杉井光のレビュー一覧

  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    7名の若き作家たちのSNS系など令和の時代のアンソロジー。目玉は杉井さんだろうか。「世界でいちばん~」の続編?のような短編で唯一の書き下ろし。他は小説新潮で特集された作品と結城さんの「#真相を~」から1編。目玉の杉井さんが一番のキャリアというのがうむうむ、というところか。全体的にシニカルな作品が多くやはり令和を切り取ることになるとこういった作風が増えるのだろうか。その中で佐原さんの作品は純粋?な青春もので良かった。

    浅倉秋成 かわうそをかぶる
    Vチューバーを題材にした作品。一番怖かった作品かも。タイトルの良さと2重人格?のような造りがよかった。
    大前粟生 まぶしさと悪意
    文藝出身ながらエンタメに寄った印象。そうだよなぁ、という読後感が強い。あまり残らず。
    新名 智 霊感インテグレーション
    明らかに連作短編の1つだろうな、という作品。ホラーとミステリーの掛け合いは相性がいい。ただあまり怖くはない。
    結城真一郎 ヤリモク
    バカ売れした「#真相を~」からの作品。オチはすぐに分かるが何故そうするのか?というホワイダニットが面白い。
    佐原ひかり あなたに見合う神さまを
    もっとも青春らしい1編。佐原さんは奇妙な青春の1ページを切り取るのが上手い。推し活に勤しむ彼女はカッコよくタイプは違うが成瀬みたいな存在。ラストに爽やかな風が吹く。
    石田夏穂 タイムシートを吹かせ
    SFみたいな読み口。企業小説現代バージョンみたいな感じ。この作者は何作か読んだがものすごく硬い印象を受ける。何だがハードボイルドのようだ。
    杉井 光 君がため春の野に
    恐らく目玉に、と思って書かれた書き下ろし。まあまあな出来上がりかなと思う。実は暗号ミステリーでそれがタイトルにかかってくるのがミソ。但しこの暗号文は分からないぜ。

    0
    2025年07月28日
  • 神様の本

    Posted by ブクログ

    6名の作家が「神様×本」をテーマの短編集

    浅葉なつの「神様の御用人」が読みたくて手に取ったが、やはりこのシリーズは面白い
    黄金たちが真剣に「ハッピーターンの旨味の粉の正体について議論する」姿がほほえましい
    「ふりかけおかか専門家、命婦の御許殿」の土産が笑えた

    0
    2025年06月16日
  • 天嬢天華生徒会プリフェイズ

    購入済み

    首輪以外内容覚えてない

    メインヒロインが普段から首輪付けてる変人で、更に人に一方的に物を送り付ける変人だということばかりが印象に残り、
    話の大半を通じて明かされていく物語の本筋、語り部である「ぼく」に纏わる謎とその解明がさほど話の構築において効力を持たなかった。
    主人公が常に外部の事態に巻き込まれ、他者から施しを与えられ、利用されてばかりで、自ら事態を動かすこと、他者に施しを与えて自らの事態に巻き込むというのがなく、舞台である天蓋学園と生徒会の設定を作中キャラから解説される、所詮驚き役以上のものが薄い。
    特に物語途中にヒロインがシンボルである首輪を外される場面があるのだが、そこで主人公が見てるだけでなにもしなかった、できなかったのが悪印象。
    首輪という印象的なアイテムに主人公が能動的に関わることでメインヒロインとの絆を深め、作中キャラ、読者双方の好感度ポイント稼ぐイベントに出来たと思うのだが、駄目なんだろうか?結局読んだ内容で首輪奇人ヒロインのことしか覚えてません。いや、正確には主人公が身元バレしたくなくて、とある事件にて話を逸らすために事件をでっち上げた不愉快さが残っています。序盤の怪盗事件の部分ですが、正直この部分と中盤以降のヒロインとそのライバルの対決部分の構成は衝突している。怪盗事件は尺短く感じるし、ライバル対決は巻中盤からのせいで展開、キャラ描写が急ぎ足。しかも両者に関連性が薄い。
    どっちかを削ってもう一方をじっくり、或いは両方を強く絡めて一つの事態とし、特にメインヒロイン以外のキャラ描写に力を入れて頂きたかった。結局メインヒロインヒロインレース単独無双の描写しかほぼできてないし。
    因みにメインヒロインのキャラ自体は好きです。首輪外しの件も主人公居なくても自己完結。いっそ無双ギャグものだったならよかったのだろうか。

    #シュール #じれったい #萌え

    0
    2025年06月12日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    作家7名によるアンソロジー。
    カワウソの妖精・雨露ゆゆというVtuberと交際していると噂された音楽プロデューサー「うみの」が殺害された。ゆゆの活動を続けるべきか否か、視聴者の判断を仰ぐべく配信をすることに…浅倉秋成『かわうそをかぶる』。
    動画配信アプリで一躍人気者になった女子高生。若手女性教師は彼女が動画を撮らなくなった訳を探ることに…大前粟生『まぶしさと悪意』。
    霊能力者と相談者のマッチングアプリで「幽霊からプッシュ通知が届く」という不具合が起きている。案件を任されたアプリ開発会社の新人社員がアプリをインストールしたところ…新名智『霊感インテグレーション』。
    年齢を偽り、マッチングアプリで出会った女性をお持ち帰りしようとする男性。彼が感じた違和感とは…結城真一郎『ヤリモク』。
    クラスメイトの権藤さんはとあるダンス系ユーチューバーを推している。ランニング中に偶然権藤さんと遭遇して以来、早朝の公園のひとときを共有することに…佐原ひかり『あなたに見合う神さまを』。
    3年前、現場一筋だった65歳の上司が本社に赴任して以来、「私」はタイムシートの労働時間を誤魔化している…石田夏穂『タイムシートを吹かせ』。
    新人小説家の青年が会食に誘われた先で出会ったのは急逝したミステリ作家の妻。パスワードのわからない亡き夫の個人用SNSアカウントが死後も更新し続けられているというのだが…杉井光『君がため春の野に』。

    いずれも少しこのご時世にありそうな話。意味は色々だけど、半分ぐらいはちょっと怖い感じがした。『あなたに見合う神さまを』の権藤さんの強さがしびれる。『君がため春の野に』は最後が少し不思議な話だった。『世界でいちばん透きとおった物語』のスピンオフらしいので本編も読んでみたいと思った。

    0
    2025年04月27日
  • 神様の本

    Posted by ブクログ

     メディアワークス文庫創刊15周年記念企画のアンソロジー第2弾です。本書に対して失礼かもですが、日頃の読書の箸休め(あ、漬物ではなく和物ですね、アンソロジーだけに…)感覚で選書し、するする読めました。

     6名の作家が、「神様×本」のテーマに時々謎解きを加え書き下ろした短編集です。内容はいかにも日本人特有ですね。それは、神を否定しないけれども特定宗教を信仰しない「無宗教」からくるのかと…。何にすがるかは人それぞれね、だからこそ関心も楽しみも多岐で、許容範囲も広いんでしょう。

     実際に関係する神様も、全知全能の神、キリスト教、日本の神様、本の神様、都合のいい人まで様々で、内容もコメディタッチでちょっと謎解きも含めたラノベ系です。「本」と「神様」だけに略して「本とカ」…え?ホントか!(はい、ドン引き) 私「本とコ」としては、他人事とは思えなかったんです笑。

     かなり前に読んだ三上さん(ビブリア)、似鳥さん(栗丸堂)、浅葉さん(御用人)のシリーズの番外編?で、懐かしさを覚えました。
     シリーズ未読の方も問題なしですね。各作家さんのシリーズ未読でも、本書をきっかけにシリーズ制覇もありかな、と思いました。

    0
    2025年04月18日
  • 神様の本

    Posted by ブクログ

    「ビブリア書店」や「神様の御用人」などの人気シリーズのスピンオフを含むアンソロジーだったので、やはり気になって手に取ってしまった。
    ビブリア書店の方はなかなかミステリアスで面白かった。
    紅玉いつきさんは、違った色の作風で、ちょっと意外だった。

    0
    2025年03月27日
  • 六秒間の永遠

    Posted by ブクログ

    杉井さんの本を続けて読んでいる。
    面白いんだけど、ちょっと展開や仕掛けに共通点があるなあと思ってきた。

    0
    2025年03月03日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ


    ◎かわうそをかぶる / 浅倉秋成
    いわゆる隠キャオタクがVtuberとして有名になり、リア充を蔑む自分と、恋人がいない現状に苦しむ自分との相反する感情に苦しむ話。
    どんなに有名で満たされてても欠けたピースはあるし、それをアイデンティティとしてたらその狭間で苦しむよなあ…
    イサナはどうなったの?誰か考察求む。

    ◎まぶしさと悪意 / 大前粟生 (アオ)
    架空のSNSで人気になった女子高生と教師について。
    うーん、何エンドになるんだろう。

    ◎霊感インテグレーション / 新名智
    心霊系アプリの不具合を調査する奇妙な運命の主人公について。
    ホラーとも違う世にも奇妙な話のような世界観。後味はよい。

    ◎ヤリモク / 結城真一郎
    #真相をお話しします に入っていたマッチングアプリの話。見たことあったのでつまんで読んだ。
    何段階かのどんでん返しで面白いんだけど、こっちの本の方が刊行が後なのにそれに旧作を入れるか、うーん…というところ。

    ◎あなたに見合う神さまを / 佐原ひかり
    推しに一直線で浮いているクラスメイトと学校外でだけ仲良くしているけど…な話。
    思春期ってそういうのあるよね。
    周りの目を気にして友人としても付き合う人選んだり、友達に合わせたり。

    ◎タイムシートを吹かせ / 石田夏穂
    機械に弱いが経歴のあるレジェンドと、そのレジェンドのアカウントで残業を水増ししている私の話。
    これは何というかジャンルだろうか。
    ハラハラしながら面白おかしく読めた。

    ◎君がため春の野に / 杉井光
    世界でいちばん透きとおった物語のスピンオフ。亡くなった小説家のSNSを通した謎。
    その本は読んでないからしっかりは楽しめなかったけど、プチミステリーとして。


    浅倉秋成さん目当てで、まさかアンソロジーとは知らず。
    たまにはミステリー以外を読むのもいいね。
    とは思うけど、やはり私はミステリーが好きだ。

    0
    2025年01月23日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    Vtuber、動画投稿、SNS、アプリなど今どきお題満載。
    タイムシートを吹かせ、が面白かった。PCを使えない古稀越えレジェンド上司の相手をする代わりに残業代のデータを細工し、毎月食費だけを、上乗せして怒りを収める女性。
    上司ほどではなくても、パソコンをうまく使いこなせるわけではない私は、とっくに時代遅れ。
    なので他の作品は十分に理解できず流し読みも。

    0
    2024年12月01日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    CL 2024.11.13-2024.11.14
    若手作家によるアンソロジー。
    嘘があふれた世界=SNSにあふれるネット社会、ということなのかな。
    SNSを肯定的には捉えていない作品が多かった中で「あなたに見合う神さまを」が爽やかでよかった。

    0
    2024年11月14日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネット社会がテーマのアンソロジー。
    浅倉秋成さんの「かわうそをかぶる」はVtuberの動画をよく見るので、裏側がこんな感じなのかなーとリアルに感じた。
    佐原ひかりさんの「あなたに見合う神さまを」も好き。

    0
    2024年11月09日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ※
    浅倉秋成 かわうそをかぶる
    大前粟生 まぶしさと悪意
    新名 智 霊感インテグレーション
    結城真一郎 ヤリモク
    佐原ひかり あなたに見合う神さまを
    石田夏穂 タイムシートを吹かせて
    杉井 光 君がため春の野に


    インターネットやSNSが当たり前の時代に、
    画面の向こう側で営まれる様々な種類の嘘。

    ゾッとする話や優しい気持ちになる話、
    価値観に首を傾げたくなる話など。

    あちら界隈の虚像と嘘が織り合わされた物語。

    個人的には、杉井光『君がため春の野に』
    読後感が好みでした。

    0
    2024年08月24日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    若々しいアンソロジーだった。「霊感インテグレーション」は連作短編の一つのような設定だったけどどうなんだろう。気になる。

    0
    2024年07月30日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    7人の作家さんのアンソロジー。
    どれも読みやすくて楽しめました。
    個人的には浅倉さんの作品が面白かったです。

    0
    2024年05月27日
  • この恋が壊れるまで夏が終わらない(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    設定的にはありふれたものではあるが、制約と違和感が面白さを引き立てている。
    自分は最後まで謎は解けなかったので、最後の2人の会話がとても良かった。

    0
    2024年04月28日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    「かわうそをかぶる/浅倉秋成」
    「まぶしさと悪意/大前粟生」
    「霊感インテグレーション/新名智」
    「ヤリモク/結城真一郎」
    「あなたに見合う神さまを/佐原ひかり」
    「タイムシートを吹かせ/石田夏穂」
    「君がため春の野に/杉井光」

    嘘をテーマに描いた7話収録の短編集。

    杉井光さん以外は皆さん平成生まれという事もあってか、VTuberや動画配信、マッチングアプリ、ユーチューバーなど今時のコンテンツが目白押しで、文章に勢いを感じた。

    どの短編も個性的で楽しめたが、お気に入りは浅倉秋成さんの「かわうそをかぶる」。
    痛快で愉快で強烈。

    0
    2024年04月16日
  • 火目の巫女 巻ノ二

    Posted by ブクログ

    火の力を持つ妖が出る、日本っぽい国で、その火を収める術を使える女性が時々生まれる。その代で一番強い術を持つものが火目となり妖を封じるが、それは囚われ、使い潰されるだけ。そしてそれが終わってからも封じなければ妖に転ずる危険な因子。その運命に抗いたいけど道の見えない二巻。なんとも暗い。与えられた世界観が良いだけにちょっとおしいお話です。これ、続き読めばハッピーエンドになるのかなぁ。

    0
    2023年11月05日
  • この恋が壊れるまで夏が終わらない(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    同じ作者の新作が話題になっているので、とりあえずと思い、手に取ってみた。とある高校を舞台にした、いわゆるタイムループものである。通勤電車でサクッと読め、オーバーワーク気味の日常の気分転換になった。しかし、なんでこんなにタイムループやトリップものにワクワクするのだろう。やはり藤子F先生の影響か。

    0
    2023年09月08日
  • 楽園ノイズ6

    Posted by ブクログ

    5月に発売されたラノベを9月に読み終えるって、自分どんだけ忙しかったんだよ。ともあれ2年生編開幕。満たされているが故にスランプに陥った主人公。ダブルブッキング問題をきっかけに、たった一人のボヤージュに出ることを決意する、というはなし。挿話として花園先生退院&コンサート荒らし編。作中の季節は7月くらいか。フラグも出ていたし、次回は夏休み、夏合宿編かしらね。春夏冬先生の水着主人公たちに期待に胸が膨らみます。あと、コンサートのピアノ演奏とラストライブの描写はなかなかにすごいなぁ、音楽をよく知っていないと書けないよなぁということに舌を巻きました。

    0
    2023年09月08日
  • さよならピアノソナタ encore pieces

    Posted by ブクログ

    未来から過去へと辿る外伝の短編小説。

    主人公とヒロインがモテモテな理由は最後まで分からなかった。

    どの話も好きだったけども、最後は哲朗が全部持っていった感じで締めくくり。

    下手にifとか続きとか連想させず、きれいに終わった感じが良かったです。

    0
    2023年08月28日