速水健朗のレビュー一覧

  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人


    食を通じて、その人の政治思考を見てみようという面白い一冊。
    左翼、右翼、政治という単語を見るとどうもキナ臭い印象があるが、本書は実にとっかかりやすい内容だ。
    人にはそれぞれ食の好みがあり、それをマッピングしてみる。
    そこから、ジロリアンやB級グルメなどのジャンク好き、有機野菜、ベジタリアン、ビー...続きを読む
  • バンド臨終図巻 ビートルズからSMAPまで
    バンドの命が終わるとき。それはギャラ、メンバーの仲違い、女性問題、事務所問題、ドラッグ、不慮の事故。大体この繰り返し。なかなか円満に天寿を全うすることはできないものだなあと感じます。
    興味深かったのが一旦解散したバンドの再結成日時が記されていること、意外と多くのバンドが復活と一夜限りのライブをしてい...続きを読む
  • ラーメンと愛国
    ラーメンと愛国という言葉の取り合わせが面白くて手に取りました。
    ラーメンという大衆的で、もうあまりにも当たり前に身近にある食べ物を軸に、戦前から現代に至るまでの社会情勢などが描き出されています。
    チキンラーメンとアメリカのフォードが絡めて解説されていたり、ドラマ渡る世間は鬼ばかりで描かれた「幸楽」の...続きを読む
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差
    居住地によってLIFEstyleは大きく変わると、いつも考えていたので興味深い内容だった。
    その理由として、人は集まりたくなる(群れる)動物なんだと目からウロコ。確かに人が文化を造るだろうから、その人種の居心地が良い場所が人気になるんだろうな。
    また選択に迷ったら読みたい一冊。
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差
    地方と都市を再考するいい機会になった。
    (文章 - 特に接続詞 - が整合しないところが多々見られ、論旨が分かりにくくなる部分も・・・そこが残念)

    職と住の近接が起こっている。トフラーの予測で唯一外れた点。つまり通信技術の発達が都市の消滅につながらなかった。むしろ逆で、都市に住むことによる外部経済...続きを読む
  • バンド臨終図巻 ビートルズからSMAPまで
    山田風太郎氏にインスパイアされて産まれたバンド解散列伝。臨終とありますがバンドなので再結成という復活はあります。ドラッグ、カネ、オンナという三大パターンが基本ですが臨終の仕方は千差万別で実に面白いです。
  • バンド臨終図巻 ビートルズからSMAPまで
    前書きにも書かれているがこの本の表題は山田風太郎の「人間臨終図鑑」から採られており、編集の仕方は各バンドの誕生年代を十年ごとに区切って並べられている。洋の東西、あわせて191のバンドが掲載されており、知らないバンドも多いが、「フムフム、こんなバンドもあったな」という感じで気軽に読めるのが良い。因みに...続きを読む
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人
    面白い。自然志向はあくまで都市生活の延長だとか、有機栽培を増やすことが自然破壊に繋がるとか、なるほどと思うことが多かった。他の方も指摘しているが左翼側の話がほとんどで右翼側の視点はあまり出てこない。食べることについて色々考えさせられるという意味ではなかなかいい本だと思う。
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差
    【きっかけ】
    谷根千とポートランドへの言及から関心。
    軽い気持ちで。

    【概要】
    東京(都心)をめぐる居住の志向について、過去の変遷をひもときながら、現在みられる東側シフトの様子とその要因について考察。また、世界的な都市に関する新しい議論とも重ね合わせている。

    【感想】
    軽い気持ちで読み始めてみた...続きを読む
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差
    住んだことある場所がたくさん出てきて面白かった。都心、東、ヒップな生活革命という流れには同意。住宅のトレンドを掴むにはいい本。
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人
    試みとしては、非常におもしろかった。
    筆者も書いているが、これは「あー、たしかにそうかもね」「あるある、あるわ〜」というノリで読むべき本。
    逆に言うと、それ以上は期待しちゃダメです。

    さて。
    日本人の食は二極化している。
    安心・安全を求める人と、安くてボリュームがあればよしとする人。
    それを本書は...続きを読む
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差
    「田舎者が書いた都市生活の礼賛本」(あとがき)である本書を、地方出身者としては(一方的視点ではあるが)楽しく読めた。


    一例として、現在の豊洲~辰巳周辺の格差問題なんか、ちょっと歩くだけで一目瞭然だが、本書を下敷きに見るとまた理解が深まり、このタイミングで読めてよかったと思う。
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人
    “フード左翼”側の分析が主な記述。
    フード左翼方面も、歴史的背景、思想的つながりも理解できる良書。

    思想的に左から右への転向は良くあるが、逆はない。
    フード的には右から左への転向はありが、玉はない。


    「20歳までに左翼に傾倒しない者は情熱が足りない。20歳を過ぎて左翼に傾倒している者は知能が足...続きを読む
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人
    フードインク、映画

    競争、効率、発展、というものを押しとどめ、そうしたものがつくった世界ではなくもっと身の丈に合ったシンプルで本質的な生活を送りたい。それがフード左翼のイデオロギー。

    スローフード宣言、イタリア発祥
    素材とその文化を学ぶこと、地球環境から農作物を守ること、正当な価格に見合った品質...続きを読む
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人
    地産地消、スローフード的な嗜好とメガ・ジャンク的な嗜好の違いをその背景とともにわかりやすく解説していて面白い。そしてそれぞれが経済や環境に与える影響や20年、30年後の食生活にも言及されていてハッとさせられる。果たしてぼくは20年、30年後にどんな食事をしているのか、どんな食事をすることができるのか...続きを読む
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人
    今、日本人は食をめぐって大きく二つに分かれている。自然志向、健康志向の「地産地消」「スローフード」的な食を好む人々を“フード左翼”、コンビニ食や冷凍食品、ファストフードといった「グローバル」「ジャンクフード」といった食を好む人々を“フード右翼”と置き、日本人の食をマッピングすることで新しい社会や階層...続きを読む
  • 都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代
    ○ライターの速水氏の著作。
    ○「なぜショッピングモールに人が集まるのか」をテーマに、ショッピングモールの歴史、ショッピングモールが街づくりに与えた影響を、かつてウォルト=ディズニーが理想に掲げた街づくりの歴史を交えながら分析・解説したもの。
    ○独自の視点でショッピングモールを分析する点が興味深い。ま...続きを読む
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人
    食べるものの選び方で政治思想がわかる。お金をかける人と、安さと量を重視する人。

    食を含め身の回りのもの全てを買う、つまり消費者として買う時代、何を買う=選ぶか、がその人を決めるわけですね。
  • 1995年
    地下鉄サリン事件、阪神淡路大震災が起きた、戦後史の転機といわれる1995年はどんな年だったのか。歴史を縦ではなく横に読み解く試み。こうして政治経済、文化やテクノロジーを見ていくと、自民党体制の崩壊もインターネットの始まりも、グローバル化も、この時代が基盤になっていたのかと思う。自分はまだ山梨に住んで...続きを読む
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人
    タイトルだけ見ると自然派食品を好むフード左翼と
    ジャンクフードを好むフード右翼を軽いノリで分析しちゃおう
    というような本かと思っていたのですが
    我々が毎日行っている食という消費が
    実は個々人のイデオロギーにも通じているのだという
    非常に興味深い議論をしている面白い本でした。

    私も著者が本を執筆し始...続きを読む