速水健朗のレビュー一覧

  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    名著「ラーメンと愛国」の次に読んだ本なので期待十分。食における左翼と右翼とをマトリックス上で把握したあと、それがどう政治的に結びついているか、あるいはねじれているか考察した好著。刺激的でありました。

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    2014年04月21日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    主にフード左翼についての記述が多かった。有機農法の実践など、フード左翼的な行動は世界規模の食料事情を鑑みれば実に贅沢な行動であるという。良く考えれば当たり前の事だが、フード左翼の人に感じていたモヤモヤの正体が分かった気がした。かといって、今後遺伝子組み換えで、肉として出荷しやすくする為に最初から骨が無い動物とか出てきたら嫌だな。

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    2014年04月12日
  • 1995年

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    阪神大震災とオウム事件のインパクトがありすぎる1995年だが、バブルがはじけ始めた年でもあった。これまでの上へ上へと目指す世の中を脱し、シンプルな生活の良さを見つめ直された。その流れは現代にもつながっている。だから、1995年は数年前のバブル期よりも、その20年後の「今」に近い時代であった。

    特に象徴的なのが、ウインドウズ95の発売。インターネットというものが身近になり、その可能性が認識されたという点では、なるほど現在とのつながりは深い。インターネットは情報や娯楽を目の前のパソコンだけで完結させてしまう。新聞も雑誌も店舗も電話も手紙も不要にしてしまう。そして、お金がかからなくなる。それが脱バブルのきっかけとなったような気がする。

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    2014年03月03日
  • ラーメンと愛国

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    タオル巻き&作務衣姿のラーメン店主、みつを風書体のお品書き、ご当地ラーメン、ジロリアン……
    このあたりのラーメン現象を、メディアが意図的に作り上げたと批判するのではなく、そこも全部知った上で『日本文化』として消費されていくことを浮き彫りにしていく展開にわくわく。一気読みです。

    ラーメン独特の文化の変遷から社会を読みとくということでイロモノ本かと思ったら大間違い!
    インスタントラーメンの発明・受容、高度経済成長、地方の観光誘致作戦など、ラーメンと社会の関係は切手も切り離せないということがよーくわかりました。
    確かに、この世の中で単価がキープされてるのってラーメンくらいかも……

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    2014年01月29日
  • 1995年

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    政治、経済、文化そして日本を揺るがした震災やテロ。様々な分野で”日本の転換点”とされる1995年を細かく読み解く1冊。
    95年は自分は小学生。震災とサリンの記憶しかなかったが、この本を読んでくと、Windowsだったり、浜ちゃんと小室コラボのヒットだったり、様々な事象が自分にも思い出されて面白かった。
    歴史の上ではこうした”転機の1年”が少なからず存在するんだろう。その1年に起こった出来事がその後の社会の在りようを変えていく、ということを、どう意識できるんだろう、と考えた本だった。
    現代もその転換点にいると感じる。意識して生きよう。ありがとう。

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    2014年01月05日
  • 1995年

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    読後、改めて1995年は私にとって特別の年だと実感。僕らは歴史から学ぶことが苦手だ。過ちを繰り返し繰り返し。。それでも、まぁ一歩一歩進むしかないのだ。

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    2013年12月22日
  • 1995年

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    いつ「中村英里子は現在パリ在住」が入ってくるかワクワクしていたけど、でなかったーー。
    1995年を生きたことがある人が読めば、あのとき何が起こっててそれがどう今に繋がってるか良く整理できそう。
    歴史を横に見る手法は「1985」という本を下敷きに、としていたけど、逆に、一番振り返って面白くないのは何年なんだろうなぁ。

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    2013年11月15日
  • 1995年

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    阪神大震災では岡山と広島の県境でも少し揺れた。
    学校に行くとみんなあの揺れで起きたみたいな話があって「あれで起きないバカいるのかよ」みたいなことを言ったら美術の先生が起きなかったけどなにか?みたいな返しをした記憶。
    オウムもテレビの中でだけ、地下鉄サリンのサリンもだけど地下鉄なんかなかったし乗った事なかったからイメージが沸かなかった。そのぐらいに東京は遠かった。
    エアマックス95の実物はあの年に見ただろうか? 結局あの95年に出たエアマックス95やエアフットスケープやエアズームフライトなんかの実物を見たり買えるようになったのはその数年後だった。エアマックスとGショックのプレミアム化で自分の欲しいものとのちに価値がつくから手に入れておこう、ヤフオクで売ろうという本来の価値とは違う部分でファッションアイテムが注目されたのはやはりこの年からだったように思える。

    『エヴァ』が始まって毎週ではなく時折部活帰りに家で見ていた。やはりハマったのは劇場版が公開するからそのための深夜での再放送だったけど、覚えているのは内容ではなくエンディングの逆さまで水中に浮かぶ綾波のイメージが僕の最初のエヴァのイメージだった。シンジ達と同じ14歳である中二の年で、リアルシンジ世代と一部で言われていたが、いつしかミサトさんたちの年齢を超したと思ったら『Q』でまたミサトさんたちに年を追い抜かれてしまった。

    僕個人では1995年は野島伸司脚本『未成年』が放映された年であり、ドラマにハマっていきその後の人生を確実に間違えた方向に向かわせた一年だった。


    オウム事件について書かれている部分を読むと今やっているドラマの『クロコーチ』の三億事件のように警視庁長官を狙った狙撃事件など時間が経ってドラマや小説などで描かれて、現在と1995年を繋ぐものが現れるだろうなと思った。

    1995年に生まれた人は18歳、幼くてまったく記憶にない人たちや以降に生まれた人が読むとどう感じるのか。確かにタイムスリップしてもバブルの頃よりは違和感はないんだろうな。

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    2013年11月09日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    ショッピングモールは大店法の規制を抜けて商店街を目ッするための存在、と言うわけではナイ、と言う本。

    我々が現在考える、都市、特に理想的な都市、と言うのを考えれば、それはショッピングモールという形態を取っている、と言う主張。
    ショッピングモールが可能にしている、国家を越えた連帯への可能性。

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    2013年10月05日
  • ラーメンと愛国

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    ラーメンで国家論を語るという、突拍子もないお題だが、そこそこしっくりくる内容。半世紀後、「ラーメン」はなんという呼称に変化してるだろうか。

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    2013年06月19日
  • ラーメンと愛国

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    戦後文化なんてどれもこれも紛い物ってのを、ラーメンを点にしてあらゆる方向に線を引いている。サクサク読める。良書。

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    2013年06月18日
  • ラーメンと愛国

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    ラーメンって興味なかったので、速水本の中でも食指が動かなかったんだけど、読んでみて凄く面白かった。
    詳しくはあとで書こう

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    2013年02月11日
  • ラーメンと愛国

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    日本人の国民食とも言えるラーメンというものを通して、日本人と現代史を論じている書籍です。面白かったですね。著者の本は毎回読み応えがあります。基本は戦後から現在までに至る現代史の流れを、ラーメンの歴史とともに紐解いていく流れです。ラーメンこそ戦後アメリカ化する日本の象徴であるといったものから、昨今のラーメン屋店員に見られるファッションがどのような意味をなしているのかといったものまで、もはや当たり前のように受け入れている現象が実に風変わりのあるということが詳細に書かれています。例えば、店員の作務衣姿には伝統や歴史を重んじるような印象がありますが、実際は日本の歴史と何の関わりもない単なるイメージとしての体裁に過ぎない、といった現実には驚かされます。そういったもの以外にも、戦後現代史に関してラーメン以外の様々な視点で論じられている部分も多いので、一般的な歴史認識とはまた違った認識の仕方が出来て為になるのではないかと思います。

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    2013年01月21日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    【都市と観光から現代社会を考える】

    読んでて「なんでディズニー入れた?」って疑問になりました。
    著者の速水さんが後に
    「ディズニーをタイトルに入れたのにそこまで売れなかった」
    と嘆いていたという話からとても残念な気持ちにもなりましたが。

    基本的に都市化から人の動き方や流れを社会学的に読み取って推察していますが、内容は分かりやすいです。
    ディズニーも客の流れをコントロールしていたり、どのように見せるかを工夫しているという事例で出てきます。あまり本筋とは関係のないディズニーの歴史について触れている部分が僕には興味深かったです。

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    2012年12月25日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    ネタバレ

    インフラ(交通・産業系体)、コンテンツ(建物)、コミュニティ(集落)の変遷と共に、変化して来た都市の在り方。

    現在の都市のニーズを満たすのは、テーマ=ナラティブ(物語)導入による、「ディズニー化」した、消費の場“ショッピングモール”機能を持つ事。 公共性から、市場競争を主流にした都市の発展の現在形。


    ▼メモ
    ・都市(公共空間)の民営利用可
    ⇒ 消費を軸とした、自由競争での空間利用。

    ・テーマパーク⇒ ナラティブ(物語)を組織や場所に適用する。
    現実を隠し、ファンタジーの提供。

    ・ディズニーランドは、西部開拓、宇宙開拓のアメリカのフロンティア精神を体現している。(反面、先住民迫害隠蔽の見え方も)
    ⇒ 出入りを制限し、セキュリティ特化の理想都市を目指した。

    ・田園都市⇒ 職住密接型コミュニティ

    ・ファスト風土化⇒ 行き過ぎた郊外化による、地方都市光景の均一化。

    ・ショッピングモール
    ⇒ モール:ハードウェアを管理し、テナント:コンテンツはソフトは個々の店舗が管理

    ・デパート
    ⇒ ハード、ソフト共に自ら顧客に接する

    「商売(コマーシャリゼーション)」
    「商品(コモディフィケーション)」
    「消費(コンシューマリズム)」
    「ディズニー化(ディズニーフィケーション)」
    のニーズを満たす、ショッピングモールが現在形。

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    2012年12月20日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    現代の都市開発の論理は、ショッピングモールの論理と軌を一にしている。
    そんな試論を展開する本。

    本書では
    1.都市の公共機能が経済効率や市場原理の論理で(営利方向に)変化すること
    2.(人を集める装置としての)都市の在り方が、ショッピングモールの在り方と同一化してきていること
    の二つを指して「ショッピングモーライゼーション」という造語のもとに、都市を解釈しようと試みる。

    ショッピングモーライゼーションは現在進行形で起こっていることであり、かつ都市の一側面(あるいは一部の都市)のみを捉えているのに過ぎないので、包括的な議論にはなっていない。
    それでもショッピングモールの変遷を丁寧にたどりながら、現代の都市再開発の手法に重ね合わせると、その共通性・・・というより融合度の高さは、著者の論に一定の説得力を持たせている。

    本書は現在起こっている現象を(やや好意的にではあるが)客観的に捉えており、ショッピングモーライゼーション自体の功罪についてはほぼ問わない。
    そういう意味では気楽に読める一方で、やや物足りないところも残るが、全体として楽しく知識欲を満たしてくれる良書。

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    2014年02月19日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    三浦展さんの本を読んで、ショッピングモール=共同体を崩壊させる悪いもの、という意識を持ってしまっていた。ただそんなに画一的なイメージだけで語るべきものではなく、ショッピングモールの歴史を紐解いていくと、六本木ヒルズもショッピングモールであるということが見えてくる。

    ショッピングモールの思想と繋がるのが、ウォルトディズニーが描いた、夢の国の都市化計画。ランドは古き良きアメリカの共同体に想いを馳せつつ作られたもの。それが、ランド周辺に想定外のホテルが乱立することが気に入らず、ディズニーの理想を作るには、結果一つの都市を作ることにつながっていく。これは本来の意味である田園都市、地続きでない、独立(孤立)したディズニーランドを中心にした都市計画だった。
    それは実現しなかったが、そのような思想も背景に、誕生していくショッピングモールは郊外に作られるようになる。それは人を留め、滞留させること。そしてそれはいつしか観光地、ステーション、テーマパーク、映画館、テレビ局、街へと結びついていく。

    つまり、次第にショッピングモールは消費をするために集まった人々にお金を使わせるのではなく、足を運んだ人に消費の機会を突きつける場となっていったのだ。

    また近年、世界の観光のトレンドとしてショッピングモールが観光地となっていることが挙げられる。日本人はヴィーナスフォートに行かないので、寂れたイメージがあるが、実は中国からの観光客受け入れで成功しているらしい。そしてこの本は、世界のショッピングモールに向かう観光客は、ショッピングという共通言語で結ばれている、と締める。

    新たな視点ばかりの話で面白かった。速水健朗さんの本は、視点が変わっていていつも面白い。

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    2012年11月19日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    ショッピングモールについて抱いていた「モヤッ」とした気持ち。どちらかと言えば否定的なそれがすうっと晴れた一冊。なるほどー!
    モールの来歴、思想などなど。視野が広がれば視点も変わる。
    映画ネタを引き合いにされると、腑に落ちるなぁ。うむ。

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    2012年11月10日
  • ラーメンと愛国

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    戦後から現在までの日本文化史を大衆食の代表的食品であるラーメンから読み解こうというのが本書。
    終戦直後の闇市から始まりチキンラーメンの発明、札幌ラーメン等「ご当地ラーメン」の登場から「作務衣化」した「ご当人ラーメン」の登場までの流れを当時の社会情勢を参照しながら読み解くのが実に痛快。

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    2012年10月13日
  • ラーメンと愛国

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    現在の「ラーメン」の置かれた状況を説明するには、過去に起こった様々な出来事や社会情勢を踏まえる必要がありますが、それらは大きく分けるとグローバリゼーションとナショナリズムという2つの観点が存在する、という筆者の発見を裏付けるための話が展開されていきます。
    様々な歴史を紐解いてそれを繋げ直しながら、筆者が知りたかったことの答えを出せたということで最後は締めていますが、「歴史を丁寧に検証することで従来と違った視点で物事を見ることを繰り返す」という本書の手法はラーメン以外にも使えるため、私としては内容よりもこの論理展開が勉強になりました。

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    2012年10月03日