杉井光のレビュー一覧

  • すべての愛がゆるされる島

    Posted by ブクログ

    愛の物語ではなく、呪われた愛からの解放の物語といった方が、たぶん適切なのではないかと感じました。

    太平洋に浮かぶ小さな島に、同性愛であれ、近親愛であれ、不倫愛であれ、結婚式が挙げられる教会がありました。2人が本当に愛し合っていると神が認めれば、教会の奥にある扉が開くと言い伝えられています。

    この島を訪れた2組の男女が、この物語の主役です。一方は父と娘で、もう一方は姉と弟です。父は藤岡学といい、周囲の人びとに「先生」と呼ばれている小説家です。娘は藤岡咲希といい、先生とその愛人の間に生まれた娘でした。父は、愛など少しも信じてはいませんが、娘に引きずられるようにこの島にやってきます。父は教会の神

    0
    2015年11月07日
  • すべての愛がゆるされる島

    Posted by ブクログ

    最後に時系列がよくわからなくなった。途中までは適度にグロテスクでじとっとした感じがよかっただけに、残念。

    『ほんの一ミリグラムの望みは、絶望の千倍つらい』

    『幸せを再定義すること。それが信仰です。』

    なかなか好きなフレーズを書いてくれてました。

    0
    2015年10月01日
  • さよならピアノソナタ4

    Posted by ブクログ

    過去最大級に主人公の鈍感さに腹が立った。
    無神経すぎるだろう・・・

    最終的には想いが通じたから良かったのかもしれないが、結果的に主人公以外のキャラクターの印象が強くなる。
    特に、クリスマスライブ当日の哲郎の言動は格好良かった。

    0
    2015年09月08日
  • さよならピアノソナタ2

    Posted by ブクログ

    相変わらず主人公の鈍感さがひどい。
    生じた出来事が、ほぼ全て主人公の鈍感さによるものなのでいらいらしてしまうのかな。
    まだまだ二人の仲は進展しそうになさそう。

    0
    2015年09月01日
  • さよならピアノソナタ

    Posted by ブクログ

    ヒロインのわがままっぷりと主人公の鈍感っぷりがいまいち好きになれない。
    随所に出てくる音楽に関する薀蓄は割りと好き。

    0
    2015年09月01日
  • 六秒間の永遠

    Posted by ブクログ

    タイトルの意味がわかった瞬間、胸が詰まる。思わず何度もページを行ったり来たりしてしまった。人との関わりを避けていた主人公・紅藤の変化を思うとさらに胸が詰まる。
    氷室や署長のこととか、色々謎が残ったままだけど、これで終わりなのかな?とモヤモヤも少々。。

    0
    2015年08月20日
  • 神様のメモ帳9

    Posted by ブクログ

    最終巻!
    前回,1話から引っ張ってたエンジェルなんちゃらの決着が付いて終わったと思ってたけど続いてたようですね.

    今回は 容疑者:アリス というわけですね.

    話はまぁそこそこ.
    オチはなぁ・・・
    こういうオチも嫌いじゃないけどなんだかなぁ.
    まぁ,明確な敵がいるわけでもないし終わりは難しいよな.
    彼らの探偵はまだ始まったばかりだ!

    ってか結局ナルミ君は下馬評通りにニートになりましたね★

    0
    2015年08月20日
  • 生徒会探偵キリカ6

    Posted by ブクログ

    一年半ぶりくらいの新刊。ようやくの生徒会選挙。なるほどこうひねってきたかという感じ。シリーズとしては今後も続いていくのかしら。結構綺麗に終わっているけど。それとあとがきの日付が二月になっているのは一体?

    0
    2015年06月02日
  • 神様のメモ帳4

    Posted by ブクログ

    あとがきでさり気なくこの作品のテーマを仰ってます。それは「記憶を頼りに戻ってくる」その場所を守るためのお話。そういうことです。ので、相変わらず盛り上がるような物語でなく(テンション高ぶることはなく)、どちらかといえば切ない・しょっぱいお話です。この巻数も同様に──

    0
    2015年04月23日
  • 楽聖少女2

    Posted by ブクログ

    読んだお.
    いやー,なんていうんだろうね.
    このベートーヴェン少女とゲーテ少年の会話の辺とか,
    ニート探偵と助手の会話によく似ている.
    脳内音声で小倉唯と松岡禎丞になってしまいますね.

    そしてどんどん歴史とか音楽史とか置いてけぼりに….
    なに? あの時代に電子ピアノの図面引いちゃうの?

    もう名前だけ借りたファンタジーだよな.
    いやまぁ,悪魔と契約している時点でそうなんだけども.

    0
    2015年04月11日
  • 放課後アポカリプス

    Posted by ブクログ

    クラスに馴染めず不登校気味になっていた主人公がある日、学校の生徒丸ごと砂漠でおぞましい「天使」を殺すゲームに飛ばされ、コマンダーとなる。ゲームの具合と日常生活での未咲や薫子先輩達との交流、ゲームに関する謎解きとその時々のトピックをもたせ飽きさせない。残酷なのにどこか夢のようで実感のないゲームの世界と、クラスメイトや生徒会役員らとの交流が増え孤立から抜け出し、日常生活と並立してゲーム世界の謎を追っていく。そう、あくまで「並立して」であり、可及的速やかに、ではない。物語のいろいろなもののスピードがちょうど良い。
    真実は救いがなく、救いがないからこそ未咲は救われた。下手に煽られることなく程良い具合で

    0
    2015年03月21日
  • 神様のメモ帳7

    Posted by ブクログ

    きにしたことはなかったのだけど、それぞれの過去や未来に入り込む作品だなあと。
    仲間の過去がそれぞれ噛み合っている。
    人の繋がりが歴史を作るような印象さえある。

    と、持ち上げたところで
    このシリーズは、頑なに素直になれないキャラが多い。そのパターンが繰り返されてるので、探偵のパターンも同じ。
    そのため、盛り上がりも似てる。
    そこらへんが好きなら何も問題はないが気になる人はダメそうに思う。
    難解にするための手段ではあるが、探偵ものしては弱い。これはジャンルな気もする。
    犯人を探してみたいなサスペンスというか、失われた何かを求めるという方がしっくりくる。
    探偵という仕事はまあそういうものだろうが。

    0
    2015年01月30日
  • すべての愛がゆるされる島

    Posted by ブクログ

    太平洋の真ん中の名もない島。
    そこは同性愛、不倫愛、近親愛などあらゆる愛が許される命と時間が交錯する島。

    杉井さんってこんな作品も書けるんだなぁという感想しかないな。
    組み立ても上手いし、まとめも上手いんだけど、登場人物に名前が基本なく、感情移入が出来なかった。
    でも、そこが味なのかもしれないけど。

    0
    2015年01月18日
  • 神様のメモ帳9

    Posted by ブクログ

    3年?越しの最終巻。ここに至ってちょっとナルミ君を超人化しすぎてなんでもありじゃん!!感はありましたがなんとか綺麗にまとめて、作者の努力と苦悩と、作品への愛が感じられました。
    1巻から追ってきたファンとしては満足できる、なにより、始めるコトより終わらせるコトのほうがよっぽど難しいから、本当にありがとー!お疲れ様でした!という言葉しかありません。
    でもこれ、もっと早い段階でこの話やることもできたし、その方がシリーズ的にはまとまりがでたんじゃないかな?とは思う。まあそうするとシリーズの〆をどうするの??ってコトにはなるんだけど。

    0
    2014年12月13日
  • 神様のメモ帳6

    Posted by ブクログ

    ミンさんの父親の失踪、そしてミンさん結婚騒動。
    ヒモのはずのヒロさんの決意。

    殺された2人のこととか、
    わりと先の展開がわかった。

    最後はやっぱりヒロさんにもっていかれたな(笑)

    短編はあんまりいらなかったと思う。

    0
    2014年09月24日
  • 終わる世界のアルバム

    Posted by ブクログ

    雰囲気としては期待通り。が、物語の中身についてはというと、少し平べったいというか、理屈や理由を求めると納得出来ない感があるので、そういうところをもう少し詰められていたら…と思う。

    0
    2014年09月18日
  • 神様のメモ帳6

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今回の話は、わりと先が読めるものでしたね。
    気付かない部分はありましたけど……。

    都合のいい電話、そして行動。
    二人が生きてることは前半というか、最初らへんでわかっていました。
    問題は、パパンが死んでたということ。
    それもいってみちゃえば、前半のなるみの言葉で答えが出ているのだと思います。
    探偵らしいことはほとんどなかったかなぁ。結局はパパンの手のひらの上。
    死ぬ間際でそこまで考えられるのかは不思議ですが、火事場のクソ力ということと、
    生前から気にしていたということもあるのでしょうね。

    ただマフィアに対向する行動がちょっと無謀過ぎる考えだったような。
    まぁその結果は出ていますが……武力じゃ

    0
    2014年09月15日
  • 東池袋ストレイキャッツ

    Posted by ブクログ

    キャラ設定に関してはもうここまで来ると完全に使い回しといってもいいレベルだと思うんだけどそれでも少なからず胸を打つ(3話以降はさすがにテンプレ過ぎる気が、まあ嫌いじゃないんだが)のはやはり才能の証拠だろうと。

    たしかに人格的にはクズなのかもしれないんだがでも小説家は作品だけ良ければいいと思うの、もちろんDVクソ野郎が平和運動とかやってるのなら叩くのは全然構わないのだが。

    0
    2014年08月11日
  • 生徒会探偵キリカ5

    Posted by ブクログ

    文化祭というよりもその準備と背後でうごめく事件を追いかける感じ。体育祭に比べると,以外にも文化祭のほうが地味かもしれません。しかしある意味探偵モノらしい。ちなみに,生徒会役員が文化祭の出し物を楽しめないのはデフォルトです(経験談)。さてはて6巻(予想:生徒会長選挙編)はどうなることやら。

    0
    2014年06月17日
  • 神様のメモ帳5

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    君は詐欺師に向いているんじゃという、アリスの台詞がどの巻でかありましたが、確かにそうなのかなぁと思います。

    そういった意味で、アリスのいうナルミが『物語』を作れる人間という言葉は、当てはまるのかなと。
    嘘が、真実となれば、それはもう嘘ではなく事実。詐欺ではなく、本当のことになるわけです。

    はなまるスープ
    ピーツが複雑に絡まり合うと、真実が見えづらくなる。
    でも、一つ一つ紐解いていくと案外簡単な構造。

    探偵の愛した博士
    タイトルを最後になって理解できるオチ。というか、そんなに種類があるのかぁと。
    思い込みが原因ってのはあると思いますが、疑うのはまず身内からってね。

    大バカ任侠
    アリスが唯

    0
    2014年03月30日