速水健朗のレビュー一覧

  • 1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀
    «「当たり前」の前を考える»
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    バブル世代を扱った物語やエッセイは今まで何冊か読みましたが、団塊ジュニア世代について書かれた本は読んだことがなかったため、興味を惹かれて手に取りました。
    世代論なのかなと思いきや、1973年前後からの出来事や文明の進化を団塊ジュニア世代の筆者の目か...続きを読む
  • 1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀
    著者よりも少し後に生まれたX世代ではあるけど、ほんとうに面白く読んだ。グリコ森永事件の声明文が届いた日に日航機墜落事故が起こっているとか、銀座のアップル日本旗艦店ができたのは2003年なのか、とか。東北震災くらいまでの事件やカルチャーの濃度が濃すぎて、正直ここ10年の時間経過がなんとなく薄く感じるの...続きを読む
  • 1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀
    世代で分けるのはあまり好きじゃないけど、
    上の世代と話してたら、この人はこういう時代を生きてたのかーと想像できるようになったなと。

    新しいレンズを手に入れた感じでなんだか楽しい!
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人
    食の消費の選択が、その人の考え方やセンス、ひいては政治思想まで表しているとの主張。体内に取り込むものの選択には分断が伴うというところは、食に携わる人間として抑えておくべき主張に思えた。わかりやすく2つの派閥に分けて話しているが、派閥のアウフヘーベンのようなものはないのだろうか。
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人
    どう食べるかは、政治的選択でもある。

    出版された2013年から、さらに日常的にオーガニックという言葉を目にするようになった2019年に読む。

    理想を追求するのが左翼的な思考。

    そんな風にお硬く考えてなくても、
    自然と関心をもっていた「オーガニック」や「サステイナブル」といったテーマを、全編通し...続きを読む
  • 1995年
    【揺れて荒れて変えて】阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件が発生する中、安室奈美恵がCDデビューし『失楽園』が人々の関心を捕らえた1995年。平成の中でも時代を画す重大事件が相次いだこの1年を振り返りながら、後代に与えた影響について考察を加える作品です。著者は、幅広い分野に関する著作を持つライターの速水...続きを読む
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差

    家探しは人生である

    東京に住むならどこがいい?
    そんな内容ではありません。
    人は人を求め寄り添って生きていくのです。そんな究極の形であるのが東京という都市なのです。昨今の田舎ブームも以前に比べたら数倍の盛り上がりを見せているのでしょうが、如何せんもとの数字から見ると小さく、移住人口全体から見ると都市への人口流入は拡大し...続きを読む
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差
    人が住む場所をもっと意識するのは引越しをするときかもしれない。引越しのタイミングは就学、就職、結婚、転勤など受動的な移動が思い浮かべられるけどもっと主体的に移動を意識して良いと思う。主体的に移動しやすい人を考えると結構範囲が限定されてしまうので移動力というのはあるのだなと意識することしきり。

    東京...続きを読む
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人
    食左と食右。政治思想で食の嗜好を切り分けるという着想が面白い。確かにファストフードやメガ盛りといったジャンク食を好む人間は,政治的にも右を志向する気がするし,オーガニック,マクロビ,有機栽培,ベジタリアンなどは意識の高い左側に位置するだろう。遺伝子組み換えハンターイなんかも思いっきり左寄りだ。
    まぁ...続きを読む
  • 1995年
    95年といえば私はまだ6歳だったから、この頃の日本がどんな空気に包まれていたのかはわからないけれど、この本を読んでいる時はなぜか妙な気分になった。当時、子供ながらに私も何か異様なものを感じていたのだろうか。
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人
    『ラーメンと愛国』に続き、期待を上回る面白さ。食を通じて政治経済に迫る、というアプローチが成功していて、「山路を歩いていたら、いつの間にか自分の住んでいる街を反対方向から見下ろす丘に出て、よく知っている景色なのにびっくり新鮮わ〜嬉しい」という感じ。
    食への態度を「右翼か左翼か」と位置付けることで、食...続きを読む
  • 1995年
    1995年は自分にとって重要な年。いろいろなことの転換点だった年。
    2浪の末なんとか大学に入れた年。
    阪神大震災、地下鉄サリン事件は、その後の911、311と並んで自分の人生での最も衝撃的な事件。
    当時バブルのことを全く意識せず、それが弾けたことも実感できなかった。
    1995年を通して様々なことを振...続きを読む
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代
    積読しすぎたが、自分にとっては今、まさに読むべき本だった。

    ショッピングモールは規制緩和の結果出現した、都市コミュニティ破壊の資本主義モンスターというのが私が持っていたイメージである。地域政策なる学問を学んだ私にとっては、中心市街地の“商店街”は守るべきもので、ショッピングモールは規制すべきもの。...続きを読む
  • 1995年
    この本を読んで、最も驚いてしまったのは1995年が、もう18年も前だということ。そんなに、そんなに昔なのかい。ワシ、おっさんやん。。。

    読みやすいのに、情報の密度が濃いのでもう一度読んでもいいかもしれない。参考文献も面白そうだ。
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代
    「ショッピングモールとディズニーランドはもともと新時代コミュニティを作ろうとしていた!」って感じの本。
    「治安悪くて住みづらい古い街じゃなくて新しい街を作ろうぜ!」とも。

    ショッピングモールやディズニーって
    ・「取るに足らないもの殺風景な場所」みたいな扱いを受けたり
    ・「大企業が古き良きコミュニテ...続きを読む
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代
    非常に面白かったです。表題からはディズニー本のようにも思えますが、主体は都市論・ショッピングモール論に関するものであり、ディズニーに関する内容はその一部分なのでタイトルは惹きですね。一昨年に出版された思想家・小説家の東浩紀氏が編集長を務める「思想地図β1」の特集にあったショッピングモールに関する論考...続きを読む
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代
    アーバンデザインの資料として読んだんだけど、参考になった。イオンとかよく行くので身近なことに感じた。
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代
    おもしろかった。これから、ショッピングモールを見る目が変わると思う。
    ショッピングモールと言っていなくても、エキナカであれ、お台場であれ、
    ショッピングをする場所の機能がよくわかる。ディズニーの考えたモールから、モールの歴史、アメリカ映画にでてくるショッピングモールの考察、日本のモールの歴史、新しい...続きを読む
  • 1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀
    1973年生まれです
    私の人生をそのまま
    著者がレビューしてくれていて
    めっちゃ有難い本です
    懐かしいことや、そーいやそーやったんよなー、といったことだらけで、読んでいる間は至福の時間でした。
  • 1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀
    TBS文化系トークラジオLIFEなどでよく聴く速水健朗氏が不思議な本を出した。
    1973年生まれ。丑年。私より一回り若い。そうだったんだ、、

    彼が記憶の範囲で語る時代の世相は、12歳年上の私は当然知っている。
    むろん彼と手すべて覚えているはずもなく、様々な文献をあたったのだろう。
    詳しい。
    そうな...続きを読む