速水健朗のレビュー一覧

  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    おもしろかった。これから、ショッピングモールを見る目が変わると思う。
    ショッピングモールと言っていなくても、エキナカであれ、お台場であれ、
    ショッピングをする場所の機能がよくわかる。ディズニーの考えたモールから、モールの歴史、アメリカ映画にでてくるショッピングモールの考察、日本のモールの歴史、新しいタイプのモールの出現など、その機能などを説く。
    アメリカのみならず、海外のモール(例えばマリーナベイサンズ)なども
    とりあげており、興味深い。
    日本のモールより、海外に行った際に寄ることが多く、そういう意味で、この本にある、ショッピングモールは観光地というのもよくわかる。ロンドンに数年前に出来たウ

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    2012年09月21日
  • 世界は団地でできている 映画のなかの集合住宅70年史

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    映画で描かれた団地から集合住宅の歴史を語る。日本映画の巨匠からアニメ映画までジャンルは幅広い。否定的な見方もあれば、団地で生まれ育った人ならではの視点など多様な解釈。
    本書はライブトークが元ネタという。同好の士が集まったマニアックなおしゃべりから広がった団地の歴史。

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    2025年10月29日
  • 1995年

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     日本の大きな転換点と考えられるこの年の、様々な出来事、事件、風俗、流行を羅列している本である。あ~そんなことがあったな、と微かに覚えているものもあれば、いまだに鮮明に覚えている事柄もあった。あの時違う対応をしていれば、日本はもう少し暮らしやすい国になっていただろうか、と詮無いことを考えたりもしてしまう。この年に社会人をスタートさせた団塊ジュニアの一人である著者の視点から見た日本の風景は荒涼としていて、心を痛めずにはいられない。

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    2025年10月12日
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差

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    大正時代からの東京近郊の人口移動について順を追って説明してくれるのでかなり読みやすかった。

    興味のあったトピック
    ・中央線中華思想(人間関係も生活も路線圏内で済んでしまうこと)というパワーワード
    ・マイホーム願望とワンセットになった恋愛観
    ・街のセンシュアス度:帰属意識と匿名性のバランス
    ・所得格差を生むのはどこに生まれたかではなく、生まれた場所から移動できるか否か
    ・ネットが普及した社会こそ対面でのコミュニケーションが重要、ゆえにIT企業は職住近接を目指す
    ・人々は不景気の時は郊外へ、好景気の時は都市に向かう
    ・地方を基盤とする政治家と、地方へのばらまき政治(都市の分散)は必然的に結びつく

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    2025年09月26日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    読みやすさ★★★★☆

    本筋から離れるけど、カーズとトイストーリーがなぜアメリカ的であるのか興味深かった。
    速水さんの文体、イメージより柔らかい。

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    2025年05月01日
  • 1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀

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    同世代としてかなり面白く、懐かしく読んだ。今の時代と比べ、私の生きてきた半世紀は振り返ると不便だったり、滑稽だったり、理不尽であったりする事は否めない。しかしかながら、楽しく、愛おしく、時代の過渡期を肌で感じた面白い時代であった。
    読みながら「そうそう!こんなことあった!」「いたねぇ、こんな人!」と1人盛り上がった。すっかり忘れてたこともいろいろ思い出す。
    ・小学校の時、集金に入っていた500円玉を担任教師が珍しがって、自分の500円札と交換していた。
    ・ テレビがリモコンでつけたり消したり、チャンネルを変えたりできるようになった。
    ・昭和天皇崩御。雪が降っていた。外で大きな声で、騒いだり笑っ

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    2024年06月23日
  • 1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀

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    ネタバレ

    難しいのは、現在に近い現代史を論じる時には、どうしても既視感を覚えることがあるということ。その人ならではの切り口というのが、なかなか見つからない。
     だから、どうしても1973年生まれの人たちの独自性というものが、それほどクッキリとは浮かび上がってこない。
    楽しい世俗的な読物になって、そこで終わったしまう。
      
     

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    2024年04月24日
  • 1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀

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    1973年生まれです
    私の人生をそのまま
    著者がレビューしてくれていて
    めっちゃ有難い本です
    懐かしいことや、そーいやそーやったんよなー、といったことだらけで、読んでいる間は至福の時間でした。

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    2024年04月13日
  • 1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀

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    TBS文化系トークラジオLIFEなどでよく聴く速水健朗氏が不思議な本を出した。
    1973年生まれ。丑年。私より一回り若い。そうだったんだ、、

    彼が記憶の範囲で語る時代の世相は、12歳年上の私は当然知っている。
    むろん彼と手すべて覚えているはずもなく、様々な文献をあたったのだろう。
    詳しい。
    そうなると、こちらも知っている話だけに、つい引き込まれる。
    読み飛ばせない。
    そういうわけでいつもより時間がかかった。

    通して読んで思うのは、現在ってのは突然いまになったわけではないということ。
    過去から線で結ばれている、連続している、ということ。
    昨今起こっている現象の萌芽はちゃんと過去にある。
    貧困

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    2024年03月15日
  • 1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀

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    【きっかけ】
     まさしく1973年生まれである自分にとって、育った時代そのものが一冊になった。
     そういう一冊だからこそ集中力を保ちつつ読むことができた。少しずつだったけど。

    【感想】
     50年経つのかという思いと、これから先どうなるのかという不安がないまぜな気持ちにさせられた一冊だった。著者の意図としては、ノスタルジーにならないよう構成など気を使って書いていたようだが、全般的に自分は完全にノスタルジーに浸った。1980、1990、2000年代記。団塊ジュニア世代として多数派の人口も50歳前後の時がきた。
     この本を買った動機の一つは最近の生きづらさもある。頑張ってここまで来たけど息切れして

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    2024年01月15日
  • 1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀

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    ネタバレ

    筆者と同世代(75年生まれ)なので登場する物事、事件は懐かしさを感じつつ、自分はこう思ったなと、速水さんと対話するような感じで読んだ。
    見たことはない『北の国から』の中に出てくる、「買い物もパソコンでできるようになるし、サラリーマンは会社でなくても家からパソコンで仕事帰りできるようになる」は速水さんも指摘の通り、かなり正確な未来の予言かつ作家(北の国からの)の期待を裏切るものだったと思う。でも団塊jジュニア世代は双方の言い分がわかるそんな世代でもあるのではないかと感じた。家にこもってテレビゲームする子どもももはや、eスポーツとして市民権を得ている。それは決して悪いことではないように感じる。むし

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    2023年11月30日
  • 1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀

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    ネタバレ

    通して読めない。語り方が私の波長とうまく合わないのか読みにくい。断片は面白い。ノスタルジーでも残酷物語でもなく、は成功しているのだろう、確かに。メディアに興味のある人なのだから当然だけど、取り上げられ方の話になる。フォーマットの話、というむすびの言葉が印象的だった。

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    2023年11月16日
  • 1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀

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    アラフィフ世代の半生を取り巻く社会事象を編年で振り返る。昭和から平成、令和の懐かしい文化史。

    かなり細かく文化や社会的な出来事を振り返る。プロ野球評論の死亡遊戯みたいな感じ。ただし、事実の羅列に終始し、考察のようなものはない。

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    2023年11月05日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    「ショッピングモールは、理想的なダウンタウンとして登場し、都市再生の一つの糸口になっている」という、消費社会を前提にした都市論。

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    2023年02月12日
  • コロナ禍日記

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    ネタバレ

    半分くらい読んだか。ちょっと読んで読めそうなのだけ読む。しんどいのはパスする。これがちゃんと読めるようになるにはやはり10年くらいはかかるのだろう。最近ようやく東日本大震災のものが読めるようになったのだから。

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    2023年01月17日
  • コロナ禍日記

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    ただただ日々の集積のみがここにある。
    自分の中で空白の期間になっていたものが、他人の日記を通して少しずつ埋められていく。
    この暮らしを無かったことにしてはならないと感じた。それぞれがそれぞれのやり方で戦い抜いた日々を忘れてはいけないと思った。

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    2022年10月08日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    左翼の対象としてきたものの流れがつかめておもしろかった。政治闘争から自然派農業への流れはなんとなく理解していたが、なるほどねーと納得させられるものがあった。

    自分の周りを見渡しても確かにその傾向はあるかもと実感。

    有機栽培はほんとうにサステイナブルか?というポイントも興味深い。もはや態度が科学を凌駕してしまう左翼のジレンマを強く感じた。

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    2022年04月05日
  • コロナ禍日記

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    コロナ禍をどうやって過ごしたのか。日記にすることで、日常の変化やそれに対する筆者や世間の反応の変遷が見えて面白かった。国や仕事によっての違いも興味深くて、その辺もっと幅広く知りたいと思った。

    苦しかった頃のことをいろいろと思い出して憂鬱な気持ちにもなったけれど、記録として大事な一冊になるでしょう。

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    2021年12月07日
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差

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    面白かった(笑)
    普段モヤモヤ〜と感じてることが言語化されていてスッキリ。具体的には、谷根千アツイよな〜、中央線ってなんか苦手、鎌倉に引っ越すクリエイティブ、若いママが選んだ下町、自由が丘ってそんなにいいか問題。全部個人的に感じていたことだけど、この本に裏付けされて。感じていたことは間違えていなかったのかと納得w
    東京西高東低は明治時代からあったのね。その西高東低。昔は物理的に階級的に区別があったけど、最近は気分的なものだけ。そうなると実質的な便利さに比べてブランドというだけで西側の家賃が高すぎる。現在感度の高い人たちは東京中心部、ちょっと東(八丁堀、清澄白河、蔵前、北千住)に新たな交流の場を

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    2021年04月12日
  • バンド臨終図巻 ビートルズからSMAPまで

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    4.1ビックリするぐらい面白い。やがて来る終わりの形の記録。フリッパーズギターの、2人が通じ合うことは、驚異的で、奇跡で美しい。そう思う。夫婦にも当てはまる。

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    2020年09月16日