佐藤優のレビュー一覧

  • 小学校社会科の教科書で、政治の基礎知識をいっきに身につける ―これだけは知っておきたい70のポイント

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    税金を考えるとき、高負担高福祉か、低負担低福祉か、という考え方は聞いたことがあった。アメリカは低負担低福祉。高負担高福祉で有名なのは北欧だろう。ちなみに日本は低負担中福祉と聞く。しかしそれは借金で穴を埋めているので、現実的にはいずれ破綻する。佐藤氏は高負担高福祉がよいと思うけど、日本では難しいという。なぜなら、人口が多すぎてフリーライダーが出てしまい、不公平感からシステムとしてうまくいかないから。あぁ、そうなんだぁというのがなかなか蒙を啓かされたところ。

    小学校の教科書を使って、わかりやすく、社会について学ぶことができた。面白かったしね。

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    2018年06月02日
  • 読む力 現代の羅針盤となる150冊

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    明治時代の論壇は、江戸時代までの儒教や国学や仏教を中心にした体系知の系譜と、解明欧化思想の系譜の2つがあった。一方は教育勅語や国語改良を、他方は欧米自由主義や社会主義やヘーゲル哲学を見つつ、様々な本が刊行された。

    日本の環境論者は、ほとんどがかつての新左翼のメンタリティを引きずっている。新左翼は、ソ連崩壊に直面して自信を失い、環境問題に向かった(佐藤)。

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    2018年10月31日
  • 読む力 現代の羅針盤となる150冊

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    まったく個人的なことだが、僕はあと数年で還暦を迎える。老眼は進むし、集中力の減退を感じる。数はこなせないのだから、読むべき本は、よく考えなければと思う。

    これからの読書の方向を探るつもりで購入。
    最初は、子供の頃に読んだ本などの話があり、平松洋子さんと小川洋子さんの共著「洋子の本棚」を連想したが、‥。

    松岡さんのような、ある年齢層の方たちは、殆どマルクスを体験しているんだな。革マル派の指導者やレーニンの名前も出てくるが、僕が大学の頃、マルクスなんてまともに読む気しなかったもんなあ。
    その後はポストモダンだ、脱構築だと云っているうちに、思想が無くなってしまったと云う。そうなんだろうね。

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    2018年05月29日
  • 読む力 現代の羅針盤となる150冊

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    松岡正剛と佐藤優の対談『読む力』を読み終わった。
    佐藤優はいまいちピンと来ないことが多かったが、『知性とは何か』が優れていた。
    あとがきで佐藤優が「松岡正剛学という学術分野が成立すると考えている」と書いているが、松岡正剛がそれほど優れた人物なのか、私には分からない。
    しかし、一人の人間がどこまで本を読めるかに挑戦した人物のように思う。
    また、松岡正剛がまえがきで指摘した3つの「読む力」は興味深い。すなわち、
    ①アナロジー(類推する力)
    ②アフォーダンス(意味を見出す力)
    ③アブダクション(仮説的推理力)
    の3つであるが、この3つの力を鍛えるのが、読書の効能と言えそうだ。
    全体的には、本の紹介が

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    2018年05月22日
  • 亡命者の古書店―続・私のイギリス物語―(新潮文庫)

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    前作「紳士協定」と同時期の著者の回顧録。
    亡命チェコ人の古書店夫婦達との対話・交流を描き、ソ連崩壊前のチェコスロバキア・東欧の空気感を教えてくれる。
    前作のイギリス人の少年との付き合い、厳しい語学研修を受けながら、著者のキリスト教の研究資料探していた、著者のバイタリティには驚く。睡眠時間あったのかと?

    本論ではないが、チェコ料理、所謂ご当地メシの美味そうな描写が、個人的には好きな個所だが、著者は相当食通だと確信した。

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    2018年05月22日
  • 不安な未来を生き抜く最強の子育て 2020年からの大学入試改革に打ち勝つ「学び」の極意

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    東大生と同志社生の違いは平日3時間机に座っていられるか。この習慣を早く身につけると言う意味では中学受験は有効。
    私立はカラーをよく選ぶ
    テレビ、ゲーム、スマホはやらせない
    大学時代にバイトはさせずIELTSを取らせる
    英語はとにかく読む。小説も読む
    空白の時間を作って本棚の本を読ませる
    留学はアメリカ西海岸とかだめ。アメリカやイギリスの猛勉強する学生を見るには良い機会
    皇居から半径5キロ以内に情報は集約
    親は子離れの準備を

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    2018年05月13日
  • 日露外交 北方領土とインテリジェンス

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    最近のロシア情勢、ロシアとウクライナ、北方領土のことに関して、起きていること、著者の考えが書かれている。ポイントを押さえている気がする。
    特別掲載は旧ソ連の各地域の政治に関して触れているので、業務で旧ソ連地域に携わる人がおさらいするのにも活用可能と思料。

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    2018年05月13日
  • 知性とは何か

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    だいぶ前にかじっていたものを読み通した。
    本書を購入するきっかけとなったのは、田坂広志氏の「知性とは正解のないものを問う力」という言葉に出会い、「知性とは何か」を探求したかったからだ。
    本書は2015年に書かれている。
    斎藤環氏の『ヤンキー化する日本』が引用されていたり、柄谷行人について言及していたりと、偶然にも私自身が最近または直近で気になっていたことと合致して嬉しかった。
    佐藤氏の書物は難解に感じるものが多かったが、本書は理解できるところが多かった。
    また、参考になる文献の紹介もあった。
    しかし、それは佐藤氏が内容のレベルを下げているからだと推測する。
    「知の怪物」佐藤氏にしては、ずいぶん

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    2018年05月11日
  • 埼玉県立浦和高校 人生力を伸ばす浦高の極意

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    僕には少し難しいお話でした。。。

    ただ、浦和高校が目指している教育のほんの一部でしたが、それに触れられてよかった気がします。

    「非合理なものにこそ意味がある」
    「受験産業」

    なんて言葉にはドキッとしました。

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    2018年04月26日
  • 読む力 現代の羅針盤となる150冊

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    読んでいる、けど、読めていない、と感じる。
    文字を追っている、けど、点で切れる感じ。

    面白いと思う箇所もあるけど、「ここまでの知識」を知っていることを前提に話しているし、きっと私にはスラスラと読めない本が羅列されている。

    タイトルからすると、普遍的な取っ掛かりをこの高名なお二人から得られるのではとワクワクするのだけど、感想としては断絶された感だな(笑)

    「地球上から二週間に一つの言語が消えていっている」という英語の功罪の部分だけ、残しておきたいと思う。

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    2018年04月22日
  • 埼玉県立浦和高校 人生力を伸ばす浦高の極意

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    浦和高校/浦和高校生は余裕があるな、と思った。「国立大学!」とか「現役合格!」とかって言って必死になってる人たちをしり目に。

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    2018年04月19日
  • 勉強法 教養講座「情報分析とは何か」

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    他の本と同じようなことが書いてあって新鮮な学びは特にないとわかっていても文体がかっこいいから買ってしまう私のような人間が本当のファンだといえるのではないだろうか?
    著者のいう教養というものがなんなのかよくわからない。この本で著者は一言でいえばまずは高校卒業程度までの各教科の勉強を徹底することを勧めている。しかし、そう闇雲に平均的に勉強したところで、教養が得られるのだろうか?
    自分はそこが著者と考えが違って、まずは得意分野を引っ張り上げて伸ばすこと、そして山がなだらかに稜線を作るように周辺の分野を強化してゆくこと、これが教養を形成する方法だと思っている。むしろ稜線さえ作れず高層ビルみたいに得意分

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    2018年04月19日
  • 読む力 現代の羅針盤となる150冊

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    ネタバレ

    <目次>
    第1章  子どもの頃に読んだのは
    第2章  論壇からエロスも官能も消えた
    第3章  ナショナリズム、アナーキニズム、神道、仏教…
    第4章  民族と国家と資本主義
    第5章  ラッセル、養老孟司、弘兼憲史

    <内容>
    この人たちはすごい、のひとこと。ここまでの読書や読み解きは到底できない。第1章の読書遍歴を見ても自分との差がわかる。中、高校生でそのレベル!となります。

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    2018年04月18日
  • 勉強法 教養講座「情報分析とは何か」

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    今月の4冊目。今年の8冊目。

    今のうちに勉強したいとおもい、ふと目に止まったので。とりあえず、語学を学習しようかなと思います。

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    2018年04月17日
  • 核と戦争のリスク 北朝鮮・アメリカ・日本・中国 動乱の世界情勢を読む

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    トランプの忠実なお供と見られていることで、安全保障問題が起きた時逃げ道がなくなるという危機がある。外交戦略や交渉は、したたかに、賢くやるべし。

    よく知ってるなぁと思いますが、一般人にそこまで知識を持って対応せよと言われても。しっかりした専門家にお任せしたいし、できるようになってほしい。

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    2018年04月09日
  • 日米開戦の真実 大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く

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    大川周明のラジオ講演に基づいて刊行された『米英東亜侵略史』の本文と、著者の解説で構成されています。

    「日本を戦争へと導こうとする指導者に国民は騙されていた」という、戦後アメリカによって広められた見方を批判し、帝国主義国家どうしが衝突する当時の世界情勢のありようを、大川が冷静に見抜いていたことを明らかにしようとしています。その一方で著者は、当時の思想家たちの喧伝した「東亜共同体」の理念や、マルクス主義の立場に立つ哲学者の廣松渉も晩年にその可能性を積極的に語っていた「東アジア主義」という発想に対して、リアリズムの観点から鋭い批判を提起します。

    日米開戦にいたるまで、両国の国民の心情がどのような

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    2018年03月24日
  • 悪魔の勉強術 年収一千万稼ぐ大人になるために

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    世俗的なタイトルと内容のギャップが激しすぎてビックリ。楽して勉強、ちゃっかり年収1000万!的な内容かと思いきや、極めてオーソドックスに教養の重要性を説く内容。
    平日3時間、休日5時間でも勉強してたら、確かに人生変わるんだろうとは思うが、誰もが出来る取り組みじゃないなーと。

    同志社大神学部の大学生向けの講義を基に書かれているので、キリスト教の話が半分以上を占めてるのも予想外。詰まらなくはないけど。

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    2018年03月17日
  • 不安な未来を生き抜く最強の子育て 2020年からの大学入試改革に打ち勝つ「学び」の極意

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    ネタバレ

    W大学の批判とも思える特徴に共感します。英語、AIなど色々なところで今と違った生き方に対応しなければならない。

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    2018年03月14日
  • 大世界史 現代を生きぬく最強の教科書

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    世界史の細かい解説というより、大きな流れの中で、世界の各地域が現在どうなっているのかを解説している。難しいところも多々あり、すでにある程度の知識が頭に入っている人向けか。冒頭からイスラム世界の解説。本書でも言及されているが、中東は地理的にも文字通り世界の中心に存在し、世界三大宗教の聖地であり、石油というエネルギー資源の生産地でもある。イスラムが国際情勢に大きな影響を与えているのだが、私も含め、日本人は中東について知らないことが多い。
    佐藤氏が中心に語り、池上さんはわかりやすく補足説明をしつつ聞き役に回っている感じ。佐藤氏、哲学者だなあと思いながら読んでいたが、大学院で神学を学んでるのか。なるほ

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    2018年03月13日
  • 学生を戦地へ送るには―田辺元「悪魔の京大講義」を読む―

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    1939年京都大学(当時の京都帝国大学)において全6回で行なわれた田辺元の講義録「歴史的現実」(1940)を、現代の知の巨人(またの名を外務省のラスプーチン)佐藤優が二泊三日の合宿で読み解いた一冊。

    佐藤優が指摘する通り、時の構造や個人、種族、人類の構造を解いた部分は面白いのだが、その後に「どうせいつかは死ぬんだから、お国のために死んだら?」と説く部分は支離滅裂。佐藤優の議論のレベルもそれに合わせて、序中盤は充実していて「久しぶりに面白いリベラルアーツの本を読むなぁ」と思いながら読んでいたものだが、後半は軽薄過ぎてつまらず。柄谷行人パートも蛇足。

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    2018年03月04日