佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「舌切雀」の「絵本を読んでいる大人のほうは、多かれ少なかれ見た目で大きいつづらを選んで"失敗した"という体験をしているんですね。」に思わず吹き出した。
読ませる本、家庭学習、受験、環境などについて井戸さんの質問に佐藤さんがバンバン応えて行く。
あまりにも内容が多岐にわたって盛り込まれているので消化するのに苦労する。
一度読んだだけではすんなり入ってこない。
というか、佐藤さんが示しているのはあくまでも入り口なのでこれを受けてどうするかと悶々としているというか。
「採用基準」といい本書といい、日本の未来はそうとうに厳しい見通し。
・教養は「読む」「書く」「聞く」「話す」4つの力。
・読む本のステップアップ
絵本→神話→偉人伝
名作(時代が違うもの)は映像と連動
同世代の小説で追体験させる
・「点数がいい」「理解できている」「頭がいい」ということはそれぞれ別のことと親が理解していることが重要
・「理論力」を身につけると国語の問題は8割できる
国語ができるようになれば、すべての科目の成績が上がる
・「テレビとゲームは敵」
・物事というのは、8割を超えた後、そこから完璧なところまで近づくいていくには、特別な努力が必要になるんです。逆に言えば、どんな問題でも8割理解していれば、だいたい対応できるんです。
・教養のある人は闘志を隠します。教養とは隠す力でもありますから。
・教育の最終的なところは、社会人の教育でも、子どもの教育でも、結局は「信頼醸成」に尽きると思うんです。
どうやって信頼される人間になるか。あるいは人を信頼できる人間になるかというのは、どうやって騙されない人間になるかということと「裏と表」なわけです。
・「その先に子どもの幸せがあるか」ということを考える。 -
Posted by ブクログ
サクサク読めるタイプの本。
*インテリジェンスの中のルールには最低限のルールがあり(嘘をつかない、とかね)、その点については強く同意。
*良質の本を読むこと。インプットも大事だけど、それ以上に大事なのはやっぱり「本を読みっぱなしにしないこと」だな、と改めて思った。そのためには、もちろん大量の本を読むことの重要性については分かるけど、「それをどうやって実行していくか」が重要。それはつまり、「情報の使い方」のこと。
*こんな裏話があったのね、ということも書かれていてその点も面白い。
*情報をどのように有効活用できるかどうかは「国家の力量」にかかっているのだ、と再実感。就職したての頃に感じたことと同じだ。
*人として「やるべきことをきちんとやる、やってはいけないことをしない」というスタンスに対しても同意。
*一緒に「食事をすること」の重要性。この本の中では、情報を取るために値札をつける、という言い方をしている。私の場合には、そこまでの駆け引きはないけど、食事をすることで仲良くなっていく、というのはその通り。
*「天に宝を積む」とは良い表現だな、と思った。生きたお金の使い方、という言い方に言い換えられると思う。巡り巡って自分の元に戻ってくるのです。
*暫く、こういう「鵜の目鷹の目」的に、周囲に気を配るようなことをしていなかったけど、最近の某組織とのやり取りの中で、ちょっと気を付けた方がいいな、と思ったこともあり。こういう場合の対応の「なめてもらっちゃ困りますよ」の意思表示を私なりに柔らかにしてみた。もう少し、頻繁にやってもいいのかもしれない。つまり、弱みを作らないため。 -
Posted by ブクログ
作家、佐藤優氏の母の故郷であり、自らのルーツでもある沖縄・久米島。その新垣の杜には世界の中心がある――『おもろそうし』の一節に心を揺さぶられた氏は久米島を『世界の中心』と見立て、国家論を展開します。
本書は、作家・佐藤優氏が自分の母親の出身である沖縄は久米島を『世界の中心』と捉え、そこから世界はどう映るのか?という視点で書かれた異色の国家論です。
そう思うにいたったきっかけは佐藤優氏が文字通り命を懸けてとりくんだきっかけは緊迫を極めた北方領土返還交渉の経験と、琉球古謡集の『おもろさうし』からだそうです。実は本書を読み終えた直後、『おもろさうし』を実際に手にとってぱらぱらとめくってみましたが、またもとの本棚に戻してしまいました。これについては、またの機会に…。
それはさておき、沖縄に足を踏み入れたことのないということと、佐藤氏の多種多様の文献を大量に引用した沖縄論の『濃さ』に読み終えた現在でも理解したのか理解していないのか、よくわからないような感覚を持ちながらこれを書いております。ただ、沖縄には本土と違って『易姓革命』の思想が息づいているという話や、ここであげられたことがめぐりめぐって、現在でもその解決策が見当たらない『沖縄問題』について大手のマスメディアが報じない『沖縄人』の複雑な感情のルーツや、万が一沖縄が日本から独立して行った際にどのようなことになっていくかということが佐藤氏は『反対』の立場をとっており、その理由を読んでみると、『あぁ、なるほど。そういうことか・・・。』ということはなんとなくわかった気がいたします。
でもこれは、相当難しい文献になりますので、佐藤氏個人や沖縄問題に関心がある方以外には少し敷居が高いのかもしれません…。