速水健朗のレビュー一覧

  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    フード左翼とフード右翼の対比がわかりやすく、気軽に読んでいましたが、段々と自分の立ち位置や主義主張のねじれに気付いていき、後半は真剣に読んでいました。
    「何を買うか」や「何を食べるか」が政治的な判断となる以上、自分の消費行動にも自覚的でいなければならないと自戒しました。

    自戒はしましたが、何というか大変ですね。生きることは。

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    2019年12月12日
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差

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    東京の歴史、政治、ライフスタイル、世の中の変化などの視点から東京という都市を解説している。

    非常に面白く読めたので、東京の地理についてもすんなり頭に入ってきた。

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    2019年06月30日
  • ラーメンと愛国

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    作務衣は伝統の着物ではないし、現代ラーメンは中国起源ではない。
    ご当地ラーメンは地方の伝統とは関係ない。
    現代のナショナリズムは、そういった伝統とは関係なく生まれ、そのことを恥じるものではない。
    ひねくれた視点からの鋭い分析。佳作

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    2019年05月21日
  • ラーメンと愛国

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    ・ラーメンが日本に広まった初期の要因としては、
    ①アメリカの余剰農産物処理法に基づく小麦戦略により、大量の小麦が輸入されたという物質的要因があった。
    ②安藤百福という一人の経営者が大量生産のメソッドを導入したことで、工業製品としてインスタントラーメンを広めた。
    …という文化的要因だけではない側面がある。

    ・ご当地ラーメンは、地域の特産物・風土に根差したものではなく、地域の観光化に伴い生まれた「地域に縁のない観光資源」である。

    このあたりが引っかかった。ラーメンは後から物語られたものなんですね。

    現代史の精度はさておいて、高い教養を基にラーメンを絡めて書く様子は速水さんらしい気

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    2018年08月29日
  • バンド臨終図巻 ビートルズからSMAPまで

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    好きだったあのバンド…気が付けば解散してた!
    ってことってありますよね。
    そんなバンドの終わりを綴ったサブカルチャーレポ

    まあよくあるのが「お金」ドラッグ」「メンバーの死」「音楽性の違い」なんだけど、メンバー同士の殴り合いやら、マネージャーの暴走や画策、泥沼裁判沙汰などなど、その理由はそれぞれ。

    ビートルズからSMAP、ミューズなど、気になるバンドの解散劇がよくわかります。

    ちょっと笑ったのが「SPEED」。
    原因に意外な男名前が…って私が知らなかっただけ?

    「長年同じ釜の飯を食い、下手すりゃ親兄弟よりも多くの歳月を過ごしたバンド仲間との決別は、愛と憎しみが複雑に交錯し、ほどけない」(

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    2018年07月27日
  • バンド臨終図巻 ビートルズからSMAPまで

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    名前は知ってるけど、くらいの有名バンドの諸事情が広く浅く書かれていて、マニアックな部分での欲しかった知識を得られた。バンド版ワイドショーのようだ。面白かった。

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    2018年06月09日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    食を通じて、その人の政治思考を見てみようという面白い一冊。
    左翼、右翼、政治という単語を見るとどうもキナ臭い印象があるが、本書は実にとっかかりやすい内容だ。
    人にはそれぞれ食の好みがあり、それをマッピングしてみる。
    そこから、ジロリアンやB級グルメなどのジャンク好き、有機野菜、ベジタリアン、ビーガン、種々いるわけだ。本書はフード左翼主体九割で書かれているものの、実にあるあると頷き通しだ。
    ベジフェスなどで見るフード左翼。ベジタリアンやビーガンになるまでの過程として、健康志向から入る、毒素を抜く(デトックス)気持ち的要素から入る、環境破壊反対から入る、動物愛護精神から入るなど様々だ。
    もちろ

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    2018年05月14日
  • バンド臨終図巻 ビートルズからSMAPまで

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    バンドの命が終わるとき。それはギャラ、メンバーの仲違い、女性問題、事務所問題、ドラッグ、不慮の事故。大体この繰り返し。なかなか円満に天寿を全うすることはできないものだなあと感じます。
    興味深かったのが一旦解散したバンドの再結成日時が記されていること、意外と多くのバンドが復活と一夜限りのライブをしているものだな、と。

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    2018年02月25日
  • ラーメンと愛国

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    ラーメンと愛国という言葉の取り合わせが面白くて手に取りました。
    ラーメンという大衆的で、もうあまりにも当たり前に身近にある食べ物を軸に、戦前から現代に至るまでの社会情勢などが描き出されています。
    チキンラーメンとアメリカのフォードが絡めて解説されていたり、ドラマ渡る世間は鬼ばかりで描かれた「幸楽」の話など、色々興味深い話が満載でした。

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    2017年11月13日
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差

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    居住地によってLIFEstyleは大きく変わると、いつも考えていたので興味深い内容だった。
    その理由として、人は集まりたくなる(群れる)動物なんだと目からウロコ。確かに人が文化を造るだろうから、その人種の居心地が良い場所が人気になるんだろうな。
    また選択に迷ったら読みたい一冊。

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    2017年08月08日
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差

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    地方と都市を再考するいい機会になった。
    (文章 - 特に接続詞 - が整合しないところが多々見られ、論旨が分かりにくくなる部分も・・・そこが残念)

    職と住の近接が起こっている。トフラーの予測で唯一外れた点。つまり通信技術の発達が都市の消滅につながらなかった。むしろ逆で、都市に住むことによる外部経済の大きさが明らかになった。

    政府の国土計画は都市集中から地方分散を図ってきたが、都市資源の有効活用からその政策を転換していた。しかし安倍政権になり再び分散へ。すべての自治体が生き残ろうとするベクトル。これは経済的にはデメリット。「地方創生」は非効率なばらまきにしかならない(誰も救えない?)。インフ

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    2017年06月12日
  • バンド臨終図巻 ビートルズからSMAPまで

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    山田風太郎氏にインスパイアされて産まれたバンド解散列伝。臨終とありますがバンドなので再結成という復活はあります。ドラッグ、カネ、オンナという三大パターンが基本ですが臨終の仕方は千差万別で実に面白いです。

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    2017年01月07日
  • バンド臨終図巻 ビートルズからSMAPまで

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    前書きにも書かれているがこの本の表題は山田風太郎の「人間臨終図鑑」から採られており、編集の仕方は各バンドの誕生年代を十年ごとに区切って並べられている。洋の東西、あわせて191のバンドが掲載されており、知らないバンドも多いが、「フムフム、こんなバンドもあったな」という感じで気軽に読めるのが良い。因みに最初に出てくるバンド名をいくつか挙げると「ハナ肇とクレージー・キャッツ」、「ザ・ビーチボーイズ」、「ビートルズ」、「シュープリームス」等である。ロック好きの皆さんには楽しい一冊であろう。

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    2016年12月19日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    面白い。自然志向はあくまで都市生活の延長だとか、有機栽培を増やすことが自然破壊に繋がるとか、なるほどと思うことが多かった。他の方も指摘しているが左翼側の話がほとんどで右翼側の視点はあまり出てこない。食べることについて色々考えさせられるという意味ではなかなかいい本だと思う。

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    2016年10月17日
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差

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    【きっかけ】
    谷根千とポートランドへの言及から関心。
    軽い気持ちで。

    【概要】
    東京(都心)をめぐる居住の志向について、過去の変遷をひもときながら、現在みられる東側シフトの様子とその要因について考察。また、世界的な都市に関する新しい議論とも重ね合わせている。

    【感想】
    軽い気持ちで読み始めてみたものの、今の空気感がよく反映されていて納得。
    拡散と集中のイデオロギーが庶民の願望と政治をからめてどう動いてきたかという点も興味深い。
    経済や技術も含めて、今後どのように動いていくのか(東京だけでなく、全国、全世界的に)考えるヒントになる。

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    2016年09月04日
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差

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    住んだことある場所がたくさん出てきて面白かった。都心、東、ヒップな生活革命という流れには同意。住宅のトレンドを掴むにはいい本。

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    2016年08月21日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    試みとしては、非常におもしろかった。
    筆者も書いているが、これは「あー、たしかにそうかもね」「あるある、あるわ〜」というノリで読むべき本。
    逆に言うと、それ以上は期待しちゃダメです。

    さて。
    日本人の食は二極化している。
    安心・安全を求める人と、安くてボリュームがあればよしとする人。
    それを本書は、半ば強引に「フード左翼」と「フード右翼」と呼んでみることから始まる。

    が、ここの「左右」の分類に、あまり根拠はない。
    もちろん学生運動からの流れで有機農業をやっているグループもいるし、たしかに言われてみれば、私の周りの自然派の友人たちは選挙の時、おそらく自民党には入れないだろうな…という気はする

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    2016年05月30日
  • 東京どこに住む? 住所格差と人生格差

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    ネタバレ

    「田舎者が書いた都市生活の礼賛本」(あとがき)である本書を、地方出身者としては(一方的視点ではあるが)楽しく読めた。


    一例として、現在の豊洲~辰巳周辺の格差問題なんか、ちょっと歩くだけで一目瞭然だが、本書を下敷きに見るとまた理解が深まり、このタイミングで読めてよかったと思う。

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    2016年05月26日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    ネタバレ

    “フード左翼”側の分析が主な記述。
    フード左翼方面も、歴史的背景、思想的つながりも理解できる良書。

    思想的に左から右への転向は良くあるが、逆はない。
    フード的には右から左への転向はありが、玉はない。


    「20歳までに左翼に傾倒しない者は情熱が足りない。20歳を過ぎて左翼に傾倒している者は知能が足りない。」
    (チャーチル)

    原文
    "If you are not a liberal at 20, you have no heart. If you are not a conservative at 40, you have no brain." That's w

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    2016年03月28日
  • フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

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    フードインク、映画

    競争、効率、発展、というものを押しとどめ、そうしたものがつくった世界ではなくもっと身の丈に合ったシンプルで本質的な生活を送りたい。それがフード左翼のイデオロギー。

    スローフード宣言、イタリア発祥
    素材とその文化を学ぶこと、地球環境から農作物を守ること、正当な価格に見合った品質を伝える、食べる喜びの探求
    スローフード運動はマクドナルドのイタリア進出抵抗運動として始まった

    オーガニック本、うかたま、veggyドクターうつみんのニヒリズムな毎日、kinfoke、クウネル、Olive、マーマーマガジン

    ジャン=ポール=ジョー監督、ドキュメンタリー映画、世界が食べられなくなる

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    2015年03月26日