あらすじ
クリスマスが近づき、探偵事務所のそばにあるホームレス公園の改装工事が始まろうとしていた。そんなある日、事務所にやってきた依頼客は、なんと売り出し中のアイドル歌手。子供の頃に失踪した父親そっくりのホームレスをその公園で見かけたのだという。 父親捜しの過程で浮かび上がる、エアガンで武装したホームレス狩り集団。そして、なぜか探偵団を離脱する少佐。 「これは自分ひとりでかたをつける」 やがて── 事件が起きる。僕が探偵助手として体験した中で、最も奇怪なあの事件が……戦慄のニートティーン・ストーリー、第7弾!
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この巻では「大佐」こと向井さんの過去が明らかになった。例によって重要なゲストキャラが死ぬものの、とても美しい終わり方。伏線の回収率と回収方法が凄まじい。ニート探偵がニートでなくなってきたのが気になる…。
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NEET探偵たちの物語の第7弾。
今回はアイドルからの「子供のころに別れた父を見た」という依頼から起こった怪奇事件。
今までの中で一番好きなエピソードだったかな。
重いエピソードながらどうもいい意味で締まらない部分があるので読んでいて楽しく、引き込まれていきました。
最後は心もホッコリしましたし満足の回でしたね。
時期的にもいい作品でした!
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もはや安定の域。神メモはライトノベルなのにシリアスな、かつ現実味のある話題を扱ってくれる、貴重な存在。何巻でも続いてほしい。 …にしてもいまさらながらだが、ナルミとアリスのキャラがもう大変なことになっている。1巻を読み返すとすさまじい違和感に襲われる気がする…
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文章の巧さにミステリー小説を思わせる謎解きとストーリー展開、どれをとっても素晴らしい!
切なさと報われなさが残る読後感は『神メモ』ならでは。 やっぱ好きだわ、このシリーズ。
7巻は初の少佐回(283pのイラストも必見!)。 そして今回の依頼人のユイさんがまた素敵すぎる。
毎回ナルミと平坂組メンバーのやり取りには笑わせてもらってます。
それにしてもアリスはいつからあんなデレデレになったんでしょうか。
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杉井光のニートティーンストーリー第7段。久々の1巻まるごとの長編。とあるアイドルに父親を捜すように依頼を受けたのだがその父親はホームレスであった。そしてその父親は立ち退きをするように要請されながら立ち退くつもりがない。そのときホームレス狩りも話題になっていた……。
今作品でスポットが当たるのは少佐こと向井均。彼の素性が少しだけ明らかになる。ニートの仲間達は相変わらず熱い。素性も詳しくわからない人物は疑って当然であることを改めて実感。それでもニート共の団結力は強い。物語として良くできているし傷つきながらも成長していく物語であることは1巻から一貫している。タイトルにある「神様のメモ帳」というワードも作中で久々に出てきた。ここら辺はアニメ化を意識してのものだろうか。満足できる1冊。登場人物の心理もしっかり書けていると思う。
またふと思ったのだが杉井光は池袋の東口の方に住んでいるということは「もしかするとすれ違ったりしているのではないか」とそんなことも思った。最近は都内の地理にも詳しくなってきたので本を読んでいるといろいろな地名が出てきて楽しい。
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発売されるとすぐ買ってしまうラノベシリーズの1つ。(他は「バカテス」「電波女と青春男」「僕は友達が少ない」「変態王子と笑わない猫」などなど…)
このシリーズは毎回「せつなさ」がそこかしこに転がっている。
気持ちは通じあっても、それが実ることはほぼ、ない。
設定をよくよく考えるとムリがあるストーリーもあるけれど、
文章力が引き出す”すれちがいの不条理さ”を堪能できる作品。
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このシリーズはいつからか順番にレギュラーキャラにスポットライトを当てるように事件が起こってるようだが、今回は少佐の番で、事件の発端となる依頼は売り出し中アイドルからの父親探し。簡単な依頼と思われたがいくつかの事件が絡んできて、父親が退去拒否こだわる行動に隠されて意味が明かされた時にはまたこの作品が好きになった。
それにしても、アリスの軟化ぶり(世間的にはデレという)はひどいものがあるが(笑)、単に好きになったからとかそんな話ではなく、前巻で指摘を受けたように、ナルミの真性ジゴロとしての力によるものが大きいことを今回も強く感じさせられた。固い殻で閉じこもっていても難なく侵入するところは男でも女でも容赦ない。ガード不能なのである。その力があるからこそ、個性も力もあるキャラが大勢いても常にナルミが中心に付近に居られるのだろう。
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売り出し中の人気アイドルから突如舞い込んだ、失踪した父親探しの依頼。そして改装工事が始まろうとしている公園で、1人のホームレスの身に起きた事件。改造エアガンを所持したホームレス狩り集団、口をつぐみ単独行動を取る少佐。果たして事件の、そして依頼の結末はーー?
待望の少佐回。評価が甘々な気もするけど、実際に読んでいて楽しかったのだから仕方がない。シリーズの中では少し毛色の違う事件だったけど、どろっとした心の澱が残るのは、ある意味では1巻の再来かもしれない。
事件中、彼の心を苛んでいたのは「因果応報」という言葉だったのかな、と勝手に想像してみる。最悪の形でやってきたそれと、事件中も事件後も、どう向き合って生きていくか。
いやーしかし、やっとメルさんに本気の挿絵描いてもらえてよかったなぁ。もしや初登場なのでは。
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父親探し、ホームレス狩り。
1人抜ける少佐。
様々は人の想いが絡み合っていて、
よかった。
この話、好きだな。
芸能人とデートまでして
鳴海はいったいどこを目指しているんだ(笑)
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向井少佐の話.
そして鳴海くん
そろそろ裏世界のフィクサーとして名を轟かせているんじゃないかな?
イベントコーディネーターやってたときの絡みで
売れに売れているアイドルからの依頼が.
ホームレスの中に昔失踪した父親っぽい人が居たから確認してくれ.
そんな中,改造エアガンでホームレス狩りを行う集団が.
というわけで,アイドルをたらし込んで
ジゴロ術も更に向上した鳴海くん.
藤島中将マジカッケー.
電話一本でヤクザを召喚したり
トップアイドルをデートに誘ったり
なんか高校でも監査委員にいつの間にか就任してたり.
現実世界を鳴海くんが支配して
電子の世界をアリスが支配して
そんな感じのニート探偵事務所ですよね.
え? 違う?
大きくは間違ってない気がするんだぜ.
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描写の繊細さに、いつも驚かされる。重い内容を扱いつつも、決して後味は悪くない。これも筆者の力量だろうと思う。
池袋ウェストゲートパークが好きな方にはおすすめです。個人的には、『神様のメモ帳』のほうが好き。
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今回はあとがきにもあるけど毛色が違った。
スカッとは終わらなかったけど綺麗にまとまっててよかった。
切なかったけどこういうのもあり。
ただもう少し後日談みたいなのが欲しかったけどね~(なので☆4に)
これでまたなるみは芸能界とパイプを強化!!
次回は、芸能界を少し絡めてでも、スカッと終わるのを読んでみたいな~。
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今回はとにかくギンジさん、他にもっとさえたやり方あっただろ!と言いたくなるくらい辛く切なかった。事の真相を知ったとき、胸が締め付けられそうな気持ちになりました。
あと、少佐がホントにカッコいい。
でもやっぱり切ない。
だが!アリスはだんだんデレていくわ、鳴海は将来的にホンマペテン師とジゴロで食っていけそうな感じ。ついにアイドルまで(笑)。にもかかわらず普通の高校生て。とつっこんだりもしますが、今回は改めて絆というものを感じた気がします。
切ないけど、良い話でした。
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最初の頃のメモ帳の雰囲気が戻ってきた感じ。ここ最近風呂敷広げ過ぎな感があったので、ちょっと一回り的な。寒々しい季節にもう一度読みたい読後感。書店にて新品購入。
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少佐の回。中国マフィアまで相手にしてしまったので、今回は小さくまとまった感じに。公園の改修にホームレス狩りなどを絡めてきた。いい加減鳴海のはったりも堂に入ってきました。ナチュラルに男も女もたらす鳴海の本領を発揮し、また女性の姿が一人。アリスも大変だ。完全にデレデレだし。
しかし、鳴海が自分から動いているのもあるけれどアリスの影がいつになく薄い気がする。
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スタンガンあたりの少佐かっけえ。
アニメ神様のメモ帳はじまりましたね。だいぶ原作と構成が違うところがあります。原作厨な自分としてはああいうことはやめてほしいところです。水上清資とかいうシリーズ構成だったかな。一巻最後まで出さなかったらマジで怒る。一巻が一番好きなんだから。あの救いようのなさがたまらない。
ナルミのたらしっぷりに磨きがかかってて素晴らしい。このくだりは是非もっとやってほしい。
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メモ
岸田メルさんの絵から読み始めた本シリーズ。リアルっぽく感じる裏社会の描き方がうまいなといつも思います。アニメも始まり、評価されるべき作品です。
今回のテーマは失踪した父親を探すアイドルの娘とホームレス。軍事マニアの少佐の人脈も明らかになります。ホームレスがたむろする公園の命名権を売却してスポーツ公園に改装するお話は事実をもとにしているそうで、ホームレス狩りとともに話題になりました。
自分を葬ったホームレスの行動を理解できなかったり、展開に無理を感じないでもないですが・・・。
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新しいヒロイン候補も登場して、全体的には安定した面白さだったのですが、最後の仕掛けが、
う~ん、、、
当時の時間的な事を考慮しても、ちょっと無理があるんではないだろうかと思うのですが、、、
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アイドル歌手の夏月(なつき)ユイが、ニート探偵のもとに父親をさがしてほしいという依頼を持ち込んできます。失踪した彼女の父親が、この付近でホームレスをしているのを目撃したというのです。少佐たちと交流のあるギンジと呼ばれる男が彼女の父親にちがいないと確信した鳴海は、ギンジにユイのことを話しますが、彼はしらを切ります。そんななか、ホームレス襲撃事件が起こり、さらにギンジが悲惨なしかたで命を落とすことになります。アリスは事件の調査をおこないますが、少佐は彼女たちとは別行動をとり、犯人をさがし出そうとします。
主要キャラクターを一人ずつ掘り下げていくというパターンで、今回は少佐の巻となります。ただ、少佐のキャラクターにせまるというよりも、事件そのものに焦点があてられているような印象があります。本作のなかでもとりわけクセのある少佐のキャラクターを、あまり壊さないように気配りがなされているのかもしれませんが、ストーリーよりキャラクター重視の読者としてはちょっともの足りないと感じてしまいました。
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なんだかんだでもう7巻。今回は少佐が関わってくる。
相変わらずストーリーは重い。これを「ライト」と表現するのはいささかどうだろうか、という気がしないでもない。
ライトノベルは気楽に読めるのがポイントだとは思うが、このシリーズは、ちょっとした「心構え」が必要になってくる。でも、そうしてまでも読みたい何かがこの作品にはある。
ときどき、?っとなる比喩も出てくるが、文体は相変わらず私の好み。ぜひ、この路線で続けていってもらいたい。
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きにしたことはなかったのだけど、それぞれの過去や未来に入り込む作品だなあと。
仲間の過去がそれぞれ噛み合っている。
人の繋がりが歴史を作るような印象さえある。
と、持ち上げたところで
このシリーズは、頑なに素直になれないキャラが多い。そのパターンが繰り返されてるので、探偵のパターンも同じ。
そのため、盛り上がりも似てる。
そこらへんが好きなら何も問題はないが気になる人はダメそうに思う。
難解にするための手段ではあるが、探偵ものしては弱い。これはジャンルな気もする。
犯人を探してみたいなサスペンスというか、失われた何かを求めるという方がしっくりくる。
探偵という仕事はまあそういうものだろうが。
この巻の感想はあとで