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大学を留年しながらブログやアフィリエイトで小銭を稼ぐ生活を送っていた葉山理久央。ある日突然、天才作曲家蓮見律子の前に引きずり出され、律子から新曲の作詞を依頼される。破天荒な律子に葉山は早々に仕事を辞退しようとしていた。しかし、若き音楽家本城湊人との出逢いが葉山の惰性な人生を激変させる。左手のための旋律の秘密、そして殺人事件。真実を隠す奇しき交響楽が奏でられるとき、蓮見律子の推理が冴える。
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Posted by ブクログ
音楽・推理の安心の杉井節といった感じで、面白さが素早くDNAに染み込んでくる。これこれ、やっぱこういうの一生読みたいわ。
うーん、実に作者らしいお話。 もし作者を知らずに読み始めたとしても絶対わかってしまったであろうぐらい作者の刻印が刻まれている。 音楽(特にクラシック)とミステリーはそれだけ何度もテーマにしてきたし、この音楽にかかわるミステリーは「さよならピアノソナタ」のアンコールを思い出させる。 そして追い込まれて...続きを読む追い込まれて最後にたどり着く結末のやり切れなさと少しの救いと透明な明るさは「神様のメモ帳」のそれにも重なる。 そういった意味で、作者の得意分野で思う存分描いたお話は、ある意味マンネリと言われようがそれでも面白い。 今回もヘタレだけど突っ込み属性のいつもの主人公と傍若無人なヒロインの関係はある種の安心感さえ与える。 うん、やっぱり好きなんだよな。 ただ、音楽ものだと思っていたら、途中でいきなり探偵ものに突っ込んだときはちょっと違和感を覚えたけど(笑) 何はともあれ作者の物語が読めるのは嬉しい。
ノリは相変わらずでいつもの杉井光といった感じ。音楽の描写は他の作品同様素敵の一言。推理要素については出来はイマイチかなあと思う。
なんだかんだで今作で初対面の杉井光。 読みやすくて面白かった。 既視感ありありなキャラクター造形だけど、まぁそこはご愛嬌。面白いんだから問題ない。 シリーズ化してくれるとなお嬉しい。 って思ったけどそういえば生徒会探偵キリカ読んでましたわ。途中でやめちゃったから...続きを読む存在感が薄かったけど。 このシリーズなら追える気がする。
音楽を題材とした小説です。小難しい用語などを使わず読みやすい文体で書かれています。登場人物のパーソナリティに作り物感が少なく現実的に感じられました。一方で、文章量に対しては展開や盛り上がりが少ないかなとも思いました。
天才作曲家から突然作詞を依頼された留年生が、作詞のヒントにしようと履修してない講義に潜り込む。そこで知り合った女子学生が事件に巻き込まれる。部分部分は面白かったが、全体には「ありえない」感が強すぎ。
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蓮見律子の推理交響楽 比翼のバルカローレ
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