速水健朗のレビュー一覧

  • ラーメンと愛国

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    ラーメンって興味なかったので、速水本の中でも食指が動かなかったんだけど、読んでみて凄く面白かった。
    詳しくはあとで書こう

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    2013年02月11日
  • ラーメンと愛国

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    日本人の国民食とも言えるラーメンというものを通して、日本人と現代史を論じている書籍です。面白かったですね。著者の本は毎回読み応えがあります。基本は戦後から現在までに至る現代史の流れを、ラーメンの歴史とともに紐解いていく流れです。ラーメンこそ戦後アメリカ化する日本の象徴であるといったものから、昨今のラーメン屋店員に見られるファッションがどのような意味をなしているのかといったものまで、もはや当たり前のように受け入れている現象が実に風変わりのあるということが詳細に書かれています。例えば、店員の作務衣姿には伝統や歴史を重んじるような印象がありますが、実際は日本の歴史と何の関わりもない単なるイメージとし

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    2013年01月21日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    【都市と観光から現代社会を考える】

    読んでて「なんでディズニー入れた?」って疑問になりました。
    著者の速水さんが後に
    「ディズニーをタイトルに入れたのにそこまで売れなかった」
    と嘆いていたという話からとても残念な気持ちにもなりましたが。

    基本的に都市化から人の動き方や流れを社会学的に読み取って推察していますが、内容は分かりやすいです。
    ディズニーも客の流れをコントロールしていたり、どのように見せるかを工夫しているという事例で出てきます。あまり本筋とは関係のないディズニーの歴史について触れている部分が僕には興味深かったです。

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    2012年12月25日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    ネタバレ

    インフラ(交通・産業系体)、コンテンツ(建物)、コミュニティ(集落)の変遷と共に、変化して来た都市の在り方。

    現在の都市のニーズを満たすのは、テーマ=ナラティブ(物語)導入による、「ディズニー化」した、消費の場“ショッピングモール”機能を持つ事。 公共性から、市場競争を主流にした都市の発展の現在形。


    ▼メモ
    ・都市(公共空間)の民営利用可
    ⇒ 消費を軸とした、自由競争での空間利用。

    ・テーマパーク⇒ ナラティブ(物語)を組織や場所に適用する。
    現実を隠し、ファンタジーの提供。

    ・ディズニーランドは、西部開拓、宇宙開拓のアメリカのフロンティア精神を体現している。(反面、先住民迫害隠蔽の

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    2012年12月20日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    現代の都市開発の論理は、ショッピングモールの論理と軌を一にしている。
    そんな試論を展開する本。

    本書では
    1.都市の公共機能が経済効率や市場原理の論理で(営利方向に)変化すること
    2.(人を集める装置としての)都市の在り方が、ショッピングモールの在り方と同一化してきていること
    の二つを指して「ショッピングモーライゼーション」という造語のもとに、都市を解釈しようと試みる。

    ショッピングモーライゼーションは現在進行形で起こっていることであり、かつ都市の一側面(あるいは一部の都市)のみを捉えているのに過ぎないので、包括的な議論にはなっていない。
    それでもショッピングモールの変遷を丁寧にたどりなが

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    2014年02月19日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    三浦展さんの本を読んで、ショッピングモール=共同体を崩壊させる悪いもの、という意識を持ってしまっていた。ただそんなに画一的なイメージだけで語るべきものではなく、ショッピングモールの歴史を紐解いていくと、六本木ヒルズもショッピングモールであるということが見えてくる。

    ショッピングモールの思想と繋がるのが、ウォルトディズニーが描いた、夢の国の都市化計画。ランドは古き良きアメリカの共同体に想いを馳せつつ作られたもの。それが、ランド周辺に想定外のホテルが乱立することが気に入らず、ディズニーの理想を作るには、結果一つの都市を作ることにつながっていく。これは本来の意味である田園都市、地続きでない、独立(

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    2012年11月19日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    ショッピングモールについて抱いていた「モヤッ」とした気持ち。どちらかと言えば否定的なそれがすうっと晴れた一冊。なるほどー!
    モールの来歴、思想などなど。視野が広がれば視点も変わる。
    映画ネタを引き合いにされると、腑に落ちるなぁ。うむ。

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    2012年11月10日
  • ラーメンと愛国

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    戦後から現在までの日本文化史を大衆食の代表的食品であるラーメンから読み解こうというのが本書。
    終戦直後の闇市から始まりチキンラーメンの発明、札幌ラーメン等「ご当地ラーメン」の登場から「作務衣化」した「ご当人ラーメン」の登場までの流れを当時の社会情勢を参照しながら読み解くのが実に痛快。

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    2012年10月13日
  • ラーメンと愛国

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    現在の「ラーメン」の置かれた状況を説明するには、過去に起こった様々な出来事や社会情勢を踏まえる必要がありますが、それらは大きく分けるとグローバリゼーションとナショナリズムという2つの観点が存在する、という筆者の発見を裏付けるための話が展開されていきます。
    様々な歴史を紐解いてそれを繋げ直しながら、筆者が知りたかったことの答えを出せたということで最後は締めていますが、「歴史を丁寧に検証することで従来と違った視点で物事を見ることを繰り返す」という本書の手法はラーメン以外にも使えるため、私としては内容よりもこの論理展開が勉強になりました。

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    2012年10月03日
  • ラーメンと愛国

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    戦後日本社会の変化をラーメン文化をものさしにして語る。ラーメンという本来「日本的」なものではない食品がローカライズ、ナショナライズされていくプロセスを戦後日本の国土開発やマスメディアとの関わりのなかで論じられている。

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    2012年08月26日
  • ラーメンと愛国

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    自分には「幸楽苑」的昔ながらの中華そば系?が一番口に合うのかな?レベルの、
    ラーメンに対してはさして拘りのない自分にも面白く読めた。

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    2012年05月18日
  • ラーメンと愛国

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    中国をルーツに持つ料理でありながら、最早われわれ日本人と切っても切り離せない関係にある、ラーメン。そんなラーメンを起点に、日本の戦後史やメディア論と絡めて論じた本。日本のラーメン文化の基礎が、戦後のアメリカによる小麦援助のおかげであるというのは興味深かった。最後まで楽しく読める一冊だったと思う。

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    2012年05月14日
  • 1995年

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    1995年。生まれる前なので記憶はないけれど、かつての学校の先生がとんでもない年だったと授業で教えてくれた。今年で30年というニュースをきっかけに、1995年について知りたいと思ってこの本を読んだ。大震災、オウムだけではない。被災者、被害者だけではなく、当時の人々がどんな社会を見ており、何を楽しみにどんな生活をしていたのかが見えてきた。そして、その中で起きた震災とオウムの事件は大変な出来事だったと改めて感じた。
    個人的にはその点と点をつなぐ考察がもう少し充実していると、より勉強になったと感じた。

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    2025年09月08日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    面白かった。フード左翼、フード右翼的な思考整理は結構どの領域にも応用可能なのではないかと思った。両者の問題点を理解した上でどうやってハイブリッドに生きていくかが自分にとっては重要なのだろう。

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    2025年07月25日
  • 1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀

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    1973年生まれの著者が、1973年から2020年代までの社会や生活の変化、印象的な事件や出来事を、1973年生まれの有名人たちを紹介しながら記しています。
    ロスジェネ、超氷河期‥とあまりいい思いしてこなかったな〜と思う1973年生まれ。
    そう、私は1973年生まれ。
    だから、読みながら懐かしくて楽しかったけれど、この時代を知らない人たちは読んでどう思うのかな?
    時代が進んでいろいろなことが発展しても、次々と新しい問題や事件はでてきて、苦しみも楽しみも同じようにあって、結局世界って変わらないんだなという思ってしまいました。

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    2024年05月30日
  • 1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀

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    「1973年に生まれ」た私には
    面白懐かしく読めたが

    もっとずっと若い世代とかは
    どう読むのだろう?
    一周回っておもしろかったりするのかな?

    当時の事象を振り返ると
    なんかとてもおもしろいが
    同じ意味合いでの
    「おもしろみ」を感じるのだろうか?

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    2024年05月19日
  • 1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀

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    著者の生まれた1973年からの50年間を社会、政治、経済、サブカルチャー、事件、風俗などを語りながら振り返る。
    私は著者と世代が違うので共有できてない情報もあったが、概ね面白く振り返ることができた。携帯電話やインターネットがなかった時代にどうやって生活していたか、思い出させてくれた。

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    2024年04月19日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    おもしろかった。知るのと知らないのとで変わってくるというのは当たり前ではあるけど一番刺さった。エシカル消費に興味持ち始めて有機食材の料理食べたり、雑誌読んだり始めた。でもそれで全部オールオッケーってことはないんだなと。二面生で判断するのは大事だけどそれだけじゃなくもっと他の方面からも見てみるべきなんだ。どんなことも突き詰めていけば難しい。

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    2024年04月14日
  • 1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀

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    自分より数年上の世代の彼らが、自分が生きてきた時代からどんな空気を感じとっていたのかよくわかる。

    もう少し社会論的な話に及ぶと良かったのに。ロスジェネとも言われる団塊ジュニア世代の悲哀にもっとフォーカスしてほしかった

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    2024年02月18日
  • 1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀

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    ロスジェネ世代について、さまざまな事件や出来事から1-2ページで述べたエッセイ。幅広いので、何かしら引っかかるエピソードがあると思う。

    この手の本を読まない人には、懐かしむことができると思うし、若い方には、TVで放映されているこの時代の背景をザックリ知ることができると思う。

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    2023年11月13日