速水健朗のレビュー一覧

  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    食べ物という非常に身近なことから政治や社会へと思考させてくれる。
    他のジャンルも右と左であえてマッピングしてみるのも面白いかもしれないと思った。

    すぐに浮かんだのが新聞であった。日経が160円、朝日150、毎日140、読売130、産経110になる。日経は別として左寄りと言われる2紙が右寄りと言われる2紙より高い。

    思想としての右と左、右は保守、左はリベラルと言われる。保守って何だ、リベラルって何だということを問い始めるときりがない。とりあえず経済思想的に区分けすると右は新自由主義的というか経済重視の思想であり、左は福祉や再分配重視と言える。
    階層で区分けすると、右は中間層から富裕層、左は貧

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    2014年05月15日
  • ラーメンと愛国

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    ネタバレ

    面白いっちゃ面白いけど、「つくられた伝統」なんて日本に限らずどこでもそうだし、だから言おうと思えばなんでも「国粋主義」とか「ナショナリズム」とか言えるわけだけど、単にそれを「ラーメン」と結びつける組み合わせの面白さってだけじゃないの、という気もした。

    須藤元気を事例に「ナショナリストで多文化主義」っていうのは、もっと拡げて書いて欲しかったなーと思いました。そういう例を逆説的に捉えれば「地元のアイデンティティを否定して、多文化主義を肯定するリベラルの振る舞いは、マイノリティのナショナリズムや民族主義を肯定して、マジョリティの文化を否定する、マイノリティ側の排外主義」とも言える。まさに、そういう

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    2014年04月01日
  • 1995年

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    1995年は現代史において、象徴的な年である。戦後50年という節目であるとともに、この年に起こったことを列挙するとその前後の時代の分岐点となっている。

    ・阪神・淡路大震災
    ・地下鉄サリン事件
    ・オウム真理教への一斉捜査
    ・東京と大阪ではタレント知事が誕生
    ・村山政権、新進党の躍進、社会党分裂
    ・デジカメ、PHS、Windows95、プレステ発売
    ・WTO発足
    ・イスラエル・ラビン首相暗殺
    ・ロッキード事件結審・アメリカ-ベトナム国交正常化
    ・イチローの活躍と野茂の渡米
    ・若貴兄弟による千秋楽優勝決定戦
    ・小室系サウンド・Mr.Childrenの大流行

    この年に大震災とオウム事件という、世の

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    2014年03月24日
  • 1995年

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    僕は筆者より少し年上だけど、まあ同世代といっていいだろう。1995年という年が様々な転機であった、ということを、ジャンルを分けて描いている。冒頭に「最低限、懐古趣味を満足させる」という姿勢が表されている。一読すると、1995年前後にあったことが羅列されていて、まさに懐古趣味の満足だなあ、と、それはそれでよいのだけれど、もう一度目次を眺めてみる(僕は普段目次をあまり見ない)。政治、経済、国際情勢、テクノロジー、消費・文化、事件・メディア、というカテゴリー。当時の自分はどのカテゴリーに関心を示していて、今とはどう違うのか。
    本書への期待を、考察ではなく自分の変化を追う、ということに移してみると、な

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    2014年01月22日
  • 1995年

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    1995年は、最も興味のあるポイントだ。そんな年の出来事がきっちり記されているが、そこからの考察を期待していただけにそれが無かったのが物足りなさを感じたひとつの要因です。あ、終わっちゃったって感じで読み終えた。

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    2013年12月17日
  • 1995年

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    事実の羅列に徹し、独自の読み解きはなし。ゴー宣がテキストだった時代を懐かしく思い出す。それ以上でも以下でもなく。

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    2013年12月05日
  • 1995年

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    1995年とは、いったいどのような年だったのか。
    そう問うとき、「日本の転換点である」と答えて、おそらく大きく外れることは無いだろう。
    しかし、果たして具体的にどのような意味で?阪神・淡路大震災、オウム真理教の一連の事件、ウィンドウズ95、エヴァンゲリオン、二信組事件、「新時代の「日本的経営」」…枚挙に暇が無い出来事が、確かにこの年には起きた。それらは現在まで、どのようなかたちで尾を引いているのか。本著は1995年という一年を「横に」読もうという、今までありそうでなかった挑戦と言えるかもしれない。

    ただ本著だけで「1995年が転機の年であるという固定観念を外す」というのは、難しい。
    本著が1

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    2013年11月26日
  • 1995年

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    個人的なことを書くと、1995年は高校を卒業した年。なんともう18年も経つのか・・・。
    確か1月に大学入試センター試験で思ったとおりにいかずに起きたのが阪神大震災だった。そして、その2ヵ月後、大学受験に失敗し浪人生活が決定したときに起こったのが地下鉄サリン事件だった。
    確かに、1995年は著者が言う「転機の年」だったことは否めない。しかしながら、本著は転機の年と断言とする考察に乏しく、こうした事件を書いているだけ、という印象は拭いきれなかった。
    あとがきに書いてあった「『1995年』はバブルの時期からたった5.6年あとの世界でしかない。一方、2013年の現在からは、18年も前である。とはいえ、

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    2013年11月25日
  • 1995年

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    ≪目次≫
    第1章  政治ーポスト55年体制の誕生
    第2章  経済ー失われた20年の始まり
    第3章  国際情勢ー紛争とグロ-バリズムの時代
    第4章  テクノロジーーインターネット社会への転換
    第5章  消費・文化ーオカルトと自己喪失の世界
    第6章  事件・メディアー大震災とオウム事件のあいだ


    ≪内容≫
    事実が綴られつつ、当時の評者の文や著者のコメントがはさまる。なるほど、1995年はターニング・ポイントなのだな、そしてその前の時代とは隔絶しているけど、この後は現在までつながっているのだな、と感心。

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    2013年11月23日
  • 1995年

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    正直あんまり内容はなかったと思う。
    ただ面白いのは今の20歳の若者が18年前の1995年にタイムスリップしてもおどろかないだろうと。それは1995年が携帯もそれなりにコンパクトだし、ネットも一応ある。バブルのジュリアナじゃないけど、ファッションも違和感がない。女性の眉毛もこれ以前は太いけど、1995年は細眉のはじまり。イチローはいるし、ガキの使いあらへんで!を見れる。安室もいる。違和感があるとすれば、スタバが日本にないくらいだと。それだけ1995年は時代の転換期だったという内容。

    確かに1995年はいろいろあった。
    阪神大震災、野茂ドジャースへ、地下鉄サリン、知事に青島とノック、テレサテン死

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    2013年11月20日
  • ラーメンと愛国

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     ラーメンを題材に戦前から戦後にかけて主に日本の食文化の変遷、日本人のナショナリズムの変化に関して言及した一冊。歴史の変化とその変化が現代にどう影響されていたか簡潔に整理されて読みやすかった。

    印象に残った点 
     日本の食文化のルーツは黒船来航以前は中国、それ以降はアメリカから輸入されるようになった。そんな中、ラーメンは中国発信の食であり、呼び方も支那そば、中華そば、ラーメン、今ではつけ麺と呼ばれるように変化した。変化過程で、日本は輸入したものを自国オリジナルのものに落とし込むことを得意とする国である。
     ラーメンを独自なものにする中で、戦後ご当地ラーメン、テレビ特集が組まれるが、ご当地ラー

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    2013年09月24日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    都市計画への提案として地域の固有性や人のつながりが注目を集めているが、いまだに都市の変化に大きな影響を与えているのは消費。まちおこし、人のつながりなど、美しい言葉も大事だが、消費による変化を冷静に見つめ、そのあり方について考えるのが第一。訪日観光客が日本に来る最大の目的はショッピングという。新自由主義や消費社会を批判するだけでは始まらない。本書では価値判断より現状の描写を優先し万機を冷徹に見つめている。空疎な理想論ではなく地に足のついた学びがある。

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    2013年08月07日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    僕の住む浜松は郊外型ショッピングモールが出店し、駅前の百貨店は撤退し、再開発に着手したようでどうも上手くいっていない、そんな町です。そこに昨日、ディズニーのパレードがやってきました。
    ウォルト・ディズニーがアニメ制作で揉めてテーマパークを始め、そして理想の都市をつくりたかったようだけど、ディズニーのそれは開拓(ある種の侵略)だったり、中が理想なら外はいいのだ、というものにも当然見えてしまいます。そういう「内部の理想」が「外部」に飛び出してくるとは、出てくる側も受け入れる側も、さぞ勇気が必要だったでしょう、などと思うのですが、これ、本書の内容とほとんど関係ないですね。ディズニーにもモールにも、僕

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    2013年05月06日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    主に海外におけるショッピングモールの歴史を紐とぎながら
    都市開発の一環として進められる「ショッピングモーライゼーション」を解説。。

    むしろ、「シザーハンズ」「ゾンビ」「ターミネーター2」などの
    ショッピングモールや、ショッピングモールのような街を舞台とした映画を
    違って視点で解説してくれるところは面白い。
    特に、「ゾンビ」に関しては、ゾンビになってもモールに集まってくる。
    「人は死んでも消費し続ける生き物」の象徴と示している、と。


    タイトルにある「ディズニーの夢」。
    ディズニーは、最終的にテーマパークだけではなく、
    病院や生活、消費、交通のみならず、電気やガスなどを含めた
    インフラを提供

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    2013年03月13日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    題名はキャッチーにつけたのね。ディズニーの野望には触れているけど、主にはショッピングモールの発展の歴史解説書。ヘェ〜と為になったよ。

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    2013年02月01日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    ショッピングモールの歴史と背景思想の本

    ディズニーのまちづくりの話が一番面白かった

    地域コミュニティの破壊の観点から語られることが多いショッピングモールも

    消費者の側からすれば、より安く一箇所でものが手に入るという利点があり、最近ではコミュニティデザインの考え方を入れて新しいコミュニティ作りの支援もしている点からも一概に批判できず

    また、ショッピングモール化という街の画一化はおもしろみを失わせる反面、バリアフリーを考慮した都市計画的な側面があることも知れた

    どこに持っていきたいのかはよくわからなかったけど、知識本としては面白い!

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    2013年01月07日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    SCの歴史書として良書。
    消費が都市を変えることは都市計画で、特に学会の世界で無視されがち。興味深い視点だけにもう少しショッピングモータライゼーションの都市への影響の考察を深化させてほしかった。

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    2013年01月03日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    時代とともに個人商店、百貨店、総合スーパー、ショッピングモールと移り変わっている理由が分かった。今後はニーズに応じてどのように移り変わっていくのか注文したい。

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    2012年11月18日
  • ラーメンと愛国

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    国民食と呼ばれるラーメンを通して日本人とは何か?を考えた一冊。親しみやすい題材から国民性をあぶりだす試みは見事に成功している。面白かった。

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    2012年11月11日
  • ラーメンと愛国

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    浅い!でも、ものすごく広い!

    腑に落ちないとこやもっと知り合いことはちゃんとした専門書を読めってことだよね。

    新書としては正しく素晴らしい。

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    2012年11月08日