速水健朗のレビュー一覧
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おもしろかった。これから、ショッピングモールを見る目が変わると思う。
ショッピングモールと言っていなくても、エキナカであれ、お台場であれ、
ショッピングをする場所の機能がよくわかる。ディズニーの考えたモールから、モールの歴史、アメリカ映画にでてくるショッピングモールの考察、日本のモールの歴史、新しいタイプのモールの出現など、その機能などを説く。
アメリカのみならず、海外のモール(例えばマリーナベイサンズ)なども
とりあげており、興味深い。
日本のモールより、海外に行った際に寄ることが多く、そういう意味で、この本にある、ショッピングモールは観光地というのもよくわかる。ロンドンに数年前に出来たウ -
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大正時代からの東京近郊の人口移動について順を追って説明してくれるのでかなり読みやすかった。
興味のあったトピック
・中央線中華思想(人間関係も生活も路線圏内で済んでしまうこと)というパワーワード
・マイホーム願望とワンセットになった恋愛観
・街のセンシュアス度:帰属意識と匿名性のバランス
・所得格差を生むのはどこに生まれたかではなく、生まれた場所から移動できるか否か
・ネットが普及した社会こそ対面でのコミュニケーションが重要、ゆえにIT企業は職住近接を目指す
・人々は不景気の時は郊外へ、好景気の時は都市に向かう
・地方を基盤とする政治家と、地方へのばらまき政治(都市の分散)は必然的に結びつく -
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同世代としてかなり面白く、懐かしく読んだ。今の時代と比べ、私の生きてきた半世紀は振り返ると不便だったり、滑稽だったり、理不尽であったりする事は否めない。しかしかながら、楽しく、愛おしく、時代の過渡期を肌で感じた面白い時代であった。
読みながら「そうそう!こんなことあった!」「いたねぇ、こんな人!」と1人盛り上がった。すっかり忘れてたこともいろいろ思い出す。
・小学校の時、集金に入っていた500円玉を担任教師が珍しがって、自分の500円札と交換していた。
・ テレビがリモコンでつけたり消したり、チャンネルを変えたりできるようになった。
・昭和天皇崩御。雪が降っていた。外で大きな声で、騒いだり笑っ -
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TBS文化系トークラジオLIFEなどでよく聴く速水健朗氏が不思議な本を出した。
1973年生まれ。丑年。私より一回り若い。そうだったんだ、、
彼が記憶の範囲で語る時代の世相は、12歳年上の私は当然知っている。
むろん彼と手すべて覚えているはずもなく、様々な文献をあたったのだろう。
詳しい。
そうなると、こちらも知っている話だけに、つい引き込まれる。
読み飛ばせない。
そういうわけでいつもより時間がかかった。
通して読んで思うのは、現在ってのは突然いまになったわけではないということ。
過去から線で結ばれている、連続している、ということ。
昨今起こっている現象の萌芽はちゃんと過去にある。
貧困 -
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【きっかけ】
まさしく1973年生まれである自分にとって、育った時代そのものが一冊になった。
そういう一冊だからこそ集中力を保ちつつ読むことができた。少しずつだったけど。
【感想】
50年経つのかという思いと、これから先どうなるのかという不安がないまぜな気持ちにさせられた一冊だった。著者の意図としては、ノスタルジーにならないよう構成など気を使って書いていたようだが、全般的に自分は完全にノスタルジーに浸った。1980、1990、2000年代記。団塊ジュニア世代として多数派の人口も50歳前後の時がきた。
この本を買った動機の一つは最近の生きづらさもある。頑張ってここまで来たけど息切れして -
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ネタバレ筆者と同世代(75年生まれ)なので登場する物事、事件は懐かしさを感じつつ、自分はこう思ったなと、速水さんと対話するような感じで読んだ。
見たことはない『北の国から』の中に出てくる、「買い物もパソコンでできるようになるし、サラリーマンは会社でなくても家からパソコンで仕事帰りできるようになる」は速水さんも指摘の通り、かなり正確な未来の予言かつ作家(北の国からの)の期待を裏切るものだったと思う。でも団塊jジュニア世代は双方の言い分がわかるそんな世代でもあるのではないかと感じた。家にこもってテレビゲームする子どもももはや、eスポーツとして市民権を得ている。それは決して悪いことではないように感じる。むし -
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面白かった(笑)
普段モヤモヤ〜と感じてることが言語化されていてスッキリ。具体的には、谷根千アツイよな〜、中央線ってなんか苦手、鎌倉に引っ越すクリエイティブ、若いママが選んだ下町、自由が丘ってそんなにいいか問題。全部個人的に感じていたことだけど、この本に裏付けされて。感じていたことは間違えていなかったのかと納得w
東京西高東低は明治時代からあったのね。その西高東低。昔は物理的に階級的に区別があったけど、最近は気分的なものだけ。そうなると実質的な便利さに比べてブランドというだけで西側の家賃が高すぎる。現在感度の高い人たちは東京中心部、ちょっと東(八丁堀、清澄白河、蔵前、北千住)に新たな交流の場を