速水健朗のレビュー一覧

  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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     増えるコインパーキング、病院などの公共の空間に続々と進出するスターバックス、サービスエリアの民営化、そして、東京や大阪駅の「ステーションシティ」化。

     これら、「公共性を帯びた都市の機能やインフラが地価という制約の下、競争原理が導入され、より収益性を高めるためショッピングモール化」していることを「ショッピングモーライゼーション」と名づけ、その源流を探る構成になっています。

     ウォルト・ディズニーはもちろん、世界で最も有名なアニメスタジオの創設者として知られているが、彼の晩年の夢は「古きよきアメリカを体現した平和な都市」を作ることだった。それは「ディズニーランド」として部分的に結実したが全

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    2018年12月22日
  • ラーメンと愛国

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    ・ラーメンを軸にして見た戦後史と今の日本の一側面。日清食品の安藤百福に始まり、佐野実、天下一品、一風堂の河原成美、果ては二郎から六厘舎、夢を語れまで出てくるが、味がどうこうという本ではない。田中角栄の日本列島改造論から内田樹に須藤元気まで。その目配りの仕方が、自分にはちょうどいい感じだった。

    ・ラーメンという中国由来の食べ物が、今や「表層的な」ジャパネスク概念の体現の一翼を担っている。「作務衣」のユニフォーム化に加えて「ご当地」的な意匠のメニューでナショナリズム的なムーブメントすら漂わせているラーメン業界。でも、元々ラーメンは給食のパン食化というアメリカの占領政策の延長線上での小麦粉大量消費

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    2018年10月28日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    内容はよくあるような消費と都市形態の変遷を辿ったものだけど、それなりに色んな視点が示されてるから入門書としてはアリかな。いきなりハワードやジェイコブズを読むのはハードルが高いかと思ってたから都市論を概観できたのは良かった。所々で映画と絡めた解説をしてるのは面白い。

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    2018年10月15日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    「ショッピングモール」についての考察。おおよそ既知の内容でしたが、様々な角度から書かれていて、網羅的な入門書としては良いのではないでしょうか。できればもう一歩掘り下げて欲しかったです。

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    2018年10月13日
  • 1995年

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    激動の1995年を広く浅く振り返るダイジェスト本という感じ。いろんなことあったんですなあと感じ入るけど、他の年でも頑張れば一冊本になるのかなあ。でも震災と地下鉄サリン事件がこういう本に向かわせたのか。そしてTV版エヴァンゲリオンもまた1995年放送開始なのだった…

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    2018年07月19日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    速水健朗初めてでした。あんまり深く読み込むことができなかった。さらっと、ディズニーだけさらった感じかな。ウォルトの壮大な理想だけは頭に残った。lifeではチャーリーよりも実は速水の方が好き。

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    2018年05月24日
  • バンド臨終図巻 ビートルズからSMAPまで

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    洋邦ジャンル問はず「結成順」に並べてある。下積み長いバンドは予想外に前の方に出てきて、全然違う文脈にぶっ込まれるのね。その編集が批評と言えば批評
    70年代ハードロックやプログレ関係者の離合集散が、短い文章の中にこれでもかと入ってくるあたりも好き。一回読んだだけじゃわけわからんよ、とブーブー言いつつニヤニヤもしてる。ゴシップと教養の境界。20170826

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    2018年03月15日
  • ラーメンと愛国

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    良く調べてるなあと感心するし、論の進め方も丁寧で、研究者の書いた本という感じがする(実際は違うようだが)。
    確かに最近のラーメン屋ってのは「和」をテーマにしているように思えるのだが、「なぜ」そうなっているのかの掘り方が弱いのがちょっと残念。

    でも良書です。テーマも論構成もとてもよい。

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    2017年12月23日
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差

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    ちょっと期待外れでした。
    いろいろな所から都合のよい論を持ってきてツギハギしたって感じに見える。
    あまり目新しいことは書いてませんでしたね。

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    2017年07月22日
  • ラーメンと愛国

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    ラーメンで紐解く日本史。否、日本史で紐解くラーメン。ラーメンの歴史だけでなく、ラーメンを取り囲む人々の歴史を俯瞰できる。そこに日本という特異なカルチャーの変遷を見て取れる。

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    2017年06月04日
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差

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    ネタバレ

    そうか、この人は東京の中で育ってしまった何代目かの人間の感覚はたぶん理解してくれてないんだろうなあ。

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    2017年03月06日
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差

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    サブタイトルが「住所格差と人生格差」。
    人生の格差が住所の格差に現れる…んではなくそうでなく、その逆だ、という革新的?結論に向けて、なぜ今、都心回帰が起こっているのか、を読み解いていく。

    ずっと続いてきた住居価格の「西高東低」、郊外マイホームからの遠距離通勤が一般化していく歴史的経緯に始まって、現代の東京都民の都市回帰と他方移住、住むところ選びの要素を各論でレポート。
    そして最大のテーマは、食住、そして職住の近接や東京内での一極集中の裏側にある、都市に住むメリット=人の集積度が産業や資本、創造性の源だから、というのが面白い。つまり、人の近く(都市)にいるから稼げるようになるのであって、稼げ

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    2016年09月12日
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差

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    経済学者のハーフォードは、人は近くにいると「お互いに学び合う」と著書に書きました。であるなら、「都市に住むと人は「頭が良くなる」から生産性が高くなる」=都市に住む人の平均給与が引き上げられる。(P155)。新中間層が考える資本とは、教育に重きをおくので、土地を資本と考えず、教育の条件により引っ越しをするなど、都心を目指す要因が複数語られました。食住/職住の近接が好まれる傾向も合理的であるよなと思いました。それゆえに、バルや個人経営の店が住宅街にできて繁盛しているとか。本書には八丁堀のmaruが登場しました。P25にある皇居から5キロ圏内にある主な企業と大学の地図を見て、都心とは思っているより広

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    2016年08月15日
  • ラーメンと愛国

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    最近のラーメン屋にある種のいかがわしさとか、押し付けがましさを感じ、すっかり行かなくなったと言うより、行きたくない。その訳が少し分かった。

    特に、ラーメンポエムと作務衣の制服はやめてほしい。

    ラーメンと昭和史、愛国心、郷土愛、そしてナショナリズム、壮大な大風呂敷を広げているが、少々理屈ぼっくすぎる。論理展開に強引さも感じる所もある。しかし、知らないことも教わったし、オォット思う視点もあった。

    でも、年のせいか、押し付けがましいラーメン屋は嫌だな。行列などできない普通の中華屋のラーメンが一番好きです。

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    2015年07月05日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    食における消費を通して政治思想を読み解くという本。

    スローフードや有機野菜、地産地消にこだわる人をフード左翼、ファストフードやコンビニ食などを好む人をフード右翼としている。
    本書ではフード左翼の取材と解説がメイン。

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    2015年03月26日
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代

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    郊外型のショッピング・モールとは区別される都市型のショッピング・モールと、それを生み出した消費者の欲望との関係を、社会史的な観点から明らかにしています。

    ショッピング・モールが地域のコミュニティを破壊したという短絡な批判をおこなうのではなく、消費者の欲望が都市のショッピング・モール化を推し進めた経緯を冷静に見ることが重要だと考えています。そのために、ウォルト・ディズニーが晩年に、都市そのものをテーマ・パークとするような計画を持っており、それが現代における都市のショッピング・モール化の動きのさきがけとなっていたと主張します。

    それなりに興味深く読んだのですが、ここから消費社会についてのどのよ

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    2015年02月06日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    うーん、言っていることは理解できある程度共感するし、政治をひきつける努力も、左翼の純粋志向への批判も、食べることでの左側転向の話もわかるんだけれど。どこか私にとって居心地が悪い。居心地の悪さがうまく表現できると何か抜けられそうな感じの、本質的な居心地の悪さ。

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    2014年11月17日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    食の安全、無添加の難しさについて改めて考えた。出来れば身体にいいもの食べたい!身体にいいことしたい!お金のある人だけの特権なのか。
    給食に全てお米を使用する三条の試み、子供達も食について考えられて画期的だな〜。牛乳撤廃はどうかなと思うけど…。

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    2014年10月17日
  • 1995年

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    大学に入った年。すごく思い入れのある年だ。阪神淡路大震災や地下鉄サリンなど,大きな事件が続いた年だった。そんな95年を中心として,日本や世界の出来事を雑多な視点から眺める本。
    記述はやや無味乾燥な気もしたが,科学技術や文化のくだりでは懐かしい当時が蘇ってきた。政治や経済,国際関係といった堅い話題から始めているのは,ちょっと読者を掴み損ねているようなもったいない感も。でもそれは当時の自分がそんな話題に疎かったせいかも知れない。

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    2014年10月14日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    食べるものを選ぶことが、階層だけでなく政治的態度の表明になってきている。エシカル消費やベジタリアン、オーガニック、マクロビ、有機農法、ホメオパシー。
    フード左翼・フード右翼と定義し、この視点で分析することは面白い。ただ、フード右翼についてはあまり記述はないし、いまひとつ論点が絞り込めていないような気がする。速水さんが書くとなると、どうしてももっと濃厚になると期待してしまう。

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    2014年10月04日