速水健朗のレビュー一覧

  • ラーメンと愛国

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    “作務衣系"がラーメン屋を代表するスタイルとして完全定着を果たすのは、1990年代末。おそらくは陶芸家に代表される日本の伝統工芸職人の出で立ちを源泉。2000年代からは「ラーメン」から「麺屋」へ。店に掛かる暖簾も中国由来の赤と白から和をイメージする黒や紺へ。

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    2023年09月11日
  • ラーメンと愛国

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    文化系トークラジオlifeで知った速水さんの本。
    タイトルで興味を持っただけでネタ本枠に入ったままずっと積読していた。

    ようやく開いてみると、
    小麦、戦争、インスタントラーメン、メディアと国民食、現代ラーメンのまとめなど、
    近代日本をラーメンで斬ったちゃんとした歴史本なのだった。

    速水さん元気にしてるかなあ

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    2023年06月19日
  • バンド臨終図巻 ビートルズからSMAPまで

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    様々なバンドの「終わり方」が綴られている。バンド以外にも、ユニットやアイドルグループが含まれているが。「グループ臨終図鑑」かな。
    年代が新しくなればなるほど、わからないグループが増える。哀しい。

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    2022年06月04日
  • ラーメンと愛国

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    戦後から2010年ころまでのラーメン史を辿るにはよい本だった。中国から入ってきたものがいつの間にやら愛国に向かっているという視点もおもしろい。

    タイトルにつられると政治的側面を強く語るのかと思いきや、文化的側面から戦後史を追うので読みやすい。

    たしかに自己啓発・作務衣系は増えた

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    2022年04月10日
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差

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    2016年の本なので、当たり前ですがいまのコロナ禍を予見していません。都市がより良い、文明の発明、楽しいレストランがある街が良い街、との記載があります。本当にその通りでしたね。そのような時代に早く戻れることを祈ってます。
    文中にある、アルビントフラーは将来の在宅ワークまで予見していたのですね。文中ではトフラーは誤っていた、と記述していますがその通りになりましたね。トフラーがすごい。

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    2021年09月06日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    なかなか面白い本でした。「あるある」と思うところも多く、考えさせられる部分も多い本でした。良い勉強になったな~。

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    2021年09月03日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    食生活の面から人々の政治意識を分析する試みを行っている書籍。
    フード左翼という言葉は初めて聞いた。有機野菜、地産地消、ベジタリアン、ビーガンといったキーワードで示される人々を指す本書の造語だけど、自分は左翼崩れの中には農業に携わっていった輩が多いイメージがあったので違和感なく概念を理解できた。また、アメリカではよりはっきりしていて、1970年代のヒッピーの自給自足という食文化がその後の菜食主義や環境保護活動に繋がっていったように、はっきりと政治思想と食文化が結びついている。
    しかし、この本でフード左翼の対立軸としているフード右翼の定義が、ラーメン二郎やマクドナルドなどのグローバリズムとしている

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    2021年01月30日
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差

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    都内の西高東低は気がついていなかった。
    東京自体も街として古くなってきているから、新しい街として再開発されている場所を選んで住んだほうがいいよね、ということでしょう。そういう意味で東京の西側は古いってこと。

    都内への集中が進んでいる話はまぁ体感と合致していたかな。
    閑静な住宅街がよしとされる価値観について、なんとなくそうなのだろうと思ってきたが、自分自身もにぎやかな場所に近い方を好むことに気がついた。

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    2021年01月07日
  • コロナ禍日記

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    緊急事態宣言真っ只中の日記なので、仕方ないけれど、先の見えない日々を辛い辛いと書いている日記が多くて、読んでるうちに苦しい気持ちに。
    職業や住んでいる場所も偏りがあるように感じて、コロナ禍の日記集としては、「仕事本」の方が私には面白く感じました。

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    2020年11月24日
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差

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    今のところ
    2,3年前に聞いた話が多くてあんまり発見はないな〜。
    一つ、北千住=足立区でないあまり住む場所として魅力を感じていなかったが、興味持てたのは収穫か。
    読んだ方々には、蔵前いいところなのでぜひ遊びにきてほしい。

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    2020年07月14日
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差

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    人口移動の東京一極集中が顕著になってひさしいですが、
    本書は、その東京のなかで特にどこに人口が集中しているのかを明らかにし、
    なぜ東京に人が集まるのかについてまず考えていきます。
    さらに、東京のみならず世界的傾向として大都市への人口移動の傾向が高くなっていること、
    そのことについても、さまざまな学者の説を引きながら、なぜかについて論じています。

    かつては、東京の西側(皇居を中心にして西側)の方面に
    住居を構えるのが定石だったそう。
    郊外の一軒家にしても団地にしても、東京の西側が理想とされたのだ、と。
    「西高東低」なんて言われ方がしたくらいだそうですが、
    いまや、東京中心地や東側の下町方面へ、

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    2020年06月14日
  • 1995年

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    “最悪でも、いささかの懐古趣味を満足させることはできるだろう”

     本書の前書きで、著者が引用した文章である。果たして本書は懐古趣味を満足させるだけの本なのか?いやいや、1995年は、エポックメイキングな年なんですよ!と納得をさせられる本なのか?

     確かに経済面やテクノロジー、文化面等、各論では後世に影響を与えた出来事はあったようだ。しかし、1995年という年全体ではそれほど後世に影響を与えた訳ではなさそうだ。というか、そこまで踏み込んだ記載と分析はなされていない。

     どちらかというと、“懐古趣味を満足させる”内容であったが、それでも私にとっては懐かしい1年をよみがえらせることが出来た。

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    2020年03月05日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    ショッピングモールについて,歴史やその功罪,利点やこれからの展望など世界的な範囲でざっくりわかりやすく書いてあり,頭の中が整理されたような感じです.

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    2019年06月14日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    なんか最初はえらい大上段に構えた感じで「うわあ」と思ったけど、だんだんと落ち着いた筆致になって、前著と同じように楽しめた。

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    2019年01月19日
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差

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    西高東低じゃなくなり、東に人気が移っている。
    ただし都心寄りの。
    荻窪、阿佐ヶ谷、高円寺は人気がなくなるトップ3とか、本当だろうか?

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    2019年01月04日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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     増えるコインパーキング、病院などの公共の空間に続々と進出するスターバックス、サービスエリアの民営化、そして、東京や大阪駅の「ステーションシティ」化。

     これら、「公共性を帯びた都市の機能やインフラが地価という制約の下、競争原理が導入され、より収益性を高めるためショッピングモール化」していることを「ショッピングモーライゼーション」と名づけ、その源流を探る構成になっています。

     ウォルト・ディズニーはもちろん、世界で最も有名なアニメスタジオの創設者として知られているが、彼の晩年の夢は「古きよきアメリカを体現した平和な都市」を作ることだった。それは「ディズニーランド」として部分的に結実したが全

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    2018年12月22日
  • ラーメンと愛国

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    ・ラーメンを軸にして見た戦後史と今の日本の一側面。日清食品の安藤百福に始まり、佐野実、天下一品、一風堂の河原成美、果ては二郎から六厘舎、夢を語れまで出てくるが、味がどうこうという本ではない。田中角栄の日本列島改造論から内田樹に須藤元気まで。その目配りの仕方が、自分にはちょうどいい感じだった。

    ・ラーメンという中国由来の食べ物が、今や「表層的な」ジャパネスク概念の体現の一翼を担っている。「作務衣」のユニフォーム化に加えて「ご当地」的な意匠のメニューでナショナリズム的なムーブメントすら漂わせているラーメン業界。でも、元々ラーメンは給食のパン食化というアメリカの占領政策の延長線上での小麦粉大量消費

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    2018年10月28日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    内容はよくあるような消費と都市形態の変遷を辿ったものだけど、それなりに色んな視点が示されてるから入門書としてはアリかな。いきなりハワードやジェイコブズを読むのはハードルが高いかと思ってたから都市論を概観できたのは良かった。所々で映画と絡めた解説をしてるのは面白い。

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    2018年10月15日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    「ショッピングモール」についての考察。おおよそ既知の内容でしたが、様々な角度から書かれていて、網羅的な入門書としては良いのではないでしょうか。できればもう一歩掘り下げて欲しかったです。

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    2018年10月13日
  • 1995年

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    激動の1995年を広く浅く振り返るダイジェスト本という感じ。いろんなことあったんですなあと感じ入るけど、他の年でも頑張れば一冊本になるのかなあ。でも震災と地下鉄サリン事件がこういう本に向かわせたのか。そしてTV版エヴァンゲリオンもまた1995年放送開始なのだった…

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    2018年07月19日