速水健朗のレビュー一覧

  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    地産地消、スローフード的な嗜好とメガ・ジャンク的な嗜好の違いをその背景とともにわかりやすく解説していて面白い。そしてそれぞれが経済や環境に与える影響や20年、30年後の食生活にも言及されていてハッとさせられる。果たしてぼくは20年、30年後にどんな食事をしているのか、どんな食事をすることができるのか。それはこれからの行動にかかっている。

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    2015年01月28日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    今、日本人は食をめぐって大きく二つに分かれている。自然志向、健康志向の「地産地消」「スローフード」的な食を好む人々を“フード左翼”、コンビニ食や冷凍食品、ファストフードといった「グローバル」「ジャンクフード」といった食を好む人々を“フード右翼”と置き、日本人の食をマッピングすることで新しい社会や階層、政治思想を明らかにする。

    面白いと感じたのは、どんな食べ物を好み、毎日何を選んで食べているかという食べ物の志向にその人の主義思想が表れるという点、そして食べる物によってその人を左翼・右翼に分けてしまおうとする点である。本書ではフード左翼に重きを置いて解説されていた。私自身は食を通した健康に興味が

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    2014年11月29日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    ○ライターの速水氏の著作。
    ○「なぜショッピングモールに人が集まるのか」をテーマに、ショッピングモールの歴史、ショッピングモールが街づくりに与えた影響を、かつてウォルト=ディズニーが理想に掲げた街づくりの歴史を交えながら分析・解説したもの。
    ○独自の視点でショッピングモールを分析する点が興味深い。また、ディズニーが目指したまちづくりと、現在のショッピングモールとの共通点については、全く気がつかない発想で、おもしろい。

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    2014年08月11日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    食べるものの選び方で政治思想がわかる。お金をかける人と、安さと量を重視する人。

    食を含め身の回りのもの全てを買う、つまり消費者として買う時代、何を買う=選ぶか、がその人を決めるわけですね。

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    2014年11月01日
  • 1995年

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    地下鉄サリン事件、阪神淡路大震災が起きた、戦後史の転機といわれる1995年はどんな年だったのか。歴史を縦ではなく横に読み解く試み。こうして政治経済、文化やテクノロジーを見ていくと、自民党体制の崩壊もインターネットの始まりも、グローバル化も、この時代が基盤になっていたのかと思う。自分はまだ山梨に住んでいた子供だったので、その大きな変化には気づいていなかった。

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    2014年05月31日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    タイトルだけ見ると自然派食品を好むフード左翼と
    ジャンクフードを好むフード右翼を軽いノリで分析しちゃおう
    というような本かと思っていたのですが
    我々が毎日行っている食という消費が
    実は個々人のイデオロギーにも通じているのだという
    非常に興味深い議論をしている面白い本でした。

    私も著者が本を執筆し始めた当初に感じていたであろうのと同様に
    気取ったフード左翼に嫌悪感を感じているのが正直なところなのですが
    そんな簡単なものではないのだと考えさせられました。

    しかし、食なんてものが政治と何の関係があるのかと
    思っていましたが有機栽培などの源流が学生運動や
    ヒッピー文化など本物の左翼のようなところか

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    2016年12月29日
  • ラーメンと愛国

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    シナソバとか中華そばとか、バラバラに呼び習わしていたものが「ラーメン」という存在になったのは、チキンラーメン以降だったとか。「ご当地ラーメン」が郷土料理といえないのは、はやりの店が一軒できたのちにそれをみんなでマネしちゃうことからできちゃうものだからだとか。やたら人生訓好きだったりラーメン道とかいっちゃうのは麵屋武蔵から引き継がれてるのだとか。ラーメン屋の店主が作務衣を着るのは一風堂の影響だとか、いろんなトリビアが満載です。

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    2014年05月04日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    フード左翼は本当にイタい。
    低糖質に関しては納得出来る事が多いので、意識してるけれども…オーガニックとかスローフードとかはチョット勘弁してほしい。どちらも塩梅だよ。

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    2014年05月01日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    名著「ラーメンと愛国」の次に読んだ本なので期待十分。食における左翼と右翼とをマトリックス上で把握したあと、それがどう政治的に結びついているか、あるいはねじれているか考察した好著。刺激的でありました。

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    2014年04月21日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    主にフード左翼についての記述が多かった。有機農法の実践など、フード左翼的な行動は世界規模の食料事情を鑑みれば実に贅沢な行動であるという。良く考えれば当たり前の事だが、フード左翼の人に感じていたモヤモヤの正体が分かった気がした。かといって、今後遺伝子組み換えで、肉として出荷しやすくする為に最初から骨が無い動物とか出てきたら嫌だな。

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    2014年04月12日
  • 1995年

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    阪神大震災とオウム事件のインパクトがありすぎる1995年だが、バブルがはじけ始めた年でもあった。これまでの上へ上へと目指す世の中を脱し、シンプルな生活の良さを見つめ直された。その流れは現代にもつながっている。だから、1995年は数年前のバブル期よりも、その20年後の「今」に近い時代であった。

    特に象徴的なのが、ウインドウズ95の発売。インターネットというものが身近になり、その可能性が認識されたという点では、なるほど現在とのつながりは深い。インターネットは情報や娯楽を目の前のパソコンだけで完結させてしまう。新聞も雑誌も店舗も電話も手紙も不要にしてしまう。そして、お金がかからなくなる。それが脱バ

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    2014年03月03日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    目的が非常に具体化されている本だ。フード右翼とフード左翼の(勝手な)括りが潔く、読者にも分かりやすい。青山など、よく行く場所が書かれていて親近感があった。
    食に関わっていた人間としては、世界では食糧がすでに充分に生産されているという主張もあり、一概にフード左翼が目指すものが、世界の食糧状況と相反するものでもない気はする。

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    2014年04月12日
  • ラーメンと愛国

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    タオル巻き&作務衣姿のラーメン店主、みつを風書体のお品書き、ご当地ラーメン、ジロリアン……
    このあたりのラーメン現象を、メディアが意図的に作り上げたと批判するのではなく、そこも全部知った上で『日本文化』として消費されていくことを浮き彫りにしていく展開にわくわく。一気読みです。

    ラーメン独特の文化の変遷から社会を読みとくということでイロモノ本かと思ったら大間違い!
    インスタントラーメンの発明・受容、高度経済成長、地方の観光誘致作戦など、ラーメンと社会の関係は切手も切り離せないということがよーくわかりました。
    確かに、この世の中で単価がキープされてるのってラーメンくらいかも……

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    2014年01月29日
  • 1995年

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    政治、経済、文化そして日本を揺るがした震災やテロ。様々な分野で”日本の転換点”とされる1995年を細かく読み解く1冊。
    95年は自分は小学生。震災とサリンの記憶しかなかったが、この本を読んでくと、Windowsだったり、浜ちゃんと小室コラボのヒットだったり、様々な事象が自分にも思い出されて面白かった。
    歴史の上ではこうした”転機の1年”が少なからず存在するんだろう。その1年に起こった出来事がその後の社会の在りようを変えていく、ということを、どう意識できるんだろう、と考えた本だった。
    現代もその転換点にいると感じる。意識して生きよう。ありがとう。

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    2014年01月05日
  • 1995年

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    読後、改めて1995年は私にとって特別の年だと実感。僕らは歴史から学ぶことが苦手だ。過ちを繰り返し繰り返し。。それでも、まぁ一歩一歩進むしかないのだ。

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    2013年12月22日
  • 1995年

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    いつ「中村英里子は現在パリ在住」が入ってくるかワクワクしていたけど、でなかったーー。
    1995年を生きたことがある人が読めば、あのとき何が起こっててそれがどう今に繋がってるか良く整理できそう。
    歴史を横に見る手法は「1985」という本を下敷きに、としていたけど、逆に、一番振り返って面白くないのは何年なんだろうなぁ。

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    2013年11月15日
  • 1995年

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    阪神大震災では岡山と広島の県境でも少し揺れた。
    学校に行くとみんなあの揺れで起きたみたいな話があって「あれで起きないバカいるのかよ」みたいなことを言ったら美術の先生が起きなかったけどなにか?みたいな返しをした記憶。
    オウムもテレビの中でだけ、地下鉄サリンのサリンもだけど地下鉄なんかなかったし乗った事なかったからイメージが沸かなかった。そのぐらいに東京は遠かった。
    エアマックス95の実物はあの年に見ただろうか? 結局あの95年に出たエアマックス95やエアフットスケープやエアズームフライトなんかの実物を見たり買えるようになったのはその数年後だった。エアマックスとGショックのプレミアム化で自分の欲し

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    2013年11月09日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    ショッピングモールは大店法の規制を抜けて商店街を目ッするための存在、と言うわけではナイ、と言う本。

    我々が現在考える、都市、特に理想的な都市、と言うのを考えれば、それはショッピングモールという形態を取っている、と言う主張。
    ショッピングモールが可能にしている、国家を越えた連帯への可能性。

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    2013年10月05日
  • ラーメンと愛国

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    ラーメンで国家論を語るという、突拍子もないお題だが、そこそこしっくりくる内容。半世紀後、「ラーメン」はなんという呼称に変化してるだろうか。

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    2013年06月19日
  • ラーメンと愛国

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    戦後文化なんてどれもこれも紛い物ってのを、ラーメンを点にしてあらゆる方向に線を引いている。サクサク読める。良書。

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    2013年06月18日