速水健朗のレビュー一覧
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人口移動の東京一極集中が顕著になってひさしいですが、
本書は、その東京のなかで特にどこに人口が集中しているのかを明らかにし、
なぜ東京に人が集まるのかについてまず考えていきます。
さらに、東京のみならず世界的傾向として大都市への人口移動の傾向が高くなっていること、
そのことについても、さまざまな学者の説を引きながら、なぜかについて論じています。
かつては、東京の西側(皇居を中心にして西側)の方面に
住居を構えるのが定石だったそう。
郊外の一軒家にしても団地にしても、東京の西側が理想とされたのだ、と。
「西高東低」なんて言われ方がしたくらいだそうですが、
いまや、東京中心地や東側の下町方面へ、 -
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“最悪でも、いささかの懐古趣味を満足させることはできるだろう”
本書の前書きで、著者が引用した文章である。果たして本書は懐古趣味を満足させるだけの本なのか?いやいや、1995年は、エポックメイキングな年なんですよ!と納得をさせられる本なのか?
確かに経済面やテクノロジー、文化面等、各論では後世に影響を与えた出来事はあったようだ。しかし、1995年という年全体ではそれほど後世に影響を与えた訳ではなさそうだ。というか、そこまで踏み込んだ記載と分析はなされていない。
どちらかというと、“懐古趣味を満足させる”内容であったが、それでも私にとっては懐かしい1年をよみがえらせることが出来た。 -
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増えるコインパーキング、病院などの公共の空間に続々と進出するスターバックス、サービスエリアの民営化、そして、東京や大阪駅の「ステーションシティ」化。
これら、「公共性を帯びた都市の機能やインフラが地価という制約の下、競争原理が導入され、より収益性を高めるためショッピングモール化」していることを「ショッピングモーライゼーション」と名づけ、その源流を探る構成になっています。
ウォルト・ディズニーはもちろん、世界で最も有名なアニメスタジオの創設者として知られているが、彼の晩年の夢は「古きよきアメリカを体現した平和な都市」を作ることだった。それは「ディズニーランド」として部分的に結実したが全 -
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・ラーメンを軸にして見た戦後史と今の日本の一側面。日清食品の安藤百福に始まり、佐野実、天下一品、一風堂の河原成美、果ては二郎から六厘舎、夢を語れまで出てくるが、味がどうこうという本ではない。田中角栄の日本列島改造論から内田樹に須藤元気まで。その目配りの仕方が、自分にはちょうどいい感じだった。
・ラーメンという中国由来の食べ物が、今や「表層的な」ジャパネスク概念の体現の一翼を担っている。「作務衣」のユニフォーム化に加えて「ご当地」的な意匠のメニューでナショナリズム的なムーブメントすら漂わせているラーメン業界。でも、元々ラーメンは給食のパン食化というアメリカの占領政策の延長線上での小麦粉大量消費 -
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サブタイトルが「住所格差と人生格差」。
人生の格差が住所の格差に現れる…んではなくそうでなく、その逆だ、という革新的?結論に向けて、なぜ今、都心回帰が起こっているのか、を読み解いていく。
ずっと続いてきた住居価格の「西高東低」、郊外マイホームからの遠距離通勤が一般化していく歴史的経緯に始まって、現代の東京都民の都市回帰と他方移住、住むところ選びの要素を各論でレポート。
そして最大のテーマは、食住、そして職住の近接や東京内での一極集中の裏側にある、都市に住むメリット=人の集積度が産業や資本、創造性の源だから、というのが面白い。つまり、人の近く(都市)にいるから稼げるようになるのであって、稼げ -
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経済学者のハーフォードは、人は近くにいると「お互いに学び合う」と著書に書きました。であるなら、「都市に住むと人は「頭が良くなる」から生産性が高くなる」=都市に住む人の平均給与が引き上げられる。(P155)。新中間層が考える資本とは、教育に重きをおくので、土地を資本と考えず、教育の条件により引っ越しをするなど、都心を目指す要因が複数語られました。食住/職住の近接が好まれる傾向も合理的であるよなと思いました。それゆえに、バルや個人経営の店が住宅街にできて繁盛しているとか。本書には八丁堀のmaruが登場しました。P25にある皇居から5キロ圏内にある主な企業と大学の地図を見て、都心とは思っているより広