ることができる。これは中国に限らない話ではないだろうか。こういった実情をしることで、今自...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年04月15日

    孔子=理想的な人間(聖人)という等式は私の心の底にあまりにも深く根を下ろしていたので、本書を読むことでその概念はことごとく打破された。

    それからこの本で得た知識を踏まえて、もう一度論語を深く読みたいと思った。

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